付き合い始めて二年目に入った、そろそろ結婚の話が出てもおかしくはないと思っていたが、だが、人の心というものは変わる。 女の気持ちが冷めたのか、男が心変わりしたのか。 どちらが先かなんてわからない。 「すまない、こんなことを頼んで」 男の言葉に女は気にしないでと言いながら バッグから取り出した封筒を手... 続きをみる
オリジナル設定のムラゴンブログ
-
-
身代わり妊娠、腹の中にいるもの、妻にやめたいと相談した夫は自分の未来を考えた
目を覚ました男は思わず自分の下腹部に手を当てた、正直、この話を受けるのではなかった、今更だが後悔してしまう。 自分の体が思うように動かないことが、こんなにも不便だとは思いもしなかった。 最初、外に出れば好奇の目で見られることが恥ずかしかった。 だが、カメラマンが同行し、これは妊娠の大切さを世間に知っ... 続きをみる
-
夫は浮気をしているのかもしれない、それは予感だった、だが、確たる証拠が有るわけでもない。 それに、今、自分は妊娠しているのだ、大事な時期だ何かあってはいけない。 そう考えると問いつめる事などできなかった。 このまましばらくは様子を見ておこうと思ったのだ。 だが、人生は何があるかわからない、何があって... 続きをみる
-
最初は人脈が広がるかもしれないという下心もあった。 だが、そのせいで色々と誘われる事が増えてきた。 スポンサーや同業相手なら断ることもできる、だが、自分と違う職種相手の人間、若者だと簡単にはいかない。 自分の好奇心が刺激され、話してみたいというときはいい。 だが、ここ最近は忙しさが勝ちすぎてしまった... 続きをみる
-
彼女を引き取ると決めたとき、どうせなら正式にと思ったのだが、医師から、それはお勧めできないと反対されてしまった。 「お気持ちはわかります、ですが、あなたは彼女の友人です」 親族、亡くなった彼女の兄弟などの関係なら簡単に手続きできたのかと聞くと医師は首を振った。 「今回、彼女は昏睡状態から目覚めました... 続きをみる
-
初恋をこじらせた結果、愛の差、年の差、人はいつだって迷うのです
「良かったね」 「チケット、取れたの運が良かったよ」 「今度、テレビに出るんだってね」 「出待ち、しない」 歩いていると若い男女の会話が聞こえてきた。 この近辺には公共の施設、広場などがあり、ミュージシャンや芸人が大道芸のように昼間、夕方、時間を問わずに歌や芸を披露している。 昼は過ぎているが、空腹... 続きをみる
-
「嘘、でしょう」 女は床の上に座り、いや、へたり込んでしまったと、自分が何を見ているのか理解できずにいた、いや、信じられなかったといったほうがいいだろう。 いつものように朝の挨拶をするつもりだった。 だが、名前を呼んでも答えてくれない。 「いやああーっっ」 部屋から聞こえてきた声、いや、その悲鳴に男... 続きをみる
-
オーディションを受けてみないというマネージャーの言葉にLIMAはすぐには返事ができなかった。 映画、それともドラマだろうか。 デビューしたばかりの頃、一度、映画に出たことがある。 だが、その頃のことは思い出すとあまりいい気分ではない、初めてにしてはと皆は褒めてくれた。 ネットでも普通でしょ、これから... 続きをみる
-
若い男は周りを見ていた、いや、探していたといったほうがいいかもしれない、いいカモ、いや、獲物はいないかというように。 この仕事を始めて数ヶ月だ。 金が欲しいならいい仕事を紹介すると言われ、最初は半信半疑だった、だが、働きはじめて見込みがあるから正式にやらないかと言われ、初めての給料を現金で渡されたと... 続きをみる
-
事の始まりはなかったことに、アイドルと父 池神征二(いけがみ せいじ)が、その話を聞いたのは事後報告、全てが終わった後といってもよかった。 自分の娘が街中で男に言い寄られて、見かねた通行人が止めようとしたのだ。 このとき男が素直に引き下がれば問題は何もなかったのだ、ところが、男は自分を制止しようとい... 続きをみる
-
現在地、日本、東洋人、女性、年齢、アクセス環境はパソコンのみ。 私は色々と考え国内ではなく、海外の相手を選ぶことにした。 そして、一通目のメールを送った、挨拶と簡単な自己紹介の文を、その内容に相手は驚いたようだ、きっと単純な文章を想像していたのかもしれない。 翻訳機能も数年、いや、十年前なら比べもの... 続きをみる
-
別荘暮らしが始まった息子と恋人、二人きりだと喜んだ、だが現実は 2
妻となった女性、ジョゼフィーナが白い結婚を承諾してくれたことはロナンにとっては幸運に思えた。 早速、恋人に知らせて一緒に暮らそうと思った、喜んでもらえると思ったのだ。 ところが、恋人のロリアは顔を曇らせた。 自分には家族、両親もだが、弟と妹かいるのだ、まだ幼くて自分も働いて生計を支えている。 生活は... 続きをみる
-
