• 江戸川柳 色は匂へ 「ま」の2 間男 3 枕草紙(まくらぞうし)

    間男は湯屋盗人のやうに逃げ        素っ裸で10秒切るよ。 間男のはだしはきつい不首尾也       なんで裸足なの、それが・・・。 足音で男をかくす面白さ          プロやなあ。まいったまいった。 押し入れで聞けばこの草履はだれだ     姉さんにまかしとこう。 「ま」の3 枕草紙(まくらぞうし)       枕草子は清少納言、枕草紙は春画。 枕ざうしの間違ではぢをかき      

  • 江戸川柳 色は匂へ  「や」の2 宿下り「やどおり・やどさがり」

     参考=宿下りは町家の男子は商家に、女子は大名や旗本の屋敷に奉公するのが江戸の通例で、休暇は年に2回与えられる。  商家の丁稚手代は1日、屋敷奉公の女子は3日くらいで、それを宿おり、宿下がり、または藪入りという。 半年の内に宿おりみごとなり    半年見ない内に立派になって、まあ。 娘より母が楽しむ宿下り      みんな待ってたよ。父さんなんかもう。 壱町の血を動かした宿下り     街中の青年

  • 江戸川柳 色は匂へ  「く」の2 口を吸う  3 くどく

    鬼瓦凧のはんにゃの口を吸       凧もびっくりだよ。 口を吸ふ時に困ると天狗言い      ごもっとも。 茶うけに口を吸はせるとまだはやり   茶菓子代わりに、美人なんだ。 3 くどく(口説く) くどくやつあたり見い見いそばへ寄り  ささやき声が聞こえるところまでおもむろに。 くどき出す前にしばらくだまってる    目で物言う緊張の一瞬。 遠くからくどくを見れば馬鹿なもの   傍から見るとそん

  • 江戸川柳 色は匂へ  「お・を」の3 翁 4 女湯

    翁はとびこみ道風(とうふう)はとび上がり  とびこんでもとび上がっても一芸の達人 芭蕉翁ぼちゃんといふと立止り   飛び込むべきか 音のした池へ翁のかげうつり    飛び上がるべきか 江戸川柳 色は匂へ  「お・を」の4 女湯 女湯へおきたおきたとだいて来る   おこしたんじゃないの、 ほんとに。 女湯で赤子を抱いて蓋にする     自然な動きよ。自然、自然。 女湯はからしが浮いてみんな出る   

  • 江戸川柳 色は匂へ  「の」の2 野がけ(現代のピクニック)

    自在かぎいじって野がけもてあまし  (つい触って、元に戻らずまいったなあ。) 野がけ道あたまへ扇くゝし付   (日よけに里芋の葉っぱを頭に乗せたのを思い出し                  たよ。) いたづらに雁などおどすのがけ道  (あるある。やってみるんだ。) 是も一興とのがけはたれるなり  (大草原の野糞も一度はやってみるもんだ。爽快。) のがけ道へんな後架(こうか)へ入れ申  (女性のト

  • 江戸川柳 色は匂へ  「い・ゐ」の3 壱 歩

    壱歩でもあるうち息子とかまらず    どら、まだ壱歩は持っとるぞ。  1歩は1両の4分の1。吉原中級遊女の揚げ代。 御ねがひは又壱歩かと母しかり    母ちゃん男の条件だよ。 美女よりも先へ悪女が壱歩とり    3度目のしきたりだ。  3回目は相手に床花(祝儀の金)、遣手に壱歩が相場。 一たび笑むと壱歩とる婆アなり   滅多に見せない笑顔だ。 おふくろへ騒ぎばかりと壱歩出し  今日は飲んで騒いだだ

  • 江戸川柳 色は匂へ  「う」の2 嘘

    夢に見んしたと真赤なうそをつき   嘘でも言われてみたいもんだ。 傾城に嘘をつくなとむりを言い    嘘がないと生きていけないよ。 嘘つかぬ傾城買うて淋しがり     わかっちゃいるけど淋しいね。 どのうそが本の夫婦になろうやら   真も嘘も紙一重、わからん。 傾城はそらごと女房小言也        そらごとは夢、小言は現実、女房はつらい。 参考、傾城=城を傾けるほどの美女。転じて官許の遊里の上妓

  • 江戸川柳 色は匂へ  「む」の2 娘

    一反で足らぬと娘はじしめる     今も昔もスリムがいいんだ 売れかねて鴨居に近き娘あり     バレーもバスケも無かったからね いい娘母も惚れ手の数に入り     一番の惚れ手は母さんだよ 藪入は母のじまんをうるさがり    母さんの宝だもん 知った方へはあげられぬ娘なり    知らない方へ押し付けよう

  • 江戸川柳 色は匂へ  「な」の2 仲人

    仲人の夫婦わらいが上手なり       1割は懐に入るぞ  参考、持参金付きの世話をすれば1割のピンはねが相場であった。 仲人の女房同じく小ざかしく       女房も嘘3百はついとるぜ しゅうとはじきに死ぬように仲人言ひ   なかなか 仲人はまあなぐさみに見ろと言ひ     無責任な 仲人が來るとかくれる不心得       いい人がいるのよ

  • 江戸川柳 色は匂へ  「ね」の2 猫

    猫好きも男の方は金がいり      男の好きな猫は猫でもネ。 猫に十本多いのが嫁の芸      3+10=13絃(琴) 三味線は3絃。 縁遠さ三味線もたけ琴もたけ    時間も金もかかるよなあ。 その猫をくれさっせへと村こども  西行がもらった銀の猫がほしい。 猫をなでるを里の母見て帰り    猫なで声は、後で化けるのかなあ。 竹を書くからは猫ではないと見へ  虎ですよね。虎だよ。そうかなあ。 参

