夕餉の君6 小説(BL)
彼の瞳に見つめられる度高鳴る心音は何故だろう。 彼の白い肌に指を這わす度漏れる詠嘆は何故だろう。 食欲?…性欲? ――それとも… 「馬鹿馬鹿しい…」 雑念を振り払う如くカミュは己を嘲笑う。 薬を服用していても、安全な調理方さえ見つかれば食する事は可能だ。 そう、それまでの我慢、だ。 答えなんか、導き... 続きをみる
彼の瞳に見つめられる度高鳴る心音は何故だろう。 彼の白い肌に指を這わす度漏れる詠嘆は何故だろう。 食欲?…性欲? ――それとも… 「馬鹿馬鹿しい…」 雑念を振り払う如くカミュは己を嘲笑う。 薬を服用していても、安全な調理方さえ見つかれば食する事は可能だ。 そう、それまでの我慢、だ。 答えなんか、導き... 続きをみる
「…カミュ…?」 友の異変に気付いて、ミラーが不安げな音を漏らす。 「…興奮したせいで急に酔いが来たようだ。すまないが、この話は改めてという事で良いだろうか…」 「あ、ああ。大丈夫、か?顔が真っ青だが…」 「ああ…」 何とか笑顔を作って見せると、ミラーも安堵したように笑った。 口は悪いが、根っ子の方... 続きをみる
「私といながらナニ考えてるぅー!?私といる時は私の事を考えろおー!!」 意識を急激に引き戻したのは、ミラーの大人気ない癇癪だった。 「いくつだ君は…」 「かみゅよりひゃっこ下!かみゅよりちょうやんぐ!!」 酔っている…見事な泥酔状態だ。 人に密度の濃い質問を投げつけて置いていい気なものだ。 カミュは... 続きをみる
朝は軽く炙った小鳥を一羽。 昼はハーブを食わせた馬肉の美味しい所を刺身で少々。 そして一日を締めくくるべくディナーには…ここ2ヶ月、何も頂いていない。 最高の食材しか許せないという私の美食意識が、常に食欲の邪魔をするのだ。 ねえ、君は一体いつになったら私の胃袋に収まってくれる? 正直…限界なんだがね... 続きをみる