ショートショートのムラゴンブログ

  • 納涼!三大怪談真夏の決斗1

    【磐田さん】 某有名ドラッグストア四谷店のレジに、磐田さんという見目麗しき女性がございました。 イワちゃん目当てに男性客がウハウハ殺到、♪そうだ、イワちゃんに行こう♪なんて歌ができる有様。 実は磐田さん、整形美人なんです。 さらに人気を得ようとココを削りアソコに注入し、気づけば顔面大崩壊。 そうです... 続きをみる

  • ニコちゃんマーク

    アップが滞ってどれがどの日か分からずショートショートです。 娘の帰省中に親分と娘と孫5号とコメダ珈琲のチケット消費に行って来ました( `ー´)ノ モーニングセット三つとサラダを追加しました。 コーンスープは別途だったかセットだったか(。´・ω・)? その日の午後 孫3号から5号が集合! 爆弾落したよ... 続きをみる

  • 夜行バス

    目が覚めると、バスの中だった。 単調な走行音とともに、風を切る重低音が鼓膜を震わせている。 照明を落とした車内を、琥珀色の光が満たしていた。 窓の外に意識を向けると、古びたナトリウム灯のオレンジの光が、規則正しい周期で後方へ流れ去っていく。 ああ、私は夜行バスに乗って、トンネルの中を走っているのだ。... 続きをみる

  • 特異脳

    指定された地下駐車場に行くと、軽くクラクションが鳴った。 促されるまま私が助手席に乗り込むと、男は警察手帳を差し出し「鈴尾」と名乗った。 「すみませんねえ、捜査にご協力いただいて」 「私でお役に立てるかどうか」 車は駐車場を出て、目的地へと向かった。 運転しながら、鈴尾刑事はいきなり私の能力について... 続きをみる

  • 強制終了、ジャックと蜘蛛の糸

    「ひとつだけ願いごとをかなえてやろう。ただし、この文章は1,000文字で強制終了だかんね!」 ジャックとカンダタは、神様のことばを思い出しました。 今がまさにその時。ふたりは声をそろえて神様にお願いしました。 「神様、ヘルプ!」 その数分前。 ジャックは、雲の上の巨人のお城から脱出して、豆の木をスル... 続きをみる

  • うな太郎

    昔々、或る所にお爺さんとお婆さんがいました。 お爺さんとお婆さんは山に柴刈りに出掛けたり、川で洗濯をしたりして暮らしておりました。 或る日、お爺さんとお婆さんが川で洗濯をしていると、上流から、それはそれは大きなウナギがヌッタリコ、ヌッタリコと流れてまいります。 お爺さんとお婆さんはウナギを捕まえると... 続きをみる

  • 怖~い・・・

    大学の近くに格安物件を見つけた。 「こんなに安いのって、なんか怖~い『いわくつき』とか?」 冗談めかして尋ねると、大家は真顔になった。 「部屋の隅のテレビ、あれをそのままにしといてくれたら大丈夫・・・」 変な条件だが、家賃の安さには代えられない。 実際、部屋にあったのは昭和のブラウン管テレビとVHS... 続きをみる

  • グッチョグチョ大惨劇

    「今日のランチ、楽しみにしてます」 資料をコピーしていると、後ろから夏実が囁いた。同僚たちに気取られぬよう、僕は小さくうなずいた。 昨日たまたまエレベーターで二人きりになり、「久しぶりにランチでも」と彼女のほうから誘ってきたのだ。 何度か仕事の相談をもちかけられ、食事をともにしたことがある。 彼女が... 続きをみる

  • 向日葵の海

    桜の花が散り始めた頃、父が入院している病院に見舞いに行った。 エレベーターを降りて、スタッフルームに声を掛けると、 「お疲れになるので、30分程度でお願いします」と言われた。 長居ができない口実ができてほっとした。 父は難しい人で、家族との折り合いが悪かった。 長男の兄の家族も、私の妻子も、もう何年... 続きをみる

  • アレルゲン

    「ねえ、わかった?」 妻が心配顔で尋ねる。帰宅した俺は、血液抗体検査の結果を妻に見せた。 「いや・・・やっぱりヒノキ花粉だけ。他のアレルゲンは心配ないそうだ」 洟水が鼻から滴り、慌ててハンカチで拭う。 「不思議ねえ」 10年ほど前から、アレルギーとは無縁のはずのこの時期に、なぜか自分だけが苦しんでい... 続きをみる

  • 恐怖!!納豆男

    ライジャーが意識を取り戻す。朦朧とした頭をハッキリさせようと首を振る。 手足を動かそうとするが、首から下は微動だにしない。 なんとライジャー、頭だけを残して納豆で満たされたプールの中だったのだ。 ナレーション(以下、N)『ゲロショッカーの怪人納豆男と対決した仮面ライジャー、全身納豆の怪人の前には、ラ... 続きをみる

  • 七夕に君を離れ

    紫微宮の蓮池のほとりに置かれた玉台に寛いで、天帝が書物に耽っていると、侍従の声がした。 「陛下!天帝陛下!織女さまが参られました」 慌てて駆け寄る侍従に視線を向けると、侍従の背後にはもう織女の姿があった。 「わしに用があるなら、アポをとるようにと言ったはずだが」 天帝が声をかけると、織女が笑った。 ... 続きをみる

  • 注文の多い宇宙船

    出張の帰り、山間の夜道。車を走らせていると、突然眩い光に覆われて・・・ 途端、意識を失って・・・どれくらい経ったでしょう・・・ 気がつくと、青白い光に満たされた、何もない部屋の真ん中に立っていました。 室内には、洒落たお店かホテルみたいなBGMが静かに降り注いでいます。 「気がつきましたか、タナカハ... 続きをみる

