早朝に電話が鳴りました。「どうも死んでいるみたいなのだが、葬儀屋さん来てくれるかな」自宅介護を長く続けていて、いつ亡くなっても不思議ではないと言う状況の家族がいる場合、万が一の時にこのような電話がかかってくることは珍しくありません。その時に必ず聞き返す内容があります。「お医者様には、もう見せていただ... 続きをみる
葬儀のムラゴンブログ
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病院へお迎えに行き病室のベッドか霊安室のストレッチャーの上で初めて故人に対面します。事故や事件そして孤独死などの不審死の場合は監察医や警察署の霊安室でお目にかかります。もちろんご自宅のお布団の上で安らかに横になっている幸せなご遺体にお会いできる時もあります。この様に亡くなったばかりの死体に対面した時... 続きをみる
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コロナ過前は一般葬の平均費用は187万円かかると言われていました。100名以上が参列する大型葬になると費用は最低でも300万円以上に跳ね上がります。この頃の主流となった30名程の小規模な家族葬の場合でも平均費用は112万円とのデータが出ています。地域によって多少の前後はありますが、通常の家族葬の目安... 続きをみる
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85歳以上で4人に1人が発症する脳の病気があります。認知症です。脳の細胞の働きが悪くなる病気です。家族の顔がわからなくなり、過去の記憶が無くなり、自分の居場所を忘れ、手足の運動に障害が出ます。食事や排泄も難しくなり、日常生活に支障が出て、周りの家族はとても苦労をします。打合せを始めた喪家様ご家族は先... 続きをみる
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家族葬といってもお葬式の流れは一般の葬儀と変わりません。それでも利点を上げれば、家族だけの少人数で行いますから、形式的な部分を省略できるということだと思います。例えば服装です。家族以外の一般の参列者が多く来るお葬式では、どうしても正式の喪服が欠かせません。家族葬ではブラックスーツや略喪服の着用で済ま... 続きをみる
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納棺式の時に「これを一緒に入れてください」と家族から差し出されたのは、鮮やかな色調のパームツリー(ヤシの木)模様のアロハシャツでした。後で聞いたのですが、ハワイではヤシの木を葉・幹・実の全てを使う大事な植物と言うそうです。そのため命を守る木として、パームツリーの模様のアロハは守護神や家族愛の象徴とな... 続きをみる
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「どの様なお葬式を行うのが良い葬儀屋なの」このような質問を受けて一言で答えることが出来る同業者はいないと思います。とても難しい質問です。理由は考え方の違いでそれぞれのお葬式のスタイルがあり、そのお葬式を行った人は、価値観や感じ方が千差万別だからです。しかし皆様は「頼むなら出来る限り良い葬儀屋を選びた... 続きをみる
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故人は70代後半の女性のお一人様でした。教職に就いていたと聞きました。生涯独身を貫きました。両親や家族そして親戚関係もすべて亡くなっていて一人の旅立ちになることは覚悟されていました。一軒家にお住みでしたので、それなりに資産はあったようです。高齢で身体の衰えを感じた時、しっかりとした準備を進めて私共に... 続きをみる
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日本では約15人に一人がうつ病になると言われており、身近な病気になっています。うつ病を発症する人の多くは、感情を表わす事が無くなり病状が進むようです。この頃のお葬式で気になることがあります。強い悲しみを身体中から表現し、声をあげて泣く家族をほとんど見なくなったのです。昔から日本人のお葬式は厳粛な雰囲... 続きをみる
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先日の義従兄弟の葬儀 通夜、告別式、火葬場での骨拾い この家の檀家寺の住職が読経 何とも締まりの無い読経 65歳の今日まで様々な葬儀に出席したが 今回が最悪であった。 何とも有り難みの無い読経 こんなんなら無くても良い この義従兄弟家が本家で義父家は分家 義父の葬儀の際 葬儀屋にお寺はどこにします?... 続きをみる
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葬儀の最中に涙をポロポロこぼして 泣いているお坊さんがいました。 一般の参列者に混じって、何度も涙を拭いています。 とても不思議な光景でした。 あまり泣くので、きっとこのお坊さんは、 故人と深い関係の方だと誰もそう思ったことでしょう。 ところが・・・ 故人の家族も親族も誰も知らない方でした。 この袈... 続きをみる
