「一つの点を境にして、変わる瞬間に立ち会ったはじめての経験である 2」キュヒョン イトゥク(リクエスト企画)
本当に、上手く行かない。 ダンスだけでも、他のメンバーに近づきたくて、事務所に残り、トレーニングを続ける。だが、全ての感覚を近づけないと、距離は埋まらない、キュヒョンは、そううんざりしながら、寮に帰らなければならない時刻を指している腕時計を見下ろして、肩を落とす。 優しいマネージャーが送ってくれた移... 続きをみる
本当に、上手く行かない。 ダンスだけでも、他のメンバーに近づきたくて、事務所に残り、トレーニングを続ける。だが、全ての感覚を近づけないと、距離は埋まらない、キュヒョンは、そううんざりしながら、寮に帰らなければならない時刻を指している腕時計を見下ろして、肩を落とす。 優しいマネージャーが送ってくれた移... 続きをみる
おはようございます、皆さま。よぼよぼしておる者です。 今月中に記事を書く時間が出来ましたゆえ、参ったのでございます。ここ最近の当管理人は慌ただしさが半端ないのでございますが、今月の29日に檸檬氏とハロウィンパーティーをしたいなと思っておるのでございますね。まだ彼女には言っていないのでございますが。←... 続きをみる
不穏な空気、と言うよりも大気と言った方が良いだろう。 硝子の向こうは、この気分である。 一歩踏み出して、思わず手を突けそうになり、それが綺麗に拭かれているのを確認したイトゥクは、困った笑みでそっとその手を下にした。 行き場を失った指先を丸め、年甲斐もなくほうけて眺めた。 夏の終わりの曇り空。 休憩中... 続きをみる
こんばんは、皆さま。久しぶりにあとがきを書く者です。 二次BL自体書くのも久しぶりで、なかなか苦労したのでございますが、無事、キュヒョン氏の退役記念が出来て良かったのでございます。 いえ、全然無事ではございませんね。書いてから長らく放置しておりましたこちらでございますが、投稿する直前に少しテコ入れを... 続きをみる
「俺、諦めないですよ」 いきなり長い腕が伸ばされた。軽い感じで抱きしめられたが、背中をそらせても、ほどけない。 「期待するなって」 明るくなった表情を見たせいか、状況のせいか、思わず笑ってしまい、身をよじらせた自分に「期待します」と、顔まで寄せて来る。やめろと掌で抑えながらも、末っ子を騙してしまった... 続きをみる
「分からないんですか?」 分かってはいるが、分からない。 それを口に出せない。 この世界に入るために、形を整えた鼻、加齢にあらがうように、手入れを怠らないきめ細かな白い肌、薄く艶やかな唇、二重の女性的な目、最近はダイエットというよりも仕事の忙しさで華奢になった体、今も、黒いスーツが体に合っていないし... 続きをみる
柑橘が溶けた茶を見つめていた。透明な液体の中で、薄黄色が沈んでいる。湯気が漂っている。顔を傾けたせいで、剥がれて行くのを止められず、イトゥクは長い間静止していたが、それを反射的に右手で受け止めた。テーブルの上の茶は無事で、右手は微かに乾き出してはいるが美容液で、汚れた。顔面に貼るタイプの物は、時間が... 続きをみる
Tシャツにスウェットパンツで髪が濡れている。 ちらっとこちらを見て、呼び出した人間と来た。 「行くぞ」 ドンへに手を引かれて、一歩踏み出した足がもつれた体を、慌てたもう一人に支えられた。そのまま肩を組まれる。 「ドンへ、開けといて」 強く言われた通り、エレベーターの中で先にドンへがボタンを押して待っ... 続きをみる
視界に白いテーブルが入っている。 艶々と光っていたので、これはきっと綺麗に拭いてあると思ったまま、フェリシティ檸檬は、周りを見渡した。 隣の窓硝子から景色は見えなかったので、どうやら夜のようだ。 暗かったが、気分はまるでたった今起きたかのように清々しい。 しかも、下を向くと本当に自分は部屋着姿ではな... 続きをみる
