王維
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九月九日山中の兄弟を憶う 王維
唐の詩人王維は十五歳のころ山西省から受験勉強のために都の長安に出ました。 勉強の合い間に上流階級の家に出入りして実力を認めてもらっていました。 王維の場合、絵と詩と音楽に秀でていたため王朝でも評判になり、サロンの寵児になりました。 二十歳ごろ(数えで二十一)進士に及第しました。 自注に年十七とある詩を挙げます。 九月九日憶山中兄弟 九月九日山中の兄弟(けいてい)を憶(おも)う
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涼州郊外遊望 王維
王維は699年の生まれで、李白より2歳上です。 「涼州郊外遊望」という詩を挙げてみます。 涼州郊外遊望 野老才三戸 野老(やろう) 才(わずか)に三戸(さんこ) 邊村少四鄰 辺村 四隣少なし 婆娑依里社 婆娑(ばさ) 里社に依り 簫鼓賽田神 簫鼓 田神(でんしん)に賽(さい)す 灑酒澆芻狗 酒を灑(そそ)ぎて芻狗(すうく)を澆(ぬ)らし 焚香拜木人