「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・79
■要求語 【要約】 《初期発声》 不快、とくに空腹に連合して生じる最初の音声は[ma ma ma...]というような型であることが古くからいわれている(Jespersen.1922;Gesell and Amatruda,1947;Lewis,1948)。しかし、単母音[エ、ア]などに表される音声も... 続きをみる
■要求語 【要約】 《初期発声》 不快、とくに空腹に連合して生じる最初の音声は[ma ma ma...]というような型であることが古くからいわれている(Jespersen.1922;Gesell and Amatruda,1947;Lewis,1948)。しかし、単母音[エ、ア]などに表される音声も... 続きをみる
■状態語 【要約】 “状態”とは、個体の側の内的な状態のことである。特殊な状態に対応する特殊な語が“状態語”であり、イタイ、ウツクシイ、カワイイなどがこれである。個人の内的な事象が表示されなければならないという点で、対象語の形成の過程とはかなり異なる。 “痛い”という状態の表示の発生過程を検討してみ... 続きをみる
7 語の発生と分化(略) 14 初期の品詞分化 《発達論と品詞分類》(略) 《初期の語の性質》(略) 《対象語》 【要約】 1歳児の語彙は、はじめは感嘆詞であり、つぎにそこから名詞が派生し、つぎに動詞、形容詞、副詞がこの順に生じるといわれてきた(Stern u.Stern,1907;Lewis,19... 続きをみる
《初期の質問の形式と機能》 子どもに“疑似質問”といえるものが存在する。真の質問と疑似質問との間の判別は容易ではないが、その基準のおもなものはつぎのようである。 ⑴ 子ども自身がその名を知らないものについて質問する。 ⑵ 答えてやると、その答を反芻する。 ⑶ 答えてやると、緊張がほぐれ、満足した表情... 続きをみる
《“質問期”》 【要約】 シュテルン(Stern u. Stern,1907)は、1歳6カ月の子どもに、あらゆる椅子を一つ一つ指示しながらその名をたずね、部屋中を駆け回る時期があったと報告し、初期質問は、名をたずねることであり、これは子どもが“すべてのものには名がある”ということを発見したことを意味... 続きをみる
■質問 《質問の機能》 【要約】 質問は“特定の明白な目的と、独自の聴覚的音声形式と、思考交流における重要な役割とをもつ、特殊な言語的伝達”(Reves,1956)である。質問は、質問者が自分の知らない情報を最も有効・迅速に知るためのすぐれた手段である。 質問が子どもの談話に現れるとき、親は自立しは... 続きをみる
■談話的指示 【要約】 対人的な場面での指示行為の機能は、主題の伝達ということである。場面にある特定の刺激事象を場面から分離し選択的にそれを表示することもふくむが、それが完全に行えないということも意味している。一つの指示行為は、主題がその人であることは表示できても、その人の顔立ちについてなのか、パー... 続きをみる
■拒否と否定 《拒否》 【要約】 拒否態度は0歳2カ月ごろから、一定の形で明確に示される。哺乳瓶の代わりにおしゃぶりを与えると、頭を振り、怒って泣く。拒否は、もともと情動的な排除、あるいは嫌悪の直接の結果生じる行動であり、生得的な傾向である。拒否には、否定の性質である“真でないことの表明”はふくまれ... 続きをみる
■応答 《返事》 【要約】 応答の最も単純な型は、相手の呼びかけに対する、ウンとかハイのような返事である。この種の応答は1歳前後で生じるが、特定の相手の特定の談話に対する特定の応答(適応的な反応)が生じているのではなく、紋切り型に反響的に反応が起こっているのみである。 前には、はっきりハイといってい... 続きをみる
■呼びかけと要求 《呼びかけ》 【要約】 呼びかけは、現前する人、あるいは現れることが期待される人に対して伝達する欲求に動機づけられる発声である。注意をひきつける効果の大小に重点が置かれており、音量あるいは音調が重要な役割をはたしている。レベス(Revesz,1956)は、呼びかけの機能的特性として... 続きをみる
■感嘆発声 【要約】 初期の感嘆発声は、主として短母音または長母音の強い発出であり、情動の直接的な表出である。子どもの属する社会の言語音からの影響を受けておらず、生得的なものである。これは“一次感嘆発声”あるいは“自然感嘆発声”とよばれている(Revesz,1956;Leopold,1949)。この... 続きをみる
