読書のムラゴンブログ
-
-
ライフ、ライク、ライト
【2015読了】59冊目 ★★ 『いま伝えたい!子どもの心を揺るがす“すごい”人たち』(水谷もりひと ごま書房新社) みやざき中央新聞のことは以前から少し知っていた。サイトも訪れたことがある。編集長の“熱い”社説が評判のようだった。 よく訪問するブログでこの本の紹介があったので、よい機会だと思い注文... 続きをみる
-
-
-
-
仕舞いの言葉が耳に残る
【2015読了】55冊目 ★ 『雪国の絵本 子ども・生活・遊び』(ほった圭 無明舎出版) 特徴のあるイラストに惹かれて購入した。私より9歳ほど年配の隣市に住む元学校事務をされていた方の画文集である。内容は帯にあるように「昭和20~30年代・子ども遊び図鑑」と言っていいだろう。懐かしい!と久々に思い出... 続きをみる
-
-
自分の読みに責任を持つ
【2015読了】53冊目 ★★★『日本語の学校』(鴨下信一 平凡社新書) 先月、横山験也先生のブログで紹介されていた。 これは音読や朗読に関わる者にとっては必読書の一つと言える本だろう。 学校教育の場にどの程度取りこめるかは、いろいろと判断する必要があるにしろ、今までちょっと考えてこなかったことがあ... 続きをみる
-
ヒツジとライオンを見ている…モノ
【2015読了】52冊目 ★★ 『ヒツジで終わる習慣、ライオンに変わる決断』(千田琢哉 実務教育出版) ビジネスマン向けの本などあまり手にしなくなったが、古本屋でなんとなく題名が面白いと思い買ってしまった。 ある程度予想通りの「ヒツジ」と「ライオン」の定義が表紙裏にあった。 ヒツジとは、何かあるたび... 続きをみる
-
「面倒だから、しよう」
曰くありげなタイトルの本であるが、まともな本である。 筆者はノートルダム修道女会のシスターであり、ノートルダム清心学園理事長だそうだ。キリスト教精神に基づくものの、ところどころに、人としての煩悩っぽい反省がかかれた本であり、内容については首肯できるものが多い。 その中で、1点、ハッと気付かされたとこ... 続きをみる
-
-
-
「これ」ほど健康にいいことはない
【2015読了】50冊目 ★★ 『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(小林弘幸 サンマーク出版) 自称健康オタクとして手にとったのだが、それ以上にこの題名のネーミングに惹かれた。 おそらく類似した表現は多いのだと思うが、「これ」という使い方は汎用性がある。 試しに教育上のことに使ってみると… なぜ、... 続きをみる
-
ブコウスキーの<詩人と女たち>を読んで ~本のこと⑥
詩人と女たち (河出文庫) 著者:チャールズ ブコウスキー 出版社:河出書房新社 カテゴリー:本 チャールズ・ブコウスキーは この小説<詩人と女たち>の主人公 チナスキーを 自らの分身としてとしていて 女たちと過ごした 7,8年の歴史を ほぼ自伝的に 描いた作品だといわれています。50歳 体重120... 続きをみる
-
-
肩に力を入れてユーモア
【2015読了】46冊目 ★★ S10『なんとユーモア ~子どもたちと楽しく~』(高橋俊三 文教書院) 高橋俊三先生の著書は他に群読のものを読んでいる。若い頃に、模擬授業を受けて感激したことがある。谷川俊太郎作の「かっぱ」が教材であった。思えば、そこが自分の本格的な?群読実践のスタートだったか。そし... 続きをみる
- # 読書
-
言の葉は軽くも重くも
【2015読了】45冊目 ★★『「言葉の力」を感じるとき』(京都 柿本書房) 「言の葉協会」というところが主催する「言の葉大賞」というコンクールの入選作品集が職場へ送られてきた。「まえがき」がストレートである。 高度情報社会と言われる今日、言葉は社会にあふれているように思える。だが、実のところ「言の... 続きをみる
