読書感想文のムラゴンブログ

  • 「夕あり朝あり」三浦綾子

    この人も鉄砲玉人生だなあ…。と思いました。 白洋舎クリーニングの創始者五十嵐健治の、独白形式の「伝記」です。 まだ生後8か月のころに母親が離縁され、養子に出され、そこで貧しく育ち、中学校へあげてもらえず奉公に出て、大金を掴む大志を抱いて東京へ出奔、東京へはそのまま行けず名古屋や長野などで働きながら各地を転々とします。お金がないから、宿に泊まって、そのまま宿の手伝いとして住み込みで働いたりもしました

  • 「神話学入門」松村一男

    神話学の学説史です。 神話については、神話時代から研究されてきたと言ってもいいほど、古い時代からいろんな人が言及しているから、ローマ時代の詩人やアラビアでの伝承なども知りたいなと思っていたのですが、この本は、19世紀と20世紀の、6人の神話学者(本業は神話学者ではないかもしれない人も含む)の学説を述べています。 神話、というのは何なのか、いわゆるギリシャ神話やローマ神話(ローマ神話は存在しないと思

  • 「夜の果てへの旅」セリーヌ

    訳が難しすぎて、難儀しました。文章になっていないのです。主語と述語とが、明確になっていないのです。これは、へたくそな訳者のためなのか…と思っていたら、フランス語の先生は、「あの人のフランス語は独特だから難しいんだよね」と言っていました。そうか、原文が難しいからこんな読みにくい訳になるんだなと納得しました。 この小説は、セリーヌの半自伝的小説です。上下巻の2冊で、上巻の方では、第一次大戦で、ぽいっと

  • 【本 決定版!】おすすめ本ブログ記事一覧 読んだ本の書評たくさん有♪♪

    読書する前にぜひ僕・村内伸弘が心込めて書き上げた書評(読書ブログ集)をご覧ください。そして本を読んでみてください。 本の読み方 - 吉田松陰「留魂録」 全訳注 古川薫 本はすばらしい! 本はうつくしい!! ▼読んだ本 人間性を磨くには「慈悲」。人間性を高める方法は毎朝毎晩の「慈悲(中村元)」の読書 平和とは何かを考える本を読破!「徳川の平和」を考える 落合功 著 「挑戦せずにあきらめることはできな

  • 「古代オリエントの宗教」青木健

    外れな本だったので、悪口ばっかり書きます。 なんじゃこりゃ。 まず、全然古代オリエントじゃないということが問題です。古代オリエントをなんと心得る?オリエントってどこよ、わかってんのかね。そして古代っていつのことを言ってるのさ。オリエントの歴史は紀元前10世紀よりも古いんですけどね、なんですか、この本は紀元後13世紀まで扱ってますね、これ、古代じゃないです。 それに、「聖書ストーリー」という言葉をは

  • 「細雪」谷崎潤一郎

    上中下3巻の長編です。あまりに有名すぎて皆さま読んだことがおありでしょう。 2月の終わりの方に読み始めて案外早く読めたかな、というか、面白くて止まらなくて一気に読んでしまった感じです。最初のほうは退屈でした。なんだかなーこれ全部読むのかー、などと思っていたのですが、中巻から面白くなって一気に読めました。 蒔岡家の4人姉妹の物語です。戦前から戦中のころの、没落資産家蒔岡家の結婚問題をめぐって、あれや

  • 「テンプル騎士団」佐藤賢一

    騎士団と言えば、やっぱりドイツの基礎になっているチュートン騎士団、聖マリア修道会の騎士団が有名ですが、そういえばタンプル(テンプルをフランス語読みするとそうなる)ってパリの3区にあったなあと思いだし、テンプル騎士団て名前は聞いているけれど実際はよく知らないなと思い、この本を注文してみました。著者は中世ヨーロッパの本をいくつか書いているらしく、もしこの本で当たりな著者さんだったら、引き続き買ってみよ

