ヘミングウェイ短編集『五万ドル』ー不可能を越える人間の意志ー
不可能性を越えていく意志の強さこそ人間の武器である。 ヘミングウェイ短編集の中の一作『五万ドル』という作品は、こうした人間のもつ魅力を血と汗の闘いを通じて描いた作品である。 この物語は、ボクサーのジャックがウォルコットという格上選手と試合をするものである。だが、この試合の裏では賭けが行われており、こ... 続きをみる
ヘミングウェイ短編集『五万ドル』ー不可能を越える人間の意志ー
不可能性を越えていく意志の強さこそ人間の武器である。 ヘミングウェイ短編集の中の一作『五万ドル』という作品は、こうした人間のもつ魅力を血と汗の闘いを通じて描いた作品である。 この物語は、ボクサーのジャックがウォルコットという格上選手と試合をするものである。だが、この試合の裏では賭けが行われており、こ... 続きをみる
芥川龍之介は、1882年に東京で生まれました。彼の生涯は明治時代から大正時代にかけての日本の文化や社会の変遷を反映しています。彼の本名は金之助で、のちに芥川龍之介という筆名を用いました。 彼は東京帝国大学(現在の東京大学)を卒業後、新聞記者として働いたり、小説を執筆したりしました。彼は独特の文体と奇... 続きをみる
🎵😍📚📚スクラップブック📚📚😅💦(18頁目)琉球新報 論壇 知事のうちなーぐち平和宣言 琉球諸語を今後も公の場で/沖縄タイムス 論壇 ゲノム編集トマト 小学校に種苗配布やめて😅💦 - 花と音楽と沖縄と…(2023/07/05 17:27) ***** ★2023年7月26日 10... 続きをみる
🎵📻📖NHKラジオ深夜便 6/16 4時台〔明日へのことば〕親鸞のこころに導かれ 同朋大学特任教授・親鸞研究家 森村森鳳📻📖😍
関連リンク: ★🎵📻📖NHKラジオ深夜便 5/12 4時台〔人生のみちしるべ〕ことばの魔術で人生を楽しく 絵本作家・詩人 石津ちひろ📻📖😍(2023/05/12 11:25) ★ラジオ深夜便に次女かおる出演! - 花と音楽と沖縄と…(2023/01/31 19:53) ★🎵🌺🐤ラジ... 続きをみる
臺灣4🎵📖🥭🎦【絶対覚えて!】中国語のプロ2人が思う一瞬で中国語が上達する人の特徴TOP5(17:19)📖🥭🎦😍
★🎵🥭🥭🥭沖縄タイムス 2023年5月23日 旬な話 前黒島萌 他いろいろ😅💦🥭🥭🥭😍(2023/05/23 18:53) ★🎵📖🍨🚃楊双子の鉄道旅×美食×百合小説『台湾漫遊鉄道のふたり』には、台湾ローカル美食があれこれ登場! 目次だけでも見てってください。📖🍨🚃?... 続きをみる
久し振りに、リクエストした作品を読み終わりました。 出だしからつまらなくはなかったですが、100頁ぐらい (全540頁ほど)から本格的に引き込まれて、一気に 読むことができました。こうなると読むのが至福のひと時 になります。 日常生活を描いていても、人生の問題点や社会的な問題点 (例えば精子バンク)... 続きをみる
ハングルは、放置になっている。前半は文章の丸暗記がんばっていたのだが、カタカナで覚えてしまい、文字が覚えられない。 後半はもう文法がついていけなくて、暗記もしていない。 4月号が発売されていたので、見てみた。ドラマで使う言葉を教えるがテーマらしい。また同じようなのか、だったら手持ちをリピートしてよう... 続きをみる
あまりにすばらしすぎて、私の読書人生をこの年になってがらっと変えてしまい、今までの私の好き作家ランキング第一位に突然入り込んでしまったこの作品に対しては、感想なんてありません。唖然としてしまい、あほかというくらい読みました。 何をとっても素晴らしいのです。言葉選び、表現技巧、全体の構成、情緒、心の色... 続きをみる
眠い~。 朝5時半に起きて、真っ暗。寒い。屋外の温度計は3度。ええええ。 過酷な季節がやってまいりました。 家を出るのは日が出てないけれど薄明るい中でした。コートも一番厚いのを着て出ました。これは寒いわ、自転車きついわ。 仕事できるかな~。明日発表なんだよな~今日中に片付くといいなあ~。 でも甘かっ... 続きをみる