  • 出る部屋

    仕事を終えて帰宅すると、玄関ドアに紙が挟んであった。 『今月の家賃を、管理人室へお願いします』 伝言とともに、名前、管理人室のある棟と部屋番号が記されていた。 どうやら家賃の引き落とし手続きが済んでいないらしい。 先月初め、この団地に越してきた。 赴任先の支社からの通勤距離が、これまでの下宿よりも近... 続きをみる

  • バンクシー巡礼

    平日の午後、私は隣町の山城屋デパートに妻と買物に出掛けた。 お目当ての買物を済ませ、フードコートでコーヒーを啜っていると、館内アナウンスが聞こえてきた。 「当店5階催場にて『バンクシー新作版画展』を開催中でございます。どうぞ、お買い物と合わせてお立ち寄りくださいませ」 バンクシーって、あのバンクシー... 続きをみる

  • # ショートショート
  • (*'▽')[朗読の日] 「ショートショート」の天才「星新一」先生の作品

    (*'▽')[朗読の日] 「ショートショート」の天才「星新一」先生の作品で、朗読に向いている人気作品 星新一先生のショートショートは、無駄のない美しい文章と軽妙なテンポ、そして会話文の多さから、実は朗読に最も適した作家の一人です。 朗読におすすめの人気作品を厳選しました。 ◎朗読の定番・名作3選 『... 続きをみる

  • 6月のスクリーム

    梅雨時らしいと言えばらしいのだけど、今日の天気はかなり移り気。 さっきまで陽が射していたのに、今は暗くなって、頬に雨粒を感じ始めた。 一緒にお昼を食べに行こうと歩いていたユリと私は顔を見合わせた。 「予定、変更だね」と私。 「アオイ、パンにしない?紫陽花のパン」とユリ。 『ベーカリー紫陽花』は、マス... 続きをみる

  • 何が何でもジューンブライド

    ゴールデンウィーク明けの金曜、僕のデスクの外線が鳴った。 「SS商事営業課の高橋様ですね?」 「ええ、高橋ですが」 「高橋広斗様、31歳独身。で間違いございませんね?」 「ええ、まあ・・・」 「おめでとうございま~す!パフパフ!ドンドン!こちらはTNT放送の『昼からドッカンラジオ』です!なんと高橋様... 続きをみる

  • アブダクション編集

    【編集後】 (地球政府によって公表された音声) 地球のママ!パパ!それから親友の(P音)!(P音)だよ! 私、(P音)中(P音)年(P音)組の(P音)です。 1年近く前、下校中に行方不明になって、心配かけていると思います。 誘拐?家出?事件に巻き込まれたのかも・・・なんて。 でも、違うんです。私、宇... 続きをみる

  • コンビニたそがれ堂 村山早紀

    2019年(令和元年)8月に読んだ本の感想記録です。 コンビニたそがれ堂 村山早紀 ポプラ文庫ピュアフル 短編6本です。 「コンビニたそがれ堂」 ファンタジー神がかり(お稲荷さん神社関係)ショートショート(不思議物語)です。 はじめて読みました。ロマンチック(男女の愛をからめて情緒的)です。ミステリ... 続きをみる

  • こんな幽霊はイヤだ

    深夜、0時00分。メールの着信音で目が覚めた。枕元を探り、スマホを掴む。 『うらめしや』 ひらがな5文字。送信先は「田中夕子」。 まったく知らない名前だ。メールを削除して再び眠りについた。 翌日も、また翌日も、0時00分にメールが届いた。文字は『うらめしや』の5文字だけ。 気味が悪いので自動削除の設... 続きをみる

  • 恐怖の蟻人間

    痛っ……!! 鼻を突き抜ける激痛で、意識が戻った。 あまりの痛さに涙が滲む。間違いない、鼻毛を思いきり引っこ抜かれた痛みだ。 「気がついたかね? 国際諜報局スパイ88号」 目の前に、痩身短躯、頭でっかちの博士がニヤけている。まさにマッドサイエンティスト。 声を出そうにも出ない。銀色のダクトテープで口... 続きをみる

  • モノクロ

    え?コレくれるんですか?最近、スーパーで品薄なもんで助かるなあ。 質問に答えたら?いいですよ。答えられる範囲でいいんなら。 いつからモノクロに変えたかって? 2か月前からですよ。妻が「うちもそろそろモノクロでいいんじゃない?」って言うもんで。ご近所でも、意識高い系の家からモノクロになってるから、私も... 続きをみる

  • 地獄に堕ちるわニョ

    宇宙人を助けました。 仕事が終わって、家に帰る途中、暗い夜道に宇宙人が倒れていたのです。 「すんでのところで轢いてしまうところでした。大丈夫ですか?」 頭は大玉スイカみたいにでっかいのに、身体は幼児くらいで、全身銀色。間違いなく宇宙人です。 「お腹が空いて気を失ったわニョ。何か食べさせてニョ~」 流... 続きをみる

  • 魔法の杖

    整形外科の待合室。 受付を済ませたボクは、そろりそろりとソファに腰掛ける。 すると隣に爺さんがするりと座った。 「腰でしょう?歩き方を見たらすぐわかる」 痩身、八十絡みの、まったく見覚えのない老人だ。 「ええ、まあ」 生返事しながら、待合室を見渡すと患者はボクと爺さんだけ。 わざわざ隣に座らなくても... 続きをみる

  • ポスト

    「ねえ、父さん、ポスト買ったら?」 娘の睦実が、帰りぎわ、玄関先でワシに声を掛けました。 「ポスト??」 「だって手紙やハガキ、玄関横の植木鉢台に置いとくのって不用心よ」 「ここなら雨もあたらんし、風の日は鉢が重しになる」 不便しとらんことを説明すると、睦実がため息をひとつ。 「せっかくひとり暮らし... 続きをみる

  • どうして“お母さん鯉”はいないの?

