• こどものプログラミング教育論に潜む20世紀的ドグマ

    ドグマとは「教義・教説などと訳され,ときには柔軟性を欠く無批判な信念という意味で使われる。」 6年ほど、こどもプログラミング教室を営んできた。それに関する教育論で、SEや関連業界経験者の発言で気掛かりなのが以下のような論旨だ。「コーディングは小学生からリアル言語を覚えなくては意味がない」「プログラミングの実務経験のない者が教えるのは疑問だ」といったたぐいのものだ。ドグマである。 18世紀の中ごろか

  • 「人財強国日本」への道 AI社会に必要な能力とは

    千代田区麹町中学校 そこではAIによる個別学習が実現している。個人のタブレット端末で学習が進み、解説も弱点の補強もAIが分析リードする。先生はサポートに徹する。 学校でも家庭学習でも一貫してAIが管理する。定期テストも宿題も不要となった。 修学旅行では、課題として「ツアー旅行プランニング」が課せられる。現地を調べて旅行企画を立案しプレゼンする。それをJTBの社員が評価する。他にもNTTや金融の会社

  • 経団連新卒一括採用を廃止 大学の対応に????

    経団連会長は、今回の制度廃止に関して今の大学教育に多くの課題を提示した。一言で言うと「時代にズレている」と。日本の大学ガラパゴス論だ。 国際的な教養資質を企業側は求める。 グローバルな視点と語学力に加えて特定の専門性。それを備える教育を怠っていると経団連の指摘は厳しい。 一方、埼玉大学の学長は「学生の学びの環境を担保して欲しい」と制度的保護を主張する。しかし、仮に4年間ガラパゴスで守られても、いず

  • 激動の21世紀を想起させる トヨタとSBの提携

    「車をこよなく愛する」トヨタ社長と「車は単なるハコだ」のソフトバンク社長 水と油の提携発表は、第四次産業革命の姿を浮き彫りにした。 世界のトヨタ。産業界の王者。しかし、主導権はSBにある。危機感に押されたのはトヨタの方だった。20世紀では考えられない構図だ。現に20年前は孫社長が申し込んで豊田課長(当時)が断った経緯がある。 データエコノミーは始動した。自動車各社はパートナー探しに躍起となる。 ホ

  • 人工知能の活用が勝敗を決める 企業の活路と人材育成 

    MM総研の2017年度調査、企業経営層のAI理解に関してアメリカ50%ドイツ30%に比して日本7%との報告。データサイエンスやその活用を生命線とする第四の産業革命は始まっている。 プログラミングやコンピューターサイエンスの教育を語る時、20世紀のプログラマー達は、コーディング言語ありきの古典的な議論を進める。いつ聞いても困ったことだと感じる。21世紀はもっと社会や産業構造とリンクし、製品開発やマー

  • やっと日本政府もAI立国を宣言 先進国ではビリ

    アベノミクスのアキレス腱「成長戦略の柱」がやっと宣言された。とにかく遅い。 1.高等教育改革  ・大学入試の全学部に「数学」を課す  ・理数統計とデータサイエンス教育を大学の全学部に必修化する  ・大卒時にIT能力の統一測定を実施 2.研究環境の投資  ・世界から人材を集める魅力ある研究環境 3.社会改革  ・金融や健康医療や介護や農業分野へのAI活用研究と投資の促進   フィンテックや創薬支援と

  • 廃藩置県が進まない電力会社 維新は遠い

    地震など緊急時に再生エネルギーを主力として活用するためには、安定した広域の配送電システムのネットワークが必要となる。しかも、補完エネルギーは石炭でなくLNGでないと機動力のある対応はできない。リードタイムの差だ。 「高効率の石炭火力を世界に」と長く経済産業省と産業界は訴えてきた。世界の非難をものともせず「原発神話」と二本柱で進められた国策であった。一方、配送電網は電力会社の一社完結で、徳川幕政の藩

  • 「過ちては改むるに憚ること勿れ」原発と再生エネルギー

    「あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ 」と読む。 日本のエネルギー政策を「思考停止」と日経新聞は批判する。北海道電力が指摘された。この5年間の発電所投資の50%はいつ動くか分からない泊原発への投資だ。従って、古い火力発電所の構成比が80%になり、再生エネルギーの送配電を困難にする送電網の整備は放置されたままだった。風力やソーラーも生かされなかった。ブラックアウトはそう言ったいびつな構造の上

  • 国際科学オリンピック 情報12位まで追いつくも

    スポーツや芸術での若年教育は軌道に乗りつつある日本だが、理数系に関しては中国/韓国/米国等に圧倒的な差をつけられている。数学だけはかろうじて昔から実績があったのだが。 化学や生物に加え、今や熱いのが情報分野だ。プログラミングの競技に熱い視線が注がれる。各国ヒートアップしている。 出場選手は、AIなどのスタートアップ企業に進む。貴重な人財となっている。産業界を中心に育成に予算を振り向けるべきと考える

  • 知らなかった高卒の就活ルール 一人一社のみ応募可

    私が生まれた1950年代のルールが未だ温存されているのを聞いてびっくりした。幼い高校生を守るため教師が選定して一社に絞るという趣旨なのだろうが、あまりに一元的すぎる。職業選択の自由は保障されていない。やる気のある子ほど損をする。 自民党総裁選の中核的議論が地方創生によるアベノミクスの加速だ。では取り残された地方の中小零細をどのように高収益化するのか?具体論は出ていない。 大企業の下請けに甘んじて利

