大人は、不愉快な努力を続けていく
平和とは、バラ色の世界ではなく、忍耐や妥協といった不愉快な努力を続けていく世界なのだ。 週刊文春の「文春図書館推薦」という短いコーナーに記されていた一文。未読だが、丹羽宇一郎氏の話題本『Z世代は戦後初めて銃をとる世代になるかもしれない』がされていた。おそらく引用ではないだろうが、丹羽氏の精神に近いか... 続きをみる
平和とは、バラ色の世界ではなく、忍耐や妥協といった不愉快な努力を続けていく世界なのだ。 週刊文春の「文春図書館推薦」という短いコーナーに記されていた一文。未読だが、丹羽宇一郎氏の話題本『Z世代は戦後初めて銃をとる世代になるかもしれない』がされていた。おそらく引用ではないだろうが、丹羽氏の精神に近いか... 続きをみる
先月中旬の地元紙「首都圏発」に載っていた名前には見覚えがあった。もう十数年も経つのに、当時六年生だった彼女の横顔は不思議なほどくっきり浮かび上がってきた。 記事には、学生時代の仲間と共に劇団をつくり、旗揚げ公演に臨む一人の女性が紹介されていた。 「あっ、あの子だ」と確信めいた気持ちを抱いた訳は、朧気... 続きをみる
こども園読み聞かせは一つは終了したが、残り3園が下旬なので、今は充電期間として気になっている絵本などを読んでいる。評判の高い2冊を読んだ。 『ふたつの島』(イエルク・シュタイナー文 イエルク・ミュラー絵 大島かおり 訳 ほるぷ出版 ) 海に浮かぶ大きな島と小さな島。隣り合うふたつの島に暮らす人たちは... 続きをみる
野球中継を最後まで観ることがめっきり少なくなった。プロ野球ではほとんどなく、高校野球も地元が出場しなければ、試合そのものもあまり観ない。しかし今回のWBCは、せっかくNetflixも入ったし4試合全部を見届けた。下馬評通りの部分が多かったが、ずいぶんと「勝ち方」に差があったと単純に思った。 球場(の... 続きをみる
先月、繰り返し読んだ『ゆきのしたのなまえ』の中に、印象的なというかそれが主題にもつながると思う一節がある。 こころにとってかけがえのないものに、いつもなまえがあるとはかぎらないのさ。 そう語る祖父は、実は大切な「名前」を知っていて、それを「そっとひみつにしておくのさ」という形で物語は締めくくられる。... 続きをみる
「いつかたこぶねになる日」(小津夜景 新潮文庫) 著者は北海道生まれで、現在南フランスのニースに住んでいる俳人。句集による受賞歴もあり、また漢詩を独特の感性で「翻訳」したことで注目されているらしい。誰かは失念したが、ある作家の書いた文章にその個性的な名前が挙げられていたので気になった。検索してみたら... 続きをみる
『物語のあるところ』(吉田篤弘 ちくまプリマー新書) 未熟なまま老いた頭脳に優しいので、この新書は時折手にする。400号全ての装丁デザインを手掛けている吉田篤弘が、記念?として「物語論」「小説論」を記したのがこの著とされている。といっても堅苦しくなく、私にとっては馴染みの「月舟町界隈」の方々が登場し... 続きをみる
何を思い浮かべたかと言えば「♪折れたタバコの吸い殻でぇ、貴方の嘘が~♪」という昭和の流行歌だったりするものだから、つくづくそうした世間、つまり表面的な言葉遣いに留まっている社会に染まってきた人生だ。「世の中には嘘が満ちあふれている」と簡単に言ってしまうが、では「嘘」とは何だと考えもしない。 広辞苑に... 続きをみる
「小田嶋隆のコラムの切り口」(ミシマ社) 現在読みかけ中が数冊あるが、今年の読了はこれが最初となった。数年前から何冊か手にしたが、引き込まれる視点、構成に感心させられる。「天才コラムニスト」の名にふさわしく、本当に巧い!強い!笑える!気づかされることも多い。第一章「枠組みの勝利」の扉のことばでもう、... 続きをみる
【等閑視】 目にした記憶はあるが、どんな意味だったか使い方をするのか、ぱっと浮かんでこなかった。「いい加減に扱うこと。おろそかにすること」と広辞苑には記されている。そうかあ。いくら本やネット記事などで文章にふれても、等閑視していれば身に付かないのは道理である。見事に指摘された気はする。では、何を…。... 続きをみる