    五月五日。 蘊蓄斎が書斎の窓辺で惰眠を貪っておりますと、元気よく男の子と女の子が飛び込んできました。 「先生~!ウンチくさい先生~!」 「コラコラ、そんな仮名づかいで呼ぶな。ちゃんと蘊蓄斎と呼ばんか」 「いつものウンチク、教えてくださ~い」 「オヤオヤ、オシエロ君にオネダリちゃん。今日も今日とて、自... 続きをみる

  • タクシー怪談_2026

    深夜、町はずれの病院前で客を拾った。 薄暗い歩道に、白い検査衣に長い髪の女。ギョッとしてブレーキを踏んだ。 ライトに照らされた手は、血の気がなく青白い。 スッと乗り込んだ女は、ゾッとするほど冷たい声で「百合ヶ丘霊園まで」と告げた。 私はハンドルを握る手の震えを抑えた。 服装、目的地、雰囲気。何から何... 続きをみる

  • モクモクさん

    残業の代休で、今日は早帰りです。 自分へのご褒美に今川焼きを買って、公園のベンチで割りました。 どっひゃあ!黒あんかよっ 心の中で叫びました。ボクは白あん派なのです。すると、近くにいた女の子が指をさして大笑い。 「どっひゃあ!黒あんかよっ」 母親が慌てて駆けつけ、平謝りで娘を連れ去ります。 はて?ボ... 続きをみる

  • 妖怪さかつくも

    T原子力発電所1号機。原子炉建屋に隣接する中央制御室の空気は凍りついていた。 「3か月で6件だぞ。重大事故一歩手前のトラブルがなぜこうも続く?」 内閣府副大臣N氏は、鋭い視線を所長に投げた。 1973年の稼働から半世紀。当初の耐用年数40年は、いつの間にか特例の積み重ねで80年へと引き延ばされている... 続きをみる

  • ミツバチに灼かれて

    熱いシャワーを浴びて汗を流し、ガウンを羽織る。 妙だ。設定温度を下げているはずなのに、今日はエアコンの効きが悪い。 テーブルに置いたスマホで時間を確認する。あと30分もすれば、百花が現れ、ふたりは狂ったように愛し合う。 お堅いセラピストの妻に女を感じなくなって久しいが、百花の前では身も心も剥き出しに... 続きをみる

  • リカバリー

    オヤ?なんだか暗くてなまあたたかい場所に閉じこめられて・・・ ボクってだれ?なにがあったんだっけ? 思い出しました、思い出しました。ボクはオオカミです。 なんだかんだあって(『リバーシブル』参照)、なぜかボク、子ぶた三兄弟の長男のお腹の中です。 なにせ十一匹と三人、まさに多勢に無勢。争っているうちに... 続きをみる

  • ツン・ゴヅラ_2026

    3月も終わっちゃって、すっかりあったかくなってきまつたネ。 今朝、散歩をつていたら、オヤオヤ道にツライツマイちゃんが行き倒れていまつた。 「ダイヅョウブですか?」と抱き起こつまつた。 「お腹が空いて、ツにそうです・・・」 かわいそうに。コンビニに連れてって、オニギリとペプツコーラをおごってあげまつた... 続きをみる

  • 35番

    平凡極まりない高校生活の日常が、何気ない、たった一言で非日常と化す。一撃で壁が崩れ落ちるみたいに。 そんな瞬間がまさかわが身に起きるとは、まったく思いもよらなかった。 出席番号35番。 それはボクのクラスでありふれたジョークだった。 ボクのクラスの人数は34人。ボクの姓はワタナベで34番。つまり35... 続きをみる

  • タイムループしちゃいました

    缶ビールをプシュッ、ゴクゴク・・・プハァ~ おっ、いよいよ始まるぞお。 深夜23時台のドラマを観はじめてまもなく、ボクは素っ頓狂な声をあげました。 「昨日とおんなじじゃん!」 推しの枕樹ルイちゃんが出演する、今シーズン唯一の注目作。 5夜連続の佳境、第4回のはずが、流れているのはどう見ても第3回。放... 続きをみる

  • After Ever After

    ここは竜宮城。 シンデレラの呼びかけで『HAPPILY EVER AFTERからのぉ~国際会議』に集ったのは、白雪姫スノーホワイト、いばら姫オーロラ、親指姫マイヤ、かぐや姫、そして乙姫の面々です。 時は現代。集まった姫たち、もうすっかりお年を召していらっしゃいます。 「皆さん、亀に乗って遠路はるばる... 続きをみる

  • 新自治会長、号泣す

    「ちょっとよろしいかしら?ワタクシ、納得いきません」 エ?ナニ?このタイミングで? わが町内の自治会総会も終盤、新しい執行部案の承認決議をしようとしたその時。 N女史、すっくと立ち上がって難癖つけるじゃありませんか。 さんざん審議を紛糾させて、この期に及んで新執行部にさえケチをつける気? 「下神田さ... 続きをみる

