奥山隆也『持統天皇の万葉集』(伊勢新聞社) 万葉集は大伴家持と三船淡海が編んだが、前半53首は持統天皇の和歌 単なる歌集ではなく、裏読みすれば万葉は史書なのである
『万葉集』の冒頭は雄略天皇である。 泊瀬朝倉宮に行幸されたワカタケル(雄略)は春の菜を摘む美女に恋し、詠んだ。 「籠もよ み薦持ち ふくしもよ みぶくし持ち この岡に 菜摘ます児 家告らな 名告らさね そらみつ 大和の国は おしなべて 我こそ居れ しきなべて 我こそいませ 我こそば 告らめ 家をも名... 続きをみる
『万葉集』の冒頭は雄略天皇である。 泊瀬朝倉宮に行幸されたワカタケル(雄略)は春の菜を摘む美女に恋し、詠んだ。 「籠もよ み薦持ち ふくしもよ みぶくし持ち この岡に 菜摘ます児 家告らな 名告らさね そらみつ 大和の国は おしなべて 我こそ居れ しきなべて 我こそいませ 我こそば 告らめ 家をも名... 続きをみる
秋の終わりに 嵯峨野を訪れて、野に咲いていた可憐なコスモスを摘んで家に持ち帰った時に 秋深き 嵯峨野に咲きし コスモスを 我が娘(こ)の如く 連れ帰るかな コスモス 紅葉
秋の終わりに 嵯峨野を訪れて、野に咲いていた可憐なコスモスを家に持ち帰った時に 秋深き 嵯峨野に咲し コスモスを 我が娘(こ)の如く 連れ帰るかな コスモス 紅葉
日本に「愛」の概念はいつからありますか? 日本における「愛」の概念の発祥については、明確な時期を特定するのは難しいですが、古代から愛に関連する概念は存在していました。 愛について書かれた日本の文献で最古のものの一つは、「万葉集」です。これは8世紀に完成した日本最古の和歌集で、恋愛をテーマにした詩が多... 続きをみる
〈原文〉 秋来きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる <original text> When autumn comes, it looks cool to my eyes, but I'm surprised by the sound of the wind 〈現代語訳〉 秋が来た... 続きをみる
皆さん、おはようございます。 いつもご覧いただいて、ありがとうございます。 ご無沙汰しております。 本日からブログ更新を再開致しました。 ▼いきなりですが、こちらの絵画、誰が描いたものかご存知でしょうか? ▲作家は、あのフィンセント・ファン=ゴッホです。 ▲1882年、彼が29歳の頃に描いた『背景、... 続きをみる
古今集の歌に、暦とずれた季節のおもしろさを詠んだ和歌がある。人為的に作られた暦は、季節と、必ずしも一致しないのが通例で、そこにおかしみを見ようとするのだが、なんとも、軽い趣向ではある。 ○ そうして、また、そうではなくて、暦通りの季節の変化を、望んで止まないいくらかの人がいるが、ある強張った心の偏向... 続きをみる
「和歌 遠つおやの」(吟)笹川鎮江
詩吟 「江月」 亀田鵬斎
「国望の歌」(吟)笹川鎮江
"山百合の花咲く庭"で昭和天皇が詠まれた和歌 昭和天皇 【非売品】昭和天皇の御製 国柱会本部編(真世界運動本部) 令和2年(2020年) 11月19日 村内伸弘撮影 おばあちゃんの遺品整理をしていたら、おじいちゃんのと思われる昭和天皇の御製集の本が出てきました。パラパラパラパラ、ページをめくっていた... 続きをみる
詳しくは・・・↓ 1月1日から続けた『源氏物語』(古文で) 335時間かけてやっと読み終わりました。 コロナウイルスの影響もあり、走ることより読書となったのが 良かったのかな。 しかし、毎日、朝4時半から5時半まで源氏物語を詠んでいると 平安人になった気分でした。 「十二単を着た悪魔」が公開されたと... 続きをみる