日本生活に戻らないといけない。 まだ数日あるけど。 向こうの生活は慣れているし、仕事ができるのが一番だ。でも、外国の方が自分を必要としていることに寂しさはある。 芸能人として必要とされるだけ有難くて、量や質で計るものではないと思ってる。 アイドルの中では年配になって長いし、今も続々と新しいグループが... 続きをみる
俺の親友は、知る限り、近場でたった一人、向けられていたその好意に気付かなかった。 けど、仕方ないだろう。 相手は同性で、まさか二十年近く一緒に連れ添った仕事上の相方が、自分のことを好きだなんて思いもしないだろう。 でも、誰も気づかなかった。親友だけじゃない。きっと世界中で誰も気付かなかった。 俺以外... 続きをみる
*組み合わせはタイトル通りです。何でも許せると言う方のみご覧ください。 大きな穴に落ちたようだった。 気が付いたら、教会にいた。 気が付いたらって言うのは事実じゃない。事実じゃないけれど、そう言う気分だった。 パイプオルガンの音が聞こえる。 本物じゃなくて、CDか何かがかかっているだけだ。 頭上の大... 続きをみる
モンゴルの大草原に、一人の気高く美しい青年が住んでいた。 部族内では珍しく、肌が白く、ごつごつとした騎馬民族の体格もなく、手足も綺麗で、遠くから見れば漢族や朝鮮族の大柄な女に見えることもあった。 遊牧民族でもあるモンゴル族だが、彼は仲間の中で一人、移動することなく、大草原の片隅に定住し、一頭の馬を飼... 続きをみる
「俺は女が好きだけど、見かけの話で、性別で好きになってるんじゃない。だからお前が女みたいに育ってくれれば、好きになる可能性はあるってことだ」 「そんな……難しいな」 ぼくは砂だらけの手で考えるポーズをとったよ。 「早いスタートだから、そこらへんの奴よりはうまくいくだろ」 ヒチョルちゃんはまたトンネル... 続きをみる
ぼくは考えが甘かったのかな。 でも、ヒチョルちゃんが男の子って分かったのも今で、ぜんぶぜんぶ追いつかないよ。 ヒチョルちゃんは男の子。 ヒチョルちゃんとは結婚できない。 ヒチョルちゃんはおっさん…… 「……大体それはいつぐらいの予定?」 ぼくは顔を上げて砂の山をきれいに直したヒチョルちゃんに聞いたん... 続きをみる
ヒチョルちゃんが男なんて、そんなの信じられないよ。 「前から、そう思ってんのかなって思ってたけどな」 土がついた大きな手をぱんぱんとはたいて苦笑する顏もすっごい可愛いのに。 「信じないよ!こんなに可愛いもんっ」 「俺、お前と同じ色の園児服着てんだろ」 「ああっ!」 本当だ!ヒチョルちゃんとぼく、同じ... 続きをみる
ぼくのヒチョルちゃんはすっごい可愛いんだ。ぼくの行く韓流幼稚園の中でも一番可愛い。 大好きだ。 愛してる。 結婚してくれ。 今日は、ぼくのこの熱いきもちを伝えるよ。 「ヒチョルちゃん!」 「あ?なんだよ。チェン」 ピンクの園児服の女の子たちに囲まれて、やっぱり今日も一番可愛い。 「ヒチョルちゃん。砂... 続きをみる
*1から続きものです。 結婚記念日には、必ずワインとケーキと花束を買うことにしていた。妻はワインにうるさくて、良く分からないが高ければ大丈夫、とこの日だけはユノは金をつぎ込んだ。間違えると、パートナーは面倒な性格で、くどくどと「あなたはここが悪いから」などと何時間も付き合うことになるのだ。 「おめで... 続きをみる
*1から続きものです。 「あなた。今年はハワイが良いかしら?」 「そうだなあ、最近寒いところばかりだったしなあ」 ミノはばさりと新聞を拡げ、妻の入れてくれたモーニングコーヒーを一口飲んで、ぎょろりとした目を丸くさせた。 「ん?豆変えたね?」 「そうなの。ブルーマウンテンがなかったから、あそこのブレン... 続きをみる