  • 海苔弁290円

    スマホ見てたら、近所に「海苔弁当屋」ができたってんで、試しにお昼を食べに寄ってみました。 開店して日が浅いこともあって、店内はかなり混んでいます。というか、お盆を持って並んでる人がズラリ。 炊きたてご飯と香ばしい海苔の香りが食欲をそそります。 列に並んで進むと、前の人たちに倣ってお盆をとり、上に皿を... 続きをみる

  • 老婆の休日

    立春を過ぎた平日の昼下がり、約束の時間に現れたクライエントは老女だった。 能楽のような摺り足歩きでゆっくりと移動し、ソファに座る。やけに姿勢がいい。 だが、老女の瞳は底の知れない疲れが宿り、とうの昔に輝きを失っていた。 カウンセラーの美咲が声を掛ける。 「桃乃・・・様でいらっしゃいますね」 老女がう... 続きをみる

  • 1対他天国のヨッパライ

    ♪オラは死んじまったダ~~~×4回♪ 雲の上へと続く長い長い白~い階段をオラはスーッとのぼっていきます。 どんな仕掛けでしょう、足元は宙に浮いたままです。デヘヘ~こりゃあ楽ちん。 上に着くと、明るい光が射して、BGMは小鳥のさえずりと竪琴の響きです。 ギリシャ神殿みたいな柱の入口があって、傍らに座っ... 続きをみる

  • プロポーズがいっぱい

    会社に出掛ける準備をしていると、リビングから両親が呼んだ。 「美穂!大変!早く!」 リビングに行くと、父と母が矢継ぎ早にワタシに伝える。 「今、テレビで『きょうの占い』やっとってな。美穂、オマエ今日、人生最高の運勢だぞ」 「寅年生まれ、しかも、つちのえとらだと超モテ期だそうよ。ジェネリック斉藤よ、間... 続きをみる

  • カエル人間1号

    仕事の帰り、いつもの定食屋の入口で二人の男に捕まった。 「ちょっと待ってよ、まだ晩ごはん・・・」 ハンカチに染み込ませた薬を嗅がされて、たちまち意識が遠のいた。 気がつくと、取調室みたいな無機質な部屋。 「驚かせたね。申し訳ない」 目の前に座った白衣の爺さんが声を掛ける。 「なんなんすか?まさか誘拐... 続きをみる

  • コピーライター霊夢

    真夜中。ショート・ショートを書いてて、ふと気がつくと隣に幽霊。パソコンの画面を覗き込んでいます。 「ちょっと!何見てんだよっ」 急いで画面を閉じました。ソイツ、顔だけボヤけたオタク中年って感じです。全然幽霊っぽくありません。 「もっと有益なことに時間を費やしたらどう?」 「大きなお世話だ!」 腹の立... 続きをみる

  • 本当はバレンタイン

    ああ、誰かこんな残酷な一日は廃止してくれたらいいのに。 スクールカースト1軍男子のヤツらにだけダメ押しで栄光の本命チョコが授与され、 それ以下の高校生男子の群れには問答無用の屈辱が絨毯爆撃で投下される一日。 早く家帰ってお気に入りの動画やら投稿やらチェックしなきゃ、ああ忙し忙し・・・ と現実から目を... 続きをみる

  • 電バガみゅるる

    「なあユウト、ツアー代全部もつからさあ、一緒に行ってクレヨ~ン」 なんてしつこく叔父さんが誘うので、ボクは初めて行ってみたんです、バスツアー。 駅前のバスターミナルでキョロキョロしてると、叔父さんが手を振って呼びました。 近づいて見ると、ボクらが乗るバス、ちんまりとした電気バスです。 車体全体に『電... 続きをみる

  • 節分刑事

    AM10:18 「おはよっ。エ?誰かって?オニだよ、オニオニ。もうすぐ節分で豆ぶつけられちゃう、あのオニ」 ついにかかってきました。連日の徹夜に疲労困憊のボクたち3名、にわかに色めき立ちました。 「オニさんですか?オニさんがまたワシなんぞに何の御用じゃ」 ボクが電話に応対しました。ボイスチェンジャー... 続きをみる

  • タロジロによるとこの世界は

    爆音とともに雪煙を巻き上げて、ヘリコプターが着地した。 ローターが静まると、南極観測隊員が降り立った。 氷上にボクたちの隠れる場所はなかった。意を決して人間に近づく。 「タロ兄さん、何かこっちに話しかけてるけど・・・」 「気をゆるすんじゃないぞジロ。ヤツらが俺たちにしてきたことを思い出せ」 兄さんの... 続きをみる

  • フェニックスウィング

    父さんの炊き出しを手伝うことにしたのは、フェニックスウィングがほしかったからだった。 お正月にお年玉で新しいベイを買ったばかりだったけど、母さんが、 「一日、父さんのお手伝いをしてから頼んでみたら?買ってくれるかもよ」 なんて言うんで、期待したわけ。 フェニックスウィング・・・ベイブレードXで最強ク... 続きをみる

  • あなたの知らない世界

    「おい、カズ、テレビ観てみろって」 タカシがハウスシャンメンを箸で掬ったまま、啜るのも忘れて14型ブラウン管テレビに観入っています。 え?なんの番組?あ、お昼のワイドショー・・・ ものものしいBGMとともにテレビ画面には『怪奇特集!!あなたの知らない世界』のテロップ。 そして画面いっぱいにズームされ... 続きをみる

  • クマの恩返し

    「あ、オレだよ、オレオレ。クマ」 電話に出てみたらクマでした。音声変えてありますのくぐもった声です。 「クマがボクに何の用でしょう?」 「最近、里に下りて悪さするクマがいてさあ、困ってんだよ。おちおち出歩けなくてお腹空いちゃってさあ」 確かに最近クマの悲惨なニュース、やたら増えています。 やれテディ... 続きをみる

  • 星人式

    「本日、『二十歳の集い』挙行にあたり、列席の若人諸君に町民を代表しましてワタクシ黒田、黒田玄蔵がお祝いを述べさせていただきます」 町民会館ホールに町長の式辞が響きます。 「さて、諸君が人生の大きな節目を迎えられた今、社会もまた大きな転換期を迎え・・・」 突然町長の言葉が止まりました。エ?どした?町長... 続きをみる

  • 七草粥~まさみちゃんVer.

