• 江戸川柳 色は匂へ  「ふ」の4 風鈴 5 深草   6 ふぐ腹

    4 風 鈴      風鈴もだんまりでいるあつい事     あついあつい猛暑です   風鈴の下に一文世をのがれ       一文銭も役に立っているんだ   風鈴のせわしないのを乳母と知り    風鈴の音は子守り代わりか 5 深 草   深草ですその切れたるかた見わけ    裾の切れが証拠の品ですぞ   参考 深草=小野小町を慕って九十九夜かよった深草の少将。百日目には病のために      行けず、

  • 江戸を見れば 114  一強独裁政治の始まり

     1716年正徳6年丙申(ひのえさる) 将軍徳川家継は4月30日に8歳で没した。 5月1日には吉宗が跡を継いだ。  5月16日には、間部詮房(側用人)と新井君美(白石)が解任され、これまでの側用人重視の体制から、老中を6名起用する集団指導体制の形をとる。 しかし、実態はこれまでの諸改革を否定し吉宗の独裁による享保の改革が政治動向の中心となる。  それは家康の政治姿勢を理想とする初代返りの今の時代背

  • 江戸川柳 色は匂へ  「け」の4 芸 5 警動 6 けつまづく

    4 芸   すてる芸はじめる芸にうらやまれ   参考 「芸が身を助けるほどの不仕合」錦花隆志      身をはたし後チ世に出る隠し芸      苦労人の生き様ですね。       芸で身を立てることはなまじっかなことではない。厳しくつらい芸の修行で身につ   けた芸を捨てて家庭に入る芸者。これから芸の修行に入る後輩からうらやまれる。 5 警動(けいどう)   参考 警動=密娼の取り締まり。官許の吉

  • 江戸川柳 色は匂へ  「ま」の4 前垂 5 枕 6 負け

    4 前垂(まえだれ)   前だれをはづして内儀しいに出る  一段落して、おひとつどうぞ。ごゆっくり。と   前だれで手をふく下女の取回し    テキパキと気が利くねえ。働き者だね。   前だれはものゝ言ひよきすがた也   仕事。頼みやすいよ。 5 枕   ねてからのきき耳まくら二寸あげ   情景が目に浮かぶよ。   また一度手紙をひらく枕あて     昔の手紙だ。思い出すよ。   参考 枕あて=枕

  • 江戸川柳 色は匂へ  「や」の3 焼餅 4 屋形者 5 薬鑵(やかん)

    3 焼 餅   焼きもちは人に喰わせぬ工夫なり    そんな焼き方もあるのか   灰寄せに行くが女房の焼おさめ     灰寄せ(火葬の骨を拾うこと)   やきはしやせんと女房いぶす也     いぶす手もあるんだ   やく女房千人なみの下女をおき     千人なみでも油断はできない 4 屋形者(やかたもの)   けいせいのす顔であがるやかたもの   悲しい遊びの国侍、下級武士の定め   参考 屋形者

  • 長唄「都鳥」

     踊りは興味ないけど、三味線や琴の響きと歌がいいなと思って。 VTS 01 1  さっき見かけていいなと思っただけです。  たぶん無いと思うけどCDあったらポチりたいと思いました。

  • 江戸川柳 色は匂へ  「く」の4 国の母 5 釘をさす 6 公家

    4 国の母   国の母生まれた文を抱きあるき   母の愛。そのまま。   参考 生まれた文=娘の初産を知らせる手紙。親類や知人に見せるために懐に入れて          持ち歩く。   国の親手ごたえのする封をきり   何かあったのでは。緊張の一瞬。 5 釘をさす   明けておくよと夜遊びへ釘をさし  困ったなあ。戸締り気になるよ。   必といふ字心にくぎをさし     お見事。いい漢字だ。 6 

  • 江戸川柳 色は匂へ  「お・を」の6 追羽根(おいばね) 7 大江山   8 太 田  9 大門(おおもん)