貴族社会の続き物です、ショートでサラリと読めるものをと思って書いてみました。 相手が決まったと両親から聞かされたとき、男は断るつもりだった、自分には好きな女がいるのだ、だから結婚はしないと。 だが、両親は我が儘だと許さなかった。 子供の頃から自分が欲しいもといえば大抵の者は買ってもらえたし、我が儘も... 続きをみる
-
パンダは世渡り上手です、彼女はふんだりけったりです、そして三人組は
鋼の錬金術師と呪術廻戦のクロスオーバーです。 真面目が悪いとはいわないが、忙しく働くおっさんはどこにでもいるんだなとパンダは思った。 怪しい小柄なオヤジに襲われそうになった相手を助けたのは仕方がないというか、見過ごすことが出来なかったからだ。 ティム・マルコーというおっさんは医者、それも軍医と知って... 続きをみる
-
地下にいたのだ、父親と一緒に、彼女を見つけたことに、ほっと安堵した。 しかし、彼女の姿を見て驚いた、髪が切られただけではない、顔は殴られてひどく腫れていた、そして火傷だ。 宿に泊まらせようと思ったが、彼女は、それを強く拒否した、休んでいれば傷も治るし、体調も良くなるというのだ。 怪我の理由を彼女は暴... 続きをみる
-
こいつ、只者じゃない、間に立ちはだかるように立つと男は不思議そうな顔をした、だが。 「おまえ、呪霊じやない、いや、呪骸f?」 相手は、そう言ってにやりと笑った、それは下卑た笑いだ、普通のおっさんのではない、企んでいるといわんばかりだ。 パンダは両手を構え、同時に俊足で距離を詰めると顔面に、腹に、パン... 続きをみる
-
禪院直毘人と楽巌寺嘉伸、「帳を無駄に広げた者がいる」夜蛾はげんこつを落とす
禪院直毘人(ぜんいんなおびとは)禪院家26代目当主はである、酒が好きでいつも飲んでいる、仕事の最中であってもだ、普通なら魔よりから白い目で見られて、陰口など叩かれても不思議はないのだが、それがないのは、この男の強さかもしれない。 もし何か言われたとしても、この男は相手を敵とみなして潰すだろう、それが... 続きをみる
-
湖で Lerne eine ausländische Frau kennen 3
自分は寝ていた、目を開けて天井を見上げようとしたけど薄暗いことに驚いた。 風呂に入って明日の準備をとしなければと思った、だが、思い出した、休みなのだと。 体を起こそうとしたときだ。 「起きたんだね、心配したよ」 近づいてくる足音と男の声に、思わずそちらを見た。 「気分はどうだい、クリスティーナ」 す... 続きをみる
-
怪人の告白 Geständnis eines Phantoms 2
私は生きている、いや、昔も、そして今もだ。 オペラ座の怪人という小説、ルルーの書いたゴシック小説だ、だが後に舞台や恋愛小説と形を変え、世間の人間は本当にあったことではないかと思い始めた。 オペラ座でぼや騒ぎがあったときは警察が介入し、地下室の探索まで行われたときは大変だった。 あの時代、いや、現在も... 続きをみる
-
Original Phantom of the Opera 始まりはゲームだった 1
オペラ座の怪人好きだったよね、友人からのメールに気づいたのは真夜中だった。 遅いと思ったが、すぐにメールを返すと今から少しチャット、スカイプではなせないと返事がきた。 海外の舞台は、休演だ、そのせいかオリジナルの舞台が小劇場でいろいろと上演されているらしい。 人気のある演目なのでコアなファンも大勢い... 続きをみる
-
些細な犯罪を犯していても更生する人間もいる、万引き、痴漢、盗撮、色々とだ、あげればきりがないだろう。 子供のいたずらだと思えるようなことでも、それが回を重ねて大きくなればどうだろうか。 大きな犯罪を犯す可能性もある、遠くない未来に、いや、将来において。 それを未然に防ぐために、これは生まれた。 男の... 続きをみる
-
逃げ込んだのは鋼の世界 セントラルへ、勉強しに(真面目です)
まるで海外のセレブというか、女優のような金髪美女が目の前にいる、正直、信じられなくて思わず田宮さんと呼んでしまったぐらいだ。 美女は頷くと、これで騙せるとは思ってはいない、だが、威嚇にはなると口元をわずかに緩め、笑えているかと尋ねた。 昨日、セントラルに着いたばかりだが、ホテルのレストランに行くと何... 続きをみる
-
テーブルの上にはコンビニの惣菜だけではない、数種類の手作りらしい副菜が並べられて伊丹は思わず頭を下げた。 汁物があった方が良いでしょうと出されたのは冷汁だ、市販のではない自分で作ったのだという。 普段の独り身の自分の食事とは大違いだ、だが、いざ食べようとしたとき、玄関のチャイムが鳴った。 一体誰だ、... 続きをみる
-
海外旅行なんて昨今は珍しくもないけど、一人旅になると話は別だと思う、それでも不安なので飛行機とホテルは旅行会社に頼んで取って貰った。 予定はなし、未定だ、というのもゆっくりと過ごしたかったのだ。 十日の休みともなるとちゃんとした会社ならともかく、バイトやフリーターともなると決して良い顔はされない。 ... 続きをみる