  • 「異端者たちの中世ヨーロッパ」小山内隆

    すごく時間がかかりました。っていうか、読みにくい。なんじゃこりゃ。 不必要な横文字、当時の教会の在り方や、言葉の価値観の変遷とか、正直、どーでもいいことばっかりでした。 そもそも教会史、中世史を知っていないと、さっぱりわからないことだらけです。アルビジョワ十字軍、グレゴリウス改革、ポスト・グレゴリウス改革、このあたりのことを知っていないと、読むだけ時間の無駄です。私はほとんど知らなかったのでWik

  • 「ハーメルンの笛吹き男」阿部勤也

    1284年6月24日、ヨハネとパウロの日の朝、ドイツ・ハーメルンで、笛を吹く男に連れられて130人もの子供たちが村を去った。その行方は誰も知らない。 漠然と、グリム童話などで知っている、中世ドイツのミステリーの一つです。これについて、本書は当時(1974年)には十分と言えるほどの方面から光を当て、その伝説の背後にある中世社会の民俗学について述べ、それまでの過去の研究の検証を行っています。 最初は、

  • 「ゆめこ縮緬」皆川博子

    本の帯に「皆川幻想文学の最高傑作」とあったので、どんなもんかと思って読んでみました。現実と幻想が交錯する不思議な時空間の中で語られていく女性たちの姿が、各短篇におぼろげに浮かび上がってきます。時代は昭和初期くらいでしょうか、女性がまだ社会進出し始めようという時の、古い家制度の中の女性が描かれることが多いです。 幻想文学といってもいろいろありますが、衒学的なトリックを駆使した幻想文学とは異なり、こち

  • 「本陣殺人事件」横溝正史

    「本陣殺人事件」は金田一耕助事件簿の最初の一作と言える作品でしょう。 この本には3本の中編が含まれています。その大部分が「本陣殺人事件」でした。これはなかなか奇怪な登場人物や、昔ながらの家柄とかしきたりとかいうことがトリックの一つになっていて、私は中盤くらいでこれはひょっとしたら…と思わせるところが多くて、つまりヒントが多くて、なかなか理解しやすかったです。トリックもいわゆる機械的トリックで、それ

  • 「グノーシスー古代キリスト教の<異端思想>」筒井賢治

    しんどかったー。読むのがしんどかったー。 かれこれ半月以上かかって読み終わりました。 グノーシスに関する日本人による日本語の入門書?!なのですが、議論が多すぎて、筋がようわからんのです。本の構成も、ちょっと変わっていて、最初に紀元2世紀という時代について、続いてグノーシス主義と言われた3人の宗教者あるいは派閥について説明してから、小さくグノーシスの歴史が書かれてあり、なんというか、概観するにはちょ

  • 「自負と偏見」オースティン

    世界の十大文学の中の一作。 今日は長距離旅行をしたので、最近読めなかった分、しっかり読んできましたよ~。 英文科出身の人に聞いたら、「この作品はタイトルが悪い、ただのラブストーリーとして読めば面白いのに、人間観察とか難しいこと考えて読んだらつまらない」と言っていたのを思いだし、そのつもりで読みました。 新潮社版です。普通この作品は「高慢と偏見」というタイトルでほかの出版社では出版されていますが、こ

  • 「獄門島」横溝正史

    いやー面白かった! 金田一耕助シリーズの2作目だそうです。それを知っていたら、1作目から買ったのに。ちょくちょく1作目のことが出てくるので、1作目を読みたい気持ちでいっぱいです。 時代は戦後直後、昭和21年。金田一の親友は復員途中に妙な遺言を残して死んでしまうのですが、その遺言というのは、自分が死んだら、島に残された自分の3人の妹が殺されてしまうから、獄門島へ行ってくれとのことだったのです。 とい