    6 追羽根    なりふりにかまけ追羽根娘まけ   (1・2年前までは活発に走り回っていた子が、いい娘になって道行くイケメンが立    ち止まったりすると、もう大変。なりふりにかまけるわ。) 7 大江山   大江山美しいのを食ひのこし   (丹波の大江山で怪物酒呑童子が財宝を奪い人をさらうので、頼光が四天王と平井保    昌らを連れて、神変鬼毒酒に酔わせて討ち果たす。酒呑童子も美人は残していてお

  • 江戸を見れば 113  トランプさんも脱帽か

     1715年正徳5年乙未(きのとひつじ) 新井君美(白石)は、貿易の撤廃を考えていた。  海外との貿易によって金・銀・銅の流出が多くなり国内での鉱産額はしだいに減少し、国内経済に大きな影響を与えた。  新井白石は、貿易の制限と薬品以外の自給自足、そしてできれば貿易の撤廃を考慮していた。  中国やオランダとの貿易が深刻な影響を与えていた。  今のアメリカ経済の状況に似ている。トランプ大統領の貿易対策

  • 江戸川柳 色は匂へ  「の」3鋸(のこぎり) 4 覗機関(のぞきからくり) 5 後の妻 6 飲む

    3 鋸(のこぎり) いきが切れますとのこぎり貸してやり  のこ切れないよ。息は切れるよ。 鋸の刃を立てる内嫁隣         ギーコギーコとうるさくて暫くお隣りへ。 4 覗機関(のぞきからくり)   参考 覗機関(のぞきからくり)は屋台の腰に眼鏡をつけて子どもに説明入りの紙芝      居を見せる路上の見世物。 はなをよくかみなさいよとのぞき言ひ  あおっぱな拭いてからだよね。 かゝさんにねだっ

  • 江戸を見れば 112  奥女中江島事件断罪の背景は

     1714年正徳4年甲午(きのえうま) 奥女中江島(えじま)・生島の恋愛沙汰による断罪の背景は単なる密通問題ではない。  将軍家継を擁立して、権勢を振るう月光院や側用人間部詮房(まなべあきふさ)や新井白石に対する譜代大名・旗本や6代将軍家宣の正室天英院らの反感があったといわれている。 参考 江島は6代将軍家宣の生母、月光院の側室左京の局(さきょうのつぼね)に仕えた大年寄(大奥女中の総頭で老中に匹敵

  • 江戸川柳 色は匂へ  「い・ゐ」の5 石打 6 石山 7 以上 

    5 石打(いしうち) 石打の先達にくるまたいとこ    石でも投げ込まないでいらりょうか。  参考 石打=婚礼の夜、近隣の青年たちがその家に石を投げ石習慣。地を打ち固める意     味の習俗。     先達=リーダー、ここではまた従兄弟がリーダー。 腹のたつ顔もまじって水あびせ    恋敵か水のかけかたが違うで。     習俗にことよせて自分の思いをぶちまけあきらめる。そんな意味も含む行事で   

  • 江戸を見れば 111  役人の不正が横行

     1713年正徳3年癸巳(みずのとみ) 勘定奉行荻原重秀の失脚後10月14日に将軍家宣が没した。  家宣は、風邪をひき10月14日死亡、51歳。家宣の遺体は20日に増上寺に移され、11月2日葬儀が行なわれた。  5歳の家継が第7代将軍の座についた。家継は短命で1716年に7歳で亡くなられた。  将軍の短命と天災・人災が連続して生活不安も増大した。そのような状況の中、日本全国で代官配下による不正が横

  • 江戸川柳 色は匂へ  「う」の3 胡散(うさん) 4 牛方(牛方) 5 丑の日(うしのひ)

     3 胡 散 うさんといふにほひ女房かぎ出し   女房が嗅ぎつける恐るべき能力。第六感。  参考 胡散=うさん臭い、疑い怪しむべきこと。 三味線がばったりやむとうさん也   ひっそりと、なんだ、どうした。あのやろう。  4 牛 方 牛方のあきらめて行くにわか雨    牛のテンポにあわせて、濡れて行くか。  参考 牛方=牛を使って運搬する職業。 絵になる風景だね。  5 丑の日 丑の日にかごでのり込

