• 「楢山節考」深沢七郎 新潮文庫

    著者畢生の代表作、小説「楢山節考」です。舞台は、どことも知れないもの深い貧しい山村です。主人公おりんばあさんは、なんでも食いそうな自分の健康できれいな歯が恥ずかしく、石臼にぶつけて自分の歯をガタガタに傷付けたりします。この村は、いつもの食物に事欠くほど貧しいのです。やがて、おりんばあさんが裏山に捨てられる日がやってきます。おりんばあさんは、村の掟に従い、息子に付き添われて、雪の降り出した裏山に捨て

  • 東北の神武たち 深沢七郎 - おかね婆あさんは救世観音

    東北の神武(ズンム)たち 深沢七郎 木版画家・斎藤清さんのカバーの白黒の木版画がすばらしいです!この版画を眺めるだけでもこの中古本(新潮文庫の絶版文庫)を買った甲斐がありました。 裏になんと180円って書いてありました。昭和47年の本ですが、180円は安っ! 神武(ずんむ)と呼ばれる東北地方の次・三男は、土地が狭いので分家して貰えない。だから嫁も貰えない。貧しさ故の性的飢渇をめぐる農民の悲惨な境遇