年末に届いた『ちゃぶ台』14号(ミシマ社)を少しずつ読んでいる。再び、年一回という刊行に戻った本号特集テーマは「お金、闇夜で元気にまわる」というものだ。この文言を読めば、まず「闇夜」って何だろうと思う。その点について、表紙裏に編集長の三島氏による、次のような説明が記されている。 闇夜は「ちいさな経済... 続きをみる
今年の年間ベストセラーは「大ピンチずかん3」というニュースは、少し驚いた。絵本・児童書部門というなら納得だが、全体の1位とは…。読み聞かせには向かないので紹介という形で、学校で取り上げたこともあった。子どもたちの見開く目は、日常的なピンチがドラマになったその展開に惹きつけられていた。 こども園の読み... 続きをみる
以前「キニナルキ」と自分で考えた造語をカテゴリにしながら、読書メモも含めながら、記憶に残った言葉を拾いながらずいぶんと書き散らしていた。例えばこんなふうに… 昨日、一昨日と会議が続き、様々な方とお会いし、話を聴いたり、会話をするなかで、印象強く頭に残ったコトバがあるので、久しぶりに日常篇キニナルキと... 続きをみる
おしゃれと無縁に生きる 村上龍 幻冬舎文庫 この著名な作家の小説はほんのわずかしか読んでいない。ただ、エッセイやネット上の文章 (JMMというサイトには、教員時代に影響を受けた)は記憶がある。このエッセイ集はおよそ10年前くらいの雑誌連載などが中心になっている。短い分量での言い切りの形が多分に影響す... 続きをみる
11月11日はその数字の並びや「1」の形状から様々な「〇〇の日」と喧伝されている。家でも孫たちのためにポッキーを買ってきた。「ポッキー&ブリッツの日」などは可愛い。それから漫画を読んでいたら「立ち飲みの日」とあり、納得した。まあ都会に住んでいないと縁はないが…。教訓的なのは「整えの日」か。 整え無縁... 続きをみる
別に艶っぽい話ではない。この繰り返しが、シリーズ絵本4冊すべてのクライマックスへ向かうたびに発せられる。「わにくん」が「ぶたくん」の様々なことに憧れたり欲しがったりする単純な展開だが、見聞きしている子どもたちは、わにくんに同化してしまうのだろうか、目を大きくして本を見入ってくれる。 このシリーズは「... 続きをみる
大リーグのWシリーズは見応えがあった。日本人選手のいるドジャースを贔屓にするのは自然な感情とはいえ、ブルージェイズも本当にいいチームで熱戦が繰り広げられた。言うまでもなく一番のヒーローは山本由伸。忘れられない第3戦延長18回のブルペン入り。そしてまるでドラマのように締めくくった最終戦。 多少見続けた... 続きをみる
先週末からのこども園では、お話し会のタイトルをこんなふうに映し出している。 前回のコスモスの写真とは違って、すぐに「あっ、かぼちゃ」と声が出る。「そう、かぼちゃだね。みんなは好きですか。」と問いかけると、好きという子もいるし、微妙な顔つきの子もいる。ここで「このかぼちゃの別の名前知っているかな。この... 続きをみる
(前日からの続き) 「見えなくなった贅沢」が時々姿を現わすことがある。例えば「コロナ禍」のなかで、「不要不急の~~」が連呼され外出や集まりなど様々な制限が強くなったなかで、人々は日常が「贅沢」であったことに気づいたりした。やはり贅沢は自由であり、豊かさに通ずると改めて思い知ると、その意味の二面性がわ... 続きをみる
(前日からの続き) 自分が「贅沢だなあ」と口に出す時はどんな場面か。例えば、食事場面で高級な料理や盛り沢山のメニューが並ぶ時。例えば、豪華な建物、施設や斬新なアイデア空間などを目にした時。まだまだあるはずだが、思い浮かぶのはやはり金銭のかかる、時間も人手も尽くされたようなモノが多い。一般的な感覚だろ... 続きをみる
(前日からの続き) 生活必需品という言葉がある。辞書には見出し語として載っておらず、調べるとこの語は戦前の「生活必需物資統制令」から出ているようだ。現代でそれがそのまま通用するかと問われれば無理がある。憲法に定められた「健康で文化的な最低限度の生活を営む」ためには、基本となる衣食住はどれほどであれば... 続きをみる
「贅沢」とは、広辞苑によれば「①必要以上に金をかけること。分に過ぎたおごり②ものごとが必要な限度を越えていること」。辞書によって多少表現に違いが見られるが意味の差異はない。「必要」外のことを指しているわけで、それなら別に無くても困らない、いっそ廃した方がはすっきりする…だから発足する? 戦時中の「贅... 続きをみる
