存在と単位:時間を貫いてゆく存在たち
運動場のトラックに 何人かの人が走っている トラック走である トラック走をする人が 立ち代わり入れ替わり いつも誰かが走っていると トラック走は継続することになる 1人の時もあり 10人の時もあり 100人の時もありしながら トラック走を続けてゆく こうした現象が 1日続けば行事になり 10年も続け... 続きをみる
運動場のトラックに 何人かの人が走っている トラック走である トラック走をする人が 立ち代わり入れ替わり いつも誰かが走っていると トラック走は継続することになる 1人の時もあり 10人の時もあり 100人の時もありしながら トラック走を続けてゆく こうした現象が 1日続けば行事になり 10年も続け... 続きをみる
肺の血管を流れる赤血球は その内部に酸素を貯留する 当たり前のことではあるが この必然性は 生命の進化の過程で創造され 承継されて来たものである 私も こうした必然の中で 息を吸い 息を吐いている 目の前の景色を 目の前のものとして知覚することも また 創られて 維持され 踏襲されて来た必然である ... 続きをみる
受精卵は コミットメントの巣窟である やがて花を咲かせる受精卵は その花の色や形を形成するコミットメントを その内部に宿している 他の色や 他の形ではない そのコミットされた色 そのコミットされた形を 将来描くことが 決定づけられているのである 花の色や形ばかりではなく 根や茎や葉の色や形 成長の有... 続きをみる
風が止まると 旗が垂れさがり 鯉のぼりも泳ぎをやめる 風車も 回ることをやめ 次の風を待つことになる 風が止んでいる間 風車は 風を待っているのである 首を長くしているわけではないけれど 風が吹けば すぐに回り始める体制を維持している 反応する準備が整っている状態 という意味で待っているのである 垂... 続きをみる
後ろを見るには 振り向かなければならない 目が後ろについていないからである 普通 車を運転する時 前を見て運転するけれど バックする時には後ろを見る 自分が進む方向を見たいのである 見たいというよりも 見る必要が高いということだろう 近い未来 わたしが進む方向に存在するものたちと わたしは共存してゆ... 続きをみる
動く存在は散逸する 動く存在でも その動きを制御する力と共存すると 散逸せず 一過性の秩序を保持しながら動くことになる こうした秩序を現象と言う 現象が その動きを制御され循環すると 持続的存在となる 持続的現象は 自然選択された現象であり 持続的現象 一過的現象への帰還は 自然淘汰である 公転軌道... 続きをみる
岩は うごくことなく岩として存在している 湖は 水を動かしながら存在している このような動きの有無の違いが在りながら 岩は岩として永らえ 湖も湖として その存在としての単位を維持している しかし その維持の仕方には大きな違いが在る 岩は岩として 岩の内部の結合している力だけで 岩を維持しているのであ... 続きをみる
酵素には 前例を踏襲する能力がある 同じことを ひたすらに繰り返す能力である 細胞の中では その能力を 思う存分に発揮できるように その酵素の基質を生合成する酵素が 共に存在している そして その酵素が生合成した化合物を さらに基質として利用する酵素も 共に存在している このように酵素たちが共存して... 続きをみる
歴史は長い その島が どの国に属するのかは 何時の時代を基準にするかで異なってくる 歴史は 存在の単位に影響を与え続けているのである 過去は 踏襲されるものらしい 踏襲されなければならないものらしい そして 改革され 塗り替えられなければならないものらしい こうした営みは 過去を踏襲する能力に基づく... 続きをみる
山頂は山に属し その中心として存在している 谷川は谷に属し その中心として存在している 山頂と谷川の中間は どちらにも属しながら 中心との近さに従い その山っぽさと 谷っぽさにスペクトラムが成立している 山頂と谷川の中間は 山と見れば山であるし 谷と見れば谷なのである 現実は 様々な存在の単位の混成... 続きをみる
キスをしてもいいと思える相手は 100人のうちどれくらいいるだろうか? わたしは男であり 少なくとも男の人とキスをしたいとは思えない そこで 50人は外されるだろう さらに 様々な理由で もっともっと少なくなってゆく 誰も彼もを平等に扱わないのである キスをしたいと思うのが普通であるならば したくな... 続きをみる
知人が亡くなった 誰しも経験する 人生のつきものである しかし それをやすやすとは受け入れらえない あるべからざることが起きたのである あるとよいこと あってはいけないこと あってもなくてもよいこと 様々な思いが交錯する中で あるとよいことがなかなかおこらず あってはならないことが頻発したりする 思... 続きをみる
渋滞の車が ひとつの塊となり蠢いている 渋滞に巻き込まれると おいそれとは そこから離れられず 自由を失い 渋滞の一端を担ぐより仕方がなくなる 自由に空を飛べたなら 渋滞から 羽蟻のように飛び立ち やすやすと どこか 憧れの地に向けて歩みを進めることもできるだろうに 地を這うことしかできない しかも... 続きをみる