毎度毎度、河出文庫さんにはお世話になっています。この本の存在はずっと昔から知っていて、探検ものということで、私はなかなか読もうとしなかったんですよね。地図Loverの私の想像力の方が広がりすぎて、「魔境」が絞られてしまうのがなんだかさみしくて、手が出ないでいました。ジュールヴェルヌとかそういう感じか... 続きをみる
本の帯には ”「舞姫」「こころ」「真珠夫人」etc.ああも女心をわからないのは、なぜ??古典文学ではあんなに巧みだったのに(嘆)” とあった、10月発売の新刊だったので、イタリア人女性から見た日本の近代文学についての感想というか、特に女性の扱いについて、鋭い意見が聞けると思い、Amazonで見かけて... 続きをみる
台湾の親日さを理解するための映画と文学:明日10月13日より隔離義務撤廃
各国の入国規制の緩和や、帰国時の陰性証明が不要になったことを受けて、年末年始の海外旅行をご検討されている方も少なくないのではないでしょうか。しかし、年末年始というと国際線の航空チケットをとるのは難しく、円安でただでさえ高騰しているホテル代も大きく値上がりしてしまいます。 そこで台湾がお勧めです。陰暦... 続きをみる
河出文庫大好きだわ~。私の研究対象である昭和初期大衆文学をいっぱい出版してくれているからね。多分買っている本で一番多いのが河出文庫なんじゃないかな。 この乱歩の文庫本の2作品も、昭和初期に作られた作品です。1930年代です。「盲獣」のほうが時代があとで、「陰獣」の3年後の作になるそうです。だけど、な... 続きをみる
月澄んで猫になりたい夜だった わたし自身は、月についてのどんな詩を書いてきたかと、振り返ってみたところ、上記の句と下記の詩が思い当たり、UPしてみました。 はじめて、自分の過去記事を、リブログしてみました、宜しかったら、ご覧ください。 詩は、秋の虫と月との取り合わせで、奇抜でも何でもないのですが、自... 続きをみる
『神々自身』アイザック・アシモフ 感想
第三十五回 伊藤園 お~いお茶新俳句大賞テーマの雑記( 2023-2024年 )
【辛口】文學界で連載の綿矢りさ/激煌短命を読了【評価】
『ユモレスク』久生十蘭 感想
『情事の終り』グレアム・グリーン 感想
5句応募完了 第三十五回 伊藤園 お~いお茶新俳句大賞
賞状が届く。 第三十四回伊藤園お~いお茶新俳句大賞
予感外れ、佳作。 第三十四回伊藤園お~いお茶新俳句大賞
2023/08月例会「第6回精霊流しステークス」報告#14「3R:ジャンル別クイズ編(4)」
『海の沈黙』ヴェルコール 感想
受賞予感 第三十四回伊藤園お~いお茶新俳句大賞
b81 読書が嫌いだった
二次審査通過している場合、入賞確率20% 第三十四回伊藤園お~いお茶新俳句大賞
『金沢』吉田健一 感想
10月23日(月)18時 「第三十四回伊藤園お~いお茶新俳句大賞オンライン入賞作品発表会」
イタリア文学者の河島先生が、「世間ではイタリアには近代文学がないと言われている」とおっしゃっておりましたが、そんな河島先生が翻訳されたのが有名な「薔薇の名前」という、中世イタリアの修道院を舞台とした推理小説。現代文学です。いつもこの本が気になっていて、買おうかどうか、文庫化を待つかどうか、悩むのです... 続きをみる
話に聞いていた本ではありました。ロートレアモンという作家がいるんだと思っていました。たまたまアマゾンでお勧めに出てきたので、ぽちりしてしまいまして、6月に入ってから読み始めました。その前はマーケティングの本を読んでいたんですが、そちらの本は、3分読んだら眠くなる本だったので、感想は「眠い」につきます... 続きをみる
久しぶりに面白い本を読みたくて、勢いでアマゾンで頼んでしまいました。 いやーーーすかっとした。面白かった。 元はといえば、青酸カリによる毒殺の宝石店襲撃事件。 その容疑者とされた椿子爵の自殺。 椿子爵の作曲した「悪魔が来たりて笛を吹く」。 遺族や、戦災後に椿家に身を寄せていた人たちが、椿子爵を見かけ... 続きをみる
さまざまな種類の文学が賢い人として成長するのにどのように役立つか
文学は、他の誰かの経験を通して人生の現実への洞察を提供します。読者として賢く成長するのにどのように役立つかを次に示します。 物語を読むことは人気のある娯楽手段ですが、すべての読者はそれがそれ以上のものになる可能性があることを知っています。著者は彼らが知っていることについて書きます、そしてこれは奇妙な... 続きをみる