-
-
-
本のこと⑤ ~ 森絵都
ラン 著者:森 絵都 出版社:理論社 発売日:2012-02-25 カテゴリー:本 森絵都さんの本を 今回初めて読みました。ランニングの雑誌とかで 走るための本 として取り上げてられていたのと 角田光代さんの 本の紹介する本<私たちには物語がある>で 取り上げられていた<ラン>という小説です。400... 続きをみる
-
楽しめるいまを増やすこと
「穀物のひとつに過ぎない米」なんていう言い方には、もともと農家の息子であった自分は、少し反感を覚えてしまう。しかし経済の視点で見れば、それは明らかであり、印象で語らずデータや具体策の詳細こそ問題なのだ、だからもっと砕いて考えるべきだ…と内省させられる。その言を発するのはかの大前研一。 雑誌別冊付録と... 続きをみる
-
-
5月号から読み拾う言葉
『波』…「孫物語」(椎名誠)の書評を鳥越俊太郎が書いている。そのタイトルが「縦糸と横糸の妙技」。孫たちが繰り広げるエピソードを縦糸としている著であるが、個々を解釈する椎名の横糸つまり文明観・人間観が素晴らしいとしている。思えば随筆といった類いは全てそれだ。文章に模様を織り成していくことか。 『本』…... 続きをみる
-
人間化とはあったかさだった
【2015読了】43冊目 ★★★ S8『酒井臣吾の学校だより』(酒井臣吾 明治図書) 1996年2月の発刊である。 自分がいつ買い求めたか記憶にないが、早い時期に買ったはずだ。 そして、今数えてみたら、自分がいわゆる「学校報」を書き始めたのは、96年4月だった。 前年度まで担当していた教頭先生が昇任... 続きをみる
-
対価のおとずれをぶらぶらと待つ
【2015読了】42冊目 ★★★『評価と贈与の経済学』(内田樹・岡田斗司夫 徳間文庫カレッジ) 第二章の「努力と報酬について」が、特に興味深かった。 二人は「努力と報酬は相関しない」「能力と報酬も相関しない」と語りながら、最終的には努力が報われることについての「原理的な相関」「ある種の信仰」を手放さ... 続きをみる
-
言葉を知って、貧しくなる
【2015読了】41冊目 ★★★『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』(武田砂鉄 朝日新聞社) このライターをネットで知ったのはいつだったろうか。 メディア、芸能から時事問題まで結構幅広く、視点が今までにない感じをうけたので、気になる批評家の一人となった。 言葉に対する敏感さに惹かれたと言って... 続きをみる
-
見られている存在だと意識する
【2015読了】40冊目 ★★★S7『学級づくりで鍛える』(野口芳宏 明治図書) 小学校学級担任が学級経営を「前向き」にとらえて実践しようとするときのエッセンスとヒントが凝縮されている一冊。 ◇目的、本質をしっかり見据えることが、効率的な経営に手をつける一歩だ。 ◇子どもの身近にいる教師は、言葉に敏... 続きをみる
-
「舟を編む」という域の遠さ
【2015読了】39冊目 ★★★★『舟を編む』(三浦しをん 光文社文庫) あまりに有名なこの小説。辞書づくりの内容であることは知っていたし、映画化されていて、テレビでも放映があり、それも録画しておいたのであるが(あえて見ていない…もちろん原作を読んでからの方がいいだろう、ということで)、さらには三月... 続きをみる
-
新書がいつも新しいようでは…
【2015読了】38冊目 ★★★S6『授業の話術を鍛える』(野口芳宏 明治図書) 教育の場における話し方の技術について、本質から具体的ポイントまでを網羅している一冊 ◇話術という技術は、常に相手がいる場所で発揮するものだから、鍛えていくためにかなり広範囲を見渡し、その分類や関連を考える必要がある ◇... 続きをみる
-
川村元気<億男>を読んで!