しろがねの 草薙ぐ刃の あらみたま 紫の 実に癒されて にぎみたま 高橋作 意訳: 草刈りは危険なので 荒魂になるが ムラサキシキブの鮮やかな紫の実を 見つけて たおやかな和魂になった。
皆さん、こんにちは。 164回目の投稿です。 いつもありがとうございます。(^.^)(-.-)(__) 私が大好きな心に残る美しい和歌があります。 「美(うる)はしき… 花に憧(こが)るる人こそは… 花にも似たる… 心持つなれ…」 ある著名な宗教家の方が詠んだ和歌と聞いています。 ちょっと今日は元気... 続きをみる
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる (古今集-藤原敏行) 歌の意味は、「秋が来たと目にははっきり見えないけれど、西風の音にやはり秋が来たのだと、はっと気づかされた。」というようなものだ。 毎年のことだが、立秋の日になると、「秋立つ日に、詠める」とあるこの歌がふと思い出される。そ... 続きをみる
よみがえる名吟 笹川鎮江「和歌 大神の・天さかる」
籠池夫妻 判決の朝に激白
今 世は乱れ 当に 民 慟哭せむとす 市井の遊侠 漢の高祖となり 臥竜の書生 出師の表を 著し 農夫の 天命を識りて 玉座に就く 君 民を憐れみ 唯 天命によりて 玉座に就かむことを 願ふ そは 東の国より 遍く 天下に 光明の照らさんが ためなり 高橋作
みほとけにつかふる 尼のはぐくみに たのしく遊ぶ子らの 花ぞの 解説: 故谷口節道禅尼は 慈悲心あつく、終戦後、薄幸の孤児を多く収容して、養育に精進した。 昭和三十三年第一三回国民体育大会の折、天皇皇后両陛下がこの施設(ルンビニ園)へお立寄りになった。 そして時の谷口園長の説明と無心に遊ぶ親のない子... 続きをみる
君 只 神輿にのりて 漢の高祖にならむことを こいねがう 茫洋たる虚に 実なる材の 集うは必定なり 我 君の張良となりて 国のまつりごとを 輔弼せむ 高橋作
幼子の 蒔きたる種の 後の世に おおきみの 愛でる花咲く 日のもとに 高橋作
立山の空にそびゆる雄々しさに ならえとぞ思ふ 御代の姿も 昭和天皇が 皇太子時代に 富山県をご巡幸あそばされた折に 詠まれた御製。 昔は メロディーがあり 県民こぞって唱和していたそうです。 どのような音楽かは 知りませんので 聞いてみたい曲であります。 完 高橋記
この本は、受験に役立つ本ではありません。日本文学の脊髄を作り上げてきた文学を和歌に見、その歴史伝統について論じた本です。著者の着眼は正鵠を射ていると言っていいでしょう。著者の丸谷才一は、いままで、だれも気がつかなかったことに気がつくのが得意な人で、この本もそうした著者ならではの眼光が光っています。一... 続きをみる
あらみたま 野菊を残す にぎみたま 高橋作 意訳: 草刈り作業はしんどいので 時折、激しい情念、怒りとも自己憐憫ともつかぬ思い(荒魂)が 出てくるものだ。 しかし ノコンギクを発見し 刈り遺す自らのこころは 優しい痩せ仏、和魂であった。
人道も 道に非ずも 併せ呑む 純白の 梅の吹かさむ 南風 高橋作 意訳:人は常に道を誤り 常軌を逸するものである。 道端に咲くシャリンバイは 人間の悪行三昧や排気ガスなど あらゆる人間の汚れを併呑し 清楚な佇まいを見せている。 花壇に植栽したいものだ。
