• 昭和の歌謡曲・3・《ちあきなおみの「歌唱力」》

     戦後まもなく「天才少女歌手」と謳われた美空ひばりは、生前、黒柳徹子から「今、一番じょうずな歌手は誰?」と問われて、即座に「ちあきなおみ」と答えた。成人後の美空ひばりは、少女時代を超える作品を多く残せなかったが、さすが鑑賞力だけは確かであった。彼女の言うように、ちあきなおみの歌唱力は半端ではない。オリジナルな作品では、「酒場川」「矢切の渡し」が逸品である。いずれも、大衆演劇の舞台で活用された。前者

  • 旅人に病んで夢は枯野をかけめぐる・3

     私は中学校の校舎内を歩き回り、戸や窓の施錠を確認している。その時、隣の小学校からスピーカーを通して校長の声が聞こえてきた。「下校時刻が過ぎています。さあ、早く家に帰りましょう。」そこまではよかったが、なぜか私の実名を出して、「○○○○は、規則を破り、いつも遅くまで学校に残っています。生徒が真似をして帰宅しないので、保護者からたくさんの苦情が来ています。駅や警察にも『何とかしてくれないか』という陳

  • 天皇の《復権》・2

     平成天皇は、85歳の誕生日に先立つ記者会見で、次のように述べた。 「(前略)天皇としての旅を終えようとしている今、私はこれまで、象徴としての立場を受け入れ、私を支えてくれた多くの国民に衷心より感謝するとともに、自らも国民の一人であった皇后が、私の人生の旅に加わり、60年という長い年月、皇室と国民の双方への献身を、真心を持って果たしてきたことを心からねぎらいたく思います。(後略)」  この文言で重

  • 「・・・アア キモチワルイ」

     若い頃「・・・アア キモチワルイ」を連発したのは二日酔いの時だったが、今では日常茶飯事の口癖となった。朝から晩まで「吐き気」が襲ってくるからだ。それに「腹部膨満感」「息切れ」「動悸」「めまい」「胸部の疼痛」が加わることもある。「急性心筋梗塞」の手術後、半年が経過、主治医の診察では「異状なし」ということだが、それは血液検査と、心電図検査の結果に過ぎない。彼は患者の「数値」にしか関心がないようで、こ

  • 延命半年まで漕ぎ着けた

     今年6月に「急性心筋梗塞」を発症して、ちょうど半年が経過したが、状態ははかばかしくない。つねに何らかの不快感が生じている。起床時の吐き気、その後の食欲不振(腹部膨満感)、倦怠感、脱力感、便秘、時には、めまい、動悸、息苦しさも加わり、すぐに横になりたくなる。ようやく「延命半年まで漕ぎ着けた」というのが実感である。幸い、今日は(月1回、今年最後の)通院日だ。主治医はこの現状をどのように診るのだろうか

  • 年末の駄句三句

    《年末の駄句三句》 ■年忘れじいじばあばも物忘れ(老々介護の実態) ■数え日に思い巡らす来年の計(計画は決して実行されない) ■元日や六波羅蜜の第一歩(六波羅蜜は仏道の指針) (2018.12.24)

  • 「ゴミ箱」の駄句&戯歌三首

    ■独り寝の温もり溜まる毛布かな ■夜明けまで毛布を被る苦吟行 ■毛布負い還る倅に阿修羅像(戦後まもなくの風景) ■微笑する遺影を帯に踊初め(若座長を亡くした先代座長の思い) ■逝きし子のタペストリーと初芝居(息子を亡くした女座長の心意気) ■もういくつ寝ても来ん来んお正月(私の心境) ■今日もまた「一日延ばし」に生きているただそれだけの目的のため ■チコちゃんにまた叱られる高齢者「もののわすれ」と

  • 頭が高い、控えおろう!

     12月3日配信「朝日新聞デジタル」に《尾畠さん「当たり前のことをしただけ」流行語受賞辞退》という見出しの記事が載っている。その内容は以下の通りである。  〈大分県日出町の尾畠春夫さん(79)が、自身の代名詞となった「スーパーボランティア」の流行語大賞受賞を辞退した。ノミネートが発表された先月7日、朝日新聞の取材に対し、「本人が『スーパーボランティア』なんて全然思っていない。当たり前のことをしただ

  • 死の子守唄(福田正夫・1925年)

    ねんねんねむれよ なやめよ死ねよ 生はつめたい寂しいばかり ねんねんねむれよ 狂へよ死ねよ 生は苦しい滅びるばかり ねんねんねむれよ 嘆けよ死ねよ 生は果てない死ぬばかり 【補説】数ある子守唄の中で「最高傑作」である、と私は思う。これを唄っているのは、間違いなく「父親」であろう。父親に育てられる赤児ほど「不幸」な存在は無い。この父親は絶望しているのである。女房に逃げられ、飯炊き女を「後添え」に、な

  • 時間との闘い

     「急性心筋梗塞」を発症後、5カ月が経過した。緊急手術の結果は良好で10日間で退院できたが、その後の回復は遅々として進まず、いまだに「寝たり起きたり」の生活が続いている。入院中に梅雨が明け、退院後は「災害並みの猛暑」に見舞われた。病院での栄養指導を受け、1日6グラム以下の減塩を行ったが、食欲は減退、体重は5キロ減という有様で、リハビリの看護師からは「まず、塩分は気にしないで、思う存分食べたいものを

