• 旧約聖書:アブラハムとイサク

     旧約聖書の中にアブラハムが息子イサクを伴ってモリヤの地へ向かうシーンがあります。その際若者二人にまたイサクと戻ってくるから、と告げます。  いわゆるイサクを神に捧げようとする問題のシーンですが、『聖書』の翻訳で有名な関根正雄のご子息関根清三東大教授が放送大学の授業で述べていたことをまとめます。  アブラハムが刀を振りかざしたときに神は「もうお前の信仰心はわかったから」と刀を下げさせ、アブラハムは

  • 「ドン・ジョバンニ 音楽的エロスについて」キルケゴール 白水uブックス

    デンマークの哲学者キルケゴールの秀抜なモーツァルト論です。「音楽的エロスについて」という副題がついています。特に「ドン・ジョヴァンニ」を酷愛した筆者が、「石が語り始めようとする前に、私は語り始めなければならい。」と音楽について正確に語ることの不可能と、またその必然性とを表した有名な言葉で、モーツァルトの音楽を語り始めます。「どのような男でも、もし、王者の立ち居振る舞いとどんな女性からも愛されるドン