• 禍水

    はじまり おわり おわり はじまり 去って 現れ 去る 大きな流れが必然だとしても 受け入れて淡々と 時に狼狽しながらでも まわしていくとする いや そうなんだろう 長い目で見れば 僕には それを受け入れる器もなければ それでも明日を生きるだけの 未練も執着もない 臓物に料理を詰め込むために 臓物に着せ替えをするために 寝て起きて 生き生きとした振りをする それでも明日を生きるだけの 未練も執着も

  • 速度

    一歩が小さい そのぶん 早く 熟し 悟り 諦め 何を見てる そんなとこに居ないで ここに座りな まだ 僕はひとりじゃ生きていけないよ 雨の日は 眠れない夜は どうしたらいいかわからないよ まだ まだ ああ でも この世界を作ったのは自分だった 厳しく寒い 冬が来るね

  • 有終

    すべては 終るためのカウントダウンが 始まった時から起きている 美しく去る そんなものは ない 醜く執着してくれ 汚して 散らかして 喚いて 悔やんで 命乞いもしろ 醜くすがるように いのちを見せてくれよ まだ もう少し

  • 阿修羅

    一度道の途中 倒れたんだった そしてやっと 歩き始めたんだった 気がつくと 自分の足を進めることだけで 脳も体も ずくずくになっている 拾いたい心 命 守ってきたもの これから守りたいもの 足が動かない 起き上がって歩き始めたばかりなのを 忘れてた 何も守れない もっていたものも 並べたい肩も 今の僕は 歩くことで 燃えカスのようだ 何を選び なにを なしていくのか 誰がために 何がいちばん緊急で

  • ひと

    大切な人ほど 傷つけて すれ違い 失望したり されたりする それは ぼくにはとても 珍しいこと どっちでもいい なんでもいい そう思わないことがある それは 僕には 特別なこと だから 傷つけて 傷ついて 涙を流して 無情を呪い いとおしさに震える 傷つけてごめんね どうでもよくない そう思う ありがとう 無様な気持ちは それだけ本気で 願っています

  • Nihilism

    近づいては 離れ(られ) 通わせては 逃げ(られ) 交わっては 放り投げ(られ) 地面を抱いている 涙と雨水と いくらかの 汚物に浸り 物思いにふけるたび 帰ってきたような気がする 我が家 なんてない ただ そんなような 心持ちは あるんだ 虚無の中の 煤けた 俗と 純粋の入り交じる そんなところに 帰りたいような それは こわくて 愛おしい 呼ぶ声

  • 血の通う道

    どうか どうか わたし あなた てを きれいになるまで どれくらい くるしめば ひとのいたみは ぼくが あなたを あなたは ぼくを たいせつにするためには どれくらい くるしめば こころが しずかに だまる ひとつひとつ ふたをしていく ああ かみさま いきているわたしは あきらめることをつづけるしか ないのですか あのひとにやさしく ぼくは どれくらい つみぶかいのでしょう ひとと ひとは わか

  • お前の声は とても小さいから パンはおれが 盗んでくる お前の体は とても小さいから 自販機はおれが 壊す どこかへ行こう だから今は パンを盗むおれ 自販機を壊すおれ どうか目を閉じて 耳を塞いで おれをみないで そばにいてくれよ

  • ニコ

    また 自転車 乗る練習してる 秋から 厳しい冬が来る 空き缶に 貯めてた 小銭 重くなるまで待てない また 自転車 乗る練習してる 無理して笑わなくていい 空き缶に貯めてた 小銭 貯まるまで 待てない 秋から 厳しい冬が来る その前に 一緒に ここから 出ていこうな バスに乗って とにかく遠くの やさしくて 静かなところに また 自転車 乗る練習してる もう いいから 一緒に ここから 出ていこう

  • 金脈

    「勝った」 「負けた」 「成功した」 「失敗した」 そのあいだにある 「克ちつづける」 歩く 歩く 「勝ち」 「負け」 「成功」 「失敗」 その間の 地味で静かな 「克ち続ける日々」 前を向く 目を開けるのが怖いならせめて 顔はあげておく 見なくても 目を背けたくても 顔は、さげない

