わたしは中学生の頃、この書の言葉を、ほとんど金言扱いにして、読んでいたものである。兄貴たちの影響から、抜け出せていないときだった。 有名な、マッチ箱と人生とを絡めた警句などは、当時のわたしの胸に強く響いたものだったが、今、振り返って思うと、何と、すかした斜に構えた言葉だろうと、当時の自分の心持ちが、... 続きをみる
漱石のムラゴンブログ
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【石に漱(くらすす)ぎ流れに枕(まくら)す】 負け惜しみがつよかったり、こじつけたりすること。 中国は晋(しん)の孫楚(そんそ)が世の中から隠退しようとしたときの話。 王済(おうさい)に 「石に漱(くらすす)ぎ流れに枕(まくら)にせんとす。」と言ったそうです。 実はこれ、「流れに漱(くらすす)ぎ石を... 続きをみる
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8月24日 31℃24℃ くもり時々晴れ 「カバニク」は鮭の皮だった...⁉ 孫がよく言っていた謎の言葉、「カバニク」が鮭の皮だったと前回のブログで書きました。 鮭の皮は3才の孫の大好物ですが、私は食べません、というか食べられないのです。誰かにあげるか、捨ててしまいます。 捨てるなんて皮が好きな人か... 続きをみる
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儒教の五徳でいけば、仁義礼知信と末端に位置する徳である。信は、それほど身近な普遍的な徳目であって、例えば、日常生活で、バスや電車に乗るとして、そのバスの運転手、電車の運転士を信頼していなければ、本当には乗れないはずなので、飛行機や船などは、なおさらそうであろう。スーパーで買う食べ物等、どれを取ってみ... 続きをみる
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「罪と罰」のラスコーリニコフは、自分で抱いた自由思想を全人格で実践した男である。そこには、何の妥協もないのであって、誰にも、それを止める力はなかった。そうして、凶行を遂げた後に、良心の呵責が容赦なく襲いかかっても、自由を追い求める彼の悪魔的な頑強な人格は、それによって、崩壊することはないのである。そ... 続きをみる
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