働きて 疲れて通る道の端に 白妙の 花を愛でたる 春の夕暮れ 高橋作 意訳:詩や和歌は 自由奔放で良い。 季語も何もない。 作業の疲れが 壮観なこでまりを 愛でることで 隠微な喜悦となることよ。
天皇(すめらみこと)、 蒲生野に遊猟したまふ時 額田王の作る歌 茜さす 紫野行き標野行き 野守は見ずや 君が袖振る 撰評:勅撰にならず私撰となる理由は 不貞(不倫)の歌だからである(大海人皇子宛)。 私は この歌を坂東眞砂子氏の狗神で知り 以後 文学的な耽美主義と民俗学的な象徴主義に 傾倒することに... 続きをみる
岸に咲く 朱色の花を 愛でる川 紺碧の 海に繫がる 天の道 高橋作 意訳:浄土は、海上か山上にあるとされる。碧の海底に浄土があるのではないだろうか。
「袖ひぢて結びし水のこおれるをけふ吹く春の風やとくらむ」古今和歌集の巻頭の一首です。この歌には、一首の中に三つの季節が読み込まれています。他の言語では、これほど短い言葉でこれほどの時の推移を表せないものです。古今集は、また、一首一首続けて読んでいくと物語性が隠されていることも分かってきます。心憎いば... 続きをみる
夏過ぎて 秋の初めに 咲く花の 白妙の彩りこそ 麗しき 高橋作 意訳:貧家の片隅に、笹ユリのような美しき花が咲いた。様々なユリのなかで最後に咲いた純白の花は、人生を象徴しているようだ。
まほろばの 紺碧の海に 抱かれて 剛直なるは 至柔に溶ける 高橋作 意訳:至柔なる雌、海の文明に、剛直なる雄、陸の虚栄は敵わない。川は、海に回帰するのである(老子)。
桃李の如く 語らずも 桃李の花の 彩りの 天の后の 道に咲く 高橋作 意訳:全国植樹祭にて天皇皇后両陛下がお通りになった道に、美しいカノコユリ(魚津市花)が咲いた。
君 漢の高祖に似たり 只 鳳雛の鳳凰たり 臥龍の昇龍たらんことを 希う 高橋作
山吹の 咲きたる 春を思いしに 路傍に咲ける 黄檗の花 高橋作 意訳:春の山吹を楽しみに植栽をした。 その意を酌むようにツワブキが壮観な黄色の花を咲かせていた。
この世をば 我が世とそ思ふ白菊の 千代に八千代に 咲き誇る 高橋作 意訳:毎年美しい花を咲かせる白菊の如く、日本の皇室も永久に栄えるであろう。
人知れず 静かに咲ける 白妙の 花の下にて 天竺の 聖なる人の 悟る道。 高橋作 意訳:自らの美を主張することのない控え目な美こそ 天に嘉せられるのであろう。
大君は神にしませば天雲の雷の上に廬せるかも 万葉集巻三・二三五 意訳:大君は神でいらっしゃるので、天上の雲の雷のそのまた上にお籠もりになっていらっしゃることだ。 ☆柿本人麻呂氏は、大げさで壮大な表現を好む。 私と規を一にするものである。 高橋撰
冬過ぎて 春来るらし 白妙の こぶし咲きたる 紺碧の川 高橋作 意訳:訳の分からない時代に突入した。人心は懶惰で放縦に堕し、希望の光が見えない暗黒に覆われてしまった。 だが、民に先んじて憂い後に楽しむであろう。紺碧の川は、片貝川のこと。
陛下の短歌「戦ひに あまたの人の 失せしとふ・・・」(16/01/14)
たとえ天気が荒れむとて 天の后のためならば 命を賭して 花を咲かせむ 高橋作 意訳:明日は雨のようだ。しかし、本会は荒天で事業を中止したことはない。 何となれば、このような時にこそ崇高な志を天下に示すチャンスだからだ。 ぼくは全財産を投じて水仙を買ったのである(だらおんじゃ)。
諏訪の浜 昏きに光る 神を観て 海に還りし 母がまほろば 高橋作 意訳:底なしの孤独感。貧困。事業の成功の不能。自己憐憫。幸薄い人生である。しかし、結局男子が究極に求めているのは豊饒なる母性愛ではないのか。 鳥が写っていました☆
願わくは 錦繍の秋死なむ その紅の葉の 静かに散れる 望月の頃 高橋作 意訳:西行さんのまね坊主。
