会話の場で 言葉が発せられた時間と その発せられた言葉が意味に変換される時間には ずれがある この時間差が 状態の持続を導いて行くという意味で この時間差に 永遠への希望が託されている たとえば・・・ 「おはよう」と誰かが言い その声に 別の誰かが 「オハヨウ」と呼応する その呼応に 元の人がまた「... 続きをみる
恒常的状態のムラゴンブログ
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生命の世界は 欲望の渦に満ちている 強い渦が 弱い渦を飲み込み さらに強い渦をつくる これを避けるために 渦は 他の渦に飲み込まれまいと 防御し対抗したりしている その結果様々な渦の防衛領域が出来上がり 細胞の中も 防衛の境界線である膜で覆われた細胞内小器官が それぞれの領域内で それぞれの機能を渦... 続きをみる
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機械は まともに動いている時には とても便利なのだけれど 故障すると 厄介者になる 車が故障して動かなくなると 車を放り出して その場から逃げたくもなるのだけれど 車の管理者として 車に繋がれ 鎖につながれた犬のように 車の周りをグルグル動き回ることになる こうなると 私が車を支配しているのではなく... 続きをみる
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責任やら義務やらに がんじがらめになっていると 猫になりたくなる 言葉に翻弄されないからだ 別に猫にならずとも 言葉から解放されればよいのだけれど 私にも人間としてのプライドがあるので 言葉を理解し駆使することから逃れられずにいる だから 言葉に翻弄されないようにするために 言葉を駆使しようと躍起に... 続きをみる
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「・・・である」 「・・・ではない」 このように 言葉は 肯定の表現方法も 否定の表現方法もあるので 存在も不在も表現できるし 正も不正も 本当も嘘も表現できるようになっている これに対して 物質の世界は 今あるものしか存在しないのであり 言葉が仮想するような 過去の状態や 未来の状態は 現在におい... 続きをみる
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日々雑務に追われている 本当にやらなければならない仕事をできず なんとなく 雑務の中に身を置き 雑務を終えると 次の雑務を探し 本当にやらなければならない仕事が何であるかを 考えもしないし それを探しもしない そうして 雑務に追われながら 平々凡々と平和に一日を過ごし 夕べには疲れ 眠りにつく 日々... 続きをみる
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自然には 平等意識が欠落している だから 絶滅してしまう生物種が後を絶たない うまく立ち回らない責任が 絶滅と云う訳だ 古生代カンブリア紀に覇権をとったアノマロカリスも その後に現れた生き物に覇権を奪われ 衰退し 絶滅した 生物界にとって 現状を維持するということは 進化の芽を摘むことでもある 神様... 続きをみる
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理屈は 通るから理屈であって 無理やり通す理屈は 理屈というよりも 規則といったニュアンスが強くなる それでも 規則と言うことになっても なぜのその規則があり なぜその規則を守らなければならないのか といったことを説明しなければならなくなり 理屈を出すことになる だから 始めから 理屈と規則がごちゃ... 続きをみる
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失うとその存在意義を思い知らされる 指や 手や 足を失えば 困ってしまう 健康はかけがいのないものだ 宴会や 演劇や 演奏会も このコロナ禍で遠ざかり その存在意義をひしひしと感じるようになった 緊急事態宣言で 渋滞が緩和された道路も どこか寂しい 嫌だ嫌だと思っていた 車の渋滞や 思うように歩けな... 続きをみる
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蒸気機関車は生き物の様だ 、と言われることがある 理由はいろいろあるのだろうけれど 大きな理由に 機械なのに 機嫌がいい時と 機嫌が悪い時があることが挙げられる 同じ操作をすれば 同じように動くのが機械なのだけれど 蒸気機関車は 同じように操作しているつもりでも 思うように反応してくれないので 機嫌... 続きをみる
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言葉は 役に立ったり 楽しかったり 悲しかったりする 顔と同じように 様々な表情を 日々 言葉からくみ取っている 音楽にも 様々な表情がある お料理にも 様々な表情がある 人が違えば 大きく印象が違ってくるように 言葉も 音楽も お料理も それぞれに固有の表情がある それでいて 同じ人でも様々な表情... 続きをみる