母がアイヌに口承文学があると言っていたので、興味を持って買ってしまいました。いやね、うちには本が山になっているのですよ。部屋のクロス張替えのために今日も本棚から本を全部取り出して運んだんですけど、嫌になるほど、読んでいない本があるんです。それを先に読めっていうんですが、何よりも今すぐアイヌ文学を知り... 続きをみる
ひもんじ、と読むんだそうです。母が、大学の世界文学の授業で出てきたというので、私も読んでみました。母は若い時(60年以上前?)に読んでいるらしく、内容をちゃんと覚えていまして、ネタバレギリギリまで話の筋を教えてくれました。それがなかったら読了できなかったと思います。なにせ、読みにくい…。 最初に、主... 続きをみる
大作です。昨日の夜読み終わりました。12月の終わりから読み始めて今日までかかりました。ほんと、私は読むのが遅いですね。 読み終わっての感想。 これは続編があるべきだ! ここが始まりだ! と、思いました。 話の筋は有名なので、割愛しますが、この本の中で、独立して別の本にしていい箇所が2か所あります。そ... 続きをみる
この人の小説を初めて読むのですが、帯に「この世で最も恐ろしい小説を書いた男」とあったのでかなり期待していました。 相変わらず文章が読めない病で、単語はわかるんですが、文章の意味が分からない。展開がどうなっているのか、さっぱりわからないまま読んだから、ちっとも怖くなくて、よほど前に読んだ乱歩の方が「読... 続きをみる
江戸川乱歩のアンソロジーです。 文豪怪奇コレクションの第2弾です。 この本を読むのに本当に苦労しました。乱歩の文章は読みやすくて、前に読んだ漱石よりずっと女性的ですんなり入ってくるはずなのですが、なぜか文章読めない病になってしまいまして。単語はわかるんです。文章は書けるんです。音楽は入ってくるんです... 続きをみる
文豪怪奇コレクションとして、東雅夫さんがアンソロジー的なシリーズを出しています。今持っているのは漱石と乱歩と百聞なんですが、第一弾の夏目漱石を読みました。 入ってるだろうな~と思いつつ、やっぱり夢十夜は入っていました。 散文から、小説の抜出部分まで、漱石の幻想趣味がいろいろ入っていて、バラエティに富... 続きをみる
新潮文庫で出ていたのを知らなくて、あれ、でもアッシャー家は新潮で買ったんだったっけかな、ともかく、この本の副題が「SF&ファンタジー編」だったので、ポーの時代に??それは知らなかった!!と、嬉々として購入してしまいました。 全7編。いずれも「これほんまにポーかいな」という感じの、19世紀にしては新し... 続きをみる
んーーーーー。 いろいろ期待は裏切られた感の多い本でした。 体裁としては、ニックという、ギャッツビーのお隣さんかつ親友が見たギャッツビーの生きざまみたいなものなのですが。 最初のほう、展開がのろのろしていて、よくわかりませんでした。当時のアメリカ東部の社交界(というのか?)の表現をしてみせたかったん... 続きをみる
乱歩にはまったのは若い頃なんですが、最近また乱歩熱が上がってきて、アマゾンで物色していたら遭遇したのがこの本。ゴシック文学って何だろう。ということで買って読んでみました。 中身はいろいろな人のゴシック文学的なエッセイ?評論?でした。この東さんという人はまえがきと解説しか書いていないです。 どんな人の... 続きをみる
イタリア文学です。 イタリアには近代文学が存在しない!なんて言っている人もいるようですが、この短編集を読んで、こんなに一つ一つの完成度が高く、分野もシュールレアリズムから不条理、キリスト教的物語、SF、形而上学などの様々な様相を見せてくれる様々な文学作品を読んで、イタリア文学すげーーーーーって思いま... 続きをみる
昨日、母と文学の話をしていて、「確か1920年くらいに、パリにアメリカの文学者がたくさん来て集団を作ったと大学で習ったのだけれど」と言い初めまして、S.Bという女性と、A.Mという女性が当時のパリのアメリカやその他の国の作家さん達に力を貸したという話をちらっとしてきました。母は試験対策にイニシャルだ... 続きをみる
