ずっとキニナルきっと
今月号の『ちくま』は、なんとなく引っかかる、つまり「キニナルキ」が多かった。その場限りではなく、ずっと心の中に佇みそうな一節ばかりだ。 Volume110 「平成の三十年は不思議な時間だ。多くの人があまり年を取らない。(中略)昭和は、その後の「終わり」が見えなくてまださまよっている……としか思えない... 続きをみる
今月号の『ちくま』は、なんとなく引っかかる、つまり「キニナルキ」が多かった。その場限りではなく、ずっと心の中に佇みそうな一節ばかりだ。 Volume110 「平成の三十年は不思議な時間だ。多くの人があまり年を取らない。(中略)昭和は、その後の「終わり」が見えなくてまださまよっている……としか思えない... 続きをみる
ライターがインタビューをしてまとめた形、それも話し手が語っているような文体なので、いわゆる「聞き書き」と言ってもいいだろう。失われつつある伝統的文化等の分野で見られる手法だ。そう考えると「糸井重里」自体がそうなのか…それは大袈裟か、いや常に新しい文化を産み出してきた象徴としては当然か。 2018読了... 続きをみる
もう一読。 2018読了63 『日本の気配』(武田砂鉄 晶文社) この本からもう一つ、どうしても書いておきたい文章がある。最終の第五章は「強いられるコミュニケーション」と題され、こんなふうに書き出されている。 「今、最も警戒している言葉が、『コミュニケーション能力』である。」 先頃、逝去なされた市毛... 続きをみる
昨夜は蒸し暑く、寝るときに今年初めてエアコン(冷房)を 作動させました。 今日も暑くなりそうです。 珈琲店でひと休み。 2冊とも、新聞の書評を読んで借りました。 ①オペレーションZ 1000兆円を超える国の借金は、やはり相当なリスクだと思います。 財政健全化も5年先延ばしにしたようですが、とても返せ... 続きをみる
今日は一日お休みです。 寝て、読書して、コンビニ行って、ご飯食べて、寝て、読書して、おやつ食べて、寝て、読書して、ほぼ一日を布団の中で過ごしたという…。もちろん暑いので、布団の中というよりは布団の上ですが。 昨日から頭の片隅にどら焼きの存在があったのですが、なぜか、おやつを買いに行ったらどらやきでは... 続きをみる
たぶん著者ぐらいの年齢(30代半ば)のときだったと思う。二つの年下の女性教師にこう言われた。「先生はいつも重箱の隅をつつくような話をするから…」。授業研究の場では嫌われていたろう。おそらく当時の自分には、著者があとがきの末尾に示したような思いが強くあったのだと、今懐かしい気持ちになっている。 「いち... 続きをみる
今日は、久しぶりに教え子とのみに行ってきました。教え子君はH大学を卒業後大手メーカーの海外営業として働いているのだそうです。パリ時代の教え子でインターの生徒さんだったので、英語が出来ます。 教え子も言っていたのですが、文書を仕上げて、上司に提出すると、上司は絶妙な言い回しで自分の作品をよりよいものに... 続きをみる
ごく普通に口にしている「窓」という語も、考えてみると意味深い。 もちろん「心の窓」といったような比喩的な使い方が一般的なので、「外と内をつなぐもの」としての象徴性が高いことと関係があるだろう。 Volume109 「いくつもの窓の四角い連続。窓というものは、どちら側に向けられて設置されているものなの... 続きをみる
土曜深夜に放送されていた『おっさんずラブ』は結構な評判で、そのドタバタ模様は面白かった。LGBTのことはNHKでも先ごろ『弟の夫』というドラマを放送したばかり。かなり認知が進んでいる。しかしいわゆるBLモノは、どこか異性感情への裏返しが微かに感じられたりして、理解できないのが正直なところ。 2018... 続きをみる
先日、何気なく上顎の歯茎のあたりを、舌でまさぐってみたとき(表現が変な気もするが)、一本の魚の小骨が見つかり、少しびっくりした。そう言えば昔はよく魚の棘をのどに引っ掛けていた。ある時など近所の医者に行ってまで取ってもらったことがある。魚の食べ方は少し上達したが、相変わらず苦手意識が残る。 Volum... 続きをみる
そうかあ「共感」だけでは駄目なのかあ。短歌づくりをちょぼちょぼ始めてみたが、どうにもしっくりこない。この文庫を再読し、自分の表現はなんとなく共感だけで作ろうとしていたことに気づかされる。もう一つの「表現の軸」である「驚異」についての認識があまりに不足、そして感覚、体験もあまりにひ弱だ。 2018読了... 続きをみる