  • 江戸川柳 色は匂へ  「つ」の2 突き目

    ほれていたつき目へ乳のはしり過ぎ   知らぬが仏 突き目=眼球に受けた外傷。民間療法では乳をたらすとなおるという。 惚れていた男だったのでつい力が入って男の顔中は乳だらけ。そんなこととはつゆ知らず。 目にたのむ乳から味に道がつき   美しい。目にはもったいない。 突きもせぬ目に貰ひ乳のひざ枕   うまいことやりやがって、ふてえ野郎だ。

  • 教育の基本 9  歓迎のあいさつ

     4月のはじめに新採用教員の地教委への受け入れに教育長と学校代表として、二人で県の教育事務所へ出向いた。  教育事務所長の挨拶と教育長の挨拶が終わって、学校の教職員を代表して歓迎のあいさつをした。 「私の好きな川柳を2句紹介します。    子には子の悲しみがある虫の墓  みなさんこの句を共感をもって理解できるような教員になってください。この句を理解できない人は教育の仕事には不向きでしょう。  次に

  • 江戸川柳 色は匂へ  「そ」の2 袖の下

    袖の下たびかさなりてほころびる   ほころぶとぼろが出るぞ 袖の下=人目を忍んで渡す賄賂 むつかしい顔をうっちゃる袖の下   もらったな、このニコニコ顔 袖の上から出したので取りにくい   空気がよめん奴だ 袖の上から取ったのは怖くなし    政治献金だよと金庫へ 袖の下やらぬとばゞあ長座する    遣り手へも壱歩はね  ブログに投稿した作品をホームページに整理。 「平成ダンチョネ」「いろは随想」

  • 江戸川柳 色は匂へ  「た」の2 棚

    人をばおろし我が事は棚へ上げ   よくみる光景だ。そんなもんだ。  おろす=こきおろす、非難する。 女房を物さしにして棚をつり    仕事場だもんね。ご苦労さん。 大だわけ棚をねめつけ瘤へ唾    この野郎、いたのなんのって。 棚釣でわざとあたまをふって見る  大丈夫だ。 学問が棚へ上って声がはり     昔の坊やはもういない。

  • 江戸川柳 色は匂へ  「よ」の2 嫁

    御みくじで貰った嫁もにくがられ    神も仏もなんのその。 中のよい嫁はお経をよみならひ     えらかもんじゃ。結構結構。 永い日も二つとできぬ嫁の髪      ポニーテールにしたら。 湯殿から忘れた時分嫁は出る      念には念を入れますとも。 しかってもしかっても嫁うすぎなり   わかる。わかる。現役ですぞ。

  • 江戸川柳 色は匂へ  「か」の2 蚊(か)

    忍ぶ夜の蚊はたたかれてそっと死に   粋だね。えらい。 じっとして居なとひたいの蚊を殺し   強くも打たれんしなあ。 手にとまる蚊を吹きながら御看経    経を唱えながらの殺生ですぞ。 御看経(おかんき)=禅宗などで、声を出さないで経文を読むこと。声を出して経文を読むことは読経。 内陣の御神酒にしんと昼間の蚊     神妙にしてやがる。 内陣=神社の本殿や寺院の本堂で、神体または本尊を安置してある

  • 江戸川柳 色は匂へ  「わ」の2 若後家(わかごけ)

    若後家のふしゃうぶしゃうに子にまよひ   子のために生きるか、それと                      も。 若後家の剃りたいなどとむごがらせ   尼に、もったいない。 若い身で安請合の後家を立て      意地を捨てるべきか、女を捨てる                    べきか。 若後家のたよりになってやりたがり   ごもっとも、ごもっとも。

  • 江戸川柳 色は匂へ  「を・お」の2 大一座(おおいちざ)

    施主はまだ泣いてゐるのに大一座   よからぬ相談はすぐにやる。  大一座=川柳では多人数で女郎屋に登楼することをいう。葬式帰りや花見や夕涼みのくずれが多い。 町内のぎりさへすむと大一座   なにはともあれ義理とふんどしは。 大一座無理往生は数珠をもち   年寄りの冷や水、ポックリ行くかも。 その数珠はしまってくれと土手で言い  爺ちゃん、それはしまってよ。 人といふものは知れぬと大一座   集団心

  • 江戸川柳 色は匂へ  「る」の2 留 守(るす)

    憎いこと辛子すってて留守と言い   あの音は辛子味噌、さては。  辛子する=辛子をすり鉢に入れて摺るのは辛子味噌の場合である。初鰹には辛子味噌が定番。 留守たのむ人へ枕と太平記    わかるわかる。退屈だもんね。 女房がるすで流しに椀だらけ   男所帯にウジだな。

  • 江戸川柳 色は匂へ  「ぬ」の2 盗人(ぬすびと)

    盗人はせがれ同類女房なり      親の金を持ち出すのはいい方だ。 こなたまでぐるだと母は叱られる   母は甘い、だからぐれずに立ち直                                                  る。 よくしめて寝ろと言ひ言ひ盗に出   しっかり者だ、これでないと。 夜寝なぞする盗人のなまけもの    気楽な稼業ときたもんだ。 盗人のたけだけしきは袴着る   

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