*1から続きものです。 「おじいちゃん、薬だよ」 リョウクは、白い布団の横に正座をすると、手慣れた様子で、盆で持って来た薬と水を用意した。 「ゴホッ……」 咳をしながら、白い着物姿のイトゥクは起き上がり孫に渡された錠剤を口に入れ、口元に近づけられた水差しを含んで水を飲んだ。 「もう良い」 白い手をか... 続きをみる
*1から続きものです。 「あなた!この口紅なによ!」 「いや、だからそれは」 シウミンは、両手を掌を見せるように突き出し、白いワイシャツのまま、下もスラックスで妻を見上げていた。 真夏日に、早く着替えてシャワーに直行したいのはやまやまだが、許されなかった。 かれこれ、一時間はこの状態だった。 「これ... 続きをみる
夏の日に、喉から手が出て心臓が止まるかと思った。 血の滲む努力も無駄だと悟り、そうすると、つまり血の滲む努力をし続けないといけないと言うこと?と思った自分の喉から。 怖い。 きもい。 ツライ。 すごくツライ、でしょ?そういうのは。 昼間から見た幻覚に驚いて、ウニョクは目を逸らしながら、そこまでかよと... 続きをみる
反応が良かったもので平等に。「不思議な夜に」のお二人ではなく、新しいお二人で。 『キュヒョナ。今日のライブなんだけど』 『愛してます』 『ああ、うん。ソリソリのお前のパート俺ちょっと歌うことになってるじゃん?イェソンが殆どだけどさ。それで今、電話とかできる?宿舎いる?』 『はあ。俺、何でヒョンに会え... 続きをみる
不断の読書というものの中に、明確に意味づけられたのが意義の発掘とするなら、常識的だろう。 しかし、これはお前に聞かなければならない。 この唇が良く使う名を呼んで。 「キュヒョン」 瞬間に、全ての顔が向き、ソン・シギョンは閉口した。 合わさった線の端は全員の中で十近く年齢が上であるのが関係し、たるんで... 続きをみる
増幅するのが煩わしい何かについて。 このお話は一種の妄想観念だと、ヒチョルは、星にのめり込んでいる下半身に、重量を増した膨らんだ一部のせいだと分かっていて、信じられないと分厚い唇を指の二・三本で押し、すぐ後に、てっぺんから少しこめかみの方にずれた上部を、その長い指で押した。 頭皮の質感にわずかに皮脂... 続きをみる
こんにちは、皆さま。あまりにも長すぎたかなと言う事で記事を二つに分けた者です。 それでは、「続き」でございます。 「続きでも笑って」からサブタイトルをつけようとしたのでございますが、やめたのでございますね。 第一話「その目で笑って」(ジョンヒョンの場合)ヨンファ CNBLUEの短編 当管理人は、もう... 続きをみる
こんにちは、皆さま。企画を終えた者です。 今回は、全て書き終えましてから始めたのでございますゆえ、最後までスムーズに参ったのでございますね。 「切ない祭り」に見せかけました「夢の続き企画」でございました。このまま当ブログが終わりそうな企画でございましたね。 第一話がCNBLUEのジョンヒョン氏、第二... 続きをみる
これがうまく行くとか行かないとか。 そんなことを考え始めて、デスクに向かった。ヘッドフォンをかけてキーボードで少し打ち込んでから、画面を見た。 溜息をついた。 これもだめだな。 「リョウク」 「なに?」 部屋の外からキュヒョンの声がした。それと同時に、俺はキーボードの横に置かれた携帯電話を覗き込む。... 続きをみる
*こちらのお話の続きでございます。「その目で笑って 4」(キュヒョンの場合)ヒチョル SUPERJUNIORの短編 - 夢の続き 溜息をついて、キュヒョンは眉をひそめた。しかし、肉付きの良い顏でそれほど分からない。良く開いた二重の目は変わらないが、そこも彼の気持ちは伝えなかった。ただ口角の上がる口の... 続きをみる