12 言語的伝達の諸型 ■サルの発声の型と機能 【要約】 京都大学の霊長類研究グループによる十数年間の研究成果が、最近、伊谷(1965)によってまとめられている。伊谷によると、ニホンザルの音声的伝達は機能的につぎの4種類に分類することができる。 ⑴ 叫び声(crying) ⑵ 吠え声(barking... 続きをみる
■母親の初語識別 《初語識別》 【要約】 通常、初語は子どもとたえず接している母親によって発見される。母親は、純粋に情動的あるいは喃語的な発声に対しても、これを自分への呼びかけ、あるいは、何かを自分に要求する有意味的発声と解釈しがちである。客観的に有意味とはいえない空疎な音声が、母親には意味的なもの... 続きをみる
11 初語 【要約】 “語”は、文のなかの構成分でなければならないから、初語は“語”ではないが、初期の談話は、語に似たまとまり方で1音節ないし2~3音節から成り、機能的にみても、将来の本格的な談話の中に移行していくものが多いから、“語”とよんでも誤りとはいえない。wordと区別してvocableとよ... 続きをみる
6 言語的伝達の機能の初期分化 【要約】 ここへきてようやく言語的な行動の第1歩がはじまる。それは、言語形式に従う適応的な伝達の開始ということである。この期から、子どもは言語を利用して外界に適応する方法を徐々に、しかし積極的に習得していく。 まず、初語の問題をとりあげ、つぎに呼びかけから、質問・報告... 続きをみる
■言語理解の透明性 【要約】 音声は談話の聴取においては“透明”だといわれる。このことは、“話”という語がつぎのような広い意味範囲にわたって用いられる事実からも立証される。 まず、“話”という語は、言語行動の一形態としての意味に用いられる。 ⑴ 活動ないし能力(2歳児は十分話ができる) ⑵ 形式(彼... 続きをみる
9 言語理解 【要約】 言語理解は子どもの知的発達に大きな寄与をする。そのような寄与がどのように発達変化するか、その発達を規定する要因は何かについて考えてみたい。 ■ 談話の自己行動調整機能 自己行動に対する談話の調整機能の発達過程についての実験的研究の成果を検討する。 この行動調整と談話との間の機... 続きをみる
《代表過程と条件づけ》 【要約】 二つの事項間の任意的な関係は、言語的代表過程に限らず、非言語的過程にも存在する。接近連合、あるいは条件づけによって、連合される二つの事項の間に有縁性があってもなくても、両者間に結びつきが生じる。 連合における結合は、一つ一つが孤立しているが、言語的代表過程では能記は... 続きをみる
《代表過程の二つの発達水準》 【要約】 代表過程とは、“代表するもの”と“代表されるもの”との間の分化である。ピアジェ(Piaget,1945)に従って、“代表するもの”を“能記”、“代表されるもの”を“所記”とよぶ。この二つの用語は、フランスの言語学者ソシュール(Saussure)によって用いられ... 続きをみる
■範疇化 【要約】 代表過程の発生と発達を具体的に考えてみる。認知に対して作用する代表機能は、要するに、客観的事象を意味的なものへと変形することであり、範疇化することである。 特定の1匹の動物が特定の“そのもの”としてではなく、“イヌ”という範疇(カテゴリー)ないし級(クラス)に入れられるときに、そ... 続きをみる
《ピアジェの見解》 【要約】 ピアジェ(Piaget,1933,1934,1945)は、知覚が行為的経験を媒介としてはじめて発達すると考えている。前述したマッチ箱場面(父親が1歳4カ月の女児の目の前でマッチ箱をあけ、そのなかに鎖を入れ、箱の口を少しあけたまま彼女にさし出す。彼女は鎖を取りだそうとして... 続きをみる
■認知と行為 【要約】 代表機能の最も単純で直接な水準は知覚である。知覚が行為的な経験とどのように因果的に関係しているかについて、二つの対立する見解がある。その一つは、人間の知覚は代表機能によって支えられるが、この機能は、人間においては視覚や聴覚とならんで一つの基本的で生得的な能力であり、行為とは独... 続きをみる
■非言語的な経験 《“内言語”の非言語性》 【要約】 言語的代表過程が形成されるための要件の一つとして、マイクルバスト(Myklebust,1960) は、“内言語”なるものを考えている。“内言語”はビゴツキーの“内言”とは異なる概念である。“内言”は談話の内面化ないし思考化であり、概念的思考の実質... 続きをみる
