エッセイ 龍之介「侏儒の言葉」考
わたしは中学生の頃、この書の言葉を、ほとんど金言扱いにして、読んでいたものである。兄貴たちの影響から、抜け出せていないときだった。 有名な、マッチ箱と人生とを絡めた警句などは、当時のわたしの胸に強く響いたものだったが、今、振り返って思うと、何と、すかした斜に構えた言葉だろうと、当時の自分の心持ちが、... 続きをみる
わたしは中学生の頃、この書の言葉を、ほとんど金言扱いにして、読んでいたものである。兄貴たちの影響から、抜け出せていないときだった。 有名な、マッチ箱と人生とを絡めた警句などは、当時のわたしの胸に強く響いたものだったが、今、振り返って思うと、何と、すかした斜に構えた言葉だろうと、当時の自分の心持ちが、... 続きをみる