  • 「ミトラの密儀」フランツ・キュモン

    この本は、フランツ・キュモンのミトラ信仰に関する論文の「結論」に当たるのだそうです。そしてこのフランツ・キュモンという人がこれを書いたのは前前世紀、1899年で、この本はそのころのローマ史やペルシャ史などを反映させた、古典的研究著作なのだそうです。シュリーマンみたいなもんでしょうか。あちらはドキュメンタリーだけどこちらは研究論文ですね。 ミトラ信仰、ミトラ教、などというと、ローマ帝国時代に帝国内に

  • 「ヨーロッパとゲルマン部族国家」クメール・デュメジル

    キリスト教にとって、何が異教か、何が異端かということを調べていた時に判然としなかったのが、「ヨーロッパって何民族の国?」ということでした。 漠然と、一般常識的に、イタリアとスペインとフランスは「ラテン系」と言われ、北欧とドイツは「ゲルマン系」、東欧は「スラブ系」、フランスの一部とアイルランドなどは「ケルト系」などと言われていますが、そんなに仲良く民族が分割して繁栄したとは思えなかったのです。日本み

  • 「昭和史」水木しげる

    水木しげる全集から、「昭和史」全4巻を読みました。1冊550ページというボリュームで、大判の漫画だったので、持つ手が疲れてしまい、なかなか思うように進みませんでした。もっと薄くしてくれてもよかったんですけどね。でもそれぞれの巻がよくまとまっていて、内容の濃い4冊でした。 1巻は「関東大震災~満州事変」「満州事変~日中全面戦争」 2巻は「日中全面戦争~太平洋戦争開始」「太平洋戦争前半」 3巻は「太平

  • 「アーサー王最後の戦い」サトクリフ

    寒い寒い寒い寒い。体の芯から寒いんです。でも布団かぶって寝ていたら汗だくになってしまって、それでも寒いので、生姜ゆずを飲んであったまりましたが、この体温調節の効かない状態がこの先数週間続くとなると、もういややーーーって思います。この・更年期障害!!速く去ってくれよもう!! というわけで、サトクリフオリジナル・アーサー王シリーズの完結編を読み終わりました。この話は、前作が聖杯をめぐる騎士たちの物語だ

  • 「アーサー王と聖杯の物語」サトクリフ

    途中で水木しげるを読んだりと、浮気していたので、内容が途中でわからなくなってしまい、面白くなくなってしまい、読むのにずいぶん時間がかかりましたが、よくよく考えてみると、前作「円卓の騎士」とくらべてこちらの方が冒険に満ちたドラマチックな話が多く、短い話の集まりで、結構楽しかった気がします。 少年ガラハットがランスロットによって騎士に叙されるところから始まります。そしてガラハットも円卓の騎士の仲間入り

  • 「水木しげる漫画大全集・神秘家列伝」水木しげる

    上中下の3冊で、1冊の厚さが3センチくらいあるというヘビーな漫画でした。 古今東西の神秘家列伝マニアの私が、知らない人が結構いたのでびっくりです。 図が素晴らしく、背景描写など多分ご本人が書かれたものではないかもしれませんが、細部にわたって掻きこまれていて、圧巻でしたね。人物の描写も素晴らしい。水木しげる的なデフォルメ人物も面白かったけれど、リアリティあふれる人物描写も素晴らしかったです。 読むの

  • 「アーサー王と円卓の騎士」サトクリフ

    アーサー王伝説というのが主にイギリスを中心にして広まっています。ローマがブリテン島から引き揚げていった(西ローマはブリテン島どころではなく大変だった)5世紀ごろから南~中央ブリテン島を平定した前後に成立した騎士道物語集のようです。 本当のアーサー王伝説の完全版というのは、私は調べたのですが日本語訳では存在しなさそうです。抜粋や概要が多く、アーサー王伝説に連なる物語がすべて収められた本はないです。け

