• 「作家の態度」福田恆存 中公文庫

    小林秀雄は福田恆存<つねあり>の人物を評して「良心を持った鳥のような人だ」と言っています。ボードレールは滅びゆく貴族階級を範にして自分の生き方にダンディズムを取り入れましたが、福田は日本人的な直感で、これからの時代は俗物的な視点が欠かせないとスノッビズムを創作態度の中に取り入れました。この書は、近代日本文学の問題点を独自の視点から掘り下げたものですが、独創的な卓見に満ち、未だにこれを越える批評は出

  • 「私の幸福論」福田恆存 ちくま文庫

    福田恆存は現代の作家です。演劇、翻訳、評論など多岐に渡って活躍しました。シェイクスピアの翻訳でもよく知られています。この書はわたしにとっては忘れられない本で、浪人時代の精神的な支柱になったということもあり、このおすすめ本の中に入れました。現実は確かに不平等である。だが、不平等だからと言って不平ばかり言っていても仕方があるまい。与えられた環境をそのまま是とし、そこから歩き出すべきであろうという著者の

  • 「ハムレット」 シェイクスピア - 福田恆存訳 この夏の僕の新潮文庫の1冊

    HAMLET  William Shakespeare ハムレット ウィリアム・シェイクスピア - 福田 恆存(ふくだ つねあり)訳 新潮文庫 原題: The Tragedy of Hamlet, Prince of Denmark(デンマーク王子ハムレットの悲劇) 城に現われた父王の亡霊から、その死因が叔父の計略によるものであるという 事実を告げられたデンマークの王子ハムレットは、固い復讐を誓う