「お前は途切れさせないなあ」 羨ましいよと、キュヒョンは言われて、 「努力のたまものかな」 と、元から上がる口角を上げ、自信ありげに答えた。 「俺にも伝授して」 また言われ、自信は消えたように良く開いた二重の目を斜め前に走らせる。 その位置にはソファーに足を組み、どっかり腰を下ろしている少し伸びて来... 続きをみる
『兄さん。帰ってる?』 ふっくらした手で、シンドンはそのメッセージに返事をした。 『うん』 風呂上がりで、こんな時間に何だとそのまま携帯電話の時刻を見た。相手はまだ現場で収録のはずだった。 復帰後すぐに金髪に染められた髪をタオルで拭きながら、上半身裸でダイニングの椅子に腰かけたシンドンは、グラスにく... 続きをみる
顔を綻ばせた。 大きく開く口元に笑みを浮かべて、自分から外したイヤホンを、隣の座席に座る一つ年下のメンバーに、「聞いて」とその白い耳の穴にそっとひっかけ、ポータブルの小さな音楽プレイヤーも握らせた。 少したってから自分の方を向いて、顎まで下げた黒いマスクをしたまま、にこっと笑った顔を見て、ミノは頷い... 続きをみる
「ギョンス」 「はい」 「肉食いたくない?」 「さっきラーメン食べましたよ」 そうだな、とつまらなそうに首を傾げているグループのリーダーを、ソファーの上からギョンスは眺めた。 黒目が大きいのか、強い目元は太い眉が原因か、その部分もつまらなそうにしている。 ロゴの大きく書かれた白いTシャツとハーフパン... 続きをみる
鼻から息を吐いて、チャンミンは洗面台に立っていた。疲労はあるけれど、明日から二日間の休みに、鏡に映った顔はゆるんでいる。 芸能生活から遠のいて一年半、肌の管理は若干手を抜いたところもあるが、概ね良好で、洗面台のライトに丸い頬が光っていた。 大きな目も光を受けているけれど、これは喜びで輝いているのだと... 続きをみる
「ここは全部契約農家で……」 店員の話を、聞いていないと言えば、ヨンファは聞いていなかった。 けれど彼は見上げて、自然と「そうですか。ありがとうございます」とにっこりと言った。 その笑顔の威力を分かっていたけれど、相手が男だから、何も気にせずそうした。 礼儀正しい芸能人と言うことや優れた容姿に、少し... 続きをみる
こんにちは、皆さま。あとがきを続けている者です。 こちらは『朝キュヒョン』と言うお話の、そんなに長くはないあとがきのようなものでございますゆえ「昨日のあとがき、まあまあって言って結構長かったですよね?」と皆さま疑心暗鬼になっていらっしゃるかと思うのでございますが、こちらはそんなに長くありませんゆえ、... 続きをみる
こんにちは、皆さま。今日こそはあとがきを書こうと思い、画像から入った者です。 それでは、『ぼくらが恋した貴方へ』と言うお話のまあまあ長いあとがきとなるのでございますゆえ、「まあまあならなんとか」と時計の針を気にしていらっしゃる方にはぴったりなのではないかと、当管理人は思っておるのでございますね。 こ... 続きをみる
だったな。まあ、良いか。それよりもなんかメンバーが呼んでるんで、行かないと。 最後に一言言わせて下さい。 ーーチョウミ。 『朝キュヒョン』おわり *画像は勝手にお借りしているもので、ご指摘があれば即削除致します。
シンドンは、限りなく白に近い浜辺に曲げた脚を抱え込むようにして、ぽつんと座っていた。色鮮やかな水着を履いた、少し痩せた尻が柔らかい砂に包まれている。 絶え間ない波の音が聞こえていたけれど、彼の耳には届いていなかった。 目蓋の厚い目にもほぼ届いていないのは、それが真夜中だったからだ。 立ち並んだホテル... 続きをみる
ミンの一騎打ちになってくる!シンドンとソンミンもメンバーなんです。シンドンは一番ボリュームのあるメンバーで、過去に何度もダイエットをしては、元に戻ってきました。俺は彼のことを陰で「不思議の国のアリス」って呼ん つづく *画像は勝手にお借りしているもので、ご指摘があれば即削除致します。
