• turnover

    ずっと遠くで見ていたかったんだ きっとあなたは僕のこと 知れば知るほど嫌いになってく 思い出が一つ増えるたびに 二人の未来が一つ消える 僕が恥ずかしそうに一歩近づくと あなたはやさしく笑いかけてくれる まるで心が通じ合ったみたいな感覚で 同じタイミングで頭をかいて 一緒に話し始めたりなんかする 僕はいつまでもこれが続けばなんて夢見てる ちょっと近くに腰かけただけで すっとあなたは距離を置く 寄れば

  • 自作詩 セザンヌ

    セザンヌの髑髏は白い リンゴは熟れている ああ 軽い 実在のなんという正確な軽さ 空気はリンゴと 空は家と 人は木と 等質な存在 骨牌は礼拝と 日常は死と 切れ目なく繋がる リンゴは浮いているようにも また 世界の中で 確固とした位置を占めているようにも 見える このみんなから侮られ モティーフを求めて ホームレスのような風体で あちこち うろつき廻る男は いったい何者か 大きな世間しか取り合わな

  • 【Seed of happiness】人生が辛い時

    人生が辛い時。 上手く動けず、苦しくもがいてる。 そんな貴方の気持ちが 少しでも、楽になりますように... ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 【Seed of happiness】 write by 天音うさぎ 辛いは種 幸せの種 一生懸命幸せを育てているの 未来を楽しく過ごしてゆくために 生き抜くことが大切 無理して笑う必要もない ごまかして嘘をつかなくてもいい そんな場所があるなら 逃げ

  • 自作詩 若い友の訃

    山縣よ お前は気ままに生きて 勝手に逝った 建設現場で得た金は酒と女に 費やされた アトピーを抱えた体も意にも介さず お前は不摂生を続けた それがお前の魅力でもあり欠点でもあったが 最期を見とる人はいなかったが 通夜には多くの弔問客が訪れたという 俺はお前が放った愚かな一言のために お前の葬儀に行くことを拒んだ 春だというのに雪が舞った ああ おろかなのはどちらだったろうか お前の死に顔は安らかだ

  • 自作詩 知人の訃

    その人は甲高い声で とある文章の是非を論じていた 眉を吊り上げ鼻の穴を膨らまし 性急にその文章の作者の不誠実を難じた その人にとって文章の難解はそのまま 作者の不誠実であった 論理の糸は単線で屈曲を欠き あちこちの壁にぶつかった 通念の鎧で覆われた感性は柔軟な動きを成し得ず 複雑に折り畳まれたニュアンスを 解し得なかった 矛盾があらわれた その人はついにそれを解決しなかったが 幼年時代という王国を

  • 唯子さん☆頑張って練習しようね♪

    さあ また一週間がはじまります 唯子さん 今週も頑張りましょう♪ ・ ・ ・ 本日の朝ごはん♪ ●トースト ●ヨーグルト ●サラダ ・ ・ ・ 本日の通学コーデ♪ ●白×ネイビーのハイネックシャツ ●起毛コットンのラップスカート ●裾フレアーのコットンパーカー ●裏起毛スパッツ ●リボン柄ソックス ・ ・ ・ 本日の学校給食♪ ●きしめん ●牛乳 ●きしめんの汁 ●白身魚のアーモンドフライ ●レン

  • 自作詩 詩人 「改版」2

    生きのいい言葉はないか プロ野球投手の弓のように撓る身体からうなりをあげて 捕手のミットにズンと受け取められる 硬式ボールのような 手が赤く腫れ上がるくらいの手応えのある 確かな言葉を それは単なる 記号でも 観念でも プロテストでもなく 一人立ちした 言葉そのもの 象徴 いやそのような言葉ではなく 実在 いやそれでもない 一眼レフカメラのレンズのように 磨き抜かれた 言葉 我々をしんじつ目覚めさ

  • 自作詩 女たち

    雨上がり 濁流は流れる たくましい遡上を続ける魚群を 孕みながら 鮮明な絵に描かれていたのは 風 知る人もない町の月明かり ああ 運命はわたしに諦念を贈ってくるのだろうか 優雅にも崩落していく女たちを 目の当たりにして

  • 自作詩 真理(truth)

    町の灯が星の輝きを消してしまうように 光はじつに多くのものをかくした いつも控え目に片隅に埃をかぶって あまりに手近なあまりにあたりまえなもの 手垢に汚れた古本のように わざわざ取り出して見ることもないくらい 喜びは孕み 悲しみは生む アンナ・マグダレーナ・バッハのように 単純な生活の真実な感情 激情に蝕まれ 夢に病むこともない 月は高く 闇は語る あ それはこれであったか

