• 魅せられたる魂が運ぶ秩序

    専門用語が一つあるとしよう その用語を知る程度は 人により差がある よく知る者と よく知らぬ者が出会った時 極端に言うと よく知らぬ者がよく知るになる場合と 両者が離反する場合がある 前者は その用語の勢力範囲を拡大するものだ 後者は その用語の孤高性を高めるものだ 職人の世界でのみ 引き継がれる技術がある この狭い世界は その技術の恩恵を喜ぶ広い世界の人々により 支えられた世界であり 孤高なだけ

  • 台風とイデア

    同じことを繰り返させる源がある こうなったらこうする ああなったらこうする こーならこーだ あーならあーだ 言葉は 同じこと同じことやものを思い起こさせる源のひとつだ 認識した言葉に応じて それをいちいち説明されることなく 何かを思い起こすよう用意されている これが 言語の記憶だ 言語の記憶を中心に 人々が反応しあう 遺伝子を中止に 化合物が反応しあう 私は 言語の記憶の周辺を廻っている わたしを

  • 組合せで絞り込まれる意味あるいは機能

    カーナビの行き先を設定する際 施設名を一文字ずつ入力する まず 「お」をいれ 次に「は」をいれ その次に「よ」をいれる 入力のたびに 候補件数が減ってゆく 同じようなことが 話を聞いている時にも起こる 単語が連なり 意味が次第に限定されてゆく 言葉足らずだと 意味のとり方に 話し手と 聞き手の間で齟齬が生じやすい 膨大な 言語で表現される「意味」の世界を 会話しながら冒険しているのだ 「この意味の

  • スマホのナビの中心がここである意味論

    言語世界の内部に 法律の世界がある 宗教の世界もある 科学の世界も 哲学の世界も 日常言語の世界も 言語世界の住人だ 神様 といった時イメージするものがある 生物 といった時にイメージするものがある 化学 といった時にイメージするものがある おはよう といった時にイメージするものがある 専門用語が それぞれの世界にある 専門用語を含め すべての言葉を全体としたとき 法律も宗教も科学も 全体の一部だ

  • 「わたしたち」「あなたたち」の観念的かねめとしての「わたし」

    言葉を覚え始めた子供は 自分のことを 「わたし」とは表現しない むしろ 表現できないのだろう 言葉は 真似である 素直に真似することができない言葉は 覚えるのが遅くなる 言葉を覚え始めた子供に 指をさし 「これは〇〇」 「これは△△」 と〇〇や△△という言葉を教えたりする その際 「チコちゃん、これは〇〇」 などと言いながら〇〇を教えたりするから 子供は 自分を 「わたし」ではなく「チコちゃん」と

  • 人間を気取る理性が制する紛争

    動物同士が 恐ろし気なうなり声を出し合い 相互に威嚇する なわばりを確保し 食料と生殖機会を確保しようとする 懸命な努力の一環だ 威嚇にとどまらず 実際に衝突しあい 実力行使に至ることもある そこまで激しくないという意味で 威嚇は平和的な争いだ 物理的な衝突はなく 威嚇による精神的な衝突により 争いに勝ち負けをつけたりするのだ 原始的ではあるが 口げんかで 勝ち負けを決するようなものだ 人間も 口

  • 現実に敬意を払い続けられない思考たち

    身体と精神が分離不可能なものであっても 思考の中ではこの2つを分離して 格別に思考できる 還元的思考だ 原子を陽子と電子に 分解して思考できるようなものだ 実際に分離するには 途方もない設備とエネルギーが必要になるけれど 理科の教科書に載っている陽子と電子は 何事もないかのように 分離られて それぞれ別々に記載解説されている 非現実的な状況を維持しながら 一方では 現実的な事柄を 純粋に整理して思

  • 現代詩 臨済

    精神とは爽快な風であるか 文字は吹き散らされ 理は切断され 言葉は無重量の場に遊ぶ 感情は飛ぶ鳥のように軽く 跡を止めない 万物は動いてやまない 人間の顔が現れる 何ものも加えられることはなく 何ものも失われることはない 光は疾風のように現れては消える 彼が動くにつれ世界は動く 世界が動くにつれ彼は動く 衣を翻し 男は杖を振り上げる 満面の笑みを浮かべ 男は 世界を一刀両断した 弟子たちは痴呆のよ

  • 自然選択の流れが風となり未来へ運ぶ

    風が 過去から来に向かい 吹いている その風に乗り 草や枝葉がたなびく その風に向かい 歩き出す人 その風に乗り 歩き出す人 動かぬ真実には 風がない 確かめ得ぬ真実に 様々な風が起きる ポスト トゥルース 様々な憶測と噂の渦 風のように舞い上がる 言葉たち 風が 過去から未来に向かい 吹いている 答えは風の中 幾千もの言葉たちが 未来に向かい流れ出す より大きな流れが 風となり流れ出す ーーーー