Wカップが近づいてきた。サッカーファンとは言えないが、ごく普通に日本代表チームの試合は見るだろう。厳しい前評判のときは案外躍進したりするので、正直少し期待している。そうした関連の報道も増えるだろうな。ある会社から送られてくる冊子の冒頭に、Wカップの主審を務めた方のインタビューがあった。 Volume... 続きをみる
パウロ・コエーリョの「ポルトベーロの魔女」を読んでいたら、ダイエットについてのメッセージがありました。 「食事制限なんてわすれてください。私たちが何千年にもわたって連綿と生きてこられたのは、食べることが出来たからです。なのに今日ではそれがまるで悪いことのように受け取られています。なぜでしょうか。なぜ... 続きをみる
東京銀座に昭和30年発刊のタウン誌があるそうだ。その名は『銀座百点』。縁遠い世界だなあと思う。ホームページからも想像がつく。会員店で無料配布されていながら、お金を払って年間定期購読もできるという入手方法一つとっても、なんとなく購読層が想像できる。そこへ連載されていた文章がまとめられた。 2018読了... 続きをみる
じっとり蒸し暑い毎日です。 お休みの日のお楽しみは読書なのです。 ( ´ー`)フゥー... ちっとも読めません。 なんでしょうかねえ? 文庫本なんて、小さいのに同じように来て、かじって穴あけたりして、、、、 かわいいから(*´∀`*)許す。 本読むより遊ぶ方が楽しいので、私の相手に飽きるまで遊んでも... 続きをみる
「酒場」にはずいぶんご無沙汰している。テレビでそうした番組を観て我慢するしかないか。それにしてもその手の番組は増えた。太田和彦、吉田類に始まったその流れも今が全盛期か。ところで酒場で飲む酒が美味しいのは、なんといっても一仕事終えた後。それに好きな道楽の話も楽しい。藝の話はできないので…。 2018読... 続きをみる
サッカー日本代表のキャプテンを 任されている男 ドイツの一部リーグ アインクライン・フランクフルトでプレーしている 長谷部のベストセラー<心を整える>を W杯直前のこの時期 再度借りてきて 読み返しました。7年前に 発売されて以来 136万部突破し 最近 文庫にも なるほど 支持されているようです。... 続きをみる
Volume104 「リアルを拾うんだ。想像は負ける。」 朝ドラ『半分、青い。』で、漫画家秋風羽織が主人公鈴愛へ言ったことば。 恋愛漫画を描くために、何より経験の大切さを強調する。 ありふれた考え方でもあるけれど、その精神を維持することはとても大切だ。 想像の翼を拡げることも必要。しかしリアルの持つ... 続きをみる
今日は、爽やかな天気ですが、ここ数日は朝晩の気温差のせいか 風邪気味でした。 文庫本で上・中・下と長い作品です。 作者と家族の体験に基づくので、リアルに戦後中国の激動の時代 が書かれていて,ある程度知ってるつもりでしたが、驚きの話でした。 上巻は、作者が生まれる前の家族の話なのでそれほどでもない で... 続きをみる
死生観は極端に言えば三種類だと加地伸行は言う。死後「何も残らない」「肉体は消滅するが、精神は霊魂として存在」「肉体・精神ともに存在」とし、類型的には順にマルキシズム、仏教とキリスト教、儒教や道教と位置付けた。日本人の多くが葬儀、先祖供養をしている事実は、仏教と言いつつ儒教の考え方に基づく。 精神は慰... 続きをみる
どんな人間でも経験できることは限られている。生まれた時代が違い、国が違い、人種が違い、性別が違い…まっ当然ではあることだ。俯瞰してみれば、経験しようがしまいが何ほどのこともない、などと悟った人や世捨て人のような口も利きたくなるが、現実世界には、正直遠慮したいことはうんとある。まずは…。 2018読了... 続きをみる
このベストセラー新書を何故読んでいなかったか。心の底で「自分には聞く力がある」と自惚れていたのかもしれない。実践の中心的分野であったし、ポイントに関しては知っているつもりだ。読み終えて確かに技術的な点の多くは了解していた内容だったが、聞く行為の本質や原動力について改めて考えさせられた。 2018読了... 続きをみる
撮った写真のブログを再開するときに、言葉も添えてみたく最初俳句もどきを書き込んだ。しかし、どうにもモヤモヤ感が残り、短歌形式の方が多くなっている。いくらか継続的に作りだしたのは、もう十数年ぶりだ。その頃手にとってまだ書棚に残っていた!新書を再読した。不勉強者には絶好のテキストになった。 2018読了... 続きをみる