確かにクマの出没に関わる危機感は、幾度となく繰り返されてきた。しかし、これほどまでに重大な事態になると予想できていた人がどのくらい居たのだろうか。専門家と称される方々はもちろんその可能性について言及していただろう。ただ、実際にこうした状況を突き付けられると、改めて人間の無力さを感じる。 2020年か... 続きをみる
テレビやネット画面に毎日毎時間あふれるように映し出される、おいしそうな食べ物。旅番組の豪華な食事やレストランメニューなどは、指を咥えて観ている(あくまでイメージです)だけだが、時々これならすぐ真似できそうといったものも出てくる。再現するための条件は、とにかくお手軽であることに間違いない。 www.w... 続きをみる
昨日は気持ちの良い秋晴れだった。今朝は、起きぬけの窓に朝焼けは映ったが雲の重なりをみても天気予報通りに崩れていくかなと感じた。自転車に乗り近所のコンビニへ向かう。少しずつ秋が深まっていき、道々目につく花々も鮮やかさを失いつつある。けれど、名の知らない草花は今が盛りのように、ここそこに在る。 今年初め... 続きをみる
(ヨシタケシンスケ ブロンズ新社 2025) ヨシタケシンスケが春に発刊した本を、ふううんなるほどと読んだ。子ども向けではないと思うのはいつものことだが、相変わらず目の付け所がよくて、手にとる者を和ませたり、考えさせたりする。「待つ」をテーマに掲げる書物は、心理学や教育・保育関係にも多数ある。絵本に... 続きをみる
自分のボキャブラリーにない語が出てくると、手元の電子辞書(広辞苑や精選日本国語大辞典、他が入っている)を引いてみることが多い。そこに見出し語として載っていないので、ピックアップして勝手に書き散らしたい気分になった。下手な感想を記すより、「ひとつ大人になっていく」(by命の別名)のかもしれない。 (町... 続きをみる
(国立国語研究所 幻冬舎 2021) 学校に勤めていた時から、国立国語研究所の発行する『新「ことば」シリーズ』という冊子には関心を持っていて、購入したものも含めて結構読んでいた。今回、ネット書店でたまたま見つけたこの新書は、そのシリーズ17,18,19から抜粋したもので、これも本当に興味深かった。初... 続きをみる
小学校の学習発表会を観にいく。一年生は、いまだに定番らしい「おおきなかぶ」を劇化しての発表。人数は30人足らずとややさみしいが、それぞれに役を持ち声を出している。微笑ましい限りだ。多くの人が知っているストーリーは安心して観ていられるし、脚色や工夫も楽しく受けとめることができるのが良い。 さて、もう何... 続きをみる
イエラ・マリの『とおもったら』という絵本を隣市の図書館で見つけ、こりゃ面白いとすぐ借り、こども園で読み聞かせたのは去年の10月だった。その後も時々思い浮かぶことがあり、夏には『木のうた』を購入した。これも独特だった。まとめて目を通してみたい気になり、検索し次の三冊を借りて読んでみた。 『まるい まあ... 続きをみる
『整える習慣』(小林弘幸 日経ビジネス文庫) 主にビジネスマンを対象とした心身のコンディションを「整える」ためのヒントが書かれてある。メモしておきたい二つのこと。 (1)「ゆっくり静かに伝える」…話し方の印象は強い。著者は「石破さんの話し方が最強」と記しているが、自分を落ち着かせるために…という視点... 続きをみる
大相撲秋場所が終わった。コロナ禍が明けてからの大相撲人気は凄いようで、よほどの運やツテがないと本場所観戦は容易でない現実だ。従って観戦の時間は長くなる一方で、時々十両から楽しむこともある。付き合わせられる(笑)孫も、だいぶ力士の名前を憶えたようだ。昔の自分もそうであり結構記憶している。 2016年秋... 続きをみる
先週封切られた『宝島』を観に行った。上映時間が191分という長さには心配が付きまとう。高齢者なのでトイレのこと(笑)もあるが、それはともかく「冗長」になるのでは…という点だ。すでにそういった指摘もネットでぼちぼち出始め、その声に対する監督自身の反応も話題になっている。ともかく自分の眼で…。 www.... 続きをみる