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葬儀屋は長年連れ添った配偶者との永遠の別れを、毎日のように目の当たりにします。一人残された者には深い悲しみや苦悩そして安堵など、夫婦の数だけ異なる別れがあります。夫婦とは他人同士の女と男が、なぜか一緒になり「妻」と「夫」という名前に変わります。そして相手を見送る立場になるのです。最期までお互いを愛し... 続きをみる
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家族や親戚などの身寄りのいない「お一人様」と呼ばれる人が増えています。結婚にご縁がなく独身で過ごされたとか、結婚していても子供に恵まれず配偶者も亡くなってしまい、親戚関係も交流が無いなど、いろいろなご事情がある様です。終活の相談でも「自分の葬式で知り合いの手を煩わせたくない」との理由で一人の旅立ちの... 続きをみる
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スロープで横づけが出来る火葬場の玄関に霊柩車が着きます。火葬場職員さんが台車を用意して待っています。棺を移し火葬炉の前まで運びます。炉に入れる前に5分~10分程の時間があります。同行したお坊様が「炉前勤行」と呼ぶ御経を唱え、参列者が「一回焼香」と呼ばれるお香の儀式を行います。一人が一回なのは、香炉か... 続きをみる
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少し前までは、お迎え時の対面やお葬式の打合せでお話をする時に、ご家族4~5人が待たれていてお会いするのが普通でした。それが、この頃はお迎えに行っても残された配偶者だけが待っている霊安室や、打合せを行う場が喪主となる配偶者のお一人だけで対応するなどの、老老世帯が非常に多くなりました。お子様がいても離れ... 続きをみる
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皆様はお葬式に参列した事がありますか?棺の中で眠る故人に対面しましたか?そのお葬式で亡くなった方と自分との関係はどうでしたか?最愛の家族、あまり親しくなかった親戚、大好きだった友人、義理で出席していた会社関係、自分より年下又は年上でしたか?死因は知りましたか?老衰、病気、事故、自死、死に至る経緯も受... 続きをみる
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お迎えに行く車から登校の列が見えます。身体に比べて大きく見えるピカピカのランドセルを背負った一年生が列の中央にいます。どうしても思い出す辛いお葬式があります。逆縁(ぎゃくえん)と呼ばれる親が子供を送る葬儀です。特にまだ小さい子が急に亡くなるお葬式は気が重い施行です。しかし、ご縁で繋がった仏様ですから... 続きをみる
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夕方「胸が苦しい」と訴えた奥様は救急車の中で息を引き取りました。親戚付き合いが苦手でしたのでお葬式は家族だけで行われました。遠方に居住する一人息子さんのご家族が参列されます。憔悴した喪主様に息子さんが「オヤジ一人で生きていけるのか」と声をかけます。「大丈夫だ」と答える姿がカラ元気に見えました。葬儀が... 続きをみる
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お葬式が無事に終わり皆様ホッとなされます。その後、これから何に取り掛かろうかを考えます。近頃はエンディングノートの記入とか終活のアドバイス、相続の相談や断捨離などの情報が、テレビ、ネット、書籍で大量に流れています。残された家族はこれらの知識で死後の手続きに取り掛かります。ところがお葬式後に行う大事な... 続きをみる
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ほとんどのお葬式が少人数で行われる家族葬になりました。参列者は家族と一部の親戚だけで行います。お葬式に来てもらう人選は喪主様の考えで決まります。血縁で繋がる親族と結婚で生まれた姻族の親戚から、どこまでの範囲で呼ぶかの選抜を皆様迷われます。結局先を考えて判断します。連絡先をこれからもお付き合いが続く親... 続きをみる
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喪主様と打ち合わせの最中です。先ほどから喪主様のスマホが鳴りやみません。特にLINEの通知音が「ライン」とか「ピロローン」とか、投稿が来るたびに叫びます。電話の着信も多く、結構大きめの音量でドキドキするような曲調の調べが、打ち合わせを中断します。突然の死去と言う通常ではない状況の中での打ち合わせです... 続きをみる
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火葬場に向かう道路の両側が桜並木になっています。各地から満開の便りが聞こえる季節になると、一面のピンク色の中を葬列が進みます。普段の生活では通らない火葬場へ行く道順を知る人はほとんどおりません。ここに桜並木があることを気付く人は少ないのです。皆様悲しみの涙に濡れていた顔を上げ「あー、綺麗だなー」と声... 続きをみる
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先月お葬式を施工された喪主様の息子さんが、深刻な顔をして葬儀会館の事務所を訪ねてきました。「オヤジがどうもおかしいと感じる。葬儀屋さんが、あの時に『お困りの事があったら何でも相談してください』と言ってくれたのを思い出して、来てみました」 確かに、お葬式が終わり葬儀代金を貰えてご自宅から退去する際には... 続きをみる
