「好き」があると その対象を思い通りにしたくなる欲求が沸き上がる そんな思いと裏腹に その対象が思い通りにならないと憎くなる かわいさ余って憎さ百倍という訳だ こうして 憎くなっても 元来がとても好きなのだから 憎くさを差し引いても好きでいる それで 「世の中思い通りにならない」ということになる 「... 続きをみる
思考と実体のムラゴンブログ
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次から次へと 消えてゆく「しあわせ」を追いながら 老いて来た 老いても なお 「しあわせ」になりたいと 祈りをささげる 消えてゆく「しあわせ」とともに 人生はあるものらしい あったのか なかったのか よくわからなくなってゆく「しあわせ」 きっと 人生も あったのか なかったのか よくわからくなってゆ... 続きをみる
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思考の世界の中の大空に 「善」という字を描いてみる その「善」に 「善」についての語らいや 「善」とされる経験を紐づけてゆくと 大空に浮いていた「善」が 次第次第に落ちてきて 心の中に納まった 心の中に納まるや 「善」についての語らいや 「善」とされる経験が心を震わせながら いよいよ本物の「善」とし... 続きをみる
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青空に 墨汁を滴らせ でかでかと「大空」と描いてみる 思考の世界は何より大きい 宇宙よりも大きい この世界の中で 大空よりと同じくらい大きい いやもっと大きな筆をとり 「大空」と描いてみせる 「どうだ 空は広い でも 頭の中は もっと大きい」 こうして 空に絵が描かれる 空絵事ができあがる その中で... 続きをみる
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たくさんの人間がいる 私以外に とてもたくさんの人間が生きている みな 同じ人間としての特徴を備え 他の動物とは異なる人間として生きている アリの行列のように 大都会の駅から 人が次々と往来を歩いてゆく コピーされた原稿が 次から次へと コピー機から出てくるように 人間が地下道から現れてくる 生物学... 続きをみる
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私は 私以外のものにはなれない 猫になりたくても 猫の着ぐるみを着るのがせいぜいである 猫ではなく 同じ人間でも 他人にもなれない 私は 私でい続けなければならないらしい 私の意識が 他のものになろうと決意したところで この事実は変えられない この意識を無視した同一性の保持には 前例踏襲が寄与してい... 続きをみる
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冬場の空気の乾燥のせいなのか 皮膚が痒くなる 痒くなるから掻くと ますます痒くなり 血が滲むまで搔きむしってしまうこともある 痒くても我慢しなければならないと 頭でわかっていても 掻くと気持ちが良いのだから厄介である さて 人の痒いのはわからないけれど 自分の痒いのはよくわかる しかも 何処が痒いか... 続きをみる
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雪道でスリップを起こし 対向車にぶつかってしまったことがある 雪道なので 互いに ゆっくりと走っていたので大事にはならなかったのだが ブレーキもハンドルも利かない状態で 数秒間滑り ゴツンとぶつかり停車した この数秒間 突然 世界はスローモーションのように動いていた 何も考えられず 何もすることもで... 続きをみる
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味覚は 食べてはいけないものを忌避するために 機能している が 「食べれる」と感じずに 「美味しい」とか 「不味い」」と感じる このような感覚のお陰もあって 食事は 栄養を摂るという目的とは異なる おいしさを味わうという目的をも提供してくれている 感覚により 目的が重層化しているのである こうして ... 続きをみる
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言語が 視覚や聴覚に依存しているように 芸術もまた 視覚や聴覚に依存している 五感の中で 視覚や聴覚は 遠いところを知覚するための遠感覚といい 味覚や触覚は ごく近いところを知覚するための近感覚ということがある 臭覚は遠感覚とも近感覚ともいえよう 近感覚は 食べられるものか そうでないかを分別する機... 続きをみる
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言葉には 文字としての形と 発生の音とがある 形と音の関係は 言語圏で代々引き継がれているものであり その関係性は経験的なものであって 言葉が生まれる前から運命づけれたものではなさそうである さておき 人間には 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5つの感覚がある メジャーなものとしては このうちの視覚と... 続きをみる
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「むかしむかしあるところに おじいさんとおばんさんが すんでいました」 こうした言葉たちを読むと 頭の中に おじいさんと おばあさんが生まれてくる おじいさんやおばあさんばかりではない 龍や雷様も生まれてくる 言葉には世界を創造する力がある そうした世界を 言葉たちがさらに動かす 凍てつくような寒さ... 続きをみる