「彼岸」という語が「河の向こう岸」を意味することや「此岸」と対になっていることは知っていた。仏教用語であり生死と関わってたどり着く果てもイメージしていた。改めて辞書をひくと「目標となる境界をかなたに置いたもの」(国語大辞典)という表記があり考えさせられる。「悟り」の境地は常に遠くにある。 今年の中日... 続きをみる
(内田樹 2025 光文社) 著者の本で「○○について」という書名は今まであったろうか。読了しているものにはないし、今Wikiを見てみたが一冊も挙がっていない。平凡過ぎる題だったからか、「はじめに」で記された昨年韓国オリジナル版で発刊されたという2冊の書名に驚いた。『図書館には人がいないほうがいい』... 続きをみる
寝台用読書灯がとうとう壊れてしまった。昨夜眠りにつく前に触ったら、妙に熱をもっていて不安だった。朝、改めて操作してみたがやはり具合が悪い。かれこれ20年も愛用してきた。小旅行に出かける時も持参したほどだ。いつぞや旅館に忘れてきて着払いで送ってもらったことも懐かしい。お疲れ様というしかない。 録画して... 続きをみる
www.nikkei.com このニュースが気になったのは、大のカニカマ好きを自称しているから…というわけではない。好物であってもやはり本物のカニの方がいいと思う気持ちが強い。ところが、先日読み終えた穂村弘『迷子手帳』の中に、「カニよりカニカマ」という一節があって、その内容が浮かび上がってきて「ふっ... 続きをみる
(穂村弘 2024 講談社) 「いつまでも迷子であり続ける人のための手帳です。これ一冊あれば、貴方もきっと迷子になれる」…この本のキャッチコピーである。子どもだったら「何なの、それ」で、言葉が分かってくると「ふむふむ、これは『迷子』に価値を持たせておるわけですな」ということになる。そして当事者か、傍... 続きをみる
(2025 朝日新聞出版) 今が旬の作家の一人と言っていいだろう。早見和真の新作『問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』を読む。なかなか洒落た題名だ。中学受験を控える小学生女子が主人公である。そこから想像できるように、テスト設問の形で登場してくる文言だ。家族小説というジャンルがあれば... 続きをみる
(2006 集英社) 詩集に続いて読んだエッセイ集『出世ミミズ』(アーサー・ビナード)。外国人が日本文化を吸収していく様が面白かった。解説の立川談四楼も書いていたが、話に「オチ」をつけるパターンが結構使われ、その独特さも特徴的だった。なんと名刺に載せた日本語名?が「朝美納豆」。納豆好きには、納得する... 続きをみる
spring254.hatenablog.com 新書で興味を持ったので、絵本や詩集、エッセイ集を買った。「中原中也賞」を受賞したという『釣り上げては』(思潮社)は、正直よくイメージできない作品もある。米国ミシガン州生まれで、日本様々な様々な活動をしている著者のアクティブさに正直追いついていけないか... 続きをみる
・・(前回「心の教育をまとめてみる」から続く)・・ 3こたえになる考え 上記のことを踏まえながら三つのパターンを考えてみた。 1 オーソドックス型 「心の教育」っていうのは、一つのスローガンなんです。物質的な豊かさを求めてきたわが国が、精神的な豊かさを求めて教育を転換させようとしたとき、「心」という... 続きをみる
PCデータの整理など思いつくと、いつものように拾い読みを始めてしまう。 99年11月とあるから、もはや前世紀の戯言か。 「心の教育をまとめてみる」として、あるメールマガジンに寄稿した原文が残っていた。 その頃教えていた子たちも、もはや立派な大人。子育て世代といってよい。 そういう意味では何か残ってい... 続きをみる
気温が16℃まで下がった。二十四節気の「白露」にふさわしい朝だ。自転車で近くのコンビニへ出かける。帰り道、毎年のように撮っている草花をパチリ。周囲の稲の実りが例年に比べて早いような気がするのは、長く続いた暑さのせいだろうか。作柄はあまり良くないとTVで言っていた。長雨とかにならないといいが…。 BS... 続きをみる
NHKの朝ドラ「あんぱん」を観ていたら、ある言葉が妙に懐かしく思えた。それは「風来坊」。店名としてはともかく、日常生活でこの語を使ったり聞いたりはしない。若い頃聴いていた小坂忠のアルバムに曲があったと思い出した。もともとは、はっぴいえんどの歌で細野晴臣で作っている。いかにも細野テイストだ。 www.... 続きをみる