-
マナーモードは大切です、着信に気づかなかった伊丹さん (改)
「警部殿、よろしいですか」 紅茶を飲もうとカップに手をかけたとき、声をかけられた右京は振り返ると、どうでしたと相手に声をかけた。 「シガレットケースの中身ですが、一本だけです」 予想外の答えだったのか、右京の表情はどこかしっくりしないというか、何か疑問を感じているようだ、米沢は言葉を続けた。 「問題... 続きをみる
-
ヤクザという言葉に思わず部屋を飛び出した伊丹だが我に返り、はっとした、カメは今どこにいるんだと。 尾行されているとわかった時点で彼女の自宅へ向かうとも思えない、スマホを取り出して連絡しようとしたとき、着信音が鳴った。 車の中で苛立ちと焦りが交差する、そんな自分に隣の三浦が声をかける、だが返事を返すこ... 続きをみる
-
佐伯さんですね、名前を呼ばれて振り返ったが、相手の顔を見ても誰だったが思い出せない、どちら様ですかと尋ねたのは当然だろう。 スーツ姿の男性は見た目は会社帰りのサラリーマンといった感じだ、だが、らしくないなと思ったのは感のようなものかもしれない。 にっこりと笑いながら初対面ですと言った相手は背を向けて... 続きをみる
-
「ああ、大丈夫です」 話が終わってからもミサキは、しばらくの間、呆然としていた。 いや、驚いたといったほうがいいだろう、目の前の男性は病院から弟の症状を聞かされて、やって来たのだという。 弟の様子を説明しながらミサキは、大事な事をなかなか聞けずにいたが、無理もない、もしかしたら弟は病院に隔離されるよ... 続きをみる
-
自販機のコーヒーを飲みながら気持ちを落ち着けようとすると、後輩の柴村は先輩と興奮気味に声をかけた。 「あれ、なんだったんですかね」 佐伯は答えることができなかった。 まずいことをした最初は玄関からのつもりだったのに、だが、気配を感じて庭に向かって、こっそりと、つまりは覗きをしてしまったことになる。 ... 続きをみる
-
完結していませんがpixivで変な改行になっていて手直し、タイトル変更しました。 「おいおい、そりゃあ、ガセじゃないのか」 折角の休みだっていうのに、佐伯は呆れた声を出したが、電話の向こうの相手、後輩はとんでもないと否定し、今すぐ、見てください、アドレスを送りますからと言葉を続けた。 先輩の意見を聞... 続きをみる
-
逃げ込んだのは鋼の世界 田宮良子はキンブリーを脅す、脳みそを喰われたくなければと
後藤が近づいてくる、緊張しながら深呼吸をした、気持ちを落ちつける為に。 でも、迷っている時間はないので田宮さんに言った。 「戦おう」 死にたくない、まだ生きていたい、そして今、ここで逃げようとしても後藤は追いかけてくる、絶対にだ。 それは、おまえの意思だな、田宮さんの声が頭の中に響く、勿論と頷きなが... 続きをみる
-
砂漠というか、あれた土地だった、目の前の光景に、ここはどこだろうと思いながら歩き出した。 田宮さん、ここどこだかわかると話しかける、すると頭の中に声が響いた、わからないと、ただ、世界をまたいでしまったのかもしれないと言われて、そうなのかと思い、頷くしかなかった。 空腹なのか、頭の中に声が響く、少しと... 続きをみる
-
コンビニ強盗、立て籠もり事件というのは近頃では決して珍しくはない、問題は場所だ、署が近いので警官、刑事達が使うこともある。 そんな場所で事件が起きたのだ。 駆けつけた警官達の緊張と焦り、それだけではない、周りの一般市民達は何事かと集まってくるのだ、人の数も増えてくる。 「車を用意しろ、金もだ」 逆ら... 続きをみる
-
「国枝君(くにえだ)ちょっといいかな、話があるんだが」 犀川(さいかわ)に声をかけられた彼女は、いいですよと答えた、ところがいざ、話し始めようとすると彼女は知ってますと少し呆れたような口ぶりで先生と声をかけた。 「知ってるって、国枝君、君」 先日のお客様のこと気になって、すみませんと言われて犀川は、... 続きをみる
-
PSYCHO-PASS サイコパス 征陸智己の事情(恋の始まりと予感、色々?)
アニメPSYCHO-PASS サイコパスの二次創作です。 他サイトにもUpしていますが、少し手直ししています。 一つの事件が終わると正直、ほっとする、だが、それは束の間の休息というもので、また新しい事件が始まる、人が増えすぎたからだといえばそれまでなのかもしれない。 久しぶりの休日ということもあり、... 続きをみる
-
オペラ座の怪人の二次創作です。 少し残酷、18要素有ります、苦手な方はスルーしてください。 他サイトにUpしてありますが、ブログなのでまとめて三話、Upしました。 「今日から、ここで暮らすんだ」 男の笑みに頷くことしかできない、部屋の中は最低限の家具が配置されていて生活に困る事はないと言われて確かに... 続きをみる
- # 桜
- # 保護猫