  • 自作詩 同時代

    見知らぬ人と視線を交わし 命の重さをはかってみる そのあなた達のたましいの なんと軽くて重いことよ 同じ時代に生まれたことで しばらく時を分かち合っている そんな日の夕暮れにあなた達は ロウソクのようにわたしの前を通り過ぎる こんなにしんしん切ないなんて  どうやらわたしは夢を見ている またいつか会える日が来るのなら ぼくらはどんな顔して会うのだろう 結び合った糸が他の糸を求め ふたたびほぐれて風

  • 「厄除け詩集」井伏鱒二 講談社学芸文庫

    近代の小説家、井伏鱒二の唯一の詩集です。小説が書けなくなったときの厄除けに書いた詩群で、それで、「厄除け詩集」とつけたと言っていますが、その内容から見ても、井伏が詩人としても抜群の素質の持ち主であったことを窺わせます。漢詩を現代語訳した詩「この盃を承けてくれ、どうぞなみなみ注がせておくれ、花に嵐のたとえもあるぞ、サヨナラだけが人生だ」などは、みんなをあっと言わせたもので、当の漢詩よりも柔軟で豊かな

  • どうせならば。(詩)

    もしもいつか、殺されて死ぬならば、 私は母に殺されたい。 育ての母に。 けどそれが無理ならば、 私は病気になって死にたい。 自殺はまだしたくない。 いや、これからもしたくない。 私に自殺しろっていう人の言う事、 誰の言う事も聞きたくない。 あの人はきっと元気だって信じてるから。私から離れたからもうきっと元気なんだって信じてるから。 それで十分でしょう。 あの人が元気ならば、 私は死ぬ必要なんかない

  • 自作詩 ケイへ  <改版>

    小高い岩山の細い山道を辿り 頂に着くと わたしは対流圏に閉じ込められているのを発見した 樫の木の枝を握りながら 空がひたすら青くひたすら高いのがもどかしかった ああ 風が吹いているのだよ ケイ 茶褐色に削り取られた斜面は わたしの怯懦に適切なくぼみを与えてくれた どこにもいく場所がないから わたしはここにいる ここで覚めきって夢を見ている 確かでそして不安なことだ ああ 風が吹いているのだよ ケイ

  • 自作詩 ヴィジョン

    しずかな明るさを抱いて 歩いて行くことができるならば 憂いよりも喜びが好もしいものであるなら 詩人は口をつぐむ 言葉よりも先に微笑みがあらわれてくるように やすらかな目が あかるい覚点を獲てくれるように 蟻は創造され 白い蝶の羽根を運ぶ 風は止み 瀞<とろ>とした川の上を一枚の葉が流れる 長い棹が翻る 春の日は 新しい謎にかけられたように 霞んで

  • 詩、公開

    冬の想い 冬の想い もうすぐ冬がやってくる いや、もう来てるかな 白くて冷たい息 そんなの当たり前 体が冷えて堪らない それも当たり前 震える体も温めたくて 自販機で缶珈琲を買う それは僕の当たり前だけど ちゃんと忘れてないよ だけど今は買えない 君の分は君が来てからがいいと それが僕の当たり前 自分よがりかもしれないけど 僕が思うのは 皆自分よがりなんだと言うのが 当たり前 走らないで来て 僕を

  • 「海潮音」上田敏訳詩集 新潮文庫 

    ヨーロッパ、特にフランスの近代詩を日本に紹介することに尽力した上田敏の名高い訳詩集です。藤村の新体詩抄等に飽き足らず、「一世の文芸を指導せん。」との意気盛んな抱負の元に書かれました。もはや、日本文学の仲間入りをしたと言っていいでしょう。気品のある名調子で訳された詩の数々は、多くの日本人に愛唱されました。ヴェルレーヌの「落葉」は中でも格調高い名訳として知られています。近代日本文学の幕開けを飾る清新な

  • No.03

    夜風に消えた言葉を辿り 貴女の姿が見えなくて ただただ溢れる涙は冷たく また内なる熱は冷めていく ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

  • Karamatsu

    Karamatsu 落葉松(からまつ)の 秋の雨に  わたしの 手がぬれる 落葉松の 夜の雨に   わたしの 心がぬれる 落葉松の 陽のある雨に  わたしの 思い出がぬれる 落葉松の 小鳥の雨に  わたしの 乾いた眼がぬれる C’est automne. Il est dans une forêt de pins karamatsu. Il pleut, la nuit et la journée

  • No.02

    夜伽の重なる虚声も感嘆も闇に消え 隔てる壁越しに耳を塞ぎ嘆き泣く私の事なんて貴男は知りもしないのでしょう ほら、また「愛してる」の紡ぎ愛 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

  • No.01

    秋の寒空 凍てつく空気に晒された裸体が酷く痛い 熱く爛れてしまいそうな程に もし之が恋だったならば どれだけ幸せな痛みだろうか 私は恋の痛みを愛の熱さも未だ知らない ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

1 2 3 4 5 ... 7