どちらの著者も「先生」という敬称がぴったりする。学者という肩書を超えている「リンボー先生」。「マイブーム」「ゆるキャラ」の命名者は、揺るぎなくその世界のトップランナーでもあるゆえ「みうらじゅん先生」と敬われている。著された内容になんの共通性も見当たらないが、はっきり読みとれることがあった。 「節約」... 続きをみる
(2019 新潮社) 久々のエンタメ小説。「競馬」「馬主」を描いた物語で、10月期ドラマ放送が予定されているらしい。一国の総理大臣になるより、日本ダービー馬の馬主になるほうがずっと難しい。せめて「馬主になれたら…」も庶民には夢のまた夢。が、そうしたいわば特権階級であれ、何かに縛られ、解き放たれる時を... 続きをみる
(2015 KADOKAWA) 先日読み終えた『しんがりの思想』(鷲田清一・角川新書)に、引用されていたいくつかの言葉を挙げて締め括ってみたい。 時代を生き存えるために、常に備えたい心構えだと思う。 「お買い物とは、どんな社会に一票を投じるかということ。」 ある新聞記者が街角で見た貼り紙の文言を、コ... 続きをみる
どうにか8月の毎日ブログアップが達成しそうだ。遠くへ出かけることもなかったし、体調もそこそこだったし、些細な事でも何かクリアできることは嬉しい。世界的(笑)な提案のわりには拡がらなくても、自分自身に「続ける」というキーワードがまだ健在なことに一安心だ。『続ける思考」(井上新八)を思い出した。 spr... 続きをみる
NHK「プロフェショナル仕事の流儀」に登場するプロフェショナルたちの凄さやひた向きさは疑うべくもない。しかし、多くの場合その人の周りには、「別のプロ」が存在し、形は多様であっても支えたり、つながったりしている。番組に取り上げられた方々の共通点に、けっしてその事を蔑ろにしないことがあると思う。 「どん... 続きをみる
『しんがりの思想』(鷲田清一 角川新書)を読んでいる。著者の本からはいつも刺激を受ける。新書なので軽く読もうという気持ちもあったが、思わず背筋がのびる表現に出会ってしまう。ここには、私達が自分が「市民」として考えるべき問いがある。読み進めながら少しずつメモを残しておき、記憶に留めたい。 P53 「右... 続きをみる
どうでもいいような場面をいつまでも覚えている、そんな会話をよく家人と交わす。とんでもなく恥ずかしいわけではないが、例えば10年くらい前、あるショッピングモールでバッグをどれにしようか迷った時に、店員の女性が「いつまで時間掛けているんだ」というような笑みを浮かべたことが、頭に残っている。 きっと自分の... 続きをみる
(1999 こぐま社) 先月はセミを取り上げたので、夏の虫をもう一つと考え「カブトムシ」の話を探し見つけたのが、この絵本である。初めは、なんとなく「科学絵本」のように土の中での成長の様子が描かれるが、成虫になり主人公の「こんちゃん」と対面してからは、ファンタジーとも呼べる展開になる。身体の大きさが2... 続きをみる
spring254.hatenablog.com この新書を読むまでは未読の人だと思っていたが、実は絵本の仕事もしていて、低学年対象のとき読み聞かせをして、お気に入りの一つとなった『ダンデ・ライオン』の翻訳者だった。少し興味がわいてエッセイ集を2冊注文して、初めにこちらを読んだ。日本文化への興味が溢... 続きをみる
来週から学校の二学期が始まる。猛暑のせいもあり、去年の夏休みのように孫の自転車練習をつき合えなかった不満は残るが、多少勉強は見る手伝いはできた。改めて学年が進むと覚えることも加速度的に増える。漢字練習にもずいぶん時間を割いた。必死になって?文字を書きつける孫を見ながら、ふと考えたことがある。 10年... 続きをみる
子どもたちが聞きたがる定番に「こわい話」がある。もちろん、こども園児を対象にする読み物はどこかユーモラスな形になっていることが圧倒的で、その意味ではどんな話を選んでも安心と言える。今回、選んできた紙芝居にもいくつかあり、題名だけ見れば対照的な二作品があって目を惹いた。ひとつめは『ひとつめ』で… (1... 続きをみる