著者は、相撲好きには変わらないがライターではなく、いわゆる「タニマチ」と称される存在のようだ。出版社の書籍紹介に「タニマチが描く力士たちのサイドストーリー」とある。現役力士、引退した力士、そして行司などの様々なエピソードが興味深い。私たちがふだん見聞きする情報は、ほんの一部と痛感する。 2018読了... 続きをみる
お天気はいいのに 肌寒いです。 愛犬も毛布に包まって じっとしています。 最近読んだ本 父と母の昔話 日本エッセイスト クラブ編 一つ一つのお話が 短いのですが 感動します。とくに櫻井よし子さんの 「前向きっていいね」は読んで元気がでます。
あれは2005年、プロ野球セ・パ交流戦がスタートした年である。「楽天vs巨人」カードのチケットを手に入れることが出来て、娘たちと一緒にスタジアムへ向かった。球場入口まで来た時、どこか落ち着きない動作だが、光るような笑顔を見せて歩き回っている女性が目に入った。「あっ、ウドウユミコ」と心で叫んだ。 20... 続きをみる
自分ばかりではないと思うが、キーボード上の「*」の正式名を知らなかった。なんとなく「星」と呼んでいた気はする。調べてみたら「アスタリスク(アステリスク)」。結局「星印」という意味らしいが、統一はされていない。表計算では「×」の代わりに使われる。この書名にある*印は、そういうことなのかな。 2018読... 続きをみる
千石四丁目の青ねこハウスです。 読書くらぶでは、本の紹介を5分くらいずつしていきます。 プレゼンの練習にもなって なかなか いいですよ。 それに、自分じゃ選ばないような本にも出会えて それがとても楽しいです💕 参加費は500円 お茶菓子付きです お申込み、お問い合わせはメール📩でお願いします a... 続きをみる
かねてから日テレ以外のチャンネルに変えることができなかった我が家の借り物のテレビ、代替品を今日持ってきてくれました。 他人を家に入れるって結構気を使います。おかげさまで私は朝から大掃除。布団もたたもうと思ったのですが、敷きっぱなしにして、洗濯するものは布団の中に隠しました(業者さんが来てから洗濯しよ... 続きをみる
今までシンクのしたの扉にフックをかけてそこにゴミ袋をぶら下げていたのですが、これから暑くなるとコバエが発生するような季節になります。なので、職場の傍のスーパーで、ふたを足で開けられるタイプのゴミ箱を買ってきました。12リットル。ちょっと大きいですが、重要なアイテムです。これで夏も心地よくすごせそうで... 続きをみる
<暮らしの哲学>と 少し大げさなタイトルがついていますが <やったら楽しい101題>と サブタイトルがついている通り 普段のありふれた 毎日の繰り返しの 生活の中で 当たり前という考えや発想を 少しずらすだけで 別の新たな発想が 生まれてくる という 一風変わった哲学書です。 この本は 随分と前に ... 続きをみる
「申告敬遠」とは関わりなくこの新書を読み始めた。そしたらこんな一節が…「結局、敬語を使うということは『敬遠』です。『敬して、遠ざける』という効果がある」。納得!野球の敬遠の正式用語は「故意四球」であり表面上の敬意と言えるが、実際生活では虚実いずれであっても、言葉こそが敬意の制球力となる。 2018読... 続きをみる
我々の世代は子どもの頃に「漫画を読むと馬鹿になる」と言われ、次は「テレビ」そして「ゲーム」等と同様に繰り返された。その真偽はある程度検証されているだろうが、確たる周知の結論にならないまま、ぼんやりと忘れられている。では「スマホ」はどうなのだ。稀代の研究者はかなり危機感を持ち、発信する。 2018読了... 続きをみる
2018読了48 『その「正義」があぶない。』(小田嶋隆 日経BP社) 最近、著者のネットコラム「ア・ピース・オブ・警句」を興味深く見る。その反応には結構批判も多い。個人的には納得することが多いのだが、書きぶりが個性的なこともあってか、反感を覚える人もいるのではないか。これはそのコラムを収録したもの... 続きをみる
Volume101 「津波ピアノは地震と津波という自然の大きな力で、ある意味、破壊された存在です。ピアノ自体もともとは木でできていて、生きていて、自然とともに変化していくものなのに、大きな人工的な力で曲げられて作られたものです。」 「それを、僕たち人間が『調律が狂ってきた』というのは、人間的な基準で... 続きをみる
今日は、夜の散歩で、まんまるの月がきれいでした。 この2冊は新聞の書評をみて、図書館にリクエストして読みました。 どちらも重い内容でした。 ①帰郷 戦争を題材とした6つの作品が収録されています。 本の題名にもなっている「帰郷」は、 出征し苦労して帰国したが、ふるさとの駅で仲の良かった親戚から、 おま... 続きをみる