魅せられたる魂が躍動し 魅惑的な食物を食い尽くす 無限に素早く芽生える草木があれば アフリカの大地は 何時だって 緑に囲まれているのだろうが 群れた草食動物たちは 草木を食い尽くしては 移動を繰り返す 移動が出来ないのであれば その場所に生える草木の成長に見合った 個体数に制限しなければ 魅せられた... 続きをみる
気体のブラウン運動で見るように 動くものは 自由気ままである しかし そこに風が吹いている場合には 気体は風の方向へベクトルをもって動くようになり まったくの自由気ままと言う訳にはいかなくなる そんなベクトルを共にした気体分子が ともに 右から左へと動いてゆくのである 本来的には 共に動く必然性がな... 続きをみる
人を拉致監禁すれば それは犯罪であり 猫を拉致監禁すれば それは保護である 野良猫に戻りたい こんな意思を猫が有していたとしても それは「誤った思想」であり それを矯正し 「飼い猫こそ至上の喜びである」として 飼い馴らす 我が家にも そう洗脳された猫がいる その猫が 洗脳の成果なのか クッションを我... 続きをみる
竹藪の竹は 多くの竹が その地下茎で連なっている この連なりを一つの単位とすると 何本かの竹が一つの単位になる 竹を切り その筒の中に除草剤の原液を流し込み 雨が入らないように蓋をしておくと 地下で連なっている竹が全部枯れる そんな話を聞いたことがある 地上だけで見れば 一本の茎が一本の竹としての単... 続きをみる
雲が浮く空があり その下に山があり 山のふもとには里がある 空と山の境界は 気体と固体なので分かり易いけれど 山と里の境界は どちらも固体であり どちらも土の上にあるので その区別がつきにくい 同じように 川と岸辺の境界は 液体と固体なので 区別しやすいけれど 川と海の区別や 川と湖の区別は どちら... 続きをみる
神の言葉が 野蛮を照らし 文明を明るく育てる こうして その言葉が照らす範囲は ひとつの単位を形成する 逆に言えば その単位の外には 神の言葉は届かない 未開の地が その単位の外に広がっているのである 法は その法が届いている範囲において 法秩序をもたらす 右側通行の法が届く範囲は 右側通行で 左側... 続きをみる
犬が 散歩の途中で立ち止まり 片足を上げ 尿を噴射する 縄張りを主張する臭い付けとのことである 自分の臭いが消えないうちに 再び尿を撒き 自分を主張する ところで 話し声と同じように その尿は もはや その尿を撒いた犬そのものではない 犬の残渣である その臭いが 縄張りの徴と認識されなければ それは... 続きをみる
鳥が鳴いている その空気の振動は 鳥との連なりを離れているけれど 泣いた鳥を震源とした活動状態であるので 振動の方向と逆方向に 鳥がいることを知らせる音となっている 鳥の声が 音として存在している間は その音は 泣いた鳥と全く無関係ではないのである やがて自然消滅してゆく弱い関係ながらも 微弱な連な... 続きをみる
時間が過ぎゆく中で 連なりが 生まれては消え 消えてはまた生まれてゆく 連なりが生まれて維持されている間 その連なりは 存在を連なりの範囲で大きく膨らめる 水分子の連なりは 氷と水と水蒸気では異なったものになっている その連なりの強さが 異なっているのである 氷としての連なりは 強固で 水としての連... 続きをみる
時計には 大小さまざまな歯車が付いている こうした歯車の油が切れて 回らなくなると 時計は止まる 停まるとまではならなくても 正確な時刻を刻めなくなる 歯車が 力を特定な方向に伝える能力を失うと 時計の機能が削がれてしまうのであり 歯車たちは 時計として一蓮托生の関係で連なっている この連なりにおい... 続きをみる
私の身体の水分が 流れ出さず わたしの身体の中に留まってくれている 汗となり 糞尿となり 唾や涙となり 出てゆく水分もあるのだけれど あらかたの水分は 私の身体の中に留まってくれている おかげで わたしは干からびずに 筋肉を動かし 歩くこともできている わたしが歩くと わたしの水分も わたしと一緒に... 続きをみる
わたしの臓器たちは それぞれが それぞれのやり方で 身体として連なりを持とうと努力してくれている そうした性質を持つものとして定義され その定義に従い形態形成されてきた臓器たち そんな臓器たちが その義務を果たし続けているのである この義務履行のおかげで 心臓と肺が血管でつながり 血管の中を赤血球が... 続きをみる
時間が動かず 何も動かないとしたら 写真のように 全てが一つの塊となり 車も 道路も 信号機も 別々のものとして存在しているのではなく ひとつの塊となる 時間が動き 車は 車として ひとつの塊として動くのだけれど 時間が動かないとなると 存在の単位としての車を 道路や信号機と どの様に区別することが... 続きをみる
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