制約と自由:意識という部品について
歯車やネジは部品であり この一つの歯車を全体と見立てたり あるいは 一つのネジを全体と見立てたりすることは あまりない 歯車やネジは 何かに組み込まれることを前提として 製造されてくるからなのだろう だから 歯車やネジは 何かに組み込まれないと 一人前とはみなされない 車やカメラとして組み立てられて... 続きをみる
歯車やネジは部品であり この一つの歯車を全体と見立てたり あるいは 一つのネジを全体と見立てたりすることは あまりない 歯車やネジは 何かに組み込まれることを前提として 製造されてくるからなのだろう だから 歯車やネジは 何かに組み込まれないと 一人前とはみなされない 車やカメラとして組み立てられて... 続きをみる
全体の中にあってこそ 部分に 意義が生まれ 目的が措定されている 全体の中にない部分は 取り出された心臓のように 存在の意義が剥奪され 存在の目的も措定できない そして 部分の揃っていない全体は 心臓を抜き取られた身体のように 存在を維持し難い状況に追い込まれる このような相補的な相互関係において ... 続きをみる
棚の柱に横板をネジで止める おねじを 柱と横板に開けられた穴を通して 裏からめねじでおねじを止める こうした作業を繰り返し 梱包されていた棚を使える棚に変えてゆく 柱も 横板も ネジも それぞれ単独では果たせない目的を 棚となり達成することが出来る 梱包されていた棚の部品たちは 組み立てられ 初めて... 続きをみる
化学工場で行われる化学反応は 原料がすべて意図した化合物になるのではなく 意図していない不純物もたくさん生成されてくる そのあと 意図した化合物を 意図しない不純物から精製するのも 化学工場の大きな仕事だ 化学工場では 触媒を使い 原料の化学反応が 意図した化合物へと向かうように誘導し その合成の蓋... 続きをみる
モンシロチョウは どの蝶も同じ模様の羽を持っている 厳密にいえば 個体ごと 少しづつ違う模様ではあっても モンシロチョウの羽の模様の枠の中に きちんと納まった模様を どの蝶も持っている このように モンシロチョウの羽の模様には普遍性がある 蝶の羽の模様としての普遍性ではなく モンシロチョウの羽の模様... 続きをみる
地球は 人類が踏み歩く大地の中心にあるのだけれど いつだって 世界の中心という訳ではなく 太陽が中心にあって その周りを回る周辺でもある その太陽も 銀河系の中心ではなく 周辺だ それでも ついつい 地球や 太陽を中心に据えて思考をしてしまう 銀河系の中心からの影響が少ない現象については 太陽を中心... 続きをみる
円環を循環する現象の記憶を 繋ぎ合わせ照合し 帰納法が成立する だから 円環として循環していない現象は 記憶のなかで帰納させることができない 名高い絵画作品は その創造は一度限りだが その絵画の鑑賞は帰納法的に繰り返されるから名作になる 絵画の創造も ひとつの絵画に限れば 創造は一度限りだが 美の創... 続きをみる
生命の内部では 予定された円環をなぞりながら 現象が循環している この循環が存続するためには 予定されていない現象により 円環が乱されることはあってはならないことだ だから 出来上がった円環の中で 円環に乱れをもたらす現象は 淘汰される可能性が高まる 逆に 円環をより確実に結ぶような現象は 円環を再... 続きをみる
言葉の 形と音と意味は反応で結ばれている 人間の能動的反応がなくなれば 言葉の 形と音と意味は バラバラに散らばって 秩序ある世界から 無秩序へと 創られて来た系譜としての言語世界が崩壊してゆく 同じように 細胞を低温に晒し 酵素を失活させ 化学反応をストップさせると 細胞の秩序は失われ 維持されて... 続きをみる
意識と手や足は どのようにして 刺激と反応の関係を維持してきたのだろう なぜ維持できているのだろう 意識も 手も 足も もっと自由に独立した存在として 存続する可能性もあったろうが 互いに 強く共役する関係を保持している この不思議な関係がないと仮定するならば 手や足や意識が それぞれ独立している存... 続きをみる
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