  • 感情と命名された道標

    小さなアブラムシが 身を寄せ合って 植物の栄養を横取りしている そのアブラムシの集団に アリが乱入して アブラムシが分泌する蜜を 横取りする 植物は なされるがままに 風に揺れている 生き物たちは 『どうすれば自分の得になるのか?』 この命題に対する答えを きちんとわきまえているようだ 大空を舞う大鷲は徒党を組まず 田畑にたむろする雀は集団をつくり 一羽が飛び立つと 皆、次々と低空に飛び立つ 雀も

  • 間違いは必ずしも悪ならず

    間違いが 次の時代を創ったりする クイーンの「レディオ ガガ」という曲を 「レディ ガ ガ」と聞き間違えていた少女が 「レディ ガ ガ」の芸名でデビューしたという話は有名だ 歌の歌詞は 聞き間違えやすいのか 私も 中島みゆきの「悪女」を 「薄情になるなら月夜はおよしよ」と聞いていた 間違いは 必ずしも 次の時代を創りはしない それでも 間違いを楽しむことができる 間違いは正されなければならない こ

  • おねだり

    通勤中彼の声を聴くのが日課になっています やっぱり彼の声を聴くと頑張れます ちょっと仕事のことで悩んでたり疲れてたり弱ってるとき…特に効きます 最近ちょっと弱ってたからか彼にコトバが欲しいなって おねだりしちゃった私 想ってるよってわかる言葉が欲しいな、なんて きっと彼のことだからはぐらかして言ってくれないだろうなって思ってたら 「じゃあ…行ってきます」 「行ってらっしゃい」 の後に さりげなく言

  • 不用意な言葉で傷つけ失ってしまいました

    自分の発する言葉には、気をつけようと常々思ってました。 確か以前の10年付き合いしてた彼から、何度か言葉を注意された事があり随分気をつけるようになりました。 その時も、言葉使いや発する言葉は気をつけようと思いました。 そして、9年ほど前相方さんと会話中、あたし何気ない会話の中で、『ざま~みろ』と言ったら、かなり怒られました。 確かに、ざま~みろなんて悪意もしくは子供なら言うかもしれないけれど、いい

  • 存在論としての若さについて

    言語体系が存在する こう表現したとき 存在を物質界から自由にした と いうことができるか? あいうえお と 鉛筆で書けば 鉛であり 万年筆で書けば インクであり 発音すれば 音波である しかしその 物質性は 本質ではない 言語体系の存在は 物質そのものではなく 生命の魂のような存在である 魂が存在する こう表現したとき 魂を物質界から自由にした と いうことができるか? 知覚されるものは 存在して

  • 晴れ男晴れ女と雨男雨女の分水嶺

    言葉は どの程度重いものだろうか? どう生きるべきか? などという大げさなものでなくても これからどうしようか? ということにおいて いくつもの言葉たちが 頭の中を生まれては消えしながら 様々なことに思いを巡らす 身体の内側から沸き上がる 言葉にならない言葉もあれば 耳や目から飛び込んでくる 様々な強さの言葉もある このように 降り積もる言葉たちをかき分け 進むべき道を探すのが 頭の働きらしく た

  • 言葉が操る世間様

    授業中や 会議中に居眠りをしていると 怒られる 怒られないにしても 「あいつ寝ている」という目で見られることになる それは避けたいと思う気持ちがある この気持ちが社会性だ この気持ちが欠けていると 「寝るな」と叱られても 機能しない 土地を所有していても あまりに自分勝手な使い方をしていては 怒られる ペットを所有し飼育していても あまりに自分勝手な買い方をしていては 怒られる 怒られない様にしよ

  • 社会的標準への傾向性に伴う葛藤

    言葉は 文法や 適切な名詞と動詞の組み合わせ 事実認識と表現しているものの組み合わせ 等々 制約があってこそ 便利に使用できる社会的存在だ 制約のないあまりに自由な表現は 社会的な意味合いが減少してしまうということだ 社会的存在は 野蛮な自由をそぎ落とし 制約の中で輝くということかもしれない 整備された庭園と 野放図な荒れた庭の違いだ 人間も社会的存在である故に 自由が制約される 私の身体も 私の

  • 能力に対して能動的であるということ

    耳を澄ます この役割を こなさなければならない人が たくさんいる 何か不満のある人は 大きな声で 主張しなければならない そう主張する人も たくさんいる それでも やはり 耳を澄まさなければ ならない人がいる これがなくなれば 寂しい世の中だ 耳を澄ましても 聞こえない声がある そのことに 意を止める余裕のある方が たくさん たくさん いて欲しい ーーーーー メモ 星の王子様は 『たいせつなものは

  • 埼玉県さいたま市・上尾市ピアノ出張レッスン~言葉のチカラ~

  • 文字世界における還元と統合

    「十」は 形態としては 「一」と「1」を合成した文字だ しかし 意味においては 「一」と「1」を合成した意味ではない 意味世界と 形態世界は 別々に還元され 意味と形態の関係は還元された世界では ご破算となる 文字は ひとつの線としての部品では 意味をなさないということだ 未完成な文字は 無意味でなり 完成したとたんに 意味が発生するということだ しかし 「森」「林」「木」の関係は大変興味深い 木

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