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火葬場に到着しました。霊柩車から棺を降ろし、炉に入れる台車に移そうと準備を始めていると、火葬炉前の参列者から怒鳴りあっているような声が聞こえてきます。なにやら、ただ事ではない雰囲気です。本来なら私共の葬列が入場する時は、前の参列者の火葬入場は終わっています。いつもは誰もいない前室に待たずに入れるので... 続きをみる
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自分のお葬式の時にどのような棺桶に入って旅立ちたいと、皆様は思いますか?立派な彫刻があしらわれた棺桶、綺麗な布張りの棺桶、薄いベニヤを張り合わせた棺桶、中には段ボールで出来た「地球環境に優しい」棺桶などもあります。どうせ燃やすのだから粗末な品で良いとお考えかもしれませんが、納棺を済まして、祭壇前に安... 続きをみる
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霊安室で対面したご遺体の両足は切断されていました。数年前に糖尿病性壊疽を発症して太ももからの両足切断手術を受けたのです。病気や突然の事故で手や足を失う人がいます。皆様はそうした手術後の切断肢はどうなるのかをご存じですか?やむなく手や足を失う患者様にお医者様は切断肢の処理について尋ねます。ほとんどは「... 続きをみる
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皆様は自分が旅立つ時を考えてみたことはありますか?ほとんどの方は、病院のベッドで白い天井を見ながら気が遠くなっていく最期になるのではないでしょうか。可能なら自宅で家族に囲まれながら、静かに旅立ちを迎えたいと願う人も多いはずです。人間が死を迎える時は、身体にいろいろな変化が表れます。自宅でご家族に臨終... 続きをみる
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長年連れ添った配偶者との永遠の別れを、毎日のように目の当たりにするのが葬儀屋の宿命です。遺された者の深い悲しみや苦悩そして安堵など、夫婦の数だけ異なる別れがあります。夫婦とは他人同士の女と男が、なぜか一緒になり「妻」と「夫」という名前に変わります。そして最後は必ず相手を見送る立場になるのです。最期ま... 続きをみる
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お葬式のスタイルが格段に変わりつつあります。一切の儀式事を行なわないで冷蔵庫から火葬炉へ一直線に向かう「直葬」又は呼び方を変えた「火葬式」と言われる簡素な内容のお葬式や、お通夜を行わない「一日葬」とか、火葬炉前の読経だけの「半日葬」などです。 皆様にお葬式のイメージを伺うと、まず思い浮かぶのは、黒い... 続きをみる
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雛祭りになると思い出す仏様がいます。そのお婆ちゃんは老人会の人気者でした。お葬式は友引の日に行われました。喪主の仕事の関係と親戚の集まれる日がその日に以外に無く変更が出来なかったのです。友引は葬儀を行うのが嫌われます。理由は友人達を冥途に連れていくとの迷信からです。出来るなら、日程をずらしかったので... 続きをみる
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宗教を信じない方が多くなり、お坊様を呼ばないお葬式が増えていると話題になっています。しかし葬儀を身近に感じる者としては、まだお葬式と仏教儀式は切り離せない流れだと考えます。確かに、良く解からないお布施の価格とか、戒名料と称する高額の請求に疑問を抱く人が増えているのは理解できます。ですが、祭壇の前に置... 続きをみる
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そこのホスピスと呼ばれる病院には初めて伺いました。弊社からは離れた場所でしたので、ご縁はありませんでした。ご実家が会館の近所でしたので「亡くなられた時は少し遠いけど迎えに行って欲しい」と相談されていました。早朝に寝台車を出しお昼前に綺麗な病院の前に着きました。初めての病院でしたので目立たぬように寝台... 続きをみる
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火葬場の前室でゆっくりと炉内に入っていく棺を見送ったのは、福祉課の職員と私の二人だけでした。故人は生活保護を受けていました。数日、姿が見えないことに気がついたご近所が民生委員に連絡をとり、お部屋で倒れている故人を発見しました。簡単な検視が行なわれ、警察経由で福祉事務所から葬儀屋に生活保護世帯のお葬式... 続きをみる
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深夜に入院していた病院からご自宅に搬送しました。久しぶりに帰宅したご自宅の寝室にお布団を敷きました。安らかなお顔に白い布をかけた浴衣姿のお爺ちゃんが休んでいます。納棺式に必要な品々と御着替えの白い装束を枕元に並べてご家族にお伝えします。 「これより納棺式を始めます。最初に御着替えをいたします」と口を... 続きをみる
