「打ち上げ花火見ながら恋と冷やし中華始めました 1」ベッキョン ユノ チャンミン カイ ヨンファ ジョンヒョン(CNBLUE) EXOの短編 東方神起の短編
物心ついた時から、自分は何か違うと思っていた。 いや、結構違った。 例えば。 「ベッキョン。良かったな。弁当作ってもらって」 「うん、楽しみだよ」 これは、俺の父親。いつもは給食だけど、今日は課外研修で隣町へ全員バスで移動し一日そこで過ごすから弁当だった。 父さんは、いい男だと思う。厳しいけど、頼り... 続きをみる
物心ついた時から、自分は何か違うと思っていた。 いや、結構違った。 例えば。 「ベッキョン。良かったな。弁当作ってもらって」 「うん、楽しみだよ」 これは、俺の父親。いつもは給食だけど、今日は課外研修で隣町へ全員バスで移動し一日そこで過ごすから弁当だった。 父さんは、いい男だと思う。厳しいけど、頼り... 続きをみる
何で俺はここにいるんだ。 チャニョルは前の背の高い男二人を目にしながら思っていた。 確かに、特番の収録で同時期にカムバックを果たした沢山のアーティスト達と一緒だったが、大人数のアイドルグループのメンバーである自分が、なぜ打ち上げは、一人だけ彼らといるのだろう。持たされたマッコリのグラスを手にぼんやり... 続きをみる
*1から続きものです。 結婚記念日には、必ずワインとケーキと花束を買うことにしていた。妻はワインにうるさくて、良く分からないが高ければ大丈夫、とこの日だけはユノは金をつぎ込んだ。間違えると、パートナーは面倒な性格で、くどくどと「あなたはここが悪いから」などと何時間も付き合うことになるのだ。 「おめで... 続きをみる
*1から続きものです。 「あなた。今年はハワイが良いかしら?」 「そうだなあ、最近寒いところばかりだったしなあ」 ミノはばさりと新聞を拡げ、妻の入れてくれたモーニングコーヒーを一口飲んで、ぎょろりとした目を丸くさせた。 「ん?豆変えたね?」 「そうなの。ブルーマウンテンがなかったから、あそこのブレン... 続きをみる
*1から続きものです。 「おじいちゃん、薬だよ」 リョウクは、白い布団の横に正座をすると、手慣れた様子で、盆で持って来た薬と水を用意した。 「ゴホッ……」 咳をしながら、白い着物姿のイトゥクは起き上がり孫に渡された錠剤を口に入れ、口元に近づけられた水差しを含んで水を飲んだ。 「もう良い」 白い手をか... 続きをみる
*1から続きものです。 「あなた!この口紅なによ!」 「いや、だからそれは」 シウミンは、両手を掌を見せるように突き出し、白いワイシャツのまま、下もスラックスで妻を見上げていた。 真夏日に、早く着替えてシャワーに直行したいのはやまやまだが、許されなかった。 かれこれ、一時間はこの状態だった。 「これ... 続きをみる
長い両手を伸ばし、アニメに見入っている子供たちの頭をぽんぽんと軽く叩いて、ジョンシンは見下ろした。 「ご飯の時間だから、もうやめなさい」 「はーい」 「はーい」 「あなた、手洗わせて」 はいはいと妻に返事をすると、二人の子供たちと一緒に、ジョンシンは洗面所に向かう。スーツも部屋着に着替え終わって、汗... 続きをみる
独裁の象徴なのだとそれを、彼が言った。 「脱げ」 大変な事だと誰もが知りながら、滞りなく通過させるのは、日常が支配されている。確かにここはファシストの支配下だと、どこでも噂をされていると言った。 ユノには、聞きなれない言葉だったが、親友はそう言い放ち、良く分かっている顔をしていたと、それだけは。 死... 続きをみる
この青のこと? 美しい海を見た、ある夏の日のことを彷彿とさせる。 海底は珊瑚で出来たような、もろもろとした小さな石が敷き詰められていて、水は透明でも、なぜか色がつく。 見渡すと、空と区別がつかないような、色。 名前を教えて。 こんな日差しの中では、ほうれいせんの出る口元はそんなに分からないだろう。何... 続きをみる
こんにちは、皆さま。あまりにも長すぎたかなと言う事で記事を二つに分けた者です。 それでは、「続き」でございます。 「続きでも笑って」からサブタイトルをつけようとしたのでございますが、やめたのでございますね。 第一話「その目で笑って」(ジョンヒョンの場合)ヨンファ CNBLUEの短編 当管理人は、もう... 続きをみる