  • 「黄金のペットボトル」

     朝刊(東京新聞)を見ながら朝食を摂ろうとして、思わず、激しい吐き気におそわれた。一面トップ記事の見出しに《道路脇に「黄金のペットボトル」 用済みをポイ捨て!? 「トラック運転手がトイレ面倒と・・・」》という文言が見える。私はその記事自体が不潔な感じがして、食欲を失った。苛酷な労働条件のため長距離運転手はトイレ休憩もままならない。だから車内で用を足さざるを得ない、というところまではわかる(共感でき

  • 虫歯治療

     私は先月末、歯痛に悩まされ、「いずれにせよ、流動食しか食べられない事態は避けなければならないので、近所の歯科医で受診した。レントゲン撮影の後、若い医師は「かなり虫歯が進んでいます。右上、左上、左下ですね。今日はとりあえず右上を治療します。右でも噛めるようになりますよ」。治療は30分ほどで終わった。今のところ麻酔が効いているので痛みは少ないが、本当に右でも噛めるようになるのだろうか、今後が楽しみだ

  • 「心臓リハビリ」終了 

     今日で大学附属病院の「心臓リハビリ」は終了となった。ただし、体調が回復したからではない。もともと病院の方針で、治療開始から5ヶ月間は「心臓リハビリ」を行い、以後は行わないということが決まっているからである。私の治療開始日は6月25日なので、今月の25日までということだ。最終日と言うことで、月1回の「体成分析インボディ測定検査」「体力テスト」等を行った。「体成分析インボディ測定検査」の結果は、前回

  • 薬物性歯肉肥大、または薬物性歯肉増殖

    2018年10月31日(水) 晴  1週間ほど前から左下の歯がしみる感じがしたので、どうしても右の歯で噛むことが多くなった。そして昨日からは、突然、右上の歯で噛むと激痛が走るようになった。固形物は全く食べられない。ゼリー飲料、粥、ヨーグルトなどの流動食で過ごしている。「吐き気」「息苦しさ」「倦怠感」「脱力感」といった不快感が軽減し、食欲が出てきたらと思ったら、「今度は歯痛か!」。インターネットに以

  • 天皇賞

     今日は東京競馬場で「第158回・天皇賞」(第11レース)が行われた。脊柱管狭窄症を患ってから(今年3月以降)、競馬場に行くこと(歩き回ること)ができなくなった。最近はその症状が軽減したので、中山競馬場まで(場外)馬券を買いに行った。これまでなら、パドックの気配を観察して買うところだが、今は、体調がそれを許さない。インターネットでオッズを調べると、馬連10倍以下が「4-5」(M.デムーロ:C.ルメ

  • 3冊の絵本

     今日は74回目の誕生日だ。「やっと辿り着いた」というのが実感である。この1年間は、「高血圧症」に始まり「脊柱管狭窄症」「急性心筋梗塞」「逆流性食道炎」「後鼻漏」等々、ずいぶんの病名を知った。また、動悸、息切れ、倦怠感、吐き気、胸焼け、脱力感、膨満感、便秘、等々、言葉としては知っていた「不快感」の数々を実感することができた。生まれてから72年間は、せいぜい「虫歯」「二日酔い」「風邪」程度の不快感で

  • 「体成分分析 インボディ測定検査」

     9月中旬から週1回のペースで、大学病院の「心臓リハビリ」に通っている。今日も午前10時から受診した。はじめに「体成分分析 インボディ測定検査」を受けた。この検査は月1回の割で7月から受け、今回は4回目である。要するに、「心臓リハビリ」の効果が現れているかをチェックするための検査らしい。これまで3回の結果を見ると、おもしろいことに、退院直後(7月)の1回目の結果が一番よく、以後は「悪くなったり、良

  • 神宮球場

     昨日は朝から「久しぶりに」(ほぼ半年ぶりに)気分爽快だったので、神宮球場まで東京六大学野球の観戦に赴いた。地下鉄千代田線で表参道まで約1時間、表参道から銀座線で一駅先の外苑前へ、徒歩10分で球場に着いた。第一試合はM大対W大、第二試合はK大対R大。(65歳以上は)無料の外野席で第二試合の途中まで「のんびりと」観戦、帰路に就いたが、今度はJR信濃町まで徒歩15分、そこからは新宿方面かお茶の水方面か

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・90

    9 初期語連鎖から文へ・・・その形式面・・・ 【要約】  1語による談話(“1語文”)のつぎに、二つの語を連鎖した談話が現れてくる。しかしこれは本格的な文の段階にはいったことを意味せず、1語談話のいろいろな特性を残している。このような原始的な語連鎖から文形成の初歩への特異な発達的変化をたどってみる。 20 初期の語連鎖  1語形式に限られていた談話に、2語の連鎖形式が加わってくるのは、1歳の中ごろ

  • 小学校クラス会

     今日は、新宿のホテルにある中華料理店で小学校のクラス会が開かれた。一同が還暦を過ぎてからは2年に1回、古稀を過ぎてからは1年に1回の割で開かれ、今年は卒業60年目に当たる。このクラスは1年から6年まで編制替えがなかったので、級友の絆はことのほか強いようだ。まさに「化石」のようなクラス会といえよう。  私自身は「体調不安定」(通院)のため欠席したが、夕方になって集合写真のメールが送られてきた。見る

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