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バレンタインデーになると思い出すお葬式があります。皆様この日は神父様の命日だと知っていましたか?バレンタインデーの起源はローマ帝国時代に司祭ウァレンティヌスが2月14日に処刑された事に由来しています。当時のローマ皇帝クラウディウス2世は「若者が戦争へ行きたがらないのは、故郷に残る家族や恋人と離れたく... 続きをみる
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全国的な葬儀業界の集まりがあります。新興してきたネットの葬儀斡旋業者や互助会系は入会しておらず良心的な老舗業者の話し合いです。その中で、この頃話題になるのが「火葬炉の予約が以前に比べて取りづらくなってきている」という問題です。高齢化社会で死亡者の数が格段に増えています。ですが肝心の火葬炉は少しも建設... 続きをみる
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貴方が帰り道で倒れている人を見つけたとします。驚いて抱き起し触ってみたら冷たい身体に気がつきます。この時点で「この人は死んでいる」と思われるでしょうが、救急車を呼ぶときに「死んでいます」と宣告するのは貴方にはできません。死亡宣告が出来るのは医師、歯科医師、検視官だけです。ニュースで「遭難者が心肺停止... 続きをみる
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スーパーのチラシに恵方巻の宣伝が載るようになると思い出すお葬式があります。お顔の両側に真っ黒で太い巻き寿司を置いたお婆ちゃんは、ゆっくりと火葬炉に入っていきました。恵方巻きの起源については諸説あります。大正時代に大阪の花街で節分に海苔巻きを食べて縁起を担いでいたのが発祥という説とか、大阪寿司組合が恵... 続きをみる
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あけましておめでとうございます(^^) ずいぶん間が空いてしまいました。 一月は、大好きな叔母が他界し、ヨロヨロ両親を連れて神奈川まで葬儀に参列しました。 東京、神奈川は、葬儀場や、斎場が足りなくて、 葬儀は、叔母が亡くなってから一週間以上先に なりました。 ドライアイスでは、ご遺体もたないらしく、... 続きをみる
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お葬式を終えてご自宅に戻り、葬儀屋が組み立てた後祭り祭壇に、遺影と骨壺を安置すると、皆様はこれまでの緊張が解けてホッとなさいます。「お葬式の時はちっとも悲しくなかったけれども、無事に終わり家に帰ると急に涙が出てきてビックリした」と言われるご家族も多いのです。しかし、あまりゆっくりとしていられる時間は... 続きをみる
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前回、夫が死んだ後に「婚姻関係終了届」を提出し、夫の両親の介護や夫との婚姻で生まれた親戚との付き合いを解消する「死後離婚」についてのブログを綴りました。その内容に目を通されたムラゴンの皆様から結構な反響がありました。あらためて伝えます。世の男性諸君は「妻にお任せ」などとお気楽な老後生活を送らないでく... 続きをみる
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生まれた時も小さい時も学生時代も知らない赤の他人の男と女が、どう言う訳か一緒になり妻と夫という名前に変わります。不思議な運命でなぜか夫婦になるのです。どちらかが亡くなっても、お互いを愛する存在でありたいと願いますが、なかなか難しいのが現実です。 火葬場から持ち帰ったご主人の骨壺を、後飾り段に飾ろうと... 続きをみる
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火事が起きました。残念ながら逃げ遅れたお爺ちゃんが焼死体で発見されました。猛火に焼かれた死体はむごたらしい状況になります。迫りくる炎を避けようと出来るだけ身体を縮めた状態で発見されます。一見して人体だとは解りません。黒い塊に見えます。そして、何よりもたまらない臭いがするのです。炭の燃えている匂いと、... 続きをみる
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始めてお葬式を行う喪家様のお宅です。打ち合わせが始まります。ある程度のお年を召した方ですと葬儀屋としても「この人は常識程度のお葬式の知識は持っているだろう」と思い式進行の話を始めます。ところが、この頃はお葬式の知識がほとんど無い方が増えてきているのです。大概の人は一回ぐらいお葬式の参列したことがある... 続きをみる
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テレビで「お葬式の決定までは数時間しかありません」と葬儀会社のCMが流れています。ネットで呼ばれた葬儀屋が必ず最初に切り出す言葉があります。「葬儀ホールと火葬場を早く決めないと出来なくなります」と脅かし、ご葬儀の日時と内容の決定を急がすのです。 悪徳葬儀屋は早く決める理由を次々と挙げてきます。「高齢... 続きをみる