  • 「単線路線」のエリートになるな 3.11の教訓

    福島第一原発の国会事故調査員会の委員長である黒川清氏の指摘は重い。原発の事故は自然災害によるものではなく、政府やメディアや学者たちが東京電力に取り込まれ、問題を放置し続けた結果だと喝破している。原子力事故は89年以来多発して死者も出していたのだ。それを政官民学で「安全」と決めつけていた。最近の企業のデータ改ざんや役所の隠ぺい工作と軌を一にしている。ガバナンスの欠如だと。 古い公共性の高い企業や役所

  • 自動車業界が塗り替える産業地図

    二年前まで続いた20世紀の業界地図がついに逆転した。特許競争力で,自動車大手をGoogle傘下のAI企業が抜いてトップに立った。予想が現実となった。しかも、新興の米国勢はレベル3以上のデータマシーン特許が中心だ。既存の日本など自動車メーカーはレベル1の特許が中心でハードの制御関連がメインだ。 この状態が続けば、IT革命と同じく先行組の総取りとなる。マイクロソフトやアップルのような存在が自動運転でも

  • IOT教育市場 世界で400兆円とか でも

    教科書のタブレット化や、学習プロセスのAI管理とかは理解できるし、効果も高いと思われる。特に小学生の通学時の荷物の重さは陸軍特殊部隊のようだ。開放してやりたい。 だが、電子黒板だのやたら高価で、使い方の見えないものも多い。子供の認知能力の劣化につながるものもある。 金をかければいいというものではなかろう。アメリカのIT大手の総業幹部は、6~8歳ころ安価な電子工作やパソコンソフトで、妹の喜ぶ画像と音

  • 大学生の就活ルール廃止の波紋

    経団連会長から唐突ともいえる発言が出て波紋を広げている。確かに世界標準はそうだ。日本の大学生の就職は、60~70年代の高校生の集団就職とあまり変わらない。 一定時期に全体で就活をし、文系理系と分けられる。「新卒」などという概念が存在する。多様性は皆無だ。ガラパゴス日本だ。 しかし、ずっとその一元的なシステムで育てられた学生に、突然「通年採用は世界の常識」「個々にキャリアと志向に沿って就活しなさい」

  • 技術革新が速すぎるこの5年間 プログラミング教室

    先日、当塾プログラミング教室10月第9期生の講座説明会を開いた。説明では、5年前からアメリカの動画を紹介してきた。IT企業の幹部がプログラミングに初めて接した時を語っているショートムービーだ。6歳から8歳くらいの話が多い。妹を楽しませるためにとか動機は様々だ。そして、彼ら彼女たちは世界を動かしている。世界何十億の人々に影響を与えている。「医者になるにもロックスターになるにもアルゴリズムを知ることは

  • NHKの終戦記念日報道に共感する

    昨年のインパール作戦に続き、ノモンハン事件が今年のテーマだった。戦後73年。この時間軸は、明治維新と日米開戦との間隔と同じだ。確かに遠のいた。 しかし、101歳の元陸軍兵士が「人間を玉のように扱う軍上層部に対する怒り」を訴える。昨年のインパール作戦の96歳の生存兵と同じやり場のない怨嗟だ。時を超えて消えることはない事実だ。「なぜこのような愚かなことを日本は国家として遂行しえたのか?」この問いかけは

  • 21世紀への先陣を切るZ世代 応援します!

    1995年以降に生まれた若者たちを「Z世代」と呼ぶらしい。08年のリーマンショックや11年の東日本大震災を幼い時に目のあたりにし、アメリカのIT創業者に共感するような若者だ。 社会や政治に関心を持ち、起業を夢想し、「技術で世界をよくしよう」との志を共有できると言われている。実際、大学生で社長を務め、技術で世界に発信するタイプの若者が出てきている。ITイベントに参加する小学生のアプリ開発者も数多くい

  • 原発停止中 酷暑の夏を乗り切る電力

    記録的な猛暑の中でも、国は国民に電力の節約を呼び掛けていない。一番の理由は省エネだ。2010年より12%以上基礎需要は減った。同時に夏場の太陽光発電が貢献している。高値の欠点は抱えつつも供給には寄与している。東電は石油発電所2基を使わずじまいだとか。余裕の夏だ。 一昔前、原子力発電所(当時50基稼働)を止めたらエネルギーパニックになるとか評論している人は多かった。石油依存が高まり自給率も下がると。

  • 東大教授の英語教育論が理解できない?

    英語教育・学習論の東大権威が、大学の英語での講義の実態を指摘していた。日本語での授業より内容が劣化しているとの指摘だ。「意味ないじゃん。」という論法はごもっともながら。加えて、過去の英語教育から今後の4技能育成まで全否定している。幕末以来成果はないと。 そこで、指摘するのが「文法と読解」基礎の鍛錬だと。小学校で中途半端にコミュニケーションを覚えるより、中高での「文法と読解」だと。これには違和感を禁

  • 21世紀多様性が勝負の分かれ目 老いも若きも

    食物連鎖などの生態系では、多様性こそが生存の条件だ。豊かさの証と言える。ところが、戦後高度成長の中で生産性と効率を追求するあまり「社会の多様性」は失われた。また、教育も標準化と大量生産のため一元化された。「偏差値」「機会均等」などだ。皆が大学へ行くことが「善」とされ、その大学は偏差値で一元化された。中身は金太郎あめになった。知の空洞化だ。 21世紀、医療現場もAIとの住み分けだ。企業も家庭もIOT

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