• 旧約聖書:アブラハムとイサク

     旧約聖書の中にアブラハムが息子イサクを伴ってモリヤの地へ向かうシーンがあります。その際若者二人にまたイサクと戻ってくるから、と告げます。  いわゆるイサクを神に捧げようとする問題のシーンですが、『聖書』の翻訳で有名な関根正雄のご子息関根清三東大教授が放送大学の授業で述べていたことをまとめます。  アブラハムが刀を振りかざしたときに神は「もうお前の信仰心はわかったから」と刀を下げさせ、アブラハムは

  • エッセイ キリスト教という実存主義

    実存主義は、キリスト教または既存の宗教的な衣を脱いだとき、人々が抱く思想だと言われているが、わたしは異なった考えを持っているので、ここに書いてみたいと思う。 結論から先に言えば、むしろキリスト教こそ実存主義そのものだという考えである。思想において、何ものをも、前提としないという点では、東洋の方がむしろまさっていると。 わたしは、キリスト教ほど生存の不安を根底としている宗教はないと思っている。キリス