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納棺式を終えてご自宅の玄関から棺を出そうとした時です。親戚の方からビックリしたような声が上がりました。「頭から出さないと極楽に行けない。棺桶をグルっと回して反対にして」弊社の地域は関東圏にあります。関東の出棺は足元から出します。その親戚の方のお住まいは関西圏でした。関西の出棺は頭からなのです。急いで... 続きをみる
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間もなくお正月を迎えようとしている年末に命の灯が消えました。「お正月なので」と、息子夫婦だけが見送るご葬儀に決まりました。火葬場は公営施設なので年末から三が日は休業になります。休み明けの一番窯での出棺を予約しました。 「母を亡くしてからは一人で暮らす生活が長く続いたし、知り合いや友人関係もほとんどい... 続きをみる
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24時間365日休み無しが葬儀屋の仕事です。年末年始もゆっくりは出来ません。市町村にある火葬場は公営施設です。当然年末から三が日にかけて休業します。その期間は火葬炉が使えません。ですが、亡くなる人は待ってはくれません。 都市伝説に病院では火葬場が休業しているお正月は死期が近づいている患者さんに強い薬... 続きをみる
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このブログをご覧の皆様、いつも開いて頂きありがとうございます。始めた時は葬儀屋の書くブログなどは縁起でもないお葬式の話ばかりだから、誰も興味が無いだろうと思っていました。それでも終活ブームのこの頃ですから、どなたかの参考になれば良いし、お葬式を考えるお手伝いになるかもと思い直し綴り始めました。 Ni... 続きをみる
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前回のブログで綴った、サンタクロースの衣装で旅立させた仏様には、後日談があります。初七日のご挨拶に線香とローソクを持って伺いました。少しずつ悲しみから癒えているように見える奥様が、ポツリポツリとお話してくれました。 「毎年、夫がサンタクロースの衣装でプレゼントを届けていた保育園に、行くことが叶わなく... 続きをみる
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町中がクリスマスの色に染まると思い出すお葬式があります。この「おくりびとの日記」を書くきっかけになった出会いでした。クリスマスの前に旅立った、こんな仏様がいましたと皆様にもう一度お伝えしたくなり、再掲載させて頂きます。 打ち合わせの時に「納棺式の最期に納めたい服や持たせたい品物がありましたら枕元の並... 続きをみる
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無宗教葬が増えてきていると言われています。しかし、現状は未だほとんどのお葬式が仏教で行われます。その仏教も大きく分けると13の宗派があります。天台宗、浄土宗、浄土真宗、真言宗、日蓮宗、法相宗、華厳宗、律宗、融通念仏宗、臨済宗、曹洞宗、時宗、黄檗宗、これ以外にも細かく分けると数え切れないほどの宗派が出... 続きをみる
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お葬式の打ち合わせの時によく聞く言葉があります。それは「こんなことになるのが解っていれば、少しはお葬式のことを聞いておけば良かった」という反省の言葉です。このブログを見つけた方は、自分の親にお葬式のことを聞いたことがありますか?ほとんどの方は「生きているうちに、死んだ後のお葬式について聞いていいの」... 続きをみる
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お葬式の形がずいぶん変わってきました。最近の葬儀は家族葬や直葬が大部分です。更に無宗教葬と呼ばれる宗教の儀式を一切しないお葬式も増えています。日本人のお葬式に対する考えが極端に変わりました。長年続いてきた葬送の歴史が次々と無くなってきています。理由を上げれば数限りなく出てくるのでしょう。例えば葬儀屋... 続きをみる
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「お葬式が終わったら急に墓地とか仏壇とか納骨堂のパンフレットが送られてきた」とのクレームが入りました。どこかの誰かが個人情報を漏らしているのです。もちろん「弊社ではありません。記入して頂いた顧客情報を書きこむ見積書には個人情報保護の順守を掲載しています」と直ぐに否定します。しかし疑われるのも当然です... 続きをみる
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高齢者の家族を病院や介護施設に預けているお家では、深夜とか明け方に着信音を聞くと「その時が来たか」と身構えて電話に向かうそうです。受話器の相手の医師や看護師から「危篤状態ですから、すぐにいらしてください」との言葉を聞くと、急いで出かける準備に取り掛かります。 危篤の連絡が突然である事もあれば、長い間... 続きをみる