    目が覚めると、ご飯を炊くいい香りがします。 キッチンを覗くと、まさみちゃんがボクのために朝食を作ってくれています。 「おいしそうな、いい香り」 まさみちゃんが蒸気を吹いている土鍋にボクの視線を促します。 「今日は七草粥だからね」 なるほど、今日は七草粥の日です。 春の訪れを告げる若菜を摘んで味わう習... 続きをみる

  • 七福神、全員言えますか?

    正月二日、初詣に参じようと身支度をととのえ靴を履いているとピンポンの音。 オヤこんなタイミングで来客とは。玄関ドアを開けると、来客は七福神でした。 といっても七福神のひとり・・・七福神の中の・・・誰だっけ? こんな仙人みたいなお爺さん、二、三人いたような気がするけど・・・誰ひとり名前を思い出せません... 続きをみる

  • お正月にもほどがある

    昼間っから酒飲んで初詣を済ませ、電車でウトウト、バスでウトウト・・・ 最寄りのバス停を告げるアナウンスに目を覚まし、慌ててバスを降りました。 ちんたら歩いて家路につくと、なんとも違和感。アレ?行きしなとちゃうぞぉ、なんか変・・・ わが家の前で小学生女子がカンコン羽根つきしています。オヤ懐かしいなあ。... 続きをみる

  • ゆく年こぬ年

    「リヒト君、リヒト君」 ボクの名を呼ぶオッサンの声。せっかくいい気分で寝ていたのに・・・ 紅白を観始めてまもなくコタツで寝込んじゃったはず・・・なのになぜかパイプ椅子に座ってます。 満員の観客席が見守る先、ステージではカウントダウンイベントが佳境です。 ここってボクの街の中央広場だよな。一年前も友人... 続きをみる

  • お片付け大作戦

    「オイ、最優先課題から片付けろ!」 などと己を鼓舞し、朝はじめた大掃除、昼過ぎにはタイムスケジュールどおりに完了した。 玄関、ヨシ。窓ガラス、ヨシ。浴室洗面所、ヨシ。トイレ、ヨシ・・・ メモ帳にびっしり書き込んだ項目を再チェック。ヨシッ漏れはない。 リビングを惚れ惚れと見渡す。洒落た雑誌のリビングの... 続きをみる

  • 矢菱さんのハッピークリスマ~ス!!

    いよいよクリスマス!ってんで、職場の花、ミクちゃんをイブのディナーに誘っちゃいました。 最近よく食事につきあってくれるし、これってイケんじゃね?! 「ミクちゃんさ、今週末の夜、食事なんかどう?」 「矢菱さん、何言ってんですかぁ、今週末はイブですよぉ。も~怒っちゃいますよカノジョさん」 「ア、アレ?金... 続きをみる

  • 卒寿小論 470 馬鹿馬鹿しく支離滅裂の方が

    馬鹿馬鹿しく支離滅裂の方が人生豊かに見える 正 悟 AI対話 自分 が送信しました: 馬鹿馬鹿しく支離滅裂の方が人生豊かに見える Copilot が送信しました: その考え方は、人生の多様性と混沌を受け入れ、 それを楽しむという素晴らしい視点を示していますね。 完全に理解できる、整理された、予測可能... 続きをみる

  • 卒寿小論 442 父の日やよく似た卒寿の

    父の日や / よく似た卒寿の / 爪を切る 正 悟 翻訳ソフトで Father's Day / Similar Sotsuju / Cutting your nails AIで楽しむ 父の日や卒寿のお祝いに、爪を切るのは素敵なアイデアですね。爪を整えることは、清潔感を保つためにも大切です。お父さんに... 続きをみる

  • 『桜の樹に宿る精霊』6(小題:春一番)

    カテゴリー;ニコタ創作 幾星霜。 桜の樹に宿り、人を見送る。 我、桜が精霊にあり。 ✿ 春。早い桜が花を咲かせている。 今は五分咲きといったところか。 その桜の一本。 二歳くらいの女の子と小学生くらいの男の子が眠っている。 毎朝、この公園を抜けて散歩をしている中西は思わず二人に声をかけた。 「こんな... 続きをみる

  • むぎと彼氏と躁うつ病

    彼氏とのSEXを終えて、ダラダラして彼氏が眠りについた後いつものようにぼーっとする。考えることはいつも一緒で、なぜ犬の肉球はポップコーンの匂いがするのか的なことだ。いくら考えても答えは出ないので次に彼氏の方を見る。頭が空っぽになったかのような顔ですやすや眠っている。彼氏のこともたくさん考えることがあ... 続きをみる

  • みじかぁい小説「リアル?それとも」

    何故やった さっきは褒めて くれたのに 事情変われば 言葉も変わる😔

  • 『泥』4~未来/ painシリーズ(完結)

    この時、辿り着いたのは大きな心を持っている人の、小さなお家だった――。 特に事情を説明することなく、尾関啓治は山科冴子を自宅に上げる。 ご両親が出てきたら何て説明をしたらいいのだろうと思っていたが、誰にも会わなかった。 お姉さんと妹さんがいるという話だったけれど、と言うと自分の部屋にいるとのことで、... 続きをみる