川村元気っていう人は 本当に 人の懐に入り込むのが うまい人である。この本を読んでいて 電車に乗っているにもかかわらず 涙が 出てきたこと 3回。またもや 心が えぐられ 破られてしまいました。 一作目の前作の<世界から猫が消えたなら>は 余命わずかの主人公が 生きていくためには 何かを 消さなけれ... 続きをみる
-
-
学ぶからだをしっかり見る
【2015読了】37冊目 ★★★ S5『学ぶ「からだ」を育てる』(岩下 修 明治図書) 「知的な表現」とは何かについて、多面的に学べる一冊 ◇「子どもは表現したがっている」…その思いをどんなふうに見とれるか。これは教職にある者としてもう一度肝を据えて考える問題だ。 ◇どこまでも、子どもの力を引き出し... 続きをみる
-
-
『「本当に使える」勉強法』
ある意味、凄い本だと思う。 私が「勉強法」として書いてきたことを、ほとんど網羅している。そして、「500冊を読んでわかった究極の勉強法!」と書かれている・・・この著者は、なんと無駄な時間を投下してしまったのだろう。とはいえ、私も同じように、多数の自己啓発本に、無駄な時間を費やしているのだが(笑)。 ... 続きをみる
-
本のこと③ ~今昔物語
眠れないほど面白い『今昔物語』: 欲望、性愛、嫉妬、ユーモア……男と女の「生の息づかい」 (王様文庫)著者:由良 弥生出版社:三笠書房カテゴリー:本 この本を 読もうとしたきっかけは 職場の読書好きの人から コレおもしろいから 読んでみて! と言われ、源氏物語で 不慣れな文体とうたの意味 が いまい... 続きをみる
-
-
やはり、強烈、圧巻であった
【2015読了】34冊目 ★★★★★ S2『斎藤喜博を追って』(向山洋一 昌平社) 新採用者研修の帰りだった。初夏だった気がする。 この初版本を秋田駅前の書店で購入し、電車に乗り込んだ。 向かいに座った同期採用の才女(高校の同級生でもあった)から、「斎藤喜博って読んだことなくてねえ…」と声をかけられ... 続きをみる
-
私のお気に入りお村上春樹作品集2
恋しくてレキシントンの幽霊やがて哀しき外国語うずまき猫のみつけかた辺境・近況走ることについて僕の語ること 恋しくて は彼の作品ではなしですね、厳密にいうと。彼が翻訳したものです。それでもこの本は面白かったなあ。村上春樹自身が書いた恋するザムザと恋と水素がお気に入りですね。レキシントンの幽霊 は短編集... 続きをみる
-
私のお気に入りの村上春樹作品集
時間があるうちに、少し書きたいなあということを書こうと思います。 それは今まで読んだ中でお気に入りの村上春樹の本です。 大雑把にいうと、私は彼の長編小説よりも短編小説とエッセイの方が好きですね。長編は、なんか よし!!これから読んでやるぞ!!みたいな意気込みが必要なのですが、短編やエッセイは本当に気... 続きをみる
-
1Q84を読んで。感想とか。
イースターブレイクに入り、せっかく時間も出来たので村上春樹がオークランドに来る前に読んでいない彼の作品を読もうと思い、1Q84を大学の図書館で借りました。(以下、ちょいとばかしネタバレあり?) まだ1巻しか読んでいないのですが、読んでいる最中に背筋が凍るような感覚になりました。なんと表現していいやら... 続きをみる
-
-
-
脳が歓ぶ、脳が苦しむ
【2015読了】31冊目 ★★ 『すべては脳からはじまる』(茂木健一郎 中公新書ラクレ) 久しぶりの茂木本。 なんだか、するうっと読めた。 NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」でキャスターをしていた頃の著である。もう10年近くなるのだなあと、なぜかしみじみ。 雑誌等の連載エッセーをまとめてあり、... 続きをみる
-
『下流志向』を再読する
【2015読了】30冊目 ★★★ 『下流志向』(内田 樹 講談社文庫) 中古文庫本を買って再読してみた。 書棚にあるはずの単行本は2007年発刊なので、およそ9年ぶり。 その時の読み取りとしては3割ほどだったような気がする。 読み直して、その倍ぐらいにはなっているかなという感覚である。 これは別に能... 続きをみる
-
「ビミョーな人」にならないために
【2015読了】29冊目 ★★★ 『「ビミョーな人」とつきあう技術』(小倉 広 アスコムBOOKS) 好きか嫌いか、またはどう思うなどと問われ、小学生でも「ビミョー」と返答するようになったのはいつ頃からだろうか。 もう十数年経つと思う。また、今はそんな答え方はしないのだろうか。 「細かい所に複雑な意... 続きをみる
-
何かを断念して時間を過ごす