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お葬式の打合せを進めています。リビングのテーブルの上には遺影写真を選ぶ為に、厚手のアルバムが数冊積んであります。やっと数枚の遺影写真候補を選び終わった喪主様が、ため息をつきながら「このアルバムはどうしよう」と呟きました。家族が亡くなると残された遺族は故人が遺した持ち物を整理しなければなりません。とく... 続きをみる
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毎日のように、人の死と向き合っていると、単純な疑問が湧きあがってきます。人は、なぜ死んでいくのかと言う問題です。お葬式の現場では、よく「寿命だから」と言われます。医学や科学の進歩で寿命は止められないのでしょうか?厚生労働省の発表によると2020年の日本人の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳... 続きをみる
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昨夜、埼玉の姉から電話がありました。 明けて96歳になる母がいます。 姉が見てくれていますが 姉のご主人は歯医者を廃業して悠々自適の生活 時折、釣りに伊豆諸島に出かける。 その時は姉も付き合うのだが、 出かけると携帯も繋がらない。 母は老人ホームにお世話になっています。 老人ホームでは住人が亡くなる... 続きをみる
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世の中、キャッシュレスが驚くほどのスピードで進んでいます。スーパーなどのレジでも「クレジットで」「ペイペイで」「スマホタッチで」と声が続き、たまに高齢者が財布からモタモタと現金を出そうとすると、後ろに並んでいる人から、舌打ちが聞こえる有様です。 キャッシュレスと共に進んだのが書類の捺印不要の流れです... 続きをみる
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喪中はがきがポストに入る季節になりました。家族だけで見送る家族葬が多くなり、親戚の死去を一枚のはがきで知る人も多くなりました。本来、喪中はがきとは故人とそれほど深いお付き合いではない方に向けてのお知らせでした。ですが、この頃は親しい人の死去を、このはがきで突然に知るのです。お葬式を家族のみで済ませて... 続きをみる
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ご自宅のリビングの壁には小さな時からの発表会の写真やコンクール入賞の賞状が一面に飾られていました。故人のお葬式の内容で、ご家族が提案してきたのは「小さい時から応援してくれたお婆ちゃんを私達の演奏で送ってあげたい」「母との別れは御経でなく音楽でお別れをしたい」「お婆ちゃんの大好きだったメロディ―や思い... 続きをみる
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皆様がイメージをするお葬式の式場とは、正面に白木祭壇が置かれ、両側に名札を立てた供花を飾って彩りを添える会場だと思います。しかし、この頃は仏式でも祭壇を無くしてしまうとか、小さな掛け軸を飾るだけの省略化が進んでいます。白木祭壇にかわり人気が出たのが花祭壇です。中でも生花をふんだんに使ったものは生花祭... 続きをみる
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「信じるか信じないかはあなた次第です」このフレーズはオカルト特集や恐怖映像の番組でよく使われます。葬儀会館も魔訶不思議な現象が起こる場所と言われ、参列者の中には気味の悪い場所と感じる方も多いのです。過去にも「葬儀屋さんは幽霊を見ますか」と真顔で質問されたこともあります。おかしな噂が出ては困りますから... 続きをみる
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寝台車を走らせていると窓から着飾った親子が見えました。この時期は七五三のお参りを見かけます。お宮参りや七五三の前に、新たな命を感謝しお腹の子が無事生まれてくることを願う水天宮での安産祈祷もあります。考えてみると、我々の生活には、結構神道の行事が多いのに気がつきます。神社にはあまり関心が無いし、神様と... 続きをみる
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電話口のお客様は迷われていました。「先ほど、母親がお世話になっている介護施設から、亡くなったと連絡がありました。我々は少し離れた地方に住んでいるのでこれから向かうのですが、介護施設のあるところでお葬式をした方が良いのか、連れて帰って私の住むところでお葬式をした方が良いのか、事情が解かりません。葬儀屋... 続きをみる
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インターネットで「葬儀」と検索をすると上位に出てくるのが葬儀屋斡旋業者です。テレビCMでお馴染みの「よりそうお葬式」「小さなお葬式」が代表的です。安価な価格設定に飛びつくお客様も多いのですが結構トラブルも聞きます。中でも多いのが「電話で話した担当者と実際に来た担当者が違い、こちらの要望した内容が伝わ... 続きをみる