乱歩の本はいろんなところから出版されているから、どれにしようかな~ということであれこれ見てみたのですが、春陽堂が「江戸川乱歩文庫」というのを出していて、お値段も手ごろだったので、買ってみました。 文字も大きく、大変読みやすかったです。中学生くらいであれば読める文章の平易さと、内容。いや、人間の皮を引... 続きをみる
初ゴーゴリです。 ゴーゴリは1809年に生まれ1852年に没した「ロシアの写実主義」の作家と、一般的に言われているようです(と、解説にありました)。 ところがどうでしょう。全くこれはシュールレアリズムじゃないですか。「鼻」は、最初パンケーキの中から鼻が出てきて、それから視点は鼻を失った主人公に移るの... 続きをみる
誰かの作家の文章読本を読もうと思っていたのですが、文章の上手さの好みとしては三島だったので、この本を買いました。 漢字による文学(男性の文学)、仮名文字による文学(女性の文学)によって表現する内容が違っていたことは周知のとおりですが、この本はそのあたりから入っていって、二葉亭四迷以後の文学作品の文章... 続きをみる
約4か月かかって、読みました。途中挫折しそうになりましたが。 主人公が、ちょっと気分転換に3週間ほど療養に、いとこの療養しているサナトリウムに行きます。で、たいした病気でもないのですが病気が発見されて、療養所で多数の死者を見送りつつ結局7年も滞在するのです。 療養所ですから、退屈なものです。最初のほ... 続きをみる
あの風に吹かれて〜 blowing the wind と題して、このブログをつけ始めたのは、もう5年ほど前だろうか? もうそろそろ このタイトルがなぜ生まれたのか、その種明かしをしておいても良い気がする。 僕の好きな曲や、小説に由来しています。 judy and marryのアルバム「JAM」に収録... 続きをみる
最近、歴女、神社仏閣巡り、ヨガなどをする女性が増えて、 IT起業家が瞑想やスピリチュアルなどを積極的に取り入れて、 世の中は宇宙観ブームとも言える気がするのは私だけだろうか? 私の場合、親が「ヒーラー」という特別な環境で育ったため、 それとは全く関係なく、当たり前にあったものだったためさしも関心を示... 続きをみる
音楽は、果たして、至上の芸術であるか。 「すべての芸術は音楽になりたかった」というショーペンハウアーのことばは有名で、これに異論を唱える人も少ないようだが、現在、音楽が享受しているこの破格の待遇は、確かなものかどうかを、問うてみるのも面白いかも知れない。 思うに、音楽は、区分けを嫌がる芸術であるよう... 続きをみる
わたしは、法律の条文が苦手である。と言うより、自分のような文学に馴染んだ頭からすると、とても、不思議な文章に見える。人がことばを操るのではなく、言葉が人を制御するという、まったく逆用の言葉の使い方だからである。 ことばが人を縛るというので、思い当たるもっとも古い言葉は、十戒であろうか。ただ、これは外... 続きをみる
いやあーーーー難しかった。 本の帯に『「SFが読みたい!2020年度版」が選ぶ2010年代第一位ベストSF』と書いてあったので、すごく期待していました。SFは最近読んでいなかったので、久しぶりです。 短編集です。いずれも未来の地球や月面世界を書いているのだろうと思うのですが、最初の作品「皆勤の徒」は... 続きをみる
宮本浩次さんは非常に文学的な素養のある人で、その詩は豊富な読書体験がベースにあり、ミュージシャンとは思えない文学的なエスプリが漂っています。私の中での彼の存在ははミュージシャンというより芸術家。「芸術は爆発だ」といわれた岡本太郎さんより、はるかに爆発しているように感じます。 彼をただのミュージシャン... 続きをみる
三島由紀夫が、幻想小説について何か書いたものではありません。東さんという人が、三島文学の中で幻想小説に関連のあるものをまとめたのがこの一冊です。今年7月にあとがきが書かれていることから、出版されたばかりなのでしょう。 大変面白かったです。 最初のほうは三島由紀夫の習作かと思われる幻想的な小説。幻想文... 続きをみる