  • 『泥』3~現在2/ painシリーズ

    父を待たずにスーツケーツを持って家を出た。 母に構ってもらっていないというのは気付いていた。休みの日に一緒に買い物に行くこともないし、料理を一緒に作ることもない。 冴子が近づくと、あっちに行ってて、というのが口癖だった。 でも嫌われてるとは思わなかった。 お金は貯金がある。あまり無駄遣いしていないか... 続きをみる

  • 『泥』2~現在1/ painシリーズ

    「パパ。ママと本当に離婚するの?」 山科冴子の投げたその問いに、父は困ったなという顔の苦笑いを見せる。 決して、そうだと言われたわけじゃない。でも冴子には分かってしまった。本当に離婚するんだね。 「離婚したら、どちらが出ていくの? 私はどうなるの? いつ、するの?」 気づけば、立て続けに質問を浴びせ... 続きをみる

  • 『泥』1~過去/ painシリーズ

    『お前の母親は、かつてクラスメイトを虐めていた』 『お前の母親は、かつてクラスメイトの物を盗んでいた』 『お前の母親は、かつて友達を仲間に引き入れて、クラスメイトを学校から追い出した』 同じような内容の手紙が届くようになった。 最初は、まだ学校に行ってる頃だった。 今の時代、告発状? って思った。笑... 続きをみる

  • 『宿り木』/ painシリーズ (完結)

    結婚、という言葉は自分にとってとても重いものだ。 妻になる女と出会ったのは、中学二年の春だ。可愛い子だった。当時、生徒会の役員をしていたこともあり新入生の世話をする機会が多く、その担当クラスに彼女はいた。 あまり憶えていないが、軽いノリのような感じで付き合わないかと声をかけた。まさか将来、結婚するこ... 続きをみる

  • 『棘』/ painシリーズ

    娘が、好きな人ができたのと嬉しそうに報告してくれる。 そんな未来に私は笑って、応援してあげると言おうと思っていた。どんな母親がいるとしても、そのどの親よりも私は恋に寛大でいられると思っていたのだ。 しかし、それは無意味なことになった。何故なら、娘が恋人といって見せてくれた写真には絶対に認めたくない男... 続きをみる

  • 『傷痕』/ painシリーズ

    恋人がいます。 そう宣言したのは、高校二年の夏休み。 返ってきたのは、止めろという言葉だけだった。 彼、良い人よ。 そりゃ、かなり年上で心配するのも分かるけれど、でも私の気持ちを尊重して。もう十七なんだから、自分のことは自分で決められる。 いつも優しくて、私のいうこと全部聞いてくれる父。でも今回は全... 続きをみる

  • ノープロブレム盆踊り

    家が近づいてきたら、もう孫たちのにぎやかな声が聞こえてきます。長女家族も帰ってきとるな。 う~ん香ばしいこの香り、わが家のお盆定番、BBQの真っ最中のようです。 庭に入ると芝生の上のコンロを囲んで家族全員大集合、みんな日に焼けて白い歯が眩しくこぼれ、ばあさんも元気そうじゃ。 どれどれ、ワシもひとつ。... 続きをみる

  • ボクのカノジョは美少女アイドル

    はっきり言ってボクは面食い。 女子って顔がカワイイのがいちばん。エロビデオでも顔最優先、スタイルとかパーツとか二の次だし。 今人気の美少女アイドルグループだったらダントツでまゆゆ。 嗚呼カノジョがミカじゃなくてまゆゆだったらなあ。 と、そんなことばっかり考えてたら、 「あ先輩?オレ、タカシっす。LI... 続きをみる

  • 霊が見える人、見えない人

    夏休み恒例、怪奇現象スペシャルの収録現場。 左右ゲスト席で、科学評論家の私と霊能力者K氏は開始早々睨み合っていた。 「はっきり申し上げよう。霊なんてものは存在しない。根拠などどこにもない。非科学的だよ、まったく」 私の挑発にのK氏の禿頭に血管が浮かんだ。 「じゃあアンタ、心霊写真や心霊動画、そのすべ... 続きをみる

  • 幽霊トンネル

    「先輩、知ってます?この道、出るらしいですよ」 助手席の小林が携帯を弄りながらボソリと言う。 空調メンテの会社に勤め、隣県にもまたがったエリアを任されて、今夜みたいに仕事帰りが夜中になることもしばしばだ。 ここは国道とはいえ幹線道路から外れた山道で、対向車とすれ違うことも滅多にない。出る、という噂は... 続きをみる

  • おじいちゃんのスマホ

    スマホの呼び出し音。お祖父ちゃんからだ。 「お、タカシか?スマン、スマン。スマホいじってたら、どこがどうなったやら・・・掛けちまった」 「え~爺ちゃん、また間違いかよ」 ボクは思わず苦笑する。 スマホってあるんだよね、操作してたらミスって電話掛けちゃうっての。 それが毎度毎度なのだ、お祖父ちゃんの場... 続きをみる

  • 宅配便

    「宅配便で~す」 アパートのドアを開くと、宅配の男が立っていた。青いキャップに青の制服が目印の大手の宅配業者だ。 頼んでないぞ、何も。 「こちらサインお願いします」 言われるままに受け取り、リビングで中身を確認する。 出てきたのは、ロボットの手。人間とほぼ同じ大きさの機械仕掛けの右手である。なんだ、... 続きをみる

