上掲の人は、横綱審議委員も務めたこともある、ドイツ文学の研究者で、今の人には、耳遠く感じられる人であるのは、間違いない。 もう、亡くなってから、何年経つであろうか、という人である。ただ、新潮文庫のフロイトの「夢判断」と「精神分析入門」の訳者は、今も、この人の筈だから、少し教養のある人には、それで通る... 続きをみる
ドイツ文学のムラゴンブログ
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題名が思い出せなくて、申し訳ありませんが、マンの短編集の巻頭にある、強い印象を残さずにはいない、短編小説です。公園のベンチで、偶然出会った老人から、人生の話を聞くという体裁で、その老人は、社会に出たときも、結婚をしたときも、子どもが生まれたときも、病気から治ったときでさえも「それで、どうしたというの... 続きをみる
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誰かさんのブログに出てたので興味を持ってしまって、この本を買いました。 ・・しかし、あたくしそれほど時間があるわけではないんですが、 この本を手にしてから、お寿司作ったり、お洗濯したり、買い物行ったり、仕事もしながら、400ページ弱の物語を、1日かからず読んでしまいました。 あれ? どうやって読んだ... 続きをみる
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失恋の深い心の傷手をどう癒やしたらよいのか。この人間にとって永遠の課題に唯一応えられる書物が本書でしょう。この書は、実際に真剣な恋愛におちいり、その恋に破れた若い女性が書いた手紙をそのまま本にしたものです。ここにあらわされた恋愛感情は誰のこころも打たずにはおかない真率なもので、読む者を強く揺さぶらず... 続きをみる
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1991年に描いた「ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ」です。 この人は総理大臣でもあり、詩人でもあり、科学者でもあった「総合の天才」だったと思っています。
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ゲーテは、自分の書いた「若きウェルテルの悩み」は、ほとんど読み返そうとしませんでしたが、この「ヘルマンとドロテーア」という恋愛劇詩については、晩年になっても強い愛着を持ち、何度も読み返したと言います。一読、清新で豊かな抒情性と建設的で骨太い理性とが見事に一体となって感じられる作品で、破れ目のない古典... 続きをみる
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この劇詩は、選ばれた少数の人々のためにしか書かなかったとゲーテは言っています。老博士ファウストはあらゆる学問を究めた後、言い知れぬ虚しさを味わいます。悪魔メフィストが現れ、世の活動に満足を見出すまでという契約によって、再び若さと健康を手にし、世の中のあらゆる活動にわが身を委ねます。ゲーテが五十年の歳... 続きをみる
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この「おすすめ本」に入れるかどうか迷う本ですが、やはり、取り上げましょう。リルケはドイツの詩人です。ロダンの秘書を務めたこともあります。リルケは、何よりもネガティブなもの、殊に夜をこよなく愛しました。「闇の詩人」と言ってもいいでしょう。この「マルテの手記」の毒は強烈です。リルケ自身が、マルテの心情に... 続きをみる
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ニーチェが、ドイツ語で書かれた最も偉大な書は何かと問われたとき「ゲーテとの対話だ」と答えた逸話が残っています。秘書のエッカーマンは、誰に頼まれた訳でもなく、晩年のゲーテの悠々迫らざる生き生きとした風貌をあますところなく描き、大人物との日々の対話を丹念に記録していきました。そうして出来上がったのが本書... 続きをみる
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作中、ウェルテルはかなわぬ恋の悩みから、自殺を遂げるのですが、当時、大評判となったこの作品を読んだ若者が、主人公の真似をして自殺する事件が相次いで起こり、ウェルテル病と呼ばれました。ゲーテ自ら、「ウェルテル」を書いていた、その24、5歳の当時を振り返り、あの時期はじつに危なかったと晩年の「ゲーテとの... 続きをみる
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「ある朝、グレゴール・ザムザが何か気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な毒虫に変わっているのを発見した。」なんの説明もない作品冒頭の文章です。作者カフカは、実生活では平凡な役人の人生を送りましたが、いつでも、どこでも、自分の内部は何故こんなに他の人間たちと違うのだろうという疑問に... 続きをみる
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マルテの手記 (岩波文庫) 著者 : リルケ 岩波書店 発売日 : 1973-01 ブクログでレビューを見る» 一週間くらいかけてようやく読了。 大詩人の小説なのにどうも没頭できず、ページをくる手がにぶかった。 本書中物語が占めるのは250ページくらいだろうが、その内すらすらと内容の入ってくるのは2... 続きをみる
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若いゲーテ―評伝 (1973年) 著者 : 高橋健二 河出書房新社 発売日 : 1973 ブクログでレビューを見る» この本には、ゲーテの若い頃、その生誕からだいたい『ウェルテル』を擱筆するまでが、豊富な資料に基づいて記されている。 大詩人ゲーテのひととなりに興味関心があるので読んでみたのだが、やは... 続きをみる
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読み聞かせ
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