中国に行って、空港に降りたったとき、その中国のにおいの強さに驚いたものである。慣れるまで、小一時間くらいかかったと記憶しているが、中国にいる間中、時折、鼻につくその独特の匂いには悩まされたものだった。 添乗員さんに聞くと、あれは八角のにおいだということで、そういう日本だって、外国の人から、言わせれば... 続きをみる
和歌によるミクロコスモスと言って良い、日本人や日本語ができるような人なら、誰でも名前なら知っている、藤原定家の編集者としての天才が如実に表わされた、見事な和歌集である。 こう言って置いて、後は、はずかしい話になってしまうのだが、じつは、わたしはこの和歌百首をすべて諳んずることができない。気の利いた人... 続きをみる
長い!文庫本で6冊もある!私の歴史上、文庫本では最長です。 表紙にボッスの絵が使われていて、これは深い哲学がありそうだと思って手にしたのですが、期待してなかったけれど、まあ、それが正解でしたね。村上春樹大好きな人はごめんなさい。面白かったですけど、もっと踏み込めないのかと、あとご都合主義文学というの... 続きをみる
20世紀のロシア文学の名作です。上下巻2冊。 いやーーー痛快!面白い!深刻なテーマなんていらないで読める、ロシア文学の最高峰ですね。いやもちろん、ファウストが入っていたり、キリスト教の根源的な問題が入っていたり、プーシキンやドストエフスキーの影響もみられるので、そういう目線で読めばそれはそれで面白い... 続きをみる
<あるいは実験する自己> 自らを 近代文学で試し 中世文学で試し 音楽で試し 絵画で試し 哲学で試し 学問で試みる
上中下3冊の長編でした。 これは、ミステリーです。 話の筋書きはこうです。 ナポレオンがエジプトに攻めてきた!その時、エジプト側の人間はどうしたか。その本を読み始めると何もかも忘れて破滅に導いてしまうという「災厄の書」を献上しよう。 中級官吏みたいなアイユーブという人物が、知事クラスの人間に、これを... 続きをみる
一時期、文学にせよ論文にせよ、翻訳で、一体何パーセントが伝わるのだろうということが、盛んに言われたことがあった。わたしは児戯に属する議論だと思っていたが、一口に言えば、伝わるものは伝わるし、伝わらないものは伝わらない。それで、少しも構わないではないかと思っている。 前掲した「神曲」にしても、原文は厳... 続きをみる
訳が難しすぎて、難儀しました。文章になっていないのです。主語と述語とが、明確になっていないのです。これは、へたくそな訳者のためなのか…と思っていたら、フランス語の先生は、「あの人のフランス語は独特だから難しいんだよね」と言っていました。そうか、原文が難しいからこんな読みにくい訳になるんだなと納得しま... 続きをみる
コロナ禍が世界を覆っている今日の状況を先取りしたような、アルベール・カミュの小説「ペスト」がNHK「100分で名著」で取り上げられ、ベストセラーになっている。 私にとって懐かしい書物だ。 思春期の頃、ドイツ文学のゲーテ、ロシア文学のドストエフスキー、アメリカ文学のサリンジャーなどに夢中になった。とり... 続きをみる
散文を好む私だが、少年期にある女性の影響で中原中也を知り、いくつかの詩を諳んじる様になった。 甲羅を経た今では断片的にしか思い出せないが、「月夜の晩に、拾ったボタンは どうしてそれが、捨てられようか?」などのフレーズは心にしみる。 ある日、教科書にも載っていた「一つのメルヘン」を何気に思い出そうとし... 続きをみる
1月の科目試験の結果がでました🍇 結果は、4勝2敗でした😅 📍金融論 👎💦 今回の1問目 広そうでいて、でもよく考えると、テキストから だいぶ外れた回答となってしまった気がします😫 勉強が足りていないということなので、 4月にリベンジかけます🤔 📍哲学👎💦 これでもかというくらい... 続きをみる
1月の科目試験が終わりましたーーー✊✨✨✨ 今回は再レポもなく、本当に身が軽くなったようです😆 正確にいうと、添削中が一本で、これが不合格になると また負債となってしまいますが、 哲学が試験でずっと合格できないことから E群の他の科目を受けることができないでいました。 でも、政治学のレポートは合格... 続きをみる