  • 「白骨の処女」森下雨村

    この方は、「日本探偵小説の父」と言われている方です。私はお恥ずかしながら初めて読みました。名前は知っていましたよ、我々昭和初期大衆文学ファンならだれでも知っている「新青年」という雑誌の編集長で、乱歩を世に出した人ですから。 この小説は昭和初期に書かれたもので、何人か殺されます。なのに、全然血なまぐささを感じさせない明解な、時として中学生の少女小説並みな文体が特徴なのです。なんじゃこりゃ思ったところ

  • 「泥棒日記」ジャン・ジュネ

    10日以上かかってしまいました。結構読むのがしんどかったです。 泥棒というと私は華麗なるアルセーヌ・ルパンなんぞを思いだすのですが、この話、というか日記というかエッセイというか、詩は、もっと地味なコソ泥、乞食、裏切りの泥棒遍歴です。これを書いたのがジュネ35歳の時で、それまでの歴史(ヒストワール)を書いているようでした。生い立ちと育ちにちょっとだけ触れていますが、大体は、泥棒という人生哲学でした。

  • 読書感想文…一時の癒し

    デカ孫、順調に夏休みの宿題済ませていたようですが… 読書感想文…😏あたしが来るまで待っていたと…図書館で借りてた本は読書感想文書ける本がなく、仕方なく本屋さんへ行き、薄い本買ってきました。 まずデカ孫が読書、忘れないようあらすじを書くよういい、その間あたしも読書(あたし本読み早いです😁) あらすじの後は、感想を過剰書きでいいから紙に書いててと伝えました。 次は、この本がどんな事を言いたいかわか

  • 「シュメールー人類最古の文明」小林登志子

    シュメールは、人類最古の文明であり、現代ヨーロッパの思想の根底にも受け継がれています。それは、旧約聖書の物語や記録に、シュメールの文化のものがちょこちょこと出てくるからです。 シュメール文明の地は今のイラクあたりです。あのあたりで人類最古の文明が生まれたんですね。岩石のない沖積世大地で、農耕は可能だったと思います。石造りの大きな神殿などは残っていないようですが、泥煉瓦でつくったジグラトと呼ばれる、

  • 「日影丈吉傑作選」日影丈吉

    私の興味のある昭和初期ではないですが、戦後の短編集です。日影丈吉は明治40年の生まれだそうです。 この傑作選には、民俗学的な日本の幽霊や魑魅や物の怪の香りのする短篇や、片や宇宙旅行というか、宇宙に墓参りする話、住民が半分になって死んでしまう不吉な家の話、戦時中の話、台湾の不思議な家の話、自然の森がなくなっていく過程でいろんな幻影を見る話、吸血鬼の話など、一冊に盛沢山でした。ジャンルでいうと何だろう

  • 「ケルトの神話ー女神と英雄と妖精と」井村君江

    ケルトの歴史については何冊か本を読んでいて、アーサー王物語について私は何も知らないということに気が付き、ケルトの神話をたどってみようと思い購入しました。 が、手に取ってびっくり。これは1982年に出版された古い本で、記述されている考古学的な事実も、最近読んだほかの本のほうがはるかに明確で、まだ82年段階ではケルトのことはわかっていなかったんだなあと思わされました。ケルトの文化が明るみにさらされたの

  • 「法水鱗太郎全短篇集」小栗虫太郎

    難しかった…。2週間もかかりました。 何が難しいって、言葉が難しい。相当高度な教養がないと読み切れない難解な単語が多く、仏教用語とか、あらゆる外国語とか、科学用語とか、いろんな世界に通じていないととても読み解けたものではないと思いました。 法水鱗太郎というのは、小栗虫太郎の小説に登場する探偵の名前で、彼がばっさばっさと活躍して事件を解決に導くのだけれど、鮮やかな大大円となる話ばかりではなく、犯人が