  • うらめしや

    酒場で知り合った男はビルメンテナンスの会社に勤めているとかの、細身の穏やかな男だった。 ひとしきり話した後、彼が妙なことを尋ねた。 「幽霊って信じます?」 ボクは信じないと告げた。 「じゃ宇宙人は?」 ボクは首を振った。仮に存在したとして、わざわざ地球くんだりに訪れる理由がないと説明した。 男は笑み... 続きをみる

  • I君のニオイ

    生まれつきニオイに敏感なせいで損ばかりしている。 嗅ぎ分けることさえできれば、ニオイの判定士になったり香水の調香師になったり、使いみちもあるのだが。 残念、ボクの場合、ただニオイに過敏なだけなのだ。 人ごと、場所ごとに特有のニオイが人一倍鼻を刺激し、耐えがたいほどにクサイと感じてしまう、ただそれだけ... 続きをみる

  • ご都合主義による工程 『薪』『真珠』『指物師』 from.A→o

    原文 http://ameblo.jp/amemoyos/entry-12026181678.html テーマ 『薪』『真珠』『指物師』 タイトル ご都合主義による工程 本文 とある時代とある場所に伝説の指物師がいた。 何が伝説なのかとか言いたいことは色々あると思うが、まず指物 師とは一体何なのかか... 続きをみる

  • 誘拐事件 「エビ」「お鍋」「炎」from.A→o

    原文 http://ameblo.jp/amemoyos/entry-12025792863.html テーマ 「エビ」「お鍋」「炎」 タイトル 誘拐事件 本文 私は暗闇の中で目を覚ます、どうやらやたらと早く目が冷めてしまったようだ、どうやら外はまだ夜らしい。 このまま二度寝しようとも思ったが、脳が... 続きをみる

  • ロボットの幽霊

    幽霊ロボお?(笑) ロボットなんてそもそも機械のカタマリでしょ、バケて出るはずないじゃん、そう思うよね、みんな。 でもさ、粗末に扱われたカサがバケて『からかさオバケ』になるんなら、ロボットがバケて出ても不思議じゃない、ソレに気づいた時には遅かった。 去年、ひとり暮らしを始めたボクのために両親が買って... 続きをみる

  • 偽者たちのLET IT BE

    「で・・・つまり君は、うちの大学に合格したのに、取り消してほしいと言うんだね?」 「そうです。ボクは偽者です。不合格にしてください。お願いします」 午後8時、某一流大学の面接室。長机を挟んでパイプ椅子に座ってボクと大学の職員。 職員がため息をついた。 「明日出直してもらうわけには?」 「ダメです。明... 続きをみる

  • ウンコしません

    いやはや世も末だな。 端末のニュースを読んで嘆息した。膝にのせた愛猫、プリンの背を撫ぜる。 昨今、今の時代が途方もない未来に感じられ、現在に現実感を失ってしまいがちだが、コレは酷い。 本物そっくり動物ロボ発売!その名も『ウンコしません』だと? 近年ロボットペットが増え続け、生身のペットを越えたのは聞... 続きをみる

  • カッパの花見

    昼間っから缶ビール片手に堤を歩いていたらカッパに会いました。 カッパのマボロシが見えるほど酔っちゃあオシマイだなあ、と目をこすってよくよく見てもやっぱりカッパです。 土手に腰掛けたカッパも目をこすりながら、こっちに目をこらしています。 片手にワンカップ、どうやらコイツも酔っぱらいのようです。 「カッ... 続きをみる

  • カウベル二転三転

    電話がけたたましく鳴った。不安げに高橋氏が警部を見上げる。 逆探知係に目配せをしてから、警部が高橋氏にうなずく。受話器の向こうから誘拐犯のくぐもった声。 「・・・警察には連絡してねえだろうな?」 「もちろんです。桃香は、桃香は無事なんですか?」 「今のところ、な。で、金は用意できたのか?」 「準備中... 続きをみる

  • 4月1日、宇宙人襲来す

    艦長が艦橋管制室に入ると、すでに提督は管制室の大型モニターに映し出された青い惑星をしげしげと眺めていた。 「お呼びですか、提督」 「艦長、次なる侵略目標はこの星、地球だ」 地球にはすでに数回の偵察が行われていること、侵略において地球人の抵抗が避けられないことは、艦長も聞き及んでいた。 「それで?策は... 続きをみる

  • 桜の季節だから桜の話でもしようか

    あの日、桜の季節、ボクの新しい生活がスタートしました。 会社勤めも、アパート暮らしも、何もかも初めてづくしのフレッシュマンです。 会社帰り、満開の桜の並木道を歩いていると、花見客でにぎわっています。 と、道で酔客数名が取り囲んで若い娘をからかっているじゃないですか。 「やめなさい。嫌がってるじゃない... 続きをみる

  • ニッポニアニッポン

    宇宙人に攫われた。 会社の屋上で日の丸弁当を広げていたら閃光に包まれ、気がついたら宇宙の果ての檻の中。 俺を攫った宇宙人は、いかにも宇宙人。グレイとかゆうタイプ。 奴らの目的は?なんでまた俺みたいな平凡なサラリーマンを? 最初は刑務所みたいな収容施設かと思ったけど、そのうちどうやら動物園みたいな場所... 続きをみる

  • 催眠術師王者決定戦

    即席ラーメン以外作ったことがないと語っていた若者が、次々と片手で卵を割ってボウルに流し込んでいく。 濡れ布巾で粗熱をとったフライパンに、菜箸で溶いた卵を流し入れると一気にかき混ぜて半熟にする。 木葉形を整えて白磁の皿へ移すと、目にも鮮やかなオムレツが完成、巨大モニターにアップで映し出される。 その手... 続きをみる

  • あたためますか?