ってあんな感じなのかもね!それで良く「アスカちゃんが可愛い」って言いますよ。ファンからは、ヒチョルはオタクだから彼女はいないと安心されます。実際いるかどうかはここでは言えませんが、俺はそれを「アスカカモフラージュ」と陰で呼 つづく *画像は勝手にお借りしているもので、ご指摘があれば即削除致します。
こんばんは、皆さま。あとがき続きな者です。 こちらは、「ちょこっと」と言うお話と「Magic」と言うお話のあとがきのようなものになるのでございますが、 「ああ、そのお話は東方神起の二人が出て来なくなったので、途中から読んでいませんが、最近あなたがつぶやかないので、あとがきだけなら読んでやっても良いで... 続きをみる
イトゥクはそうして、俺を振った。 頼るものがなくなった重い体で、今日も念入りな女装をしているのだろうか。 今から約20年前。 「フェルマーの最終定理」が証明された。 世界で一番難しいとされた数論は、360年間、無数の数学者の頭を悩ませてきた。 数学は、証明だ。 必要なのは矛盾のない、完全なる証明。 ... 続きをみる
核心に迫る前に、核心をつかれた俺は、「で、どうなるわけ?」と眠れない夜を過ごした。 イトゥクは酒が効いたのか何なのか、背中を向けられてるから分からなかったけど、途中から寝息が聞こえたから寝られたのだろう。 カーテンの外が明るくなって、白いTシャツの背中を見て一晩過ごした俺は、天国から一転、崖から飛び... 続きをみる
起きると、追い出すように外に出された気がするけれど、考えすぎだろうか。 友人だって、次は何をするかなんて別れ際に話すと思うのだけど。 また数日あけた方がいいだろうか。 「先輩。一口下さい」 にゅっと手が伸びてきて、ぼんやり見ていたスープを一さじ掬って行った。 「冷めてる」 「いたの?」 いつ来たのか... 続きをみる
イトゥクはそう言った。昨日のことを考えながら、やはり俺は、男にと言うかあの人に惹かれてるし、彼にも同じような気持ちになって欲しいと実感していた。 でもイトゥクは男に興味がない。 それに男同士では結婚も出来ないのだから、つまりゲイは恋愛感情がなくなればそこで関係は終了ってことなのだろう。未来の展望は暗... 続きをみる
*この短編は『ちょこっと 』と言う話のスピンオフでございます。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 運命の相手に出会う確率を計算した数学者がいる。 その方程式は、宇宙の星の数から出発するのだから、俺達の住むここに
「で?」 と、親友に言われて、俺は笑顔になった。 「だから……ゲイかなって」 俺は、出来るだけ冗談っぽい雰囲気を作ったはずだった。言いやすい空気を作ったはずだったのに。 「ちょっと、考えさせて」 と、まるで俺が別れを切り出した恋人みたいな言い方をして、あいつは出て行った。 一人残された。 俺は今、親... 続きをみる
「案外大丈夫だったな!」 ヒョクチェが笑って前を駆ける。 問題なくフリーパスの入場券を買うことができた。自分達が外国人だと分かると、「ここは小さくて古いですけど、楽しんで下さい」とゆっくり言われて、その日本語が分かっただけでも嬉しかったんだ。 「待ってよ!ヒョクチェ!」 「早く来いよー」 なにこれ、... 続きをみる
なあ、ハンギョン、なあ。 壁面に様々なライティングが施されたビルを窓から眺めながら、ふと、こちらの顔を覗き込むようにして隣にいた人間をハンギョンは思い出した。 茶色の長い髪に、大きな目と白い体が、若干女っぽくも見えたけれど、男。 異国の仕事で出会った、その国の人間だった。 何年も共にして、そして自分... 続きをみる