【2015読了】28冊目 ★★★ 『路地裏の資本主義』(平川克美 角川SSC新書) 本著から得る一つの結論、行動指針としての「ダウンサイジング」ということが挙げられると思う。 この言葉は3年前、今の車を買うときに具体的に頭をよぎったことだ。 そうしようと思っていたのに、直前までそんなふうに考えていた... 続きをみる
-
カラフルとネーミングと
【2015読了】26冊目 ★★★ 『カラフル』(森 絵都 文春文庫) 途中から予想した結末通りになったが、面白かった。中学生程度でも十分わかる読みやすさで、自分の程度にあっているか。題名に表されるシンプルな主題も、実は重いけれど暗さを吹き飛ばす面もあるので、読後感がいい。「あそこでみんなといっしょに... 続きをみる
-
あの大樹と話した記憶
【2015読了】25冊目 ★★ 『千年樹』(荻原 浩 集英社文庫) 映画で見た『明日の記憶』の原作本の作者であることは知っていた。文庫コーナーに何冊も並んでいる作家ではあるが、今まで読む機会がなかった。PR誌で興味深いことを書いていたので購読してみた。連作短編集という形、しかも一つ一つの作品に二つの... 続きをみる
-
-
今さらながら、断捨離
【2015読了】23冊目 ★★ 『新・片づけ術 断捨離』(やましたひでこ マガジンハウス) ブームになったときはさほどの関心はなかったが、インパクトの強い言葉だなと感じていた。 そもそもは何かと調べてみる。 ヨーガの行法、「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」という考え... 続きをみる
-
しがらみを、まず解きほぐす
【2015読了】22冊目 ★ 『しがらみを捨てると楽になる』(保坂 隆 朝日新書) 著者は聖路加国際病院の精神科医。「50代」という言葉が頻繁に出てくるように、その世代を読者層として想定している。近づく定年を前にした者へ「しがらみから自由になる」ようにアドバイスする内容である。そう言われてもなあ、と... 続きをみる
-
健康オタク、覚悟をもつ
【2015読了】20冊目 ★ 『「空腹」が人を健康にする』(南雲吉則 サンマーク出版) 「健康オタク」と家人に嘲笑されている。知識を持つことは悪いことではないし、サプリメントだって信じて飲めばそれなりだろうという考えはある。健康本を読む割合は1割以下かもしれないが、自分が信じている考えに出会えると嬉... 続きをみる
-
分けられないところまで分ける
注文した本は届いていないし、一週間ばかり書店にも寄っていないし…ということで書棚を眺めていたら、文藝別冊で「まど・みちお」の特集をした号の背表紙が目についた。 ぺらぺらめくると、河合隼雄の書いた「魔法のまど」というページの端が折られている。 ああ、あのことだなと思い出した。 「分ける」と「分けない」... 続きをみる
-
好きな漢字から妄想モード
卒業式まであと一ヶ月あまりの六年生。学級担任の一人が研究会参加のため出張になり、その補充で久々に教室に出向いた。記念になる作品制作をしたいと話しておいたので時間をもらった。その内容はともかく、子らに作業させている時、ふと教室背面をみると一文字ずつの書写作品が掲示してあるのが目についた。 ははあん、こ... 続きをみる
-
-
『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』
小平市立図書館で借りてきた本。 筆者は2012年10月2日に41歳で逝去された。流通ジャーナリストとして活躍し、各種メディアにもよく出ておられたので知っている方も多いかもしれない。 私のような生涯学習に勤しんでいる者にとっては、2009年に京都産業大学大学院経済学研究科(通信教育課程)を修了されたこ... 続きをみる
-
「自分」に溺れない処方箋
【2015読了】18冊目 ★★★★ 『「自分」の壁』(養老孟司 新潮新書) 名著『バカの壁』が、人間同士が理解し合うことは不可能という点を述べたとすれば、この著は「自分」という存在も完全に理解するのは不可能だということを述べたと言っていいかもしれない。「チョウの幼虫と成虫は別々の生きものだった」とい... 続きをみる
-
-
-
一流はそこが上手いんだよ
【2015読了】16冊目 ★★★ 『地下街の雨』(宮部みゆき 集英社文庫) 行きつけの小さな書店の文庫コーナーはかなり限定されたスペースである。少し前まで三人の作家だけがミニコーナー的に取り揃えられていた。それは、佐伯泰英、東野圭吾そして宮部みゆき。ベストセラー作家は数々いるだろうが三人は別格という... 続きをみる
-
今からでも大丈夫,何が?
