• 小話---032-世紀末を占う

    マダムが世紀末を占うわよ マスコット(魔よけ)にサファイアの首飾り キャンドルはクロスストーン製の セブンブリッチキャンドル(メノラー)ね 売ってればの話だけれど で、今年、始めを今晩、丑の刻ぐらいに 占うわよって、叫んじゃって 自宅のラウンジにおもむろに降りてきて 紫のベルベットのガウンをはおり 紫のしなやかなセルの布をラウンドの テーブルに左右に邪気を払いながら乗せ 遠くにクリスタル水晶、真ん

  • 小話-031-World 24

    [WORLD24] ワールドトゥエンティふぉーーー  読みきり小説 [ 全人類最悪の日 ] --------------------------------------- 2222年2月2日  夫婦のふふふの日に起こったのが発端 ----------- PM 1:00 昼の1時 [ somewhere ] ねえーー、なんでこんな事しなきゃならないの 俺に聞かれてもなあ、 あたしは、ニューヨークよ、

  • 小話-027-キャスリンのいななき

    美女キャスリン・オブスクリームの嘶き ------------------------------------------ 冬の日差しに囲まれながら 彼と背中をくっ付けあって座っている私 幸せだわ、キャスリンはそう思った 次にボールがあの忌まわしいボールが 飛んでくるまでは ボールは彼のメガネをふっ飛ばし こわしてしまった そしてあの憎ったらしい小娘が やってきた そして言った 「お怪我はございま

  • 小話-26-いも子とポテ子

    は=母 い=いも子 ポ=ポテ子 ----------------------------------------------------- ポ:わーん、 は:どうしたの、ポテ子 ポ:いも子が私の彼取ったーー い:彼を選ぶ権利は私にもあるはずよ   憲法で決まってるのおーーーー は:おまえ、まだ、あの、いもころがしと   つきあってたのかい   あんな人生を棒に振ってるような男と   付き合うのやめ

  • 小話-025-タイムマシン

    [ タイムマシン ]  タイムマシン作ったよ あなたみたいな、ヘッポコピーが作れるわけ ないでしょ  誰がヘッポコピーだよ ヘッポコピーでなきゃ、ポッポコピーね で、どういう仕組みなの  LR回路で量子を振動させるんだよ  リアクタンスとレジスタンスで それって、LC回路のことじゃないの コイルとコンデンサーで  真空管とソリッドのハイブリッドで  色調変化を利用するだよ、オーラのね ふうん、やる

  • 小話-024-ヒーロー家族

    [ヒーロー家族 着ぐるみの巻]  :いらっしゃいませ ねえ、ママー、やっつけマン3号、買って だめよ ヒーローになりたーい、買ってえ (ううん、これ高いのよね) ヒーローは死ぬ気で戦わなきゃならないのよ ひょっとすると死ぬって事 そうよ、死にたくないでしょ そうだね、じゃあ、やめる おれも小さい頃はヒーローになりたかったぞ 俺がやっつけマン3号を買ってあげよう そんなあ、甘やかしていいの おれも欲

  • 小話-023-進歩的なラーメン

    [ 進歩的ならーめん ] -------------------------------- 大将 いい事ないかなあ 今がいい事じゃないか え、この安い屋台のラーメンを食べてる 今があ そうだよ 、この安い屋台のラーメンを食べてる 今が、だよ この安い屋台のラーメンを食べてる事は いい事なのか あたりまえじゃないか あたりまえ は いい事なのか あたりまえじゃないか ちょっと君たち、間違ってるよ 何

  • 小話-022-変な名前

    こんど引越ししてきた人 手羽先さんって言うんですってよ おかし 鳥野さん でしょ え、鳥野手羽先さん、変な名前 そうかなあ、豚野手羽先だったら 変だけど おや、河馬野さん、めずらし え、河馬野 そうよ、知らなかったの もしかして、河馬野手羽先 何言ってんのよ、れっきとした教授なのよ ごめんなさい こちら河馬野・モチアミ・高餅教授よ フランス文学の権威なのよ すごいわね でも、足がくさいのよね どう

  • 小話-021-闇夜の図書館

    「時空エージェントの日記」 今は、真夜中の深夜、深夜くんげんこーー 雪の積もるが街灯にキラキラ光って おきれいですーーの一言 紀伊の国と、淳くんどうしてるーーーの隣の 黄泉グランデの近くの闇夜の図書館へ おおかみバイク買ったって、大江戸の地下鉄、 てつ君好きよーーーーーーー に箱乗りして、 やだーーー私が下よ でっかい重いあなたに押しつぶされたい のフェチ狂の私なんだから、ううう重い、 あ、読者に

  • 小話-020-魔女っ子-吉田

    私は魔女っ子、吉田よ  おーい、吉田くーん、これコピーしといて はーい 私は魔女っ子、吉田、魔法が使えるのね  じゃあ、おれの腹をへこましてみろ ルミカス、ルミカス、チリリリリ  なんか、佐藤がへこんでるぞ 元気だしなさい  いやだーー、おれなんか生まれてくるんじゃなかった  この世に生まれるべきじゃなかった  じゃあ、あの世に生まれてくればいいのよ  敏夫くん、君のために昨日の夕刊とっといたから