  • 「魔女・怪物・天変地異」黒川正剛

    副題として「近代精神はどこから生まれたか」とつけられています。 本の構成の順番は、天変地異・怪物(奇形)・驚異(未開の地:おもにアメリカの動植物)が大部分で、最後の1章だけ魔女について書かれています。はじめは、この本はなんのために書かれた本なのだろうかと迷子になってしまうような感じでした。 主に、「好奇心」について書かれています。 前にも書きましたが、「好奇心」が昔は大きな罪だったころからの話がつ

  • ジョージア料理

    ジョージアと言ってもアメリカの州ではありません。最近までグルジアと呼ばれていた国の料理です。ロシア料理です。 今日はそれを食べてまいりました。 ロシアのビールに、グルジア料理。ダイエット中の私でも炭水化物少な目で、大変おいしゅうございました。 特に美味しかったのが、ハチャプリという、ピザみたいなおやきみたいなもの。中にとろーりチーズがたっぷり入ったパンという感じでしょうか。トッピングとかは特になく

  • 「世界史を読み解くためのギリシア・ローマ神話入門」庄子大亮

    「面白いほどよくわかるギリシャ神話」と比べると内容が浅く広くという感じでしょうか。「面白いほど…」の方は神様ガイドブック的な側面が強く、オリエントの影響なども語られていたのですが、こちらの本は、本当に広く浅くでした。地母神についての話も「面白いほど…」のほうが詳しかったし、由来についても詳しかった。こちらは広く浅くですね、網羅していますが、端折ってあることが多くて、先に「面白いほど…」を読んでおい

  • 「黄色い部屋の秘密」ガストン・ルル―

    面接の準備もせずに一気読みしてしまいました。 大体1週間くらいかかりましたかね。 この作品は、1905年くらいに発表された、「完全密室犯罪ミステリ」の古典的作品で、のちの多くのミステリーに影響を与えた傑作なのです。 大変面白かったです。ある女性が「黄色い部屋」といわれる完全密室で殺されかけるという話なのですが、密室的表現はそれ以後2回出て来ました。4人で張り込みをしていて犯人を4方向から追い詰めた

  • 「悪徳の栄え」サド

    ふー。 やっと読み終わった。3週間かかりました。 上巻の退屈さに加え、どんな淫蕩も、殺人も、語られるだけで私の心に来ることはなく、淡々と繰り返されるだけで、悲惨な状況が書かれるに及んでも、全然怖くないというか、恐ろしくないというか、悪徳を感じなかったんです。 下巻になると様々な悪事の遍歴の記述となり、淫蕩、悪行、裏切り、殺人、まあまあよくも飽きもせずこれだけ書いたものだと感心してしまいました。下巻

  • 「虚無への供物」中井英夫

    日本の3大奇書の一つと呼ばれているというのに、私ともあろうものが、今まで読んでいなかったんですね。幻想文学大好きな私が知らずにいたとは…。 ここの所小栗虫太郎が続いて、さらに今年発売した虫太郎の新しい本を買ってしまって、はたと、この3大奇書を私は制覇していないことに気が付きました。 3大奇書のうち、「ドグラマグラ」は中学生か高校生の時に読みました。以来、夢野久作ファンでもあります。いろんなところで

  • 「みんな彗星を見ていたー私的キリシタン探訪記」星野博美

    John DOWLAND - Galliards - Paul O'DETTE.avi ふう。1週間かかってやっと読めた。時には読書に集中できないほどの心理的事件がありましたが(学会もありましたね)、面白くて毎日1時間くらいは読んでいたかな。 とても重い本でした。いや文庫本にしては厚みがあるので実際重いのですが。 エッセイです。私、こんなに長いエッセイ読んだことがありませんでした。テーマは