【2015読了】15冊目 ★ 『還暦からの電脳事始』(高橋源一郎 毎日新聞社) 広告にはこうある。 「デジタルなんて」と敬遠しがちな人も、 「今からでも大丈夫」と勇気づけられること、間違いなし! 勇気づけられた、という感じは正直しない。 内容は、ワープロ原稿に早くから切り替えていた結構デジタルな作家... 続きをみる
-
Re-bornの条件を読む
【2015読了】14冊目 ★★ 『Re-born はじまりの一歩』(伊坂幸太郎・中島京子、他 実業之日本社文庫) 7人の作家による競作アンソロジーである。でも読んだことがあるのは伊坂幸太郎と豊島ミホのみ。他の作家は名前も知らなかった人の方が多い。日本にはいったい小説家ってどれくらいいるのだろう、と今... 続きをみる
-
やる気がない中でも・・・
なかなかやる気が出てこない。 まるで、修士を取得した後によく罹患する「燃え尽き症候群」のようである。まあ、8月9日からレポートを提出し始めて、1月12日までの5ヶ月強で、25通のレポートを書き終えたのだから、燃え尽きるのもやむを得まい。 最後の最後で「書けない病」も発症し、もう、精神的にも、肉体的に... 続きをみる
-
養鶏文明に腹立てながら
【2015読了】13冊目 ★★ 『こまった人』(養老孟司 中公文庫) この本も再読である。以前は新書版だったがどの棚にあるか定かでないし、文庫版が108円なので即買ってまた読んでみた。 発刊がちょうど10年前。 あのイラクの人質事件があった頃、盛んに流布された「自己責任」という言葉は、いまだに健在?... 続きをみる
-
「齋藤孝力」再読再考
【2015読了】12冊目 ★★★ 『相手を伸ばす教え力』(齋藤 孝 宝島社) 再読である。2004年の新刊当時に読んでいる。人気絶頂の頃かもしれない。ちょうどその当時に近隣で行われた講演会にも行き,本にサインをしてもらいながら話しかけたら,非常にフレンドリーに応えてくれたことを覚えている。テレビに出... 続きをみる
-
「たのしい授業」をつくる発想
【2015読了】11冊目 ★★ 『子どもの学力 教師の学力』(板倉聖宣 仮説社) 講演や雑誌原稿などを加筆修正してまとめた本である。 著者の独特な視点からの学力論、授業論が展開されている。 シンプルだけれども、いやシンプルゆえにと言うべきか、冒頭の「学力と意欲の関係について」という章は考えさせられる... 続きをみる
-
-
-
かなり面白いかもしれない
三学期の読み聞かせは何にしようかと考えていて、ネット上で評判の『りんごかもしれない』 『ぼくのニセモノをつくるには』のヨシタケシンスケの絵本を注文した。ずいぶん売れているようで、奥付を見ると『りんご』は13年4月発刊で33刷、『ぼくの』は去年9月発刊でもう5刷である。確かにこりゃあ面白い。 ぜひ紹介... 続きをみる
-
「知的」とは想像力と敬意
【2015読了】8冊目 ★★ 『知的な距離感』(前田知洋 かんき出版) 著者はマジシャン。ただしマジックのことを書いている本ではない。ふと思い出したのはメイクのプロである岡野宏氏の著した『一流の顔』。そこで語られた独自の視点からの「顔」解釈は面白かった。この本の著者は人と人との距離感に関して、実にユ... 続きをみる
-
おもしろかった 「エッセンシャル思考」
久しぶりに一気に本を読み終えた。読むのが遅いので1日ではなかったが、暇さえあればその本を読んでいた。読んでいたのは「エッセンシャル思考」。帯には99%の無駄を捨て、1%に集中する方法、とある。ビジネスマンが読む、自分には関係なさそうな本だと、ネットで最初見て思った。でも書名はシャンプーっぽくお洒落で... 続きをみる
-
たましいの場所で歌う声
【2015読了】7冊目 ★★ 『たましいの場所』(早川義夫 ちくま文庫) 早川義夫のアルバムを1枚だけ持っている。タイトルは恥ずかしながら「恥ずかしい僕の人生」。時々,無性に聴きたくなるときがある。場面は限定される。一人で車を運転している時が多いが,バックグラウンドミュージックとは言えない。聴いてい... 続きをみる
-
手練れの作家,見つけた