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電話が鳴りました。故人の苗字と住所ですぐに気がつきました。2ヶ月前に奥様を亡くし落胆していた喪主様でした。出棺前の棺桶に取りすがり 「向こうで待っていてくれよ。おれもすぐに行くから。来世も夫婦で暮らそうな」 と、囁いていた優しいお顔を思い出しました。 お迎えの寝台車を走らせました。やつれてはいました... 続きをみる
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入院の時のパジャマか浴衣が着せられているご遺体を安置します。この姿では可哀そうですから、死装束と呼ばれる仏衣に着替えさせます。仏の弟子になる為の衣装です。死体に衣類を着せるのは大変な作業になります。うつ伏せにしたり半身を起こしたりすると体液の漏れもあります。その点、和服の死装束は映画の「おくりびと」... 続きをみる
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始めてお葬式をされた方が、その後の悩まれるのが仏壇とお墓をどうしようかと言う問題です。お墓は少し先に延ばしても問題は無いのですが、四十九日法要が迫ってくると、それまでに塗りの位牌とそれを納める仏壇の購入が迫ってきます。そもそも仏壇とは、何のためにあるのでしょうか? 仏教信仰を行う場所と言うならばお寺... 続きをみる
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あなたは生まれ変わりを信じますか?仏教の死生観は輪廻転生(りんねてんしょう)で成り立ちます。輪廻転生とは死後、生まれ変わることです。初めての土地なのに、前に尋ねた記憶がよみがえる人がいます。小さい子供が生まれる前の記憶を話す事があります。又、夫婦で可愛がっていたペットが奥さんの妊娠が解かると元気がな... 続きをみる
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2軒の仏具屋さんを回り、 3軒目の隣市の仏具屋さんの住所を調べていたら、 そこではネット販売も・・・ ‘お位牌ってネットでも売っているんだ~’ そういえば従兄は仏壇をインターネットで買ったと言っていたな そこからは怒涛のヤフーショッピングです 買ったのは・・・ 12430円 魂入れをすると11000... 続きをみる
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コロナ過が一段落したこの頃です。家族だけのお葬式から一般葬と言われる会社関係や、ご友人、ご近所などが参列するお葬式も多くなってきました。特に故人が、まだ現役で亡くなる場合などは、どうしても一般参列者の人数が多くなります。そうなると、気になるのが、開式後に遅れてくる遅刻参列者と、焼香後にサッサと帰る早... 続きをみる
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前回、自宅での介護についてブログをアップしたところ、もう少し知りたいと言うご要望を頂きました。今回は、自宅での介護から看取りまでの、メリットとデメリットについて綴ってみます。自宅で看取りを行うのは大変な事です。家族全員で内容を充分に知った上で、自宅での看取りを選ぶか、最後は病院に任せるかを決めること... 続きをみる
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墓石の中に入ってみた 中は80cm四方くらい(奥行きは1メートルくらいあるかもしれない) 正面はたぶんコンクリートで固められていて、骨壺の棚 入ったところと下は土壁 広さ的には、黒田官兵衛が荒木村重に閉じ込められた有岡城の土牢がこのくらいだと思う 立ち上がることはできないが、手は伸ばせる 鎌倉で見た... 続きをみる
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警察の遺体安置所からご遺体を引き取った時から、自殺だと言うことは理解していました。エアコンやドアにガムテープで目張りをした自分の車の中で、排気管からのホースを引き込んでの一酸化炭素中毒死でした。死に顔が、ほんのりとピンク色になるのがこの自殺死体の特徴です。一見、美しいですが身体は弛緩しますので尿と便... 続きをみる
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続きです。 母を小さい形で送ることに決め、 従弟に紹介してもらった葬儀屋さんに、 叔母(母の妹)がやったのと同じ形でやりたい、と告げたら、 一切合切で、費用は35万とのこと。 値段も手ごろだし、感じのいい葬儀屋さんだったので、 やってもらうことにした。 斉場での火葬の前に、 お坊さんに10分程度の読... 続きをみる
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う~ん、こんな木の置物が、なんでこんなに高いんだ? 文字を入れて24700円(ゴダイ) 定価はもっと高いらしい 左・・・34400円 右・・・28100円(清閑堂) コチラは3割引でこのお値段 定価のお値段でオーブンレンジが新しく買えるわ
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お葬式を行う喪主様が戸惑われて、なおかつ、解りづらいのがお坊様に支払うお布施です。金額をお寺に直接伺うと、大概は「お気持ちで」との答えが返ってきます。この返答で支払い金額が分かる人は1人もいません。一万円札を一枚入れて「気持ちです」と渡したりしていたら、その後、葬儀屋が呼ばれ喪主にキチンと説明するよ... 続きをみる