(2020 講談社) つくづく「世間」の中でしか生きてこなかったんだなあと思い知らされる。書名である「同調圧力」についてはよく理解していたつもりであり、時に得意気に指摘したりしてはいても、肝心の自分もその中に溶け込んでいることは認めなければならない。それは、誰かをきっと追い込んだ闇とか壁の一部になっ... 続きをみる
昨夜は比較的気温が下がったようだが、相変わらず何度も目を覚まし、すっきりはしない。5時半頃から読みかけの小説『笑うマトリョーシカ』(早見和真)に40分ほど目を通してから起床。あれっ両足の太腿が少し痛い。昨日何か運動をしたっけと頭を巡らしたら、午後に隣市の図書館へ行ったときのことを思い出した。 本の返... 続きをみる
(2023 ポプラ社) よく注文するネット書店のメルマガで紹介されていた。ベストセラー本『嫌われる勇気』の著者だ。しかしそれは読んでいない。ただ、「糸井重里」をテーマにした本を数年前に読んでいてメモは残っていた。今回の書名もなかなか洒落ているし、図書館から借りて読んでみた。対象は中高生と言えるが、十... 続きをみる
(1975 CBSソニー) 昨日、古井戸のCDを注文したことを書いた。ただずっと以前から持ち続けているCDもあるにはある。職に就いた頃レコード盤を廃棄し、その代わりにと十数年前に買い求めたものだ。自分にとってはメモリアルな1枚。「酔醒」という唯一ソニーから出したそのアルバムは、今だとyoutubeで... 続きをみる
spring254.hatenablog.com 先週書いた「長新太」の本を、この頃毎日読んでいる。そして、改めて気づくのは、自分がいかに「言葉」に重きを置いているか、ということ。間違っているとは言えないが、「絵本」を読む場合には十分にその癖を自覚せねばならない。「読み聞かせ」という語の使い方につい... 続きをみる
TVで放映された映画で、戦時中に「かき氷」を食べるシーンがあった。当然今のようなシロップはなく、「雪」と「みぞれ」という砂糖のみを使ったもの。…昭和40年代初めまではこの辺りでもあったのではないか。名前は「しらたき」だった。近くのI食堂ではそれが一番安価で、15円ということを覚えている。 その頃、イ... 続きをみる
(2007 集英社) このところ購読した新書はみんな面白いものばかりで、この一冊も非常に興味深かった。冒頭に示されている「偶然とは何か」という問いに対する答は、辞書的な意味も含めて様々だが、私には40番目の断章に書かれてあること「もし無人島で暮らしていたら、果たして偶然ってあるんだろうか」が印象に強... 続きをみる
(2025 小学館) 何年かごとにマイ俳句ブームらしき日々がやってきていたが、長い期間継続したことは今までない。『ブレバド!!』も年に一、二度見る程度。しかし著者の小気味よいトークは、いつも気になる存在だった。この一冊もエッセイでありぺらぺら読み進められた。そして、ある気づきを得た。俳句に親しめない... 続きをみる
図書館エントランスに、「町の未来」をテーマに来館者が付箋を自由に貼り付けるコーナーがあって、何気なく目を落とした。「子育て・教育」の箇所に「テストがんばろう 頭よくなるよ」という一枚があり、すぐ下に「頭よくなると なぜ良いのかを 説明できる 親が ふえるともっと よくなると あたしは、おもう」という... 続きをみる
TVのニュースやドキュメンタリーで外国人が登場し、日本人の声によって翻訳される場面が一日に何度も登場する。よく聞いていなくても、自然に頭に入ってしまうフレーズが結構ある。まあ多くはアメリカのように思うが、例えば「なんてこったい!!」「そうだと思っていたぜ!!」「ああ、なんて○○な方なんでしょっ」 吹... 続きをみる
8月5日朝、ようやく雨の音が聞こえてきた。誰か、てるてる坊主を逆さまに吊るしてくれたのだろうか。6月の末日にこんなことをブログに記していた。 spring254.hatenablog.com あの頃の心配が現実になり、「まだ降らないか。いつになれば…」という皆の思いが、空に圧しあがって雲の涙を誘った... 続きをみる
子どもの頃に、TVのバラエティ番組だったと思うが、電話の受話器をとるアニメーションで、「if if if if …」とテロップが流れたシーンがあったことを覚えている。それが間違った訳し方であると程なく気づくのは、英語学習で「もしも~~なら」という構文を習ったときだったろうか。Ifのインパクト、いまだ... 続きをみる