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何を考えているかにより 未来が変わってゆく 今という瞬間に 思考と実体は 別々に動くことができているけれど 思考が 手足を動かし 口を動かし 未来に影響を与えている やさしさも 裏切りも 思考の差し金ということである そこで 良い未来をもたらす可能性を高くする思考が良い思考 と考え 様々な良い思考が... 続きをみる
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考え事は 忘れることと 思い出すことを繰り返しているところがある 今在ると 今無いを繰り返しているのである 「無かった」ものが急に「在る」になり 「在った」ものが急に「無い」になる 実際には 光が当たりある様に見え 光が別のところにあたり そこには光がなくなり見えなくなるようなものなのだろう そんな... 続きをみる
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何も考えず ただ現状を見聞きしている状態を 純粋体験というらしい なぜこうなったとか これからどうなるとか なにをしてその後どうするか なんてことを一切考えず ただ感覚器から周囲を体験する このような純粋体験から切り離された思考を 純粋思考と呼べるだろう 普段は 体験と思考が交錯しながら 意識が活発... 続きをみる
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嘘は 比較において評価される 受け入れがたい現実を前に 「ウソだ!」と大声で叫びたくなる時がある 頭の中に在る「あるべき現実」と 目の前に在る「受け入れがない現実」との間に 大きな差異があり 「受け入れがたい現実」を「偽」としたいという強い思いが 「ウソだ!」という言葉となり 頭の中に鳴り響く この... 続きをみる
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考え事をしていると 「何をボヤっとしているんだ」 と叱られることがある 実際に叱られなくとも 周囲から 「ボヤっとしてしているなよ」 といった目が注がれることがある 考え事をしていて 赤信号が青に変わっても 車を発進しないことがある 後ろの車がクラクションを鳴らしてくれ 我に返って 慌てて発信する時... 続きをみる
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ヘリコプターや竹とんぼの羽は 止まっている時は板状の棒であるが 高速で回転している時には円盤に見える このことから 今といものは 時間の断面ではなく わずかな時間の動きとして認識されている と考えられる 認識も 動きであるから 時間の経過が必要ということだろう この 今という動きの中で 私の意識は暮... 続きをみる
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今という感覚がなくなると 今見ている景色を どの様に見ることになるのだろうか? などと考えてみたところで 今をなくすることが出来ないから 何とも答えが出てこない 夢を見ているにしても きっと今があるのだろうし 考えるにしても今がある 未来の夢を語るのも 今であり 昔の思い出に浸っている時も 今である... 続きをみる
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「今」とは何だろうか? 「善」や「勇気」とは何だろうか? というわかったようなわからない議論を ギリシア時代に盛んにおこなわれたらしいけれど 「今」については どの様な議論がなされて来たのだろう 今のイデアというのがあれば 善のイデアよりも普遍的でありそうだ さておき 今 恐竜は生きていないが 恐竜... 続きをみる
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今を変えると 未来が変わる 劣化してゆく未来の中で 今を変えなければ 未来に存在しえなくなるものがある 生命の動的平衡は 変わること(動くこと)により 未来も同じであり続けようとする現象である この生命の動的平衡は 複雑は反応の複合体として実践されているが もっと単純な動的平衡としては 地球の公転が... 続きをみる
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思考の中には未来がある 夢や希望であったり 愉しみな予定であったり あまり面白くもない予定であったりする 悲しいかな 私の死も 未来のこととして存在する このように 思考の中に未来が存在するので その未来に向けて 今を活動することができている そして 未来と 体験している今を 重ねながら経験を積み重... 続きをみる
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考えるという行為には 努力が必要で その努力を怠ると 思考は潰えてしまう とあることに集中していると 別のことを忘れてしまうのも そのせいだろう ところが 実体は忘れてはくれないから 忘れていたことが 眼前に現れ 時に呆然とするというようなことが起こる 約束事を忘れ すっぽかしたような場合がそうであ... 続きをみる