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親戚の伯母さんと話していて疑問な点が出てきた 母が死んだときに、妹とマンボウくんで開けようとした墓石の石蓋 指が入らなくて開けられなかった ・・・けど、2軒の墓石屋さんで、普通は男の人ひとりで開けられると言う 道具を持ってリベンジ まあ、道具といっても、鋤、鍬、シャベル2本 (家にある畑仕事道具を総... 続きをみる
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お昼前にご遺体引取りの電話が入りました。 向った先は救急救命センターです。集中治療室の端のベッドに、まだ若いおばあちゃんが横になっていました。頭とお顔が包帯でグルグルと撒いてあり、真っ黒なクマに縁どられた眼だけが覗いています。喉には大きな穴が開けられていました。ベッド脇に呆然と立っていた息子さんがつ... 続きをみる
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父方の祖父の位牌は古いもので、 掃除をしているとばらばらのパズル状態に・・・ 祖母の見本があるから、 パズルも再生できるが・・・ 二つの位牌を一緒にしようと行った仏具屋さんで 「組み立てるのも大変ですよね。ここ、ちょっと違うみたい」 はい、適当に組み立てると上下もあるので間違えます。。。
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昨日、愛知県から大阪への帰路。午後4時。 滋賀県の土山サービスエリア。 久しぶりの実家への帰省は、 父の葬儀。 94歳で天寿を全うした父。 小さなひ孫ちゃん達が棺に次々と お花💐を投げ入れて😆😆😆 あっという間にお花畑に化しました。 眠ってる父は、とっても嬉しそうな顔に☺️ 天使のようなチビ... 続きをみる
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葬儀屋の宿命は、愛する人を亡くした直後のご家族に対面することです。お会いする場面のほとんどが病院のベッドの脇か霊安室です。ご家族の皆様の感情は、驚愕、慟哭、呆然、困惑です。ところが、穏やかな感情で、静かに故人の死去に向き合っている家族にお会いできる場面があります。それは、最後まで自宅で家族に看取られ... 続きをみる
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母が亡くなって早々こんなものがポストに・・・ 友達の嫁ぎ先 旦那さんの父親が癌になって、 母親が日蓮さんにすがり、 それでもダメで (当たり前だ!「妙法蓮華経」唱えて癌が消えればみな日蓮宗だ) でも葬式は創価学会・日蓮宗でして、 天台宗の菩提寺の墓にお骨を入れようとしたら、 坊さんが烈火のごとく怒っ... 続きをみる
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家族葬を行う喪家様が最初に考える事があります。それは参列者をどこまで呼ぶかという判断です。家族葬という名前から、ご家族だけで行なうと決める方は少数です。これからのお付き合いを考えると、親戚一同に連絡をせずにお葬式を行った場合、知れた後の反響を恐れるのです。ですから家族葬と名がついても親族の参列は必要... 続きをみる
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コロナ禍で火葬だけのお葬式が急速に増えました。お葬式に必ずあったお通夜や葬儀告別式の宗教的儀式を一切行わず、火葬場で短時間の対面をして火葬と収骨を行うものです。「直葬」「無葬」とか「火葬式」と呼ぶ葬儀屋もいます。ご遺族は火葬時の立ち合だけで、ゆっくりとお別れをする時間や読経と焼香などの儀礼は一つもあ... 続きをみる
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政府も信じられません、うかつにお金の話も信じられません - イギリス ローマ法王 エリート この様な情報です。 👇 「口座は凍結され、オンライン決済もできなくなります。これは9月24日に予定されていたイベントです。ペンタゴンから、今すぐ現金を持ち出すようにとの情報が入ったそうです。この銀行閉鎖は2... 続きをみる
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亡くなった方を病院から搬送してお布団に安置します。お顔やお身体が柔らかい内に出来るだけの処置をします。亡くなると身体の筋肉が固まる死後硬直が始まります。死亡直後から始まる硬直は12時間を過ぎるとピークを迎えます。こうなると手指を胸元で組ませるのがとても困難になります。お顔の硬直は下あごから始まります... 続きをみる
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突然「葬儀屋さんあなたには良い守護霊がついていますね」と言われて、ビックリしました。皆様は、あの世にいる「あなたの分身」である守護霊を信じますか?その方が言うには、 「人間には一人ひとりに、それぞれ守護霊という存在がついています。守護霊とは先祖の霊などではなく、あの世に残っているあなたの一部であり、... 続きをみる
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