【2015読了】6冊目 ★★★ 『異国のおじさんを伴う』(森絵都 文春文庫) 知人が好きな作家として挙げていたので,その名前はインプットされていたが,読むのは初めてである。小説でもと思い文庫コーナーで目についた一冊だった。いやあ「手練れ」ですなあ,と感じた。こんなに鮮やかな読後感がある短編集は久しぶ... 続きをみる
-
最高齢プロの声を聴け
【2015読了】5冊目 ★★★ 『最高齢プロフェショナルの教え』(徳間書店取材班 徳間書店) なかなかいい企画だなと思った。プロフェッショナル、仕事論…似たような書籍はあるが「最高齢」と絞り込んだ点には、その仕事にかける真髄のようなものが浮かび上がるだろう。取り上げられた14人の年齢分布は単行本発刊... 続きをみる
-
教養書を使ってみてもいい
【2015読了】4冊目 ★★ 『言葉と作法 親と教師のための教養書』(野口芳宏 登龍館) 『音読・道徳教科書 日本の美しい 言葉と作法 ~幼児から大人まで~』は野口先生が発刊なされた時に買い求めて読んでいる。背筋の伸びる思いでそれに向き合ったが、結果として副読本的な扱いで全校的に取り組めなかったとこ... 続きをみる
-
-
-
少し勾配のある道を選ぶ
【2015読了】1冊目 ★★★ 『それでも前へ進む』(伊集院静 講談社) 新幹線に乗ると『トランヴェール』という冊子に目を通すことがある。それで目にしたことのある伊集院静のエッセイが単行本化された。ちょうど震災前まで連載されていた。第二部として震災後に書きおろした文章が表題の「それでも前へ進む」であ... 続きをみる
-
なにをしたのか,ただそれだけ
「2014読了」139冊目 ★★★ 『マスカレード・ホテル』(東野圭吾 集英社文庫) 上手いです。さすがです。きっと映像化されるでしょうね。『マスカレード・イブ』を読んでからの本編だったので,主人公たちの持つ背景を知っているつもりになっていたが,山岸がホテルマンを目指そうとしたエピソードや,登場人物... 続きをみる
-
あまりに象徴的な題名の悲しさ
「2014読了」138冊目 ★★ 『散るぞ悲しき』(梯久美子 新潮文庫) 11月末の野口塾のときに,先生より紹介があった本である。副題が「硫黄島総指揮官・栗林忠道」。戦争に関わる島の名は記憶にあったが,やはりあの映画によって強く印象づけられたのが正直なところであり,それまで栗林の名前は知らなかった。... 続きをみる
-
イブに「マスカレード・イブ」読了
「2014読了」137冊目 ★★★ 『マスカレード・イブ』(東野圭吾 集英社文庫) 8月末発刊とあったが、書店で見かけたのは初めてだったので、新刊だろうと手に取った。帯をみると、どうやら『マスカレード・ホテル』という前作がありその続編らしい。しかしその一冊は見当たらず、いいやと思って買い求めた。4つ... 続きをみる
-
業深い者たちのキャッチボール
「2014読了」136冊目 ★★★ 『家族の歌』(河野裕子・永田和宏,他 産経新聞出版) この歌人夫婦のことは知っている人も多いだろう。 息子や娘も歌人であるし,さらには息子の嫁までつくるようになって,計五人の歌とエッセイで構成された一冊である。 短歌を少しでも興味があれば周知のことだが,病に倒れた... 続きをみる
-
歳末読書②~デッドボールすれすれ
「2014読了」135冊目 ★★★ 『結婚失格』(枡野浩一 講談社文庫) 「書評小説」…そんなカテゴリーはないだろう。しかし、章ごと(月別)に必ず一冊が取り上げられ、長短、深浅はあるにしろ著者の考えや思いが述べられている。こういうスタイルは新鮮だった。小説なんて書けるとは思わないが、書評を取り込み形... 続きをみる
-
歳末読書①~ぴったりフレーズ
「2014読了」133冊目 ★★ 『PK』(伊坂幸太郎 講談社文庫) 大森望が解説に書いているが、まさに「騙し絵的な趣向の一冊」。表題作の「PK」、そして「超人」、「密使」という三作で構成されている。つながりはあるのだけれど、単純ではなく、その意味がおぼろげにわかるのは「密使」でということになるが、... 続きをみる
-
我が読書との交際宣言