  • loss

    俺は俺の 美しいと思うものは はっきりと 知っている 作り出すには至らないが 知っている 美しいものは 「善きもの」とは限らないが それに 飲み込まれて 醜く浸って 惨めに垂れ流して 美しさに埋もれて 気が狂えばいいとも思う それくらい 美しいものは尊く 魅了する そんなもので満たされて 狂おしく 狂ってしまえば 楽かとも、思う 美しいもので狂えるなら この世のものを 手放すことは なんの未練もな

  • lost art

    迎えに来ないなら 自分から行けばいいと思った どこに? 帰る家がないなら 作ればいいと思った どこに? 望まれなかったとしても 居続ければ意味は生まれると思った どこに? もっといい 景色を 見たくて 見せたくて 一緒に行こうと言った 言いきかせた 言い続けた どこに? 見たことのない どこか いったことのない どこか これから作る 居場所 どこに? とてもこわい そんなものあるのか という自問自

  • ya

    晴れてるよって 泣いてたよな 雨に濡れたよって 泣いてたよな 飯がまずいねって 笑ってたよな 時々ふざけて 死んだふりしたりして 歌も歌ったりして どこか遠くの どうか しっかりとした 地面の上 どうぞ しっかり 生きなさい どうぞ しっかり 感じなさい ただ そこに いなさい もう それはもう ほくそ笑んで ただ そこにいなさい

  • poppy man

    靴を履く 金を払う 勤怠打刻 詰め込まれた朝飯 浅い睡眠 射精 贖罪 生存 瘡蓋 リボ払い 六本木 孤独 喫煙所 冷たい 遠い あたたかい 近い 暴力 我慢 性格 属性 本質 本音 欺瞞 体裁 黒 白 4K メジャー マイナー 鼓動 体温 ドラッグストア セックス アパレル 恋愛 雨 メトロ エナジードリンク コート ストール 裸 精子 振込み 引き落とし 汗 葉 子供 時刻 ファンタ 怒り 恐怖

  • orange no LUX

    疲れたい 埋もれて 抱かれて ふらふら ふらふら 疲れたい 立ち止まると とても おそろしくおもえるから とても 立ち止まると とても 悲しくてしかたがないから いつも いつも 疲れていたい そして 疲れ果てたところで 抱かれたい

  • lost is live

    かみしめるときもある 地に足をつけたような感じがして 確かにここにいる そう思うこともある なぜだろう それと同じか もっと早く てのひらからこぼれおちていくものたち 出会っても知らないふりをすることになる 別れや 出会いもある 確かに でも こぼれていくのは 毎日 毎日 感情も 時間も 言葉も 後悔も 興奮も 欲望も いとしさも あたたかさ 無情 こぼれていく ベッドに倒れて 朝になると起き上が

  • bull

    遠くは 遠く 明日は そのうち たぶんは もしかしたら 約束は 期待 孤独は 透明 吐く息は ものがたり 隣には 読まない本 欲張りは 眠る 猿の目をした人は 宇宙に行く 後悔する人は 酒を飲み 待つ人は 親切だ 船を漕ぐ人は けわしい歌 甘えん坊は いい匂い 細い指と 焦げた草の匂い 帽子に隠した ハンカチの中に 小さい本のしおり うつむいて 小さな声で 寂しいよ 口がそう動く 柔らかく溶けて

  • クリスとセックスとプロザック

    赤裸々は 裏側のコンセントが抜いてある 恥ずかしさは 過電圧で消し飛んで 愛しいよ いや いやらしいよ いや いやしいよ でも とても美しいんだ 声も はだかの はだからしさも 平坦になるな 落ち着きを取り戻すな 今夜を生きれる 僕ら 今夜を生きれる 平坦になるな 落ち着きを取り戻すな とても 美しいんだ はだかの はだからしさも もう1回 もういいかい 消えてしまうよ あと いいかい あと 1回

  • ミリオネア

    首を絞めてくれないか 助けてくれるなら 息をしてる方がよっぽど 息苦しい 脳を取り出して ブラシで洗っておくれ

  • がんばる(正しい答え) おはよう(望ましい挨拶) 大丈夫?(暴力) わかるよ(セックス) ありがとう(暴力) 楽しい(望ましい反応) 成功(借りぐらし) ともだち(自慰) 家族(慰み) ひとりじゃない(うそつき) ほらみろ なんにもないただの うそのかたまりが 寝たり起きたり 働くふりをしたり どこにいたって 灰色だ 嘘ばかりついて 「楽しい」「頑張ります」 ばかやろう つかれた こんな自分はいつ

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