こちらは別館に移動致しました。 こちら→夢の続き:「聖なる夜に二人だけ 後編」チャンミン×ヒチョル
「いやー綺麗な海ですねえ」 「まあな」 「この季節にこんな温かい海に来れるとは思いませんでしたよ!」 「それだけが救いって感じだよな」 「本当に綺麗ですねえ」 「おう」 俺達は、漂流していた。 隣にいるのは、同じ事務所のシム・チャンミン。同じ事務所だけれど、グループは別の、アイドルだ。 「しかし、ま... 続きをみる
身分証を掲示して、「どうぞ」と言われてから、ダウンジャケットの友人の背中について行く。狎鴎亭から引大に移動した。店の質も変わる、外にも音は漏れて、ただでさえここらは明るい方なのに、聖夜の灯りを足された町は、更に不穏になっている。 五月蠅いのがどうこうではなくて、待ち合わせの友人がどこかで掴まって、こ... 続きをみる
お金。 気が付けば、それは払うものになっていた。 それは練習生の頃からそうで。 当たり前のことだ。家庭環境がそれぞれ違うのだから、誰かがそれで心苦しい思いをするのは防ぐべきだし、そんなに高い物を払うわけじゃない。 デビューが決まれば更にそうなって、勿論そんなことで、グループの「リーダー」になったとは... 続きをみる
もっと背が高かったら…… もっと脚が長かったら…… もっと手が大きかったら…… もっと誰もが納得のイケメンに生まれてたら…… 携帯電話の画面を俺は見つめた。 いけてる。 今日の服も合ってるし、痩せた顔も悪くない。 鏡に向かってもう一枚撮る。 格好良いよな。俺、やっぱり格好良いよな。 画面の自分は、大... 続きをみる
窓を開けて、微笑んだ。空気は冷たかったけれど、今年も降ったその雪に、ホワイトクリスマスと言う言葉が浮かんで、暫し、下に拡がる景色を眺めた。 パーカーを羽織り、イトゥクは部屋から出ると、ダイニングに電気がついているのを確認してから、洗面所に向かった。顔を洗って歯磨きを済ませる。化粧水のあとクリームを塗... 続きをみる
「ほんと、がっかりだよ」 さっきからこの人そればっかりだ。 「イーシン」 「はい」 「何で俺達こんなとこで練習してんだ」 「はあ。でも他に練習するところないから」 「そんなこと言ってんじゃねーよ!今日はクリスマスなんだよ!」 クリスマスイブのレッスンルームで、先輩アイドルのウニョクさんが振り返った。... 続きをみる
俺はヘンリー。 中国班のスーパージュニアMのメンバーだ。 この頃は、中・韓の関係悪化が続いているけれど、みんなを想う気持ちは変わらない。 俺も早く――カップリングされたいのも変わらない。 俺が中国で主に活動する中、今日は久しぶりにメンバーが全員中国に来てくれた。 よし、開始だ。 前回はリーダーにアタ... 続きをみる
遮るものがない、午後四時の光だった。 こんな状態で眠らないようにしている。メラニンが生成されて、肌が黒くなるのをメンバーは嫌がった、アイドルだったから。皆気を付けてはいたけれど、その中でも、色が薄い方だと思う、殆ど付いていないほど。その彼が、眠っていた。 終わりを迎えようとしているけれど、夏の日差し... 続きをみる
訝しく寄せられた眉間を一瞥したあと、さっさと刺身の乗ったサラダを取り分けて、皿をその前に投げ出した。外観だけは高級感のある黒いテーブルはその摩擦だけで剥げてぼろが出そうだった。無駄に暗くした照明はそのためか、と思いながら返事をする余裕がなかった。 何も答えず、次に自分に取り分けて、隣のテーブルに戻る... 続きをみる
映ったものをまた映している。けれどこれが真実の姿のはずだ。いつでも忠実に物事を捉えようと努めていたから。手のひらで頬の表面を覆った。両手で両頬は隠された。だけど、その手から覗かせた部分は丸裸だった。それを消すように、顔の様々な場所をさする。でも、さすった傍から、肌は見えた。 病んでいる。俺の目には、... 続きをみる