「2014読了」132冊目 ★★★★ 『多読術』(松岡正剛 ちくまプリマー新書) 数年前だったが、ネットで著者の「千夜千冊」というサイトを見たとき、いやあ世の中には凄い人がいるものだと圧倒された記憶がある。私程度の読書などは百分の一いや千分の一にも及ばないと感じさせられた。 そして今、この新書を読む... 続きをみる
-
詩情を糸状の私情で詠む
「2014読了」131冊目 ★★ 『ハッピーロンリーウォーリーソング』(枡野浩一 角川文庫) 自らの歌作だけでなく「ドラえもん短歌」の編集などでも知られている枡野のデビュー歌集だそうである。 歌壇などの位置づけは知らないが、素人からみると、まあよくもこんな日常語を五七五七七として成り立たせるものだと... 続きをみる
-
些細なものの怖さを眺めてみる
「2014読了」130冊目 ★★ 『家族解散』(糸井重里 新潮文庫) この本の存在は知らなかった。 古本屋の100円文庫コーナーで背表紙を見つけ,そのままカゴにほおりこんだ。 小説,しかも昭和期の作である。 かなりシュールな感じがして,誰かのに似ているなあと思いつつ読み終えたら,「解説 高橋源一郎」... 続きをみる
-
感情年齢を言いふらす
「2014読了」129冊目 ★★ 『人は「感情」から老化する』(和田秀樹 祥伝社新書) 思うことと行動のギャップが広がってくることが老化、というような考えをしばらく前から持っていた。 どちらかと言えば、老化は行動に表れるのだと。 だから、なんとなく体力、気力だよなあと大雑把に括っていた。 この著が、... 続きをみる
-
12月号から読み拾う言葉
『図書』…徳永進医師の連載は、命の現場が描かれていていつも読み入ってしまう。今月号で響いた言葉「大体のことは『思い』と『思いがけない』で進む。『思いがけない』が事を大きく決めていく気がする。」延命治療をしないと約束していても、その場でひっくりかえったりする。また、尊く貫かれる意志もある。 『波』…立... 続きをみる
-
題名の半分に偽りありだけど
「2014読了」128冊目 ★ 『山中伸弥先生に、人生とips細胞について聞いてみた』(山中伸弥 講談社) 「やさしい語り口で、中学生から読める」と大きく本の帯に書かれている。 これなら理科オンチ、科学オンチの自分でも大丈夫かなあと思ったが、全般を通して(特に後半部は)、一定の知識がないとちょっとつ... 続きをみる
-
大きな存在を心に抱く意味
花巻の野口塾で,野口先生が「硫黄島」「栗林忠道」を話題として取り上げられた。 もちろん「硫黄島からの手紙」という映画は見ている。 そして何より,先ごろ読んだ佐々木常夫氏の新書『リーダーという生き方』に,数ページそのエピソードが引用されていて,印象に残ったので,先生の話がより一層響いてきた。 家に帰っ... 続きをみる
-
マインドセットに効く本
「2014読了」127冊目 ★★★ 『14歳の子を持つ親たちへ』(内田樹・名越康文 新潮新書) 以前,この二人の対談本は読んだことがある。 『原発と祈り』である。面白い組み合わせだと思った。 この新書の存在は知らなかった。初刊より9年ほど経つが,けして古さは感じさせない。 取り上げられるのは親子関係... 続きをみる
-
「いのち」を喜ばす「食」がある
「2014読了」126冊目 ★★★ 『食といのち』(辰巳芳子 文春文庫) 四人の識者との対談が内容であるが、巻頭に写真ページとレシピが載っている。 その冒頭の文章に、少しどきっとした。 いのちのしずまる方は、氷を欲しがりなさるときく。 (略)逝く方への美味は、言葉の無力を補う。 この文庫に収められて... 続きをみる
-
饒舌さは,影を濃くするためだったか
「2014読了」125冊目 ★★★ 『影法師』(百田尚樹 講談社文庫) 連休中に読む文庫本を、と思って馴染みの書店で手に取った。 作者の文庫はたいてい読んでいるが、「時代物」だったのでちょっと躊躇っていた一冊だった。 しかし読み始めると、そこはさすがの百田尚樹である。 ぐいぐいと物語の中にひっぱりこ... 続きをみる
-
手はついてきているのか