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白い猫も 黒い猫も 鼠を捕る猫はいい猫だと云う 同じ文脈で考えれば 腹をすかせたオオカミも 腹を満たしたオオカミも 同じオオカミなのだけれど 腹をすかせたオオカミは餌をとるから いいオオカミで 腹を満たしたオオカミは餌をとらないから 悪いオオカミということもできるのだろうが 被食者からして見れば 腹... 続きをみる
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どこかに慢心があるのだろう 時代から取り残されてゆく ウサギとカメの物語のウサギのように 満足して 立ち止まり 時代遅れになってしまっている 終わりのない旅は続いて行くのに 満足して立ち止まり 幸せを満喫する 春爛漫の慢心を味わうことは 罪なのだろうか? * 猿人や原人を凌駕して 現代人が栄えている... 続きをみる
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銃口を向けられると恐怖する この恐怖心がなければ 随分と楽に死ねるのだろう 怒鳴られても 叱られても どんなに苦しい作業を強いられても 辛さを感じなければ 恨めしさも生まれてこない 私はもっと素晴らしい状態で もっともっと幸せに生きてゆかなければならない そいうふうに生きてゆくべき存在だ ・・・こん... 続きをみる
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幼い子供は 思うようにいかないことがあると 素直に泣いて 思うようになると 素直に笑う 言葉はしゃべれなくても 泣いて 笑って 周囲の人々に 心を伝えている 人間は 心を伝え合い 争ったり 仲良くなったりする 言葉を覚えると 言葉で 気持ちを伝え合い 争ったり 仲良くなったりする 人間関係という状態... 続きをみる
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地球という言葉がない太古の時代から 地球は太陽の周りを回ってきた 言葉は そんな自然のなかで 生ま育ってきた その言葉が 人間を介して 自然を支配する 言葉が 草花を 野草や 雑草や 野菜に分類し 草花を支配する 動物や 益獣や 害獣や 益虫も 害虫に区分けされ 支配されている 人間にも 様々な名前... 続きをみる
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大雨が降ると 運動会は中止になる 大雨の中でも運動はできるだろうが 身体を鍛えることと 悪条件を乗り越える忍耐は別物だ 大雨のように 忍耐が必要な時期には 忍耐を最優先し 華やかな運動会は後回しだ 無理をして 忍耐の上に忍耐を重ねて 運動会を開催することは 疲労の上に疲労を重ねながら 我慢して車を運... 続きをみる
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舞台の上で繰り広げられる 役者さんの計算された動きは 人造的で 野外コンサートなどで 観客が音楽に合わせて踊る様は どこか野性的だ 人間は 自らを鍛えぬき 人造的に生まれ変わってゆくらしい 人造的な 建て前を鍛え上げ 本音を隠し 世間の中を動き回る それに疲れて 夜 独り 野生に戻る 時に涙し 時に... 続きをみる
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無関心は自由を醸し出し 連帯は力を醸し出す 力への意志は 無関心を駆逐し 自由を飲み込みながら成長する 連帯は 全体としての自由を謳歌するために 部分を制限し その力を鼓舞しながら成長する この連帯の中で 部分と部分の自由は制限され 部分の自由と別の部分の自由がぶつかり合うことは減少するが 連帯全体... 続きをみる
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今存在している物質たちは 次々と流転して その姿は記憶になってゆく 物質から 形のない形を留めながら 記憶として残されてゆく この薄っぺらな厚さのない 形のない形たちが私にまとわりついている そして 今の私を構成している物質たちを動かし 今の私の姿を醸し出している こうして醸し出された私は 記憶と物... 続きをみる
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動物の本懐は内臓にある 骨も筋肉も神経も 内臓のために働いている 昆虫でも 人間でも 内臓が体の中心に陣取り 総指揮をしている 昆虫では外骨格 哺乳類は内骨格 というように 動物にとって 骨格は外にあっても中にあっても良い 尾ひれのような存在だ 血管系も 哺乳類は管で閉じ込められた閉鎖血管系であるの... 続きをみる
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内臓が内政なら 筋肉や神経は外交だ 本能が内政なら 理性は外交だ 外面ばかり良くしていて 内臓が満たされないのは困りものだが 内臓ばかりを満たして 外面が悪いのも困りものだ 同じように 本能ばかり満たしていても 理性ばかりを満たしていても 片手落ちだ だから 内政は外交に泣かされ 外交は内政に泣かさ... 続きをみる