(2025 徳間書店) 六月に読んだ同名書の二作目と思い手にした。あとがきにあるように、実は『中庭のオレンジ』もシリーズに入っていて、三作目ということらしい。しかし、何か明確なつながりが整えられてはいない。この一冊も、前に持った印象通りなかなか捉えにくい話だ。いわば淡々と、空想と現実がない交ぜになっ... 続きをみる
当時、深夜ラジオリスナーではなかったが、曲をリクエストすることには憧れていた(笑)。その頃仙台にあったリクエスト喫茶に通ったのも1974年だ。店内だけで通用するペンネームを「●●オサム」にしたのは、「傷だらけの天使」の影響だっただろうか。弾けられない暮らしは、ドラマの人物の破天荒さを欲した。 さて同... 続きをみる
先週から毎日のように西瓜を食べ続けている。全部、もらいものである。有り難いことだ。時期なので「小玉すいか」と言われる品種、それには「ひとりじめ」とか「チッチェ」とか、それらしい名前がついているが、それでもこの齢だと半玉が精一杯だ。夏休みに入った孫も好きで、手伝ってくれるので(笑)助かる。 思えば、西... 続きをみる
秋田方言の有名な語の一つに「ホジナシ」「ホジネァ」がある。「ナシ(ネ)」がは「無」なので、「ホジ」が根幹である。この語源については当て字も含めて、関連図書、サイトに多様な記載が見られる。「保持」「本地」「方図」「本陣」「本心」などがあり、なかなか興味深い。少し掘り下げて考えてみるに値しそうだ。 まず... 続きをみる
新しいアリーナでの本場所の風景は、TV視聴者にも新鮮に見えた。昨夏のことも少し思い出しながら、じっくりと見入ることのできた15日間だった。新横綱大の里については、様々な方が様々な理由を挙げていて、もっともだなと感じることが多かった。評論家ではないが、諺や四字熟語で総括しやすい感覚を持つ。 例えば「好... 続きをみる
『笑う門には病なし!』に続いて、ミシマ社刊行の本を続けて読んだ。 (2020 ミシマ社) 「忘れてしまった言葉を一枚の紙に、そのたびごとに丁寧に書き記していく。」いったい何のために、と思う。しかしこの作業と思考が目をつけられて雑誌連載となり、こうして一冊の本になるから驚きだ。「書道」という形にも何か... 続きをみる
久しぶりに秋田ふるさと村へ、というか県立近代美術館へ「かがくいひろしの世界」展を観に行った。かの「だるまさん」シリーズは自宅でも愛読書だったし、こども園の読み聞かせでも何冊か取り上げたことがある。 akita-kinbi.jp 独特の特徴ある描写は「唯一無二」に近い存在かもしれない。脚光を浴びたのが... 続きをみる
中学生の「政経」の時間に、衆議院と参議院の役割の違いを学習した。参院が「良識の府」と呼ばれ、選出された議員は6年じっくりと政策課題に取り組む、衆院のチェック機能を果たすことを学んだはずだ。その説明は今も変わらないのではないか。しかし現実はどうだ。そこに見える多くは「数合わせ」でしかない。 間引かれた... 続きをみる
7月18日、去年の今日は名古屋で大相撲を観戦していた。今、TVに映る新しいアリーナではなく、旧い愛知県体育館である。一人横綱として頑張った照ノ富士が決定戦を勝ち抜いて結局最後の優勝を飾り、貴景勝が大関陥落となった場所。若手の台頭が目覚ましい年だったが、ある意味象徴的な出来事が多かった。 spring... 続きをみる
(2019 角川書店) 発刊当時に評判になっていたときに買い求めていた。なかなかこれを取り上げる機会はなかったが、今回ようやく挑戦してみようと思った。いろいろな「むれ」の中にいる特別な一つを見つけるパターンが続き、最後に一匹の蟻が出合うのは多様な姿の蟻の群れだった。深読みすれば今の時流にあっている一... 続きをみる
(2022 中央公論新社) 300ページを超すが21話あり掌編集といっていい。ただ、冒頭にある表題作「中庭のオレンジ」は、続編のように配された2編がある。そのうちの一つは結びにあり、単行本のための書き下ろし。つまり表題作がこの本の骨格とも言える。発端は戦火で図書館の本が焼けないように、書籍を中庭の土... 続きをみる