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「生きなければならない」 この主張あるいは義務が思考の背景にある 内臓の要請に答える思考である 美味しいものに舌鼓を打ち お腹がすけば食べ物を捜し 尿意や便意を感じたら用を足す場所を探す思考である このような 生きるために必要な背景を除去したところに在る哲学は 高尚ではあるのだろうが 生きる足しには... 続きをみる
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泡沫的世界に 機軸を導入し秩序を形成する すると泡沫性は減少し 世界は安定化することになる しかし問題もある いくつもの機軸を導入してゆくと 機軸間で矛盾が生じることになる 「この矛はどんな盾をも突き通す」という機軸も 「この盾はどんな矛をも跳ね返す」という機軸が 同時に存在し得るということである ... 続きをみる
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冬至にはカボチャを食べないとならないらしい 私にとって カボチャは 胸やけをもたらす厄介な食べ物である そのカボチャを 事もあろうに健康のために食べろと言われる うまいまずいの好みが人により異なる様に 健康に良い悪いも人により異なるだろうに 冬至にはカボチャ 土用の丑の日にはウナギをたべるのが 健康... 続きをみる
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思考対象世界の大きさや重さは泡沫的で 身体世界の大きさや重さは相対的である このような大きさや重さを 絶対化するために メートル原器や キログラム原器が厳密に管理されている 思考対象世界や 身体世界に基準を設けるのではなく 実体世界に基準を設けなければ 絶対化は叶わない 元気が基準であることを 思考... 続きをみる
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思考対象世界は 実体世界と比較して 時空が可塑的で相対である 時間が一定方向に進み 大きさや質量が安定している実体世界とは 異なる時空に存在しているので 思考対象世界は 独我論的な閉塞状態にある そんな思考対象世界を描いているコギトは 実体世界と同じ時間を過去から未来へ流す存在であり 思考対象世界と... 続きをみる
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思考対象世界の時間には 可塑性がある 順方向にも 逆方向にも進め 停まることもできる 時間の可塑性のみならず 空間にも可塑性がある 大きくなったり小さくなったりするから ネズミと像が同じ大きさになったり 太陽がノミより小さくなったりする 顕微鏡の中の世界も 大銀河の世界も 同じような大きさである 大... 続きをみる
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思考世界には 二種類の時間があるのに 実体世界には 一種類の時間しかない 思考世界には 思考している時間軸と 思考の対象の時間軸がある 思考時間は 過去から未来へと 実体世界と同じように進行している 思考対象時間は 実体世界の時間とは逆に 今から過去の方向へと進むこともできるし 時間を止めることもで... 続きをみる
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富士山は日本を代表する山で その美しさは日本人の誇りとするところである その富士山に砂で埋めると 富士山は砂山になる 実在する富士山に砂で埋めるのは創造しづらいので 砂浜に富士山のような砂山を作り その富士山に砂をかけてゆき 霧ヶ峰のようななだらかで大地のような山にする こうしてできた霧ヶ峰の中に ... 続きをみる
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リンゴを見る 表からは リンゴの裏が見えないから 後ろに回って リンゴの裏を見る こうして時間をかけてリンゴ全体を見るから リンゴの表を見る時と リンゴの裏を見るときに時間差がある 同時に リンゴの裏を表を見ることはできない こうして時間をかけて リンゴ全体を見まわしているつもりでも 時間をかけるだ... 続きをみる
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あの人の目は素敵だけれど あの人の鼻はいただけない なんてことがあるとしよう この様な場合の「あの人」は 一体 素敵なのだろうか? それとも 素敵ではないのだろうか? 全体というものは 寄木細工でできている仏像様のようなもので 良いと悪いが混在しているのが大抵である 良い処だけ見れば素敵であり 悪い... 続きをみる
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自由には不便なところがある 先行きが見えないのである だから 定石のレールに乗せ 未来を予測できるようにしておきたい それだのに 定石のレールの上の気ぜわしさに 自由を恋しがる 先行きの見えない冒険をしたくなる ロビンソンクルーソーは こうして 中流の生活を捨て船乗りになったのだろう そして ブラジ... 続きをみる
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「私にだけ優しい」という状態は 維持してゆきたい状態であり 出来れば 永遠であればありがたい しかし それが自由な状態の一環であるならば 状態は推移して 「私にだけ優しい」状態は失せてゆくのだろう さらに それが制限された状態であるならば その制限をしている機構に不具合が生じると 自由な状態に立ち返... 続きをみる