  • 小話-019-占い師

    スナック混線-04 [ 先見と占い師 ]  ------------------------------------------------------------ m: あら、いらっしゃい、早いわねえ a: うん、 m: どうしたの、元気ないじゃない a: 仕事しくじちゃって m: トラブッタて事? a: こうだと思ったから、やってみたんだが   推測をうわまちゃってね m: そんなのどうってこ

  • 小話-018-魔が差しタナックス

    スナック混線------[ 魔がさしタナックス の巻] --------------------------------------------------------------------- ジリジリジリーーーーン ゴキゴキ、 ちゃんと拭いとくのよ はいはい はいはい、レミ丸ですが、今晩ひまなの え、カソリーヌもですか ・・・・・・・ 土建の兄貴は え、マイルド兄の事? ベルサメったら、ありゃ

  • 小話-017-田舎の朝ごはん

    閑散とした田舎の町の一軒家から、声が聞こえる ------------------------------------- あなたあー 朝食のごはんよ  おお、朝の光の のどけかる だな  朝のお天道様は 大事じゃ、そう大切じゃ あなたあー 朝食のごはんの 時間なのよ、入って 来てえ  おお、道の道草も元気に  生えそろっても、木立の木は  冬枯れて さびしいことの極みぞ あなたあー 朝食のごはんよ

  • 小話-016---隠密 お菊

    [ 隠密、お菊 ] ここは白馬の城から離れた山奥の小屋 外は雪が降っている、日が落ち始めた頃 -------------------------------------- :トントントン、ツートントン だれじゃろう、今頃  私でござりまする まさか、お菊どの、何で今頃  遅くなってすいません 日が落ちる前に帰ってくるか、さもなくば 明日の朝だろうと思っていたのに  雪が降り出して来て、少しまてば

  • 小話-015-引っ越し

    [ 引越し] まあ、秋男くんだわ  春子じゃないか、どう、最近は 最近?、春子はね、都会生活に疲れちゃってね、 どこか田舎に引越ししたいのよ  えー、あんなに憧れてたのに、  おれなんか、都会に住めたらどんなにいいだろうとね もうあきたわ、人ばっかりで疲れるわよ  そこがいいんだよ、今の仕事やめて  都会に住もうかなあと計画中だよ じゃあ、家を交換しない  え、いいのか ええ  でもなあ、今住んで

  • 小話-014-んぬき幼稚園

    [ ンヌキ幼稚園 ] 1組&2組 -------------------------------------- [ 1組 ] ねえ、あっち向かないで、しりとりポンしよう ンって言ったら負けだからな うん じゃあ、はじめるぞ うまい、 せんせい、「うまい」はタンゴじゃないよな そうね 最初だから、やりなおし あたま、まほうつかい、いわし しまうま、まわし、しまぶた せんせーい、「しまぶた」っている

  • 小話-013-妄想日記-ある日

    11月のある日 -------------------------------------------------------------- 朝からカラスがギャーギャーとうるさかった 繁華街の真ん中の店と店の間に空き地があって いつも ばあさんが立っている 今日はなんとなく声を掛けてみたら 「あっ、しまったと」か言って消えた 線路伝いに歩いて駅にいくと そのばあさんが電車にかけこむのを見た 次の電

  • 小話-012-妄想日記-連想

    あの男は助兵衛であるが 女だったら助兵衛ではなく助女だろう 助女の奇妙な冒険のスタンド スタンダールの犬は赤と黒のぶち ぶちのカマスをぶちかます、ボコっ カマストラ、おかまのストライキではない ストライクゾーンを外れたボールの事を ボールのボールと言うのだろうか 英語でボールとは宴会のことであるのである ノーボールとは俗語で女のことであるらしい ボーリングの発祥は骸骨を転がす遊びから来ている スケ

  • 小話-011-妄想日記- 卑猥さの追求

    [ 卑猥さの追求 ] 4畳半と聞くと欲情する年配もいるだろう 四角い部屋の対角線の中心に接合点を おいて男女がぐるぐる回る、卑猥だー これが6畳となると、まるでビリヤードの 台そのものだ、ラケット部の男とテニス部の 女が真っ白いスポーツ着を来て、 アタックNOチュー、アタックNOチューと叫びながら キスをする、時には壁のクッションを利用して 相手めがけて飛んでいく、卑猥だー 「濡れる」という言葉は

  • 小話-010-黒豚カメラ店

    [ 黒豚カメラ店のB子 ] いらっしゃいませ  綺麗に写せるカメラが欲しいんですけど そうですね、このカメラはどんな人でも 綺麗に写せますよ  私が綺麗じゃないって言いたいのね えー、そのー「人物を綺麗に写せる」じゃなくて 機械に弱い方でも簡単に写せるという意味で  じゃあ、私が機械に弱くて、しかも美人じゃないと  再び念を押してるわけね 冗談ではございません  そう、冗談ではないのね ぐぐぐ、ま

1 2