  • 「面白いほどよくわかるギリシャ哲学」

    同シリーズの「ギリシャ神話」に引き続いて読んでみました。 哲学…私が一番苦手とするものです。数学や幾何学は得意ですが、論理学になるとからっきしで、「つまり何が言いたいねん!」ということになってしまいます。 そんな哲学音痴が読める本だといいなと思って、アマゾンで「面白いほどよくわかる」のシリーズを購入しました。 結果として、面白かったです。先に神話を読んでいたので、当時のギリシャ文明の人たちの考え方

  • 「面白いほどよくわかるギリシャ神話」「二十世紀鉄仮面」小栗虫太郎

    不眠の日々が続きましたので、読書も続きました。 先に読み終わったのが「ギリシャ神話」です。ダイジェストだったので、詳しくは載っていないのですが、ゼウス以前の神様のことが載っていたり、人間と神の子供で神様になったものがたくさんいたり、古代ギリシャっていうのは非常にファンタスティックだったんだなあと思いました。 オルフェウス教団の成立やら、神様の3人娘が多い事(これはメソポタミアの影響)やらも面白かっ

  • 「近代科学の源流」伊東俊太郎

    主に紀元後から14世紀くらいまでのヨーロッパ・アラブ社会の科学についてよく研究された本でした。書かれたのは1978年だからとても古いですが、歴史観が変わっていなければ、これで十分中世のキリスト教世界の科学の説明はできていると思います。当時、今もそうかもしれませんが、ギリシャに端を発する学問がこれだけ追跡された本はないのではないかと思います。 神秘主義→魔女狩りが中世後期近世に起こった→(あれやこれ

  • 「ヘンリー四世」シェイクスピア

    おはようございます。 更新は朝ですが記事を書いたのは26日の夜です。 なぜこの本を手にしたかというと、「悪霊」でニコライがヘンリー四世の王子ハリーに例えられていたからでした。これも「悪霊」を読み解くうえでキーになるかなと思ったんですけれど、うーん。ドストエフスキーが言うほどでもなかったですね。ハリー王子は下々のものと付き合いがあって王子としてはちょっとヤンキーだったけれど、そうしたヤンキー王子とし

  • 「謎解き「悪霊」」亀山郁夫

    更新は朝ですが読み終わったのは20日夜です。 江川訳・ドストエフスキー「悪霊」を読んでから、この本をさらなる理解のためにと思って購入したのですが。 いやいやいや。大混乱に巻き込まれてしまった。 こんなディテールにこだわって、本質的なところを見逃しているんじゃないか?ものっそどうでもいい一文を拾い上げて、何の象徴とか言っている場合じゃないぞ??普通たいていの人は「悪霊」を一読しただけではこのテーマが

  • 「悪霊」ドストエフスキー

    これを読むのは3回目です。最初は何がなんやらわからなかったです。そのあと、「罪と罰」を読んで、ロシアの歴史をちょっと勉強して、2回目に読んだときは、「ひょっとして新しい時代への批判なのか?」と思ってしまいました。そして今回3回目です。 この物語は、多くの「二重」あるいは「対立」が隠されていると、2回目に思ったときに気が付きました。今回はそれをはっきり認識できました。 大きな二重性は、「伝統的ロシア

  • 「ロシアを動かした秘密結社ーフリーメーソンと革命家の系譜」

    タイトル負けしてる本でしたね。 ロシアには、フリーメーソンの波が3回来ています。1700年代後半の帝政ロシア、ロシア革命期、それからペレストロイカ後です。 帝政ロシアにおいては、フリーメーソンはロシアのヨーロッパ化に貢献しました。そもそもがフリーメーソンは当時は結構な上流階級の人間の所属する組織になっていたので、西洋化を進めようとするロシア知識人=有産階級の人間が、秘密裏にフリーメーソンに入会した

  • コミックビーム編・河合克夫・某H大先生の漫画集

    ご尊名を出すのがはばかられるほど私が心酔している、稀代の天才と信じて疑わない某作家H大先生の珠玉の短編が漫画化されて、それが単行本になって出版されていました。昨日アマゾンで発見してぽちり、今日届き、同窓会から帰ってきて読んだところです。 先日も描きました通り私は第二次大戦前くらいの時代の大衆小説が大好きで、このH大先生もその時代の名手でした。日本で最初に世界的に短編が認められた偉大な作家でもありま

