卒寿057 漢詩戯訳を楽しむ
井伏鱒二の「勧酒」于武陵(うぶりょう)の漢詩戯訳に魅せられて、 正悟も戯訳を楽しんでいます。 「勧酒」于武陵(うぶりょう) 井伏鱒二戯訳 このさかづきを受けてくれ どうぞなみなみつがしておくれ 花に嵐のたとえもあるぞ 「さよなら」だけが人生だ 卒寿、しみじみと胸に迫る 「井伏鱒二」さんお見事。 故郷... 続きをみる
井伏鱒二の「勧酒」于武陵(うぶりょう)の漢詩戯訳に魅せられて、 正悟も戯訳を楽しんでいます。 「勧酒」于武陵(うぶりょう) 井伏鱒二戯訳 このさかづきを受けてくれ どうぞなみなみつがしておくれ 花に嵐のたとえもあるぞ 「さよなら」だけが人生だ 卒寿、しみじみと胸に迫る 「井伏鱒二」さんお見事。 故郷... 続きをみる
2020年(令和2年)9月に読んだときの感想文です。 「走れメロス」「富嶽百景(ふがくひゃっけい)」 太宰治 新潮文庫とか角川文庫とか「走れメロス」から 本棚の整理をしていたら、太宰治作品で大量の文庫本が出てきました。 私が読んだものもあるし、もう三十代なかばになった息子が思春期に読んだものもありま... 続きをみる
今週は仕事がとても忙しくて、今日は、あーやっと休みが来たという思いです。 睡眠はとれたものの体が重くて何もしたくない気分。 テーブルの上には図書館から借りて来た、井伏鱒二の『山椒魚』がありました。 ブロガーのどなたがこの著者の本を紹介されていて、いつかは読んでみたいと思っていたのです。 井伏鱒二とい... 続きをみる
戯訳と言えば、思い出すのが井伏鱒二の「勧酒」于武陵(うぶりょう)の漢詩です。 君に勧む 金屈卮(きんくつし) 満酌(まんしゃく) 辞するを須(もち)いず 花発(はなひら)けば 風雨多し 人生別離足(じんせいべつりた)る 参考 金屈卮=曲がったとっての附いた黄金の杯 満酌=酒をなみなみと杯につぐ。 い... 続きをみる
1941年(昭和16年)、山梨の下部温泉で一夏を過ごす人々の物語(原作・井伏鱒二)である。長逗留をしているのは学者・片田江先生(齋藤達雄)、復員兵とおぼしき納村猛(笠智衆)、商家廣安の若旦那夫妻(日守新一、三村秀子)、老人(河原侃二)とその孫・太郎(横山準)に次郎(大塚正義)といった面々である。そこ... 続きをみる
かなり以前の話だが、井伏鱒二がテレビに出ていたとき、インタビュアーから、カラオケというものを知っていますかと問われ、答えられなかった映像を流していた。 これは、作家という職業にとって、名誉なことか不名誉なことか、微妙なところであろうか。 わたしは、ほぼ、聞く音楽はクラシック音楽であるが、カラオケに行... 続きをみる
近代の小説家、井伏鱒二の唯一の詩集です。小説が書けなくなったときの厄除けに書いた詩群で、それで、「厄除け詩集」とつけたと言っていますが、その内容から見ても、井伏が詩人としても抜群の素質の持ち主であったことを窺わせます。漢詩を現代語訳した詩「この盃を承けてくれ、どうぞなみなみ注がせておくれ、花に嵐のた... 続きをみる
映画監督川島雄三の墓碑銘に刻まれた言葉、「サヨナラだけが人生だ」は井伏鱒二の『厄除け詩集』に収められています。 原典は于武陵(うぶりょう)の「勧酒」という詩です。五言絶句の後半二句は、 花發多風雨 花発(ひら)けば 風雨多し 人生足別離 人生別離足る これを井伏鱒二が訳して、 ハナニアラシノタトヘモ... 続きをみる
飄然としていながら、独特の風格をもった現代作家、井伏鱒二の代表作です。原爆が投下されてから約二十年後に、この本は完成しました。日本最初の原爆小説ですが、二十年という年月がいかにこの悲惨な現実を描くことが難しかったかを物語っています。そうして、これほどの悲惨な戦争の悲劇を取り扱いながらも、飄々とした味... 続きをみる