• 自作詩 同時代

    見知らぬ人と視線を交わし 命の重さをはかってみる そのあなた達のたましいの なんと軽くて重いことよ 同じ時代に生まれたことで しばらく時を分かち合っている そんな日の夕暮れにあなた達は ロウソクのようにわたしの前を通り過ぎる こんなにしんしん切ないなんて  どうやらわたしは夢を見ている またいつか会える日が来るのなら ぼくらはどんな顔して会うのだろう 結び合った糸が他の糸を求め ふたたびほぐれて風

  • 同時代

    あなたの悲しみを分けてもらえませんか あなたが湛えている その冷たい水を 自分が傷ついていることを 自分で知らないなんて 心とはなんと不思議な実在でしょう 電車はあなたをいつも通りの 場所に連れて行きます 静かな湖のように湛えられた水 けれども 本当にそれは誰の悲しみでしょう 水が誰のものでもないように また 誰にでも必要なものであるように あなたはあなたの壁を 壊してください 枯野を冷たい水で潤