8 認知世界の形成 【要約】 子どもは、まず言語を学び、つぎにそれを基礎として意味的経験をするようになっていくのではなく、はじめに意味的経験をし、その経験を深めていく途中から、それを基礎として言語の影響を徐々に受けるようになっていくのである。意味的経験がなければ、言語の経験はあっても表面的で弱く、意... 続きをみる
■聴力 【要約】 談話を聞く場合、談話の全体が必ずしも遺漏なく聞きとれるということはなく、また、つねにそうである必要もない。その理由の一つは、談話の行われる状況、談話そのものの置かれている文脈、あるいは広い知識・経験などが、聴取欠損部を補うのに役立つということにある。この種の推定ないし補間のほかに、... 続きをみる
■音声識別と発声 【要約】 音声識別力が、子どもの漸次発達変化していく音韻とその体系化にそって発達することは明らかである。低い発達段階では、一部の音声だけを識別し他の音を無視するとか、特定の音声を彼自身の音韻範疇に従ってまとめたり相互交換したりする、ということが考えられる。 レネバーグ(Lenneb... 続きをみる
■音声識別と場面 【要約】 “言語理解”が言語以外の条件(場面)によっている場合が多い。 カリツォーバは、成人が談話を与えるとき、その音調が一定であり、また身振りや場面も一定であるときだけ、要求している条件(“理解”)反応を示すことを実験的に確認している(Kogan,1964)。0歳8ヶ月の子どもは... 続きをみる
■音声識別 【要約】 音声に基づく談話の識別は、子どもが音声そのものに積極的で分析的な関心をもつまでは生じてこない。ルイス(Lewis,1951)によると、音声に対する子どもの関心は、原初的な音声模倣(音調をおもな手がかりにする談話“理解”期に対応する時期に生じる)が減退ないし消滅する“模倣潜伏期”... 続きをみる
7 談話の識別 【要約】 ここで“談話の識別”とは、子どもが聞いた談話が、その特徴に応じて、安定した特殊反応をおこさせるようになることである。子ども自身の生産する談話が発達するための基本的な条件の一つは、他者の談話の識別にあることはいうまでもない。 ■音調・音色の識別 新生児には、動く対象をある程度... 続きをみる
4 言語理解の発達 【要約】 発声行動の言語化が子どもの聞く談話の言語的理解を基礎として生じてくることは明白であり、使用に対する理解の時期的先行が1歳6ヶ月から3歳0ヶ月ごろまでではほぼ2~3ヶ月の間隔で、もっとも顕著に現れるといわれている。 最初に、非言語的な側面における識別という、もっとも初期の... 続きをみる
《象徴遊びにおける発声行為》 【要約】 象徴遊び(“ふりをすること”“見せかけること”)に発声行為が伴うとき、その象徴的な特性はいっそう明瞭になる。 ピアジェ(Piaget,1945)による観察事例をみる。 ⑴Jという子どもは、1歳6ヶ月に、石鹸も水もその場になく、それらに関連のまったくない状況のも... 続きをみる
■その他の音声的象徴行動 【要約】 身振りと音声模倣のほかに、重要な二、三の初期の音声的象徴行動がある。これらは、音声模倣と発達的に接続する関係にあり、本格的な言語習得過程の先行条件となるものである。 《半個人的な言語的表示》 それは形式的にだけ言語であり、機能的にはなお個人的な性質の強い象徴行動で... 続きをみる
■言語音声の習得(省略) ■オノパトペ 【要約】 “オノパトペ”は、人間の音声以外の音や声(物音や動物の声など)に対する模写的な音声を意味する。オノパトペはその機能において、音声模倣とはかなり違っており、言語獲得以前の子どもの場合には、とくにそうである。 幼い子どもは、音声模倣その他の困難な学習を通... 続きをみる
《音声模倣と自発的使用》 【要約】 上述の問題は、模倣された音声が子ども自身の自発的で、ある程度その場に適合した(意味的な)談話の形成にどのように寄与していくのかという、言語発達問題の核心につながっている。ここには顕現的な音声模倣とその音声の意味的―自発的な使用との発達的な関係だけでなく、観察学習の... 続きをみる
《音声模倣と意味》 【要約】 ギョーム(Guillaume,1925)は、音声模倣はその音声が子どもにとって意味ないし意味の縁辺を伴っているときだけ生じるのであり、意味からまったく離れた音声の模倣ということはありえないという。レオポルド(Leopold,1939)も、自己の追跡観察を基礎として、模倣... 続きをみる