1月科目試験1日目が終了しました😭 今日は3科目受けて来ました。 出来たかどうかは別として、 三田にいる時はランナーズハイで、 まだいけるかも🤡と、思いましたが、 帰ってきてみると、 つ、疲れたーーーーー😵 仕事でも一応頭を使いますが、 違う脳を使っている感じで、グッタリです🥱 ちなみに最初... 続きをみる
科目試験まであと2日になりました🤭 今回6科目受験ですが、 そもそも10月に受ける予定だったものが 台風で受験できず、そのまま繰り上げです😅 10月は週スク夜スクで週6日スクーリングでしたので、 正直、対策バッチリとは言いがたいものがありました😅 今回半年ぶりくらいの試験となってしまいましたが... 続きをみる
本の帯に「皆川幻想文学の最高傑作」とあったので、どんなもんかと思って読んでみました。現実と幻想が交錯する不思議な時空間の中で語られていく女性たちの姿が、各短篇におぼろげに浮かび上がってきます。時代は昭和初期くらいでしょうか、女性がまだ社会進出し始めようという時の、古い家制度の中の女性が描かれることが... 続きをみる
世界の十大文学の中の一作。 今日は長距離旅行をしたので、最近読めなかった分、しっかり読んできましたよ~。 英文科出身の人に聞いたら、「この作品はタイトルが悪い、ただのラブストーリーとして読めば面白いのに、人間観察とか難しいこと考えて読んだらつまらない」と言っていたのを思いだし、そのつもりで読みました... 続きをみる
予定では、今文学を勉強中のはずです。 でも溺れそうなので、 一旦金融論のテキスト斜め読みに回避しました👀 そしてこの3連休、 再び文学に戻ろうと思いました🥺 でも、なぜか政治学の再レポートに励んでしまいました😳 実は政治学のレポートは、約半年前にFGKで戻ってきていました👀 不合格で返ってき... 続きをみる
今週は文学勉強ちうのはず...でした... ...が、疲れが出てきました😔 テキストを理解しようと、読んではまとめたり、 知らない文学作品もたくさん出てくるので 毎回調べたりしていると なんだか思ったよりも、 ふかー〜い気がします😳 ちょっと、溺れそうです...🥺 と、いうことで小休止です😙... 続きをみる
なんでだろう。今日はろくに仕事しなかったから、申し訳なさでいっぱいだったのかな。なんだか、仕事をすることも、しないことも、終わって帰宅することも、すべてが申し訳ない気がして、一日、スポーツクラブまでも楽しめませんでした。 仕事は、論文を読んだり、ネットでディスプレイやグラフィックカードを調べたりと、... 続きをみる
私は特別課程なので 卒論登録するには 📍総合3分野 合計28単位以上 〜ただしテキスト18単位以上 📍必修外国語 6/8単位以上 📍総合科目36単位以上 📍専門科目 7単位以上 そして配本年度3年度を迎えていることです。 英語は6/8単位以上でクリア、 専門科目も7単位以上とハードル低め な... 続きをみる
一昨日、簿記論を投函して、 ムムっ🤔 5科目試験か... と、思っていたのですが、 思っていたより、早く書籍が届き📚 昨日、文学もWEB提出してしまいました。 推敲をろくにしていないので、甘々ですが、 つい出しちゃいました👀 これで6科目です🤭 ちなみに月末から試験までは、 夜スク、週スクで... 続きをみる
私の興味のある昭和初期ではないですが、戦後の短編集です。日影丈吉は明治40年の生まれだそうです。 この傑作選には、民俗学的な日本の幽霊や魑魅や物の怪の香りのする短篇や、片や宇宙旅行というか、宇宙に墓参りする話、住民が半分になって死んでしまう不吉な家の話、戦時中の話、台湾の不思議な家の話、自然の森がな... 続きをみる
この書の題名には、少々不審に思う人が居るかもしれません。俳句という文芸には、解し方や味わい方まであるのか、自由に解し自由に味わえば、それで良いではないかというように。それも、もっともな考え方なのですが、俳句というのは、とても狭い道を行く文芸だということを、忘れないで欲しいと思います。虚子は、さらに論... 続きをみる
人間性とはいいますが、これほど偉大でまっさらな心情を持った作中人物は他にいないでしょう。著者のセルバンテスは、この書のために、風俗紊乱罪で投獄されています。現代の視点から見れば、滑稽なほどの法律の乱用に見えますが、著者の有名な「ドン・キホーテは私だ。」という裁判での弁明の言葉は、その後の文学の脊髄を... 続きをみる