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良い状態も 好ましくない状態も 状態の流転の中で現てくる 好ましくない状態でも ともすれば 継続するようになり 場合によっては 恒常的に存在するようになってしまう 恒常的に存在するようになると 好ましくない状態は もう立派な存在として認識されるようになり 人間に認識され 名前を付けざるを得なくなる ... 続きをみる
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状態は流転する お風呂の温度は 放っておけばぬるくなり 火を焚けば熱くなる 水の分子自体に 発熱能力や冷却能力が備わっていれば お風呂の水も恒常的な状態を保てるのだろうが 水分子自体には このような能動的な反応をすることができないから 周囲の温度に応じて 水温が変わってゆくことになる このような受動... 続きをみる
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状態は流転する この変化の原因を 外的要因と 内的要因に分けて考えることができる 状態の主体と想定されている存在には 内部と外部を想定することができ 外部から受ける影響は受動的 内部から発する影響は能動的と表現される 大雑把に言えば化の結果の総体だ 生命は 受動的外的要因と 能動的内的要因の総和の中... 続きをみる
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「赤信号みんなで渡れば怖くない」 というブラックユーモアがある このブラックユーモアと同じ構文で 「新型コロナみんなで罹れば怖くない」 という文章を創ることができるが ブラックなだけでユーモアがない なぜか・・・ 急いでいる時の「赤信号」は敵である この敵に立ち向かう術として みんなで渡り車を止める... 続きをみる
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およそ5億年前のカンブリア紀に 化石動物の多様性が飛躍的に拡大した 複眼が発達したことで 獲物の動作をはっきり観察できるようになり 捕食の仕組みを様々に工夫できるようになった 逆に 逃げる方は逃げる方として 複眼が発達したことで 捕食者から素早く逃げる工夫を 様々に凝らすことができるようにもなった ... 続きをみる
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人間らしさの本質として 怠け心がある 自分が すぐに怠けたくなるから 人間らしさの本質に怠け心があると ついつい思ってしまうだけかもしれない けれど ライオンを見ていても 怠け心は大事だと思う サバンナで ライオンが怠けている映像をよく見る ライオンが勤勉に休むことなく狩りをするようになったら 草食... 続きをみる
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正義はお薬のようなものだ 社会の状態が崩れそうになった時 それを直すためのお薬だ お薬だから 強すぎると副作用がある その副作用を直すために また別のお薬を処方して どんどんお薬の数が増えてゆき 社会を維持するための正義もどんどん増えてゆく お薬だから ニコチン中毒や 麻薬中毒のような依存症もある ... 続きをみる
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命は状態なので 状態を維持する能力が高ければ 存続しやすく 状態を維持する能力が低ければ 存続しにくい 生存競争は 状態の維持能力の背比べだ この背比べの結果として 生態系が ゆっくりと遷移している この遷移に応じて 個々の状態の維持能力が 試され続ける 能動的反応の質と能力が試され続けている 適応... 続きをみる
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命は 物質か?状態か?と聞かれたら 状態と答えたい まあ 状態は 物質があっての状態なのだから 言葉のお遊びのようなものなのだけれど 化石や ミイラや 死体が「物質」ならば 動いている 生きている命は「状態」だ 「状態」を辞書で引くと 「時間に従って変化する物事の、 ある時点における形状や性質、進行... 続きをみる
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状態というものは 不安定で 周辺の条件に応じて変化してくるから 状態を保つのは大変だ 複雑な状態を保つには ひとつばかりではなくて たくさんの条件を整える必要がある 温暖化対策が大変なのも 地球の大気の状態がとっても不安定だからだ 地球の大気が 何をしていてもいつも一定ならば 温暖化対策もしないで済... 続きをみる
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