《同一視説》 【要約】 “同一視”とは、他者と自己を混同することをいう。精神分析の創始者フロイト(Freud) は、親に対する子どもの同一視が人格の基本要因であることを主張し、その後の人格理論、社会心理学、さらには学習理論をふくむ行動理論に大きな影響を与えている。フロイトの場合には、同一視を、愛着に... 続きをみる
■音声模倣の機制 【要約】 語の形成は、喃語活動にふくまれる音声の自然の固定化によって達成されるとは考えられない。幼児は、必要な語を形成するさいに、新しい音声を習得する必要がおこってくる。さらに、多くの異なる音声を組み合わせて作られてくる反応を習得する必要があるが、これは模倣以外の方法で達成されると... 続きをみる
《連続発達説》 【要約】 音声模倣の発達が連続的だとする見解は二つに大別することができる。一つは、音声模倣が出生後きわめて早期から認められるとする見解であり、もう一つはほぼルイスの第3段階から生じるとするものである。 前者に属する連続発達説はピアジェ(Piaget,1945)によって代表される。彼は... 続きをみる
■音声模倣の発達過程 【要約】 《音声模倣の開始期》 音声模倣は0歳2ヶ月から早くも始まると(Hoyer and Hoyer,1924;Lewis,1951;Stern u.Stern,1907)があるかと思うと、0歳9ヶ月~0歳10ヶ月になってはじめて音声は模倣されると(Darwin,1889;D... 続きをみる
3 音声模倣 【要約】 言語習得がとりわけ音声模倣に依存していることはいうまでもない。言語発達が学習現象であるといわれるおもな理由の一つは、それが音声模倣を経てはじめて達成されるというところにある。 擬音あるいは擬声(オノマトペ)もまた、一種の模倣音声であるが、言語的ではない点で、言語的な模倣音声と... 続きをみる
《発達的連関についての諸説》 大きく分けると三つの考え方があるようである。 第一は、音声と身振りとの間に連関は認めるが、相互の経験的な因果関係を問題にしない立場である。音声がもともと、人間においては行為を伴い、両者が生得的に密接に結合していることは認めるが、この2種の反応のもたらす結果から経験的に音... 続きをみる
■身振りと談話 《音声的伝達の利点》 【要約】 音声による伝達の基本的特徴はつぎのようである。 ⑴聴覚刺激以外の感性刺激は、空間性ないし対象性が比較的大であるが、聴覚刺激はその時系列性ないし線状性のゆえに、事象の記号として、事象とそのものと区別がつけやすい。⑵聞き手が聴覚刺激源に対してとっている方向... 続きをみる
■身振りによる伝達の限界 身振りで非現実事象を表示することは可能であるが、音声行動と比較すれば大きな制約がある。そのおもな理由としてつぎの三つをあげることができる。 ⑴大部分の身振りは、それが行われる事態に依存して表示の一義性を達成する。 ⑵身振りで高度に抽象的な事象を表示することができない。 ⑶身... 続きをみる
■自発的身振りの発達 《身振りと“内的言語感覚”》 【要約】 レベス(Revesz,1956)によれば、音声が“内的言語感覚”の影響を受けるようになるとき、音声言語行動が形成される。これと同様に、身振りもこの要因の関与によって、象徴化を開始するという。それは身振りの形ではあるが、一種の“言語的行動”... 続きをみる
■絵画的身振り 《絵画的身振りの意味》 【要約】 他者の身体運動を自己の身体運動で模倣しようとする傾向は0歳10ヶ月~1歳0ヶ月ごろからみられる。子どもの絵画的身振りはこのような人間行為の模写にはじまるようである。この場合、模写の媒体となる身体部位は、はじめのうちは一定せず、相互交換的にある範囲のも... 続きをみる
■表情 【要約】 表情は本来、内的・情動的状態の自然的な表出であり徴候であるが、音声言語行動の未発達な時期には、外的事象の表示手段としてもある程度利用される。聾幼児では、音声的手段をほとんどもつことができないために、表情を表示の手段として用いる傾向が強く、急速に発達する。一般に、聴児が音調によって与... 続きをみる
■提示 【要約】 身振りは、その表示方法の上で2種類に分けることができる。一つは、現前場面に依存せずに、対象ないし事象そのものを模写的にあるいは象徴的に絵画化する仕方であり、もう一つは、現前場面に依存する対象ないし事象を指摘する仕方である。後者の典型的な場合として指示行為があるが、これと同種の行為と... 続きをみる
■指示 【要約】 対象そのものの絵画化を伴わない象徴的身振りの典型的なものとして、指示行為をあげることができる。単に対象に手を伸ばす動作、あるいは注視と到達行為との協応が開始されるのは0:3~0:5であり、比較的個人差はない。はっきり指示の徴候が認められるの行為は0:10~0:11にはじまり、その時... 続きをみる