こんにちは、皆さま。企画を終えた者です。 今回は、全て書き終えましてから始めたのでございますゆえ、最後までスムーズに参ったのでございますね。 「切ない祭り」に見せかけました「夢の続き企画」でございました。このまま当ブログが終わりそうな企画でございましたね。 第一話がCNBLUEのジョンヒョン氏、第二... 続きをみる
*こちらのお話の番外編でございます。「その目で笑って 1」(ジョンヒョンの場合)ヨンファ CNBLUEの短編 - 夢の続き 「おめでとう」 視線を上げたのを見て、微笑む。携帯電話を手にしたまま、綺麗に映される中で目が合わせられる。 白目と黒い瞳が、鏡の上に付いた照明で光っていて、ジョンヒョンは切れ長... 続きをみる
*こちらのお話の続きでございます。「その目で笑って 1」(ジョンヒョンの場合)ヨンファ CNBLUEの短編 - 夢の続き 舌が入ってくるのを、ジョンヒョンはベッドの頭がついた壁にもたれ、受け入れていた。 自分より筋肉のある体は、投げ出した太腿にまたがられると、体重をそこまでかけなくても重さがあるが、... 続きをみる
濡れたような黒く丸い瞳とそんな白目が前髪の間から見えている。 仕事のストイックさは変わらず、何の躊躇いもなく人を恫喝する。年齢の近い自分は衝突もする。リーダーで年上と言うだけではなく、彼がそうする理由はある。 人と違うと自覚があれば周りの人間が愚鈍に見えるはずだ。 だけど、その目に見上げられると、い... 続きをみる
『兄さん。帰ってる?』 ふっくらした手で、シンドンはそのメッセージに返事をした。 『うん』 風呂上がりで、こんな時間に何だとそのまま携帯電話の時刻を見た。相手はまだ現場で収録のはずだった。 復帰後すぐに金髪に染められた髪をタオルで拭きながら、上半身裸でダイニングの椅子に腰かけたシンドンは、グラスにく... 続きをみる
顔を綻ばせた。 大きく開く口元に笑みを浮かべて、自分から外したイヤホンを、隣の座席に座る一つ年下のメンバーに、「聞いて」とその白い耳の穴にそっとひっかけ、ポータブルの小さな音楽プレイヤーも握らせた。 少したってから自分の方を向いて、顎まで下げた黒いマスクをしたまま、にこっと笑った顔を見て、ミノは頷い... 続きをみる
「ギョンス」 「はい」 「肉食いたくない?」 「さっきラーメン食べましたよ」 そうだな、とつまらなそうに首を傾げているグループのリーダーを、ソファーの上からギョンスは眺めた。 黒目が大きいのか、強い目元は太い眉が原因か、その部分もつまらなそうにしている。 ロゴの大きく書かれた白いTシャツとハーフパン... 続きをみる
鼻から息を吐いて、チャンミンは洗面台に立っていた。疲労はあるけれど、明日から二日間の休みに、鏡に映った顔はゆるんでいる。 芸能生活から遠のいて一年半、肌の管理は若干手を抜いたところもあるが、概ね良好で、洗面台のライトに丸い頬が光っていた。 大きな目も光を受けているけれど、これは喜びで輝いているのだと... 続きをみる
「ここは全部契約農家で……」 店員の話を、聞いていないと言えば、ヨンファは聞いていなかった。 けれど彼は見上げて、自然と「そうですか。ありがとうございます」とにっこりと言った。 その笑顔の威力を分かっていたけれど、相手が男だから、何も気にせずそうした。 礼儀正しい芸能人と言うことや優れた容姿に、少し... 続きをみる
こんにちは、皆さま。今日こそはあとがきを書こうと思い、画像から入った者です。 それでは、『ぼくらが恋した貴方へ』と言うお話のまあまあ長いあとがきとなるのでございますゆえ、「まあまあならなんとか」と時計の針を気にしていらっしゃる方にはぴったりなのではないかと、当管理人は思っておるのでございますね。 こ... 続きをみる
俺は、顔をしかめる。仕事だった名古屋から、一日大阪の実家に帰って、また東京に戻ってきた。 こっちに来れば少しは涼しくなるかと思いきや、見当外れもいいとこだ。この数日でまた暑さは増して、真昼の外を行き交う人間の殆どが半袖を着ている。 「北村さん。すいませんでした」 サングラス越しに見るマネージャーの顔... 続きをみる
太腿の間で、大きな動きはない黒髪を、切れ長の目でまだ夢のように眺めては、息を乱した。 呼吸の合間に、流れ落ちそうになる唾液が口角の下がった口元から、とうとうこぼれて、追いかけられず唇に前歯をあてる。 皮の厚い指先が反応したのを柔らかい指が捕まえて、絡められる。 柔らかさと裏腹に、その力強さに我慢でき... 続きをみる