  • 「紅殻駱駝の秘密」小栗虫太郎

    昭和初期大衆文学ファンの私にとって、小栗虫太郎の、今まで知らない作品を本屋で見かけて、狂喜乱舞、無条件で購入~そして読破~!! まずタイトルがいいですよね。紅鯨団じゃないけれど、紅殻?駱駝?なんですかこの色彩感覚のはっきりした秘密なタイトルは!! これの秘密は読み進めていくとどんどんわかってくるのですが、色々とびっくりです。この作家の、初期の作品だというのに、なんという博識。洋学、和学、当時の心理

  • 「魔女狩りー西欧の三つの近代化」黒川正剛

    なんでいきなり魔女狩りなのかというと。 神秘主義に関するある本を読んでいた時に、「魔女狩りは中世真っ只中ではなく近代黎明期に発生したことは特筆すべきことである」ということが書かれていて、理性や合理化や科学の黎明期に、迷信的な魔女狩りがかかっていることに興味がわいてしまって、読む予定の本をすっ飛ばして、魔女狩りに関する本を求めてみました。 副題が「西欧の三つの近代化」となっていて、近代化について書か

  • 吉本ばなな「キッチン」の違和感

    何を思ったか、次女が「吉本ばななの本読んでみたい」というので、 「キッチン」だけ持ってるよ。と言ってたんですが、 先日のじじばばゆの蔵ツアーで持って行くのを忘れたわたしです。 本棚の奥から引っ張り出してきましたが、少し茶色く色あせてました。 せっかくなので、ちょっくらもう一度読んでみるかということで、手に取ってみたらば、あっさりと2時間かかからず読んでしまいました。 こんなに短かったっけ? 脳みそ

  • 読書感想文の本決め

    読書感想文の本決め&本読みが今日やる宿題なので本を決めたよ 雨ふる本屋と雨もりの森 (単行本図書) 童心社 本 多分、中学生向けじゃないけどこのシリーズ何回も読んだことがあって何回読んでも面白いと思えるからこの本にしたよー

  • 7SEEDSのなっちゃんに思う

    今日、魚を煮付けながら田村由美さんの「7SEEDS」を読み返していました。 田村由美さんの作品は、BASARAも大好きだった。 7SEEDSも続きを楽しみにして追っていた作品で、完結したんですけど。 凄く良かったー。最終巻を買った後、特装版があることを知って、結局最終巻2冊買ってしまったくらい素晴らしかったー。 思う事、考えさせられること、気付かされること、山の如く。 本来、人の思考回路や、出来事

  • 【マンガ読書感想文】ポプテピピック 山本アットホーム

     そういえば このコーナーであんまりギャグを取り上げていないな・・・ということに気付きました。 いや・・・だからってわけじゃないですけど 今回はギャグを2本ほど。 どちらもいわゆるジャケ買いと言うやつで勢いに任せて買いました。 【ポプテピピック】・・・まず目が行くのはデェフォルメされた二人のJK(?)が 中指立てている表紙に目が行きます。 ありえないでしょう完全に喧嘩を売っています。読者(購買者)

  • 監視地獄を乗り切るアイテム

    毎日 子どもが家にいる日常。 朝ゆっくりなのは助かるが、塾へ行っても昼には帰って来る。 昼からは、監視タイム。 家事をしながら 常に声かけ。 うちは、勉強もゲームもテレビも全部リビング限定。 「宿題は?」 「読書感想文の本読んだ?」 「作文は?」 「今年はお母さん 絶対作文手伝わないからね!」 ちょっとでも、子どもだちがぐだ〜としていたら、喝を入れる。 DSやiPadをし始めたら、タイマーをセット

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