5 身振り 【要約】 身振りの発生はおそらく自然的であって、身振りとして学習されたものではないが、のちに慣用される身振りの観察と模倣行動とを通じて学習され、伝達の手段として意図的に用いられる。この発達的変化のなかで最もいちじるしい面は、その象徴化に認められるべきであろう。 以下、身振りをさまざまな型... 続きをみる
《遊び》 【要約】 遊びは新しい外的環境に対して、すでに獲得している活動を適用することであり、積極的で自主的な活動である。さらに遊びは、発達の過程のなかで漸次その象徴的特性を現し、それを最も高度に示す行為でもある。人間の精神発達を適応の過程としてみるならば、適応は模倣の調節機能と遊びの同化機能との統... 続きをみる
《延滞模倣・観察学習》 【要約】 人間行動における模倣の実用的価値は、延滞模倣に最もいちじるしくみとめられるが、それはどのような性質のものであろうか。 近年、“代理経験”あるいは“観察学習”として研究されている問題がこれに密接に関連している。これらの用語は、他者の行動を観察するだけで、自分に顕現的に... 続きをみる
【要約】(ピアジェ・模倣の発達段階論) 《第1段階》(0歳0ヶ月~0歳1ヶ月) “反射を通じての模倣準備期”として特徴づけられる。他児の叫喚によって叫喚が生じるという一見模倣的な傾向は、①他児叫喚によって生じた不快が原因であると解釈するか、②他児叫喚から直接生じた反射反応と解釈するか、のいずれかであ... 続きをみる
■模倣 《ピアジェの模倣の発達段階論》 【要約】 一口に“模倣”というが、そこには種々の次元、あるいは型の模倣が考えられる。そのおもなものはつぎの五つであろう。 ⑴ 即時模倣(直接模倣)と延滞模倣。前者は与えられた手本を即時模倣する場合であり、後者はその間に時間が経過している場合である。 ⑵ 手本と... 続きをみる
4 模倣と遊び 【要約】 ここでは、初期表象機能の最も活発で顕著な現れとしての、模倣と遊びについて考察し、それらが言語発達の過程とどのように関連するかを示唆したいと思う。 模倣と遊びとは同じ時期に発生し、平行して発達変化するものでありながら、ある面で対照的な性格をもっている。ピアジェ(piaget,... 続きをみる
■初期の象徴活動 【要約】 象徴機能の特性として、つぎの諸点が注目される。 ⑴ 必ずしも音声的に発現されず、しばしば非音声的行動に現れる。 ⑵ 欲求の充足に動機づけられていない。 ⑶ 対人的・社会的な性質がない。 ⑷ 代表機能の原初形態として発現する。 このような特徴はピアジェ(Piaget,194... 続きをみる
■代表機能と象徴機能 《“代表機能”と“象徴機能”の定義》 【要約】 バーラインは、“象徴反応”についてつぎのように述べている。“行動主義的観点からすれば、記号と象徴とは二重の側面をもつ。それらは生活体によって作られた反応の産物であるとともに、行動に深刻な影響を与える刺激または刺激源である。・・・伝... 続きをみる
2 象徴機能の発生 【要約】 言語行動を最も外見的にとらえるならば、それは一種の筋の運動である。きわめて複雑にはちがいないが、結局はそうである。しかし言語行動が高次の精神過程にその基礎をもち、それに規定された行動であるという面に注目しないかぎり、言語行動の形骸を追うという結果になろう。しかし、精神過... 続きをみる
■喃語と談話 【要約】 音声言語の種類を異にする社会に生まれた子どもの間で、最初のうちは、発する音声に差がない。この差が生じてくるのはいつごろからであろうか。また、このような発達的変化は連続的に移行するのか、それとも非連続であろうか。 《喃語音声の生得性》 中島・岡本・村井(1960)は、アメリカ児... 続きをみる
《外的強化と自閉的強化の共存》 【要約】 ごく大まかにいえば、外的強化は対人場面で、内的強化はひとり場面で、主として作用すると考えられる。チャーチは、“幼児は他者に対すると同じ程度に自分に向かって話す。反応する聞き手が存在することを知って驚き、ものをいわなくなることがある”(Church,1961)... 続きをみる
《自閉的強化説》 【要約】 喃語活動は、子どもがひとりでいるときにも生じる。喃語活動が維持され、活発化する原因を、人から与えられる即応的強化にだけ求めるわけにはいかない。他の原因の一つとして、マウラー(Mowrer,1952,1954,1960)は、“自閉的強化理論”(autisticreinfor... 続きをみる
