• 菊花展

    先日、高松市の「公渕(きんぶち)森林公園」で開催されている「菊花展」へ、菊の観賞と俳句作りをかねて、俳句仲間と出かけた。 三本仕立てのふっくらとした菊は、一般に「厚物咲き」と呼ばれているものではないかと思うが、これには「ダルマ菊」という札が立っていた。 ドーム型のは「千輪菊」。三本仕立ても千輪菊も、ともに根は一本。大変な手間をかけてここまでの形に仕上げたことと思う。 今年は菊の開花が遅いとのことで

  • 秋の海

    「秋の海」の俳句が作りたくて海を見に行ってきた。ここは、市内にあるいくつかの小さな漁港のうちの一つ。二つの半島にはさまれた湾にある港。正面に小豆島が見える。真青な空と海が気分を爽快にしてくれる。 最近は漁船の数が減り、個人の釣り船が増えてきたらしい。年配の男性が何人か防波堤で釣りをしていた。チヌ(黒鯛)やボラが釣れるとのこと。 秋の海遠きものほどよく光り     斉藤 淳子 秋の海ひねもす糸を垂ら

  • 秋の空

    先日素晴らしい青空が広がっていた。まさに、「秋天」 「秋の空」だった。秋は台風が来たり、長雨が降ったりするが 澄み切った、爽やかな日の空こそ「秋の空」と言える。 心も晴れ晴れとしてくる。 秋天にわれがぐんぐんぐんぐんと    高浜 虚子 秋天に神の彫りたる由布二峰      田村 木国 真青なり瑕なき秋の天と海        檜 紀代 秋天に一蝶放ちモンブラン        大木 さつき 懸垂に引

  • 木の実いろいろ

    先日も「真弓の実」との出会いに感激したばかりだが 秋はいろいろな木の実が見られて楽しい。 先ず、「クサギの実」 漢字は「臭木の実」または、「常山木の実」 二三日前、地元の道の駅の敷地内にあるのを見つけた。 遠くからだと赤い花のように見えるが、赤いのは萼(がく)で 光沢のある直径6~7ミリ位の藍色の実が真ん中に生っている。 この実は、あさぎ色という薄い青を煮出す染料になると歳時記に出ている。臭いのは

  • マユミの実

    昨日は小雨の中、郊外の古い寺町にて吟行句会を実施。 そこで初めて出会ったのが、「マユミの実」。漢字で書くと 「檀の実」あるいは「真弓の実」。晩秋の季語になっている。 マユミの実が赤いというのは何となく知っていたが 実際に見たのは初めてで、しかもこんな風に四つに裂ける ことは知らなかったので、その可愛さに思わず興奮してしまった! 歳時記によると、マユミはニシキギ科の落葉低木で 紅葉もきれいなので山錦

  • 駒繋ぎ(コマツナギ)

    先日散歩をしていて水辺に咲いているのを見つけた花。 花は萩に似ているが、枝が萩の感じではない。 調べてみると、「駒繋ぎ」という花のようで、なんと秋の季語として 歳時記にも載っている。だが、それほどよく知られた花ではないためか 例句は少ない。 萩と同じくマメ科の植物。茎や根が堅く強いので馬を茎につなぎとめることができることから、この名がつけられたとのことで、他に「こまとどめ」「こまとめはぎ」「うまつ

  • 秋の蝶

    「秋の蝶」  歳時記によると季語「秋の蝶」の「秋の」には、蝶のさかりを過ぎた名残りの哀しさを感じさせるとあり、蜆蝶のような小さな蝶が、弱々しく地に近いところを飛び、しばしば草に止まっては、羽をたたんだり広げたりしている様子は、いかにも「秋の蝶」といった感じ。 曼珠沙華のまわりを飛び回り、蜜を一生懸命吸っている蝶の方は、まだ元気があり、秋の蝶といった感じではないが、いずれもつい先日見た光景。   半