将来の夢は小説家になることです 毎日小説家目指して文章書いてます 1日 400〜500文字くらい書いてると思う(少ない… 今の目標は1日2000文字書くこと(`・ω・´) このブログで作品を公開できたらいいな〜って思ってる 今日も少し書いて寝ますねヾ(・ω・`)
この書は、現在、世界中の美術家の間で読まれている書物です。書中「日本人は障子に遮られて、生気を失った、死んだような日の光を愛した」という言葉は、撰者には、自分の日本人としての心の小暗い深所を、まるで懐中電灯ででも照らされたかのように、あっと驚いたものでした。日本文化を語るときには、欠かせない書物のひ... 続きをみる
夏座敷縁側降りる猫の子や耳をそばだて秋の音をきく 夜の秋窓より風のまたぎ来る 月天心とんがりおりぬピラミッド ランボーという男あり秋の夜 くったりと女ねむるやキリギリス しばらくは月を見ていし無人駅 永遠という観念の秋は深み
猫じゃらし思い思いにクビ揺らし 霧雨やすっと立ちたる赤き花 もみじ葉やアスファルト上二三枚 心病みてむさぼるごとく月を見し 心病めど澄み渡りたる名月や 人形の首のみ取れしさびしさよ 雨上がり沈む西日のすごきかな 春深み小さき花や線路わき
シェイクスピアの作品の登場人物の中では、年齢が特定されている人物は数名ほどですが、ジュリエットはその中でもはっきりと十四才とされています。これは真剣な恋愛をするのには十四才で十分だということを物語っているようです。この「ロミオとジュリエット」は、悲劇と喜劇との境を紙一重の差で行き来するように見えます... 続きをみる
大人物トルストイの幼年期の溌剌とした感受性を伝える得難い名著です。トルストイの父母は、トルストイがごく幼いころ、死に別れしましたが、貴族の家の中で、なに不自由なく育てられたと伝記は伝えています。ここには、幼年時代の少年らしさが、まことに飾り気なく、まっすぐな幸福感に満ちた感情で表現され、後年の苦悩に... 続きをみる
林達夫はフランス文学者で、まとまった著作がほとんどない人でした。この書物も、雑多な文章を集めたものと言ってよく、どれも書き流された感がありますが、そのために発想は自由で自在、ときにきらめくような文章に出会います。哲学者の三木清とも交流があり、その経緯を書いた文章が他の書物に見えます。日本のモラリスト... 続きをみる
巻頭に、「別れた妻そうしてまだ見ぬ妻たちへ」と書かれています。異才を放った伊丹十三の半ばどうでもよいと思われる話が、軽妙に語られていきます。女についての毒づき方は、彼の思慕する本当の女らしい女への求愛の方法なのでしょう。伊丹は、やがて女優の宮本信子と結婚し2児をもうけますが、マスコミに追い詰められ、... 続きをみる
サリンジャーはユダヤ人の作家です。日本の禅文化の影響を色濃く受けた人で、巻頭言には白隠の「両手で打って鳴る音を片手で聞け」という禅の公案が掲げられています。サリンジャーは初めから、日本の禅文化に興味を持っていたわけではなく、アメリカで起こった、金持ちの家に生まれ、どこから見ても幸福そうだった青年の自... 続きをみる
梶井は宮沢賢治と比肩する童話的感性の持ち主だったと言っていいのですが、イマージュの鋭角的な強烈さでは賢治を上回っているように見えます。そうして、それが円満な童話的世界を破る裂け目となります。レモンの鮮烈な味と引き締まった造形美に爆発を見、美しい桜の木の下には動物たちの屍体が埋まっているのだと見る幻視... 続きをみる
ホラーティウスの『詩論』より「詩人について」を引用します。ホラーティウス(ホラティウス)についてはwikipediaなど参照してください。 (3)295-476 詩人について 295-308 デーモクリトスはヘリコーンから正気の詩人を締め出した。狂気の詩人と、砥石の役を果たす正気の批評家。 309-... 続きをみる
当時、見掛けだけ大げさでロマンチックな小説が持てはやされていましたが、スタンダールはそうした小説を憎み、一見平板にさえ見えるような文章を用い、本当のロマンチシズム溢れる小説を書くことに成功しました。スタンダールは、この小説を自分の膝に親類の少女を座らせて、その少女に語るように口述筆記をさせて書いたと... 続きをみる