■喃語活動の活発化 【要約】 喃語活動は、談話活動の一般的な特性の発達的基礎と考えられるので、つぎの二つの問題を検討しておく必要があると思う。 ⑴ 喃語活動の活発化、あるいは生起頻度の増大 ⑵ 喃語にふくまれる音声の明瞭化、あるいは母国語音韻化 《達成動機説》 ルイス(Lewis,1951)によれば... 続きをみる
■喃語の反復性 【要約】 喃語の反復性は、心理学的にはどのように説明されてきただろうか。 《循環反応仮説》 ・ハートレー(Hartley,1810)、オールポート(Allp0rt,1924)、ホルト(Holt,1931)。 “いま発声のための筋が活動していたとする。言語音またはそれに近い音声は、とき... 続きをみる
■喃語の形式 【要約】 《喃語の音声面》 初期にはbaba....のような1音節単位の反復が多く、その後にbaba,baba,....のような反復性の多音節単位の反復が生じ、さらに、その後bama,bama,....のような非反復性の多音節を単位とする反復が生じ、さらに変化に富む結合がそれに続く。 ... 続きをみる
《非叫喚音の発生時期》 【要約】 非叫喚発声ははじめから言語的特性を十分にそなえているわけではない。最も初期の非叫喚発声は呼吸運動によって大きな拘束を受けており、その音声の調音化は漸次的である。呼吸活動のもとで音声が多様化してくるということは、発声が呼吸活動ならびに情動から独立して安定化してくること... 続きをみる
■非叫喚発声 《非叫喚発声の発達的意義》 【要約】 非叫喚発声は叫喚よりもよく統制された呼吸活動と調音活動のもとで生じる。叫喚よりも変化に富んだ発声である。叫喚が強力な発声であるため母親の注意をひきつけ、その結果として自己の欲求をみたすのに役立つのに対して、非叫喚は弱い発声であり、母親の注意をそれほ... 続きをみる
2 喃語 【要約】 喃語(babbling)は非叫喚音から成る一連の音声パターンをいう。それが談話と区別される点は、調音化がきわめて不十分であり、かつ意味が不明であり、伝達的意図に動機づけられていないということである。それは“意味のわからない話”である。(喃話という方が適切だが、私語や独語と同じ用い... 続きをみる
《育児者の役割・意味形成》 【要約】 現実に対する子どもの認知は、成人(多くは母親)との接触を通じて形成されていく。それは成人の側からの積極的な働きを契機としている。成人が子どもの行為を子どもにとって興味のあるものにするための手段として、成人はいろいろな働きかけを子どもに対して行う。その結果、子ども... 続きをみる
《発声行動の手段化とその要因》 【要約】 子どもはいつごろから外界刺激の特性に対応するような行為をするようになるのか。また、このことはどのように確証されるのか。 “(新生児は)手足をランダムに屈伸し、特殊な、つまり特性記述可能な行為をしない。「有意味だ」といえる運動が発生するにつれて、その運動がその... 続きをみる
■初期音声における意味 《叫喚の発達》 【要約】 言語学者サーピアは、初期叫喚の“意味”に関連して「・・本能的な叫喚はどんな厳密な意味でも伝達(communicationn)とはならない。」(Sapia,1921)と述べている。初期の本能的叫喚はたしかにサーピアのいうような機能の範囲を出ないが、叫喚... 続きをみる
《音素型の測定と記述》 【要約】 初期音声発達の解明に大きな貢献をしてきたのがアーウィンである。アーウィンを中心とする研究者の業績をアーウィン自身(Irwin,1952)がまとめたところによると、0歳2ヶ月~2歳6ヶ月の間では次のような発達傾向が認められる。 ⑴音素の種類数は増加していくが、その成長... 続きをみる
【要約】 予期吸啜反応はいっそう直接的な、一部の子音生産の下準備となりうる。予期的に吸啜反応をしているときに呼気が生じると、これが唇音[p][b]、鼻唇音[m]、鼻歯音[n]を作り出す。歯舌音[t]の生じる可能性もある。このように吸啜反応は、唇、歯、鼻腔、舌の関係する広範囲の調音活動の基礎となること... 続きをみる
《摂食運動と調音活動》 言語音声(母音・子音)を出すためには、呼吸活動と声帯の開閉との間の協応だけでなく、口腔の姿勢や運動を伴うことが必要であり、特定の言語音声を発するための特定の姿勢や運動は、“調音”(articulation)とよばれる。調音をつかさどる器官は呼吸器官とも、摂食器官とも多分に重複... 続きをみる