「2014読了」124冊目 ★★★ 『”手”をめぐる四百字』(季刊「銀花」編集部編 文化出版社) 「銀花」という季刊誌は書店で見かけたことがあった。 自分には縁遠い世界かと思っていたが、著名人による肉筆でエッセイ等が書かれていることに興味を持った。 「文字は人なり、手は人生なり」という副題も、なかな... 続きをみる
-
すべては「観を磨く」ことで
今月号の総合教育技術誌は、特集がまた「全国学力」かと少し呆れたが、それ以外に結構心惹かれる内容があった。 まず巻頭インタビューの天野浩教授の言葉が本当にいい。 学問とは人のために尽くすものである。 このシンプルさ、力強さ。 学校教育に携わる私たちは、もう一度噛みしめるべきではないか。 大きく誌面が割... 続きをみる
-
子どもの心に応える道徳の話
「2014読了」123冊目 ★★ 『子どもたちが身を乗り出して聞く 道徳の話』(平 光雄 致知出版社) ちょっと意外な出版社からの発刊だなあと思った。 しかし,さくら社から出た『究極の説得力』がなかなか面白い本だったので,買い求めてみた。 「自尊」から始まって31項目。それぞれの「価値」に対する著者... 続きをみる
-
-
最も深い考えはどれか,と問う
「2014読了」122冊目 ★★★★ 『道徳 授業の教科書』(野口芳宏 さくら社) 先生を本町の教育講演会にお招きすることが決まったときに買い求めておいたのだが、この体たらくで、直前の今になるまで開かなかった。 良き習慣が身についていない、と実践力の無さを嘆いてしまう。 で?この「教科書」を読めば少... 続きをみる
-
15年ぶり,葉っぱのフレディ
校内で読み聞かせの当番があたった。五年生、今の季節…『葉っぱのフレディ』が思い浮かんだ。書棚から出して裏をみると「11.9」と記してある。15年前、この本がずいぶんと注目されたときに、勤務していた学校の4年以上の子を集めて読み聞かせた記憶がある。今改めて読みながらいくつか考えたことがあった。 「いの... 続きをみる
-
人には見せない表現が一流を作る
「2014読了」121冊目 ★★ 『マネる技術』(コロッケ 講談社+α新書) この「講談社+α新書」にはテーマ分類があることを初めて気づいた。 Aこころ Bからだ Cあたま Dゆとり コロッケのこの著書は,さあどれでしょう。 Dかな,それともBかなと思ったら,Cだった。 「技術」だからそうなのかもし... 続きをみる
-
意志の力を働かせて上る
「2014読了」120冊目 ★★ 『下りのなかで上りを生きる』(鎌田 實 ポプラ新書) ちょっと滅入った会議の後に立ち寄った書店で買い求めた。 この本で使われる「下り」は範囲が広いので、こういう場合、つまり自分の望むような方向になかなか進まない会議などにも当てはまるようだ。 誰しもうまくいかないとき... 続きをみる
-
心に決めたことに蓋をして生きる
「2014読了」119冊目 ★★ 『一道を行く ~坂村真民の世界』(致知出版社) 生誕100周年記念として平成21年に発刊されたものだ。 月刊誌「致知」に、それまで載せられたインタビュー、同志や信奉者による対談、小伝記、そして自選詩集に対して森信三先生が寄せた序文が収録されている。 何冊か詩や随想な... 続きをみる
-
#
読書レビュー
-
Read books/「謎の香りはパン屋から2」を読みました
-
『現代思想入門』要約・書評
-
『未来をつくるグロースマーケティング』要約・書評
-
週刊 読書案内「常世の舟を漕ぎて」(語り・緒方正人・辻信一編・ゆっくり小文庫・SOKEIパブリッシング)
-
週刊 読書案内 「パパラギ」(岡崎照男訳・立風書房)
-
トラックの運転席で読んだ『北欧時間』。セミリタイア生活と北欧の価値観が、思いのほか重なっていた。
-
[WordPress]セキュリティ本レビュー
-
【火の鳥 3鳳凰編】要約・書評
-
『推しエコノミー』要約・書評
-
『副業の教科書』要約・書評
-
三島由紀夫『葉隠入門』完全ガイド|「死ぬことと見つけたり」の真意と、現代を熱狂的に生き抜くための処世術
-
読書メーター4月のまとめ(2026)と悲しきGW
-
【人生このままでいいの】要約・書評
-
凪良ゆう「わたしの美しい庭」
-
チョ・ナムジュ「82年生まれ、キム・ジヨン」
-