  • 江戸を見れば 110  賄賂で勘定奉行を罷免

     1712年正徳2年壬辰(みずのえたつ) 古今東西いずこも同じ、権力にまつわる贈収賄事件が花ざかり。  17年間の実績を持つ勘定奉行、荻原重秀が賄賂によって巨額の富を蓄積したという理由で罷免された。  これは新井君美(きみよし)の三度にわたる決死的な封事(ふうじ、他見をはばかり密封して君主に奉る意見書、意見封事)によるもので、官民癒着のお手本のような賄賂であった。  御用商人の中でも荻原重秀勘定奉

  • 江戸川柳 色は匂へ  「む」の3 麦 4 聟(むこ)

    いろりにてくどきおとして麦の中    麦畑は田舎のパラダイスだ。  参考 冬は囲炉裏端で話がはずみ良い仲になる男女が多い。しかし、田舎のこと人目を    忍ぶのは麦が成長するまで待たねばならない。田舎事情があった。 まだのびもせぬにもう來る麦ばたけ   辛抱がたりねえな。 麦ばたけざわざわざわと二人にげ    野暮なやつか。恋敵か。 4 聟(むこ) 聟えらみする内柳臼になり     えり好みをして

  • 江戸川柳 色は匂へ  「な」の3 名(な) 4 中の町(ちょう)

    なくっても事のかけない女房の名   オイだけで済ましちゃう。 名も呼ばずモシとも言はぬ内が花   アノ、アノ 新妻のういういしさ。 親の名の次第に似合ふ三回忌     若旦那、貫禄できたね。よお、いい男。 親の名がついて母親呼かねる     なんて呼ぼう。呼び捨てもできないし。 内ぢうの名をいってよぶせわしなさ  あるある。上から順に全部呼ぶ。 4 中の町(なかのちょう) 中の町さいたが通る見とも

  • 江戸川柳 色は匂へ  「ね」の3 年明(ねんあき・ねんあけ) 4 ねんごろぶり(念比ぶり)

    年明キの古郷へにしき脱いで來る  きびしい老後が待っている。  参考 年明=奉公の年季が終わること。遊女の年明は27歳ころ。古郷へ錦=諺、故郷    へ 錦を飾る。錦を着て故郷へ帰ること。遊女の年明きは勤めできた立派な衣装を    脱いで粗末な衣装で帰郷する。 運のない年明き茅屋へもどり    運よく玉の輿に乗る人もいる。 年明ケの女らしいも二三年     二三年が勝負ね。がんばらなくっちゃ。 案

  • 江戸川柳 色は匂へ  「つ」の3 通詞(つうじ・通事) 4 塚

     ほれたのを通詞壱人がおかしがり   因果な役目でござる。  参考 通詞=通訳官、長崎に住み唐通詞、おらんだ通詞がある。長崎丸山の遊女に惚れての問答を通訳する。通詞はおかしくもあり馬鹿馬鹿しくもある。  通詞さへ口舌の時はあきれはて    いい加減にしてよ。うんざり。       口舌(くぜつ)=痴話げんか。  来朝に通詞もいらぬ雪の峯    この美しさ。通訳いらない。最高。    来朝=外国の使

  • 江戸を見れば 109 新井君美(きみよし・白石)という男

     新井君美の祖先は上野国新田郡新井村(群馬県太田市)の土豪であったが、豊臣秀吉の小田原征伐で没落。後に父正済は上総久留里(くるり)藩に仕官し目付(監察官)をつとめる。  白石は明暦の大火の翌日明暦3年(1657年)2月10日に焼け出された避難先で生まれた。  新井 白石(あらい はくせき)は、江戸時代中期の旗本・政治家・朱子学者。一介の無役の旗本から学問をもってここまで上り詰めた。  現代のトップ

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