■その後の音声の変化 《叫喚音声の変化》 【要約】 単調だった初期叫喚は、まもなく変化を示しはじめる。それは発声の持続時間・リズム・強さ・高さ・音色などの上にあらわれる。ビューラー(Buher,C,1930)によると、少なくとも0歳3ヶ月にはこれがはっきりしてくる。おおまかにいえば、常習的叫喚と意味... 続きをみる
《叫喚と非叫喚との識別》 【要約】 0歳1ヶ月ごろになると、叫喚よりおだやかで静かな音声がときおり生じはじめる。これは“cooing”とか“whining”とかいわれる非叫喚音である。それまでは声量の調節ということはできなかった子どもが、0歳1ヶ月以後調節することができはじめてくる(Osgood,1... 続きをみる
《新生児の叫喚》 【要約】 新生児(生後1ヶ月間)が叫喚に費やす時間は全生活時間の5~6%といわれている。これは、睡眠時間の70%と摂食時間の15%を考えるとき、おきていて吸乳していないときには、叫喚していることが非常に多いことを物語っている。 叫喚がどんな原因で生じるかについてはよくわからないが、... 続きをみる
1 乳児初期の発声 【要約】 ‘うぶ声’にはじまる人間の発声は日々急速に変容して、まもなく明白な技能的統制が生じてくる。これと平行して、音声に‘意味’も感じられるようになる。これらの変化は明らかに人間の高次神経機構の整備によるものである。しかし、このような初期の段階においてさえ、発声行動は周囲からの... 続きをみる
【序】 私は今、自閉症児の「言語発達」について考えている。「言語発達」の遅れは、自閉症児の行動特徴(症状)の一つに挙げられているが、助詞、助動詞、人称代名詞の誤用、紋切型で抑揚のない語調(口調)などが指摘されているだけで、その実相や原因はそれほど究明されていないように思われる。 自閉症児の「言語発達... 続きをみる
「第100回全国高等学校野球選手権大会」が《やっと》終わった。今回の決勝は、秋田対大阪で、「予想外」の公立校と「予想通り」の強豪私立校の対戦となった。戦前から結果は見えていたので、私には何の興趣も湧かなかったが、秋田県民は優勝を夢見て大いに盛り上がったそうである。それに比べて、大阪府民が「地域を挙げ... 続きをみる
大歌舞伎名門の御曹司が「酒の上の不始末」で醜態を晒している景色は、文字通り「無様」としか言いようのない「有様」だが、それをネタに「一儲け」を企むマスコミ・ジャーナリズムの面々も見苦しい限りである。もともと、この御曹司(父と同様)、大した実力もないのに、ミーハー連中の「人気」を盾にして、「自分の芸は《... 続きをみる
【桑田劇団】(座長・桂木昇)〈平成20年1月公演・川崎大島劇場〉 午後6時から大島劇場観劇(観客数15)。「桑田劇団」(座長・桂木昇)、座員は桂木昇を筆頭に、太夫元・桑田淳、三門扇太郎、中村駒二郎、山下久雄、桑田千代、桑田幸衣、音羽三美、ベビーゆきお(子役)、友情出演・雪松こずえ、という面々であった... 続きをみる
ねんねんねむれよ なやめよ死ねよ 生はつめたい寂しいばかり ねんねんねむれよ 狂へよ死ねよ 生は苦しい滅びるばかり ねんねんねむれよ 嘆けよ死ねよ 生は果てない死ぬばかり 【補説】数ある子守唄の中で「最高傑作」である、と私は思う。これを唄っているのは、間違いなく「父親」であろう。父親に育てられる赤児... 続きをみる
「古賀メロディー」は、昭和の流行歌を彩る数多くの作物を支えているが、なかでも「影を慕いて」(1931年・昭和6年)は古典的名品と言われている。当初の歌手は佐藤千夜子であったが、後に藤山一郎に歌い継がれたことによって爆発的にヒットした。「実力派」といわれる昭和の流行歌手は挙ってこの名品にチャレンジ、そ... 続きをみる
私は中学校の校舎内を歩き回り、戸や窓の施錠を確認している。その時、隣の小学校からスピーカーを通して校長の声が聞こえてきた。「下校時刻が過ぎています。さあ、早く家に帰りましょう。」そこまではよかったが、なぜか私の実名を出して、「○○○○は、規則を破り、いつも遅くまで学校に残っています。生徒が真似をして... 続きをみる
若い頃「・・・アア キモチワルイ」を連発したのは二日酔いの時だったが、今では日常茶飯事の口癖となった。朝から晩まで「吐き気」が襲ってくるからだ。それに「腹部膨満感」「息切れ」「動悸」「めまい」「胸部の疼痛」が加わることもある。「急性心筋梗塞」の手術後、半年が経過、主治医の診察では「異状なし」というこ... 続きをみる