*続き物なので一話からどうぞ。 「薬草だよ。薬草だよ」 頭上に大きなハサミを突き上げて、器用に箱を持って来る蟹をキュヒョンは無視した。言わなくても分かっているのに、おどけて言っているのだ。でも無視をするのもキュヒョンなりの冗談だった。それを蟹も分かっている。 「ひと箱下さい」 優しい相棒が乗ってやっ... 続きをみる
*続き物なので一話からどうぞ。 「空違いますね」 振り向かず、シウミンは「そうだな」と応えた。それがどちらの国の空と違うのかは分からなかった。でもどちらの国とも違うのだから、言及はしなかった。 月がとても大きく見えていた。 金色に見えた。 「月餅食べないとな」 冗談は苦手なのだけれど、後ろから小さな... 続きをみる
「疲れたなあ」 クレーターの淵に、白い毛で覆われた柔らかい尻をぺったりとつけて、ユノが溜息をついた。 「今日はもういいんじゃないですか?」 その隣に立って、チャンミンはこちらも白い毛で覆われた自分の肩をとんとんと自分で叩いた。 「いや、それはだめだよ」 「冗談ですよ」 本気に見せかけた冗談を言うとす... 続きをみる
俺はヘンリー。 中国班のスーパージュニアMのメンバーだ。 だから、基本、スーパージュニアMが中国で活動する時にしか参加はしない。 でも、シングルも出したし、韓国のバラエティ番組にも出てる。 なかなか順調に人気も上がっているようだ。 でも、やはりMのメンバーだからか、 メンバーとの萌え的なものはほぼな... 続きをみる
「トゥギヒョン。それ何ですか?」 スウェット姿のキュヒョンが焼酎の一升瓶片手に部屋に入って来た。 俺は顔が弛む。 「うん。何となくな」 「なんかお祝い事でもあったのかと思いました」 床に座っていた俺の前に腰掛けた。 「まあ、誰かのお祝いかも」 「どういうことです?」 用意していた二人のグラスにキュヒ... 続きをみる
皆さまこんばんは。あとがきのようなものをまさか二回に渡って書いている者です。 こちらは短編のあとがきのようなものになりますので、もし寝る前に「何か早く寝てしまいたいと思えるものが読んでみたい!」と希望されていらっしゃる方がおられましたら、最適なのではないか、と考えてございます。 管理人が勝手に設定い... 続きをみる
こちらは別館へ移動致しました。 →別館夢の続き:「P・E・T2」ヒチョル×ドンへ(本館から移動)
タクシーはあんまり使いたくなかったんだけど…… 今日も無事、送り届けてもらってありがとうございます。 と心中で呟いた。 エントランスの中は眩しくて、数分前まで薄暗い夜の世界にいたせいで目がチカチカする。この時期に着てきてしまったダウンジャケットに加えて、体内に熱を感じる。 ふわふわと足取りがおぼつか... 続きをみる
硝子についた水滴の向こうに滲む東京を見下ろしていた。 春の雨。 ソウルより気温の高い町はきっと外に出ても寒さを感じないはずだ。 色とりどりの傘で、人の顔が見えない。 意識は水滴と一緒に流れてどこかに、染みてしまったように、形がない。 「風邪引くよ」 後ろからかけられた声で形になった。 振り向くと、ノ... 続きをみる
登場人物が違うクリスマス企画三部作の三組目です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ~~あるクリスマスイブのこと、聖なる夜に、二人の男が酒を飲んでいた。 「……ヒチョルヒョン遅いっすね」 「スーパージュニア」というアイドルグループの中では、少し体型が横にひ... 続きをみる
【2026】亀ヶ城跡の桜|見頃・開花・満開時期と見どころ情報
【2026】観音寺川の桜並木|見頃・開花・満開時期と見どころ情報
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