スタンダールは時代を越えてはじめて、その本当の価値が分かると言われるほどの普遍精神の持ち主でした。ただ、フランス人は非常に計算好きな国民性を持っていて、スタンダールもこの恋愛論の中で、恋愛を様々なタイプに分析、分類し、これ以外の恋愛というものは有り得ないということを言っています。有り得ないかどうかは... 続きをみる
親和力は化学用語です。ある物質と他のある物質とが互いに強く引き付け合う化学反応を指します。ゲーテはここで、どうしても互いに引き合って止まない人間同士の恋に例えました。一人は妻のある中年の男、もう一人は、その男を思慕する若い女性です。道ならぬ恋に悩む女性は、ついに絶食して自ら命を絶ちます。男も同じ方法... 続きをみる
ゲーテの幼少青年期の伝記です。占星術にも決して偏見を持たなかったゲーテは、自身のホロスコープを巻頭に掲げています。「ファウスト」に出てくるノストラダムスといい、ゲーテの実に広い教養の幅を思わせます。また、それらに溺れてしまうような人間でも無論ありません。世界精神と呼ばれるほどの人物の伝記です。われわ... 続きをみる
タッソーは実在した歴史上の詩人です。ここでは、ゲーテはタッソーに半ば成り代わってこの劇詩を書いている感がありますが、激情家で疑い深い性格の持ち主のタッソーが、まさに、その自身の性格の故に破滅していく物語です。ゲーテのタッソーへの感情移入は並々ならぬものがあって、劇の終わりにタッソーが縄に掛けられる場... 続きをみる
ゲーテ晩年の著作です。この書には「-あるいは、諦念の人々-」という副題があります。この本を読むキーワードになるような言葉かと思って読んでいますと、はっきりとこの言葉を語るのは、最初に出てくるヤルノという人物だけで、それもほんの少し登場しただけで、後は、最後まで彼の出番はありません。物語は、七十才でハ... 続きをみる
トルストイと比べると、ドストエフスキーの方がより現代的な小説家だというのが、一般的な見解となって久しいようですが、人物としては、トルストイの方が遙かに上回っているようです。ト翁という言葉はありますが、ドストエフスキーにはそうした言葉はありません。トルストイには、ドストエフスキーが書いたような芸術とし... 続きをみる
題名は、ベートーヴェンの有名なヴァイオリンソナタからとられています。トルストイはこの作品でクロイツェル・ソナタを徹底的に批判し、やがて、芸術一般を否定する強烈な思想を確立するに至ります。しかし、この小説で見せるトルストイの芸術家としての稟質は目覚ましく、夫が不倫をした妻をナイフで刺す場面などは、圧倒... 続きをみる
「死の家の記録」には、多くのさまざまな動物が登場するが、皆、動物の形をした人間である。「カラマーゾフの兄弟」にもペレスヴォンという忘れがたい犬が登場するが、これも犬の形をした虐待された人間である。 ドストエフスキーの目は、本当に人間というもの見て見抜く目で、よくあれほどまでに強烈な興味を人間というも... 続きをみる
週刊 読書案内 小池昌代(編)「通勤電車でよむ詩集」(NHK生活人新書)
週刊 読書案内 北原白秋「からたちの花」(小池昌代「通勤電車でよむ詩集」より)
週刊 読書案内 天野忠「しずかな夫婦」(小池昌代「通勤電車でよむ詩集」より)
週刊 読書案内 島田裕巳「日本人の神道」(ちくま新書)
【本】江國香織の書評まとめ。作家性とその魅力を語る。
週刊 読書案内 司馬遼太郎・林屋辰三郎「歴史の夜咄(よばなし)」(小学館文庫)
かぜのたみ『低コスト生活』から学んだこと。「自分らしさを」取り戻すために考えたこと。
週刊 読書案内 池澤夏樹「十六段の階段」(大岡昇平全集6・月報5・筑摩書房)
週刊 読書案内 小野智美編「女川一中生の句 あの日から」(はとり文庫)
週刊 読書案内 山折哲雄「わが忘れえぬ人びと」(中央公論新社)
週刊 読書案内 四元康祐「日本語の虜囚」(思潮社)
【読書について】「本が好き」と言ってもいいですか?
週刊 読書案内 照井翠「龍宮」(コールサック社)
週刊 読書案内 池澤夏樹「いつだって読むのは目の前の一冊なのだ」(作品社)
【読書リスト】 2023年10月