(2023 角川春樹事務所) 去年5月に読んだ『流星シネマ』、翌月手にした『屋根裏チェリー』は、共に非常に印象深かった。その続編とも言えるこの一冊。登場人物たちが重なり、最近ドラマで見るスピンオフのようにも思え、読んでいて心地よかった。ラジオの地方局ディスクジョッキーとは、どんな「声」なのか。想像す... 続きをみる
朝、ベッドの上で『鯨オーケストラ』(吉田篤弘)を読み終えた。いつもながらのいい物語だったなあ…と壁に貼ってあるカレンダーをみる。今日は7月7日、七夕、あれっそうか令和7年ではないか。何より、今年の漢字を「七」と決めたではないか。揃う日は一年に一度はあるけれど、今回はスペシャルにしないと…。 まず、家... 続きをみる
「死ぬまでに行きたい世界の絶景」だと言う男鹿市雲昌寺の紫陽花を見に出かけた。名が知られてから結構経つようだが、冒頭の公式WEBサイトで2017年国内ベスト絶景 第1位に選ばれたのが、起爆点になっているようだ。人気が出たからのランキングだろうし、それ以前からのブームと考えると10年以上だ。 鎌倉の長谷... 続きをみる
二つの図書館から借りている本が16冊。先月購入している本が11冊。絵本が半分程度あるが、読了していない小説など5,6冊ある。それ以外に就寝時はコミックを手にするのが常で、買ったがまだページを開いていないのが2冊。我ながら「どうしたもんじゃろな」と、トト姉ちゃん(古っ)のように呟きたくなる。 (ちくま... 続きをみる
何の本を読んでいた時だったか、ふと「てるてる坊主」のことを思い出した。いつから見ていないか。確か十数年前に修学旅行引率の時に、バスガイドさんの提案でそれぞれが簡単なものを作り、バスの窓の内側に貼り付けて下げた時からだろう。明日訪問する遊園地の時間帯は好天になりますように、と皆で願った。 あっという間... 続きをみる
(こぐま社 2023) この絵本なら3歳児あたりかなと思いつつ、年中・年長児に読み聞かせているのは、全体の流れを考えた配置だ。ただ「へんしん!」はとてもいい響きだし、子どもたちの目は惹きつけているようだ。そして終わりのページに登場する男の子が、もりもり食べてぐっすり眠って、それから「へんしん?」とな... 続きをみる
「羽後噺」トップ 昨年6月に「羽後噺」というサイトをアップしてから一年が経った。昨年春まで勤めていた図書館でブログを開設したのは5年前だ。新着図書やイベント、展示などの紹介とともに、何か文化的な内容の発信をしたいと考え、町に関わる広報や文集、出版物などを思いつくままに書き続けた時間は充実していた。 ... 続きをみる
(こぐま社 2022) 雑誌紹介を頼りに図書館から借りてきて一読した。これは面白い!明日から始まるこども園の読み聞かせ連続4回のトップは、この絵本で決定。「へぴ」は実物を見ている子にもそうでない子にも身近な存在、そして多くの子には近寄り難い。それゆえ、ヘビとともに遊び、ヘビを使って遊ぶ場面は、想像力... 続きをみる
読了した後も、時々めくってみている。『京都で考えた』(吉田篤弘)という、一見平凡な題名には、いろいろと大切なことが意味づけられている。それは「考えた」という動詞、行為に何より重きが置かれる。「京都」という場所がそれを後押しするのだろう。この国にある、一つの典型的な街であることは確かだ。 伝統とか文化... 続きをみる
三年前に町内こども園の読み聞かせをスタートさせた時、この一冊から始めていた。三匹の子ザルの兄弟たちに「危険だからマンゴーの木には近づくな」と言いつけて親ザルは出ていくが、三匹は「もしかしてマンゴーを見るだけなら」「もしかして一個だけなら」と行動し、終いには虎に追いかけられ…という展開だ。 「もしかし... 続きをみる
比較的、ルールを守って勝てました
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デイトレ投資企画第10弾 43日目 原油相場に振り回される乱高下に乗れずに負け(;´o`)
3/31 乱高下相場でうまく朝の売りを吸収できませんでした(-_-;)
デイトレ!復帰16日目!2026年3月31日-前場が勝負だコノヤロー!!
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3月のデイトレ結果
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