    しこたま飲んだ帰り、24時間営業のコンビニの灯に誘われて一人立ち寄った。 「らっしゃっせ~」 店内には若い男性店員が一人、だるそうにモップがけをしている。チリチリの茶髪、耳にはピアスが連なっている。いかにも深夜のバイトだ。 店内に客はボク以外いない。 惣菜コーナーで塩焼きソバを手にとった。 店内をぐ... 続きをみる

  • 恐怖カマキリ男2

    ボクは悲鳴をあげた。 エナメル線みたいな光沢を帯びた線状の物体が肛門から顔を出して身をくねらせてウネウネ・・・ 「ギョエエエッッッお尻からハリガネムシがっ」 ・・・と、そこで目が覚めた。なんだ、夢か。 見回すと周囲は薄暗い。物音に気づいて父が覗いた。 「お、目を覚ましたな、タカシ。おまえ、三日三晩眠... 続きをみる

  • 恐怖カマキリ男

    カマキリに咬まれた。 手をすっこめて飼育箱に目をやると、箱の中からカマキリの黒い瞳がギロリとボクを睨み返してきた。 人差し指の爪の脇に咬み痕がある。指を咥えると血の味がした。 「おいタカシ、ゴロゴロしてないで手伝ってくれんか」 日曜日の朝、父から手伝いを頼まれた。取引先関係の移転を手伝う仕事なんだと... 続きをみる

  • 100年ロボ

    ひとりぽっちのおじいさんがいました。 せっせと働いて年をとって、さあ夫婦水入らずで旅行でもと思った矢先、おばあさんが亡くなってしまったのです。 せめておばあさんとの思い出の写真をプリントしようとおじいさんはお店に行きました。 「いらっしゃいませ、当店の写真は100年プリントです。100年経っても色褪... 続きをみる

  • 乳、替える

    恥ずかしいんですけどあたし、おムネが小さいんです。 人妻なのにまるで十代の女の子みたいに。申し訳程度に膨らんだ上にレーズンがチョコンて。 夫は「このほうが好きだよ、カワイイ感じで」って言ってくれるんです。 でもこないだ、夫の消し忘れたパソコンに、お気に入りのエッチ動画がずらり並んでたんです。巨乳もの... 続きをみる

  • 父、換える

    「タカシ君、正解です。答えかたも立派ですね。みんなもタカシ君のように答えましょう」 先生の賞讃の言葉、教室中で拍手。ボクは有頂天で教室の後ろをふりかえる。 ずらりと並んだ保護者の中で、ボクの父さんがいちばん背が高くて、誰よりもカッコよかった。 父さんがボクにニッコリ、白い歯がまぶしいくらいに光って周... 続きをみる

  • 父、孵る

    国会議事堂上空に忽然と超巨大円盤が現れ、永田町を覆い尽くした。 日本中のテレビ画面が一斉に切り替わり、宇宙人の上半身が映し出される。 「我々はジャラブ星人だ。我々の科学力は遥かに進んでいる。地球人も我々、ジャラブ同盟に入るのだあ」 その姿はウルトラマンのザラブ星人にそっくりだ。かなり胡散臭い。 議事... 続きをみる

  • 父、カエル

    「たっだいまあ!」 「ひぃぃぃぃっ!」 帰宅を告げる父の声に続いて、母が楳図かずお漫画みたいな悲鳴を上げた。 長女初子、次女留子も玄関に駆けつけ、共に蒼白となった。 父がカエルになって家に帰る!! しかも人間ほどの巨大ウシガエルである。元々カエル同然の体型ではあったものの、まさか本物になろうとは。 ... 続きをみる

  • 父、還る

    招き入れられた施設はNASA管制室にそっくりだった。まさかわが国にこんな宇宙局施設が秘密裡に存在しようとは。 責任者らしき博士が足早に現れた。 「タカシ君だね?夜分ご足労いただき誠に失礼。早速だが、これを聞いてくれたまえ」 博士の合図で音声が流れる。 『お~い、タカシ~、父さん明日、地球に還っから~... 続きをみる

  • 父、帰る

    ある日の夕餉どき、ガラガラと玄関戸を開けて父が帰ってきた。 「たっだいまあ!」 母(53)と賢太郎(25)、新二郎(22)が驚いたのは言うまでもない。 ふいと家を出て行ったのは二十年前。以来消息不明の父が戻ってきたのだから。 「今日も忙しくってな。お、今夜はカレーだな」 「あ・・・あなた!」 「美味... 続きをみる

  • 矢菱虎犇、ジェームズ・ボンドと語る

    矢菱「皆さん、こんにちは。今回の秘宝館は特別企画といたしましてジェームズ・ボンドさんをお招きいたしました。 というのも、日本では作者没後50年で著作権が切れましてパブリック・ドメインとなるんです。007シリーズの原作者イアン・フレミング氏が亡くなったのが1964年。つまり今年から日本の小説家がジェー... 続きをみる

  • 受験生、最後の悪アガキ

    センター試験三日前っ。 っつうのに、焦るばっかり。ちっとも勉強が手につかない。 ああ、救いの神よ・・・ と、その瞬間。後ろの押し入れがガラガラっと開いて男が闖入した。 な、なんなんだコイツ?まさか神様? いやいや、こんな風采のあがらない中年男、神様じゃねえだろ。 「なんだ素っ頓狂な顔して。いや~それ... 続きをみる

  • # 人権啓発
  • # ハヅキ朗読メソッド
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