  • 萩の花

    萩の花がいよいよ本格的に咲き始めた。咲いてはこぼれ、こぼれては咲き続けている。萩関連の季語として 「白萩」「萩むら」「山萩」「野萩」「萩散る」「こぼれ萩」 「乱れ萩」「萩の宿」「萩の主」「萩見」 等々  これらの季語を見ているだけで、もう充分詩心を誘われ、いろいろな場面が想像できる! 萩の花の句で一番好きなのが 萩の風何か急かるゝなにならむ   水原 秋桜子 風に揺れている萩に、心の中の不安、人生

  • 吟行会で見かけた花

    一昨日いつものメンバーで月一回の吟行句会を実施。地元の山の中腹(200m辺り)を歩いて、初秋の季語との出会いを楽しみ、句を作り、句会を楽しんだ。 ▼ 曇りで見晴らしはあまりよくなかったが、遠くに讃岐山脈(阿讃山脈)   が見える。 ▼ 藪蘭(ヤブラン)    山の至る所で見かけた 上品なうす紫の花 ▼ 茶店の庭さきに咲いていた「金水引」(キンミズヒキ)   いわゆる「水引草」はタデ科だが、これはバ

  • 通草(あけび)

    今月末にもたれる所属結社の定例句会の兼題の一つが「通草」。日頃あまり身近に見る機会のないものだ。去年吟行に行ったときに見た通草を思い出しながら、また歳時記などの例句を参考にしながら作らなければならない。 これはまだ青い通草 山の子に秋のはじまる青通草  後藤 比奈夫 季重なりだが、雰囲気があり好きな句だ。 あけびの実かさなりあひてまだ熟れず  小林 はる子 これも青通草を詠んだ句で、情景が浮かんで

  • 鰯雲

    台風一過の昨日は、一日空が美しく、特に午後からは鰯雲が広がり、前日の台風から一転、生まれ変わったような素晴らしい空の光景であった。心が洗われるような空の青と雲の広がりだ。 鰯雲の句ですぐに思い浮かぶのは 鰯雲人に告ぐべきことならず  加藤 楸邨 このことは自分一人の胸の中にしまっておけばよい・・と、鰯雲の浮かぶ高い空を仰ぎながら思っている作者の気持ちに共感できる句だ。 いわし雲人は働き人は病む  

  • ブログ掲載句の投稿結果

    早いものでもう8月も終わり。一時は少し涼しくなったものの、また暑さがぶり返し厳しい日々が続いているこの頃。 ここで、このブログに今まで掲載した句の内いくつかを、新聞俳壇へ投稿した結果をまとめてみました。 入選句 二三日つづく雨らし茄子を植う  エリザベス 蓮の葉の一粒の水もてあそび 原爆忌畑はぐんぐん水を吸ひ 選外 雨音のいよいよ激し梅雨の雷   エリザベス 単線のドア開くたび蝉時雨 作り滝とは思

  • 終戦日

    20数年前、俳句を学び始めた頃、歳時記で見た次の句に心惹かれた。 終戦日妻子入れむと風呂洗ふ  秋元 不死男 平和や反戦を声高に主張している訳ではないが、しみじみと訴えかけてくるものがある。この句で初めて知ったこの俳句作家、後に作者の経歴と句の背景を知った。  「秋元 不死男(あきもと ふじお、1901年11月3日 - 1977年7月25日)は、神奈川県横浜市出身の俳人。本名は不二雄。島田青峰に師

  • 八月十三日の空と墓参り

    今日はお墓参りに行くので、朝早くから起きていろいろと準備をしていた。間もなく東の空がきれいな明るさを帯びて来たので、久しぶりに朝焼けの写真を撮った。穏やかな夜明けだった。 ちなみに「朝焼け」は「夕焼け」とともに夏の季語。 そのあとの青空の美しさと、いろいろな形の雲に惹かれ、お墓に行く途中、花を買ったお店の駐車場で空の写真を撮った。 もう秋かと思わせるような鰯雲みたいな雲、むくむくとしたいかにも夏の