今年6月に「急性心筋梗塞」を発症して、ちょうど半年が経過したが、状態ははかばかしくない。つねに何らかの不快感が生じている。起床時の吐き気、その後の食欲不振(腹部膨満感)、倦怠感、脱力感、便秘、時には、めまい、動悸、息苦しさも加わり、すぐに横になりたくなる。ようやく「延命半年まで漕ぎ着けた」というのが... 続きをみる
《年末の駄句三句》 ■年忘れじいじばあばも物忘れ(老々介護の実態) ■数え日に思い巡らす来年の計(計画は決して実行されない) ■元日や六波羅蜜の第一歩(六波羅蜜は仏道の指針) (2018.12.24)
■独り寝の温もり溜まる毛布かな ■夜明けまで毛布を被る苦吟行 ■毛布負い還る倅に阿修羅像(戦後まもなくの風景) ■微笑する遺影を帯に踊初め(若座長を亡くした先代座長の思い) ■逝きし子のタペストリーと初芝居(息子を亡くした女座長の心意気) ■もういくつ寝ても来ん来んお正月(私の心境) ■今日もまた「... 続きをみる
朝刊(東京新聞)を見ながら朝食を摂ろうとして、思わず、激しい吐き気におそわれた。一面トップ記事の見出しに《道路脇に「黄金のペットボトル」 用済みをポイ捨て!? 「トラック運転手がトイレ面倒と・・・」》という文言が見える。私はその記事自体が不潔な感じがして、食欲を失った。苛酷な労働条件のため長距離運転... 続きをみる
今日で大学附属病院の「心臓リハビリ」は終了となった。ただし、体調が回復したからではない。もともと病院の方針で、治療開始から5ヶ月間は「心臓リハビリ」を行い、以後は行わないということが決まっているからである。私の治療開始日は6月25日なので、今月の25日までということだ。最終日と言うことで、月1回の「... 続きをみる
2018年10月31日(水) 晴 1週間ほど前から左下の歯がしみる感じがしたので、どうしても右の歯で噛むことが多くなった。そして昨日からは、突然、右上の歯で噛むと激痛が走るようになった。固形物は全く食べられない。ゼリー飲料、粥、ヨーグルトなどの流動食で過ごしている。「吐き気」「息苦しさ」「倦怠感」「... 続きをみる
9月中旬から週1回のペースで、大学病院の「心臓リハビリ」に通っている。今日も午前10時から受診した。はじめに「体成分分析 インボディ測定検査」を受けた。この検査は月1回の割で7月から受け、今回は4回目である。要するに、「心臓リハビリ」の効果が現れているかをチェックするための検査らしい。これまで3回の... 続きをみる
今日も「心臓リハビリ」のために通院した。「タクシーを利用するようではリハビリとはいえない」と考えて、激しい雨の中、電車、バスで病院に向かう。休憩室で一休み、10時30分からリハビリが始まった。この1週間毎日、自転車のペダル漕ぎ(25分・午前午後の2回)、外出(30分~3時間程度)を欠かさずに行ってき... 続きをみる
「涼しくなれば何とかなる」という思いで「不快感」と闘ってきたのだが・・・、ここ数日間は最高気温が30度を大きく下回り、快適な気候が続いている。しかし、私自身の「不快感」に大きな変化はない。今、少し「安定」していたかと思えば、山の天気のようにめまぐるしく「吐き気」「息切れ」「胸苦しさ」がおそってくる。... 続きをみる
とっさに言葉が出ない!「言い返せない」モヤモヤを解消する心の護身術
らくがき・アンジェリカ
第1835号 この1時間
梅雨になったらしい。 ~ 「寄り道」をアップ
【美術と音楽】表現者か再現者か ー表現の追求のあり方ー
癒ししかない
【イラスト】金縛りにあった舞の上には・・・
おにぎりプレート、スクランブルエッグ+キャベツスープでごはん
占ってみた20260609
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演者の俳優さんのイケメンパワーを打ち消すダサコーデ、二次元のイケメンでも打ち消されるのか?②
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キャラクターシート(エリザ) / Geminiさんに漫画とイラストを生成してもらいました
一枚絵・『ストレプトコッカス・サーモフィルス』
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白毛馬の宝塚記念&歴代の宝塚記念
白毛馬最新情報(6月8日号) #アマンテビアンコ #カルパ #ゴージャス #シュネーグロッケン #スノーエルヴァ #スーホ #スノーウィスパー
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