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愛するもののために尽くすのは 愛する主体と 愛される主体の 二つの主体の相互作用であるが これに第三者がからんでくることがある 愛するもののために 第三者を尽くさせるという状況がそれである この第三者は 愛していないものに尽くすことになる このような第三者により営まれているのが 社会である 「愛して... 続きをみる
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愛するということが 不公平をもたらすことがある 愛する人と そうでない人を区別するからである 愛されている人と 愛されていない人では処遇が違ってくる 愛されるのは人ばかりでなく ペットである場合もある すると ペットの方が 愛されない人間より大事になったりする 愛は 人類のエゴを超え ペットを優先す... 続きをみる
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悲しいことに 噴火したり 地震が起きることは 地球にとって ごく自然な日常なのだろう ところが 人間の思考ときたら そんな日常を無視しなければ 人間の日常を設計できないので 噴火や地震を畏れることになる 起こりうる全てのことに対応できる能力が 欠けているから仕方がない 全知全能でない哀れである せめ... 続きをみる
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排便とか排尿は 蔑まれているのではないだろうか 排便や排尿をするときには 人様の目を避けなければならないらしい そんなことだから 日に数回 個室にこもり黙想することになる 集団から離れ 一人に戻る時である 周囲の人々にあわせて 自分を脚色していた疲れや嫌悪が ため息とともに漏れたりする このため息に... 続きをみる
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本当は「こう思っている」けれど 「そう思う」と嘘をつくことがある 思考上の同調を演じるための嘘である これができる子供が「良い子」と呼ばれ これが出来な子供が「素直でない」と言われる こうした環境に育つ子が 思考上の同調を実践することを覚え そのスキルを向上させながら 大人に近づいていゆく 朱に交わ... 続きをみる
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太陽が 仮に 巨大なブラックホールだとしたら 光の進む向きは 逆転し 太陽から外側に向かうのではなく 太陽に向けて進むことになる 黒い太陽にむけて 光が進むことになるから 朝日が昇るとだんだん暗くなり 日が沈むとだんだん明るくなる その明るさを 今の太陽のように一点からやってくるのではなく 太陽と逆... 続きをみる
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同調により成立している世界において その同調から外れた存在は その世界の構築に寄与する存在ではない むしろ 構築を阻害する存在であったりする ここに 世界内存在と 世界外存在を区別する利点が生まれる この利点を生かすために 思考上の同調が 実体の存在を区別することになる 思考が 実体を制しようとする... 続きをみる
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思考と その思考を擦る主体とは別の主体の思考は 別の世界を構築しているが 交流し 同調することが出来る この思考の性質としての同調性により 仲間が形成される 仲間が形成されると 同調することが義務となりえる 絆が強い仲間ほど この義務化が進む このようにして義務化が進んだ思考は 強力な影響力を持つよ... 続きをみる
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実体を写し取った思考と 思考を写し取った実体は 互いにパラレルワールドの関係にある 完全には一致しないが 相関関係を結んだパラレルワールドである その時計と この時計が 同じような時を刻みながら 違う時を刻んでいる この時計たちのようなパラレルワールドが 実体と思考の間にも成立している そして 複数... 続きをみる
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思考と実体を分離するのは 思考が分離を志向するからに相違ない 思考には 視覚としているところがある 空を飛ぶ鳥を眺めていると 木々や山や雲や空は背景となる 鳥はいつだって そうした背景と共にあるのだけれど 目は鳥のみを追い 背景は目に入っていても 決して 背景を見てはいない 目に入っていたはずなのに... 続きをみる
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実体は 周辺と 常に接続しているが 思考は 周辺と 常には接続していない この違いが 机上の空論を産む 空論は 美しく軽やかに空を舞い きらびやかな物語を描いてくれるのだけれど 何時しか 飛ぶことに疲れ 実体の大地をもとめ 羽を下ろすことになる 実体は 常に周辺の制約の中に在る この息苦しさに 空論... 続きをみる
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