大伴家持の片貝川を詠んだ歌碑を 川の瀬団地の公園(魚津市)で 発見しました。 水族館にあるのは 従前より知悉しておりましたが 川の瀬団地公園のものは 初めて観ました。 高橋記
白妙の 蓮の花咲く西方に 三十三の菩薩あり 高橋作
白妙の 菊の咲きたる 錦繍の 天の后(あめのきさき)の 紫紺なる 碧に映ゆる 天衣(あまごろも) 高橋作
白妙の菊の咲きたる 日の本に 大王(おおきみ)の 徳ぞ与せむ 越の海 高橋作 意訳:嵐の後、庭に小さき菊が咲いていた。 全国豊かな海づくり大会が海王丸パークで今月開かれる。
朧月 光薄きて 長く愛でたい 高橋作 意訳:幸薄いぐらいでちょうど良い。 小さな幸せを長く楽しむことができる。
茨の道を拓きして 白妙の椿の咲ける浄土にて 旧き友に見えんとす 高橋作 意訳:山高ければ月昇ること遅し。 理想が高いとその実現は遅い。 困難の多い現世で 理想のために闘い 白い花が咲く浄土で 義人との再会を楽しみに 頑張るしかない。
日の本の 紫紺の花は 西方の 浄土に咲きし蓮の花 高橋作 意訳:貧困と孤独、事業の成功の不能、鬱勃たる富山の気候風土・・。幸薄い人生である。 しかし、そこから崇高にして静謐、清冽なる美の極みが顕現する。
この世をば わが世とそ思う 紅花の 刹那の春の潔さ 高橋作 意訳:人生は困難であり懊悩の日々である。 無心に生きて潔く散るだけである。
白妙の小さき花を 紺碧に 見れども飽かず 道端の春 高橋作
三つ葉なる つつじの紅の咲きたるを 愛でる貧家の南風 高橋作
白妙の菊を供えし大王(おおきみ)の 御心深し蒼き空。 高橋作
雪解けて 雨降りにける山の端に 三日月見ゆる 魚の津の里 高橋作 意訳:混沌と懊悩、貧困と孤独。うぞい人生。しかし希望という超自然の徳を持ち続けんとす。
百姓慟哭して 地に涙枯れることなし 天の道 地に行われず 天と地は激して 五穀は実らず 今当に 侠を任ずる漢の高祖を待つ 時を得て 見龍の成龍になりて 瑞穂の邦を平らかにせむ 願わくば 君 只大志を天下に彰かにすれば善し そは 君の徳に 太公望が出で 諸葛亮が 出師表を詠まんとす 猶 川谷の紅海に与... 続きをみる
今ぞ知る 平らかに成る御世は 神農の徳にて治まる 泰平の時 高橋作 平成天皇の御製歌は 農業を創始した神農氏の偉大なる徳を彷彿とさせた。
願はくは 純白の立山仰ぐ冬死なん その柔らかな綿雪の下 高橋作 いくつかの辞世の句(四季の句)を準備し 懐に忍ばせておくのがよいのではないか。
家もなく妻なく子なく版木なく金もなければ死にたくもなし 林子平作 林子平:「海国兵談」を著す。寛政異学の禁にて蟄居隠遁を命ぜられ、不遇の晩年を過ごす。 上記の辞世は、まれにみる最高傑作である。 辞世の句における風狂と洒脱、諧謔と粋は現在人が忘れたる徳である。 人生の最期に、渾身のギャグを世に放ち、静... 続きをみる
あらみたま(荒魂) 定めるものを 毀したり そは 世の弊にして末なればなり 高橋作 意訳:僕のような変わり者は、世の秩序を作り変える役であろう。 しかし、あくまでも陽明学ではなく朱子学の如く 公の創造が目的である。まれびとのメタファー。
純白の雪に 隠れて翡翠の葉 明き日に 小さき花を咲かせたり 高橋作 意訳:雪にヤブコウジは埋もれてしまった。 しかし、常に緑の葉を保ち 毎年夏に小さき白い花を咲かすのであろう。 人生もそのように簡素質朴にして控えめな美(しほり)を追求したいものだ。
今ぞ知る 我が命の非常なる そは 卯の花の咲きし頃 桃山に大王(おおきみ)の来るらし 高橋作