他から面と向かって「あまのじゃく」と言われたことはないような気がする。しかし周りが自分をどう見ているか察したときに、そんな雰囲気もあったなあ。この齢だから、ひねくれた心の育成過程はほぼ想像できる。そんな自分を認めて?諦めて?いるわけで…。徹しきれなかった揚げ句にこんな本ばかり選んでいる。 2018読... 続きをみる
「よい教育をするとはいったいどういうことでしょう。ただただよい生活をさせることです。」 2018読了46 『おさなごを発見せよ~羽仁もと子選集』(羽仁もと子 婦人之友社) 明治期、大正期、昭和期に書かれた文章を「新装版」という形で発刊した。初版から半世紀を超え、新刷からも二十数年経つ。しかし幼児期、... 続きをみる
2018読了45 『孫の力~誰もしたことのない観察の記録』(島泰三 中公新書) 何かと言えば「〇〇力」という名付けが多かった。その一つに「祖父母力」というものもある。勤めた学校の祖父母PTAで挨拶したときに使ったなあ…、と自分もようやく祖父になったわけだが、実際には役立たずが続く毎日。某書店で見つけ... 続きをみる
1944年と2016年が一気につながった瞬間でした。 2018読了44 『不死身の特攻兵』(鴻上尚史 講談社現代新書) この結びが示すのは、一昨年秋に報道された、自衛隊の「駆けつけ警護」に関する話題である。自衛隊員にその警護の参加に関してアンケートが実施された。「1熱望する 2命令とあらば行く 3行... 続きをみる
2018読了44 『不死身の特攻兵』(鴻上尚史 講談社現代新書) 「特攻の生き残り」としてドラマ等で描かれる人物は、多くの場合「死ねなかった負い目」を背負っていた。しかしここで著者が取り上げた佐々木友次は、9回出撃命令を受け9回帰還した。ひどく興味をそそられた。『永遠の0』を初めフィクションで触れて... 続きをみる
2018読了43 『漫画 君たちはどう生きるか』 (吉野源三郎作・羽賀翔一画 マガジンハウス) 昨夏に発刊され話題を呼んだ漫画版を、読んでみた。といっても原作も読んでいるわけではない。素直にいい出版だと思った。それにしても200万部突破とは…。売れ行きは大人から子へのプレゼントが多いようという噂?だ... 続きをみる
2018読了42 『孤独な死体 法医学で読み解く日本の今』(上野正彦 ポプラ新書) ちょうどひと月前も、著者の本を読み感想メモを残していた。その時も書いたが、昔と違って法医学が登場するTVドラマが一般的になった。フィクションとして、物語性を織り込みやすいということだろうか。「死者は嘘をつかない」設定... 続きをみる
Volume100 「桃子さんの故郷では吐(は)き出すと言わない。吐(ほ)き出すと言う。「は」では弱い気がする。『ほ』には意志と力感がこもっているではないか。」 先日読了した『おらおらでひとりでいぐも』(若竹千佐子)の中の一節。 夫を亡くし一人暮らしとなった主人公の桃子が、ある日ラジオから流れたジャ... 続きをみる
2018読了40 『個人を幸福にしない日本の組織』(太田肇 新潮新書) まえがき冒頭の一文は「日本の強みはチームワークである」。そうだと頷くか、いやと否定するか。アンケートをとったらどう決着するだろう。肯定派が多い気がする。この新書は、書名や第一章「組織はバラバラなくらいがよい」が示すように、ある意... 続きをみる
不安定な空模様。そんな中でも「強敵」スギ花粉は飛ぶ。 用事以外は少し外出を控え、読み浸ることに。 2018読了37 『働く男』(星野源 文春文庫) マルチプレーヤーとでも言うのだろうか。それにしてはオーラを感じさせないのはどういう訳だ。気取りが微塵もないからか。それはそれで凄い。 「俺を支える55の... 続きをみる
2018読了36 『日本の身体』(内田 樹 新潮文庫) 雑誌『考える人』に連載された対談が集約された一冊。「少し長すぎるあとがき」として30ページが収録され、さらに文庫版で10ページ加わる。日本独自の身体の動かし方、つまり身体運用能力を持つ方々が対談相手である。茶道家、能楽師、文楽人形遣い、合気道家... 続きをみる
大好きな作家のひとりである宮本輝さんの作品『にぎやかな天地』を 図書館で 借りてきて 久しぶりに 読んでみました。輝さんとは 私が 23歳の時 私の親父から 薦められた短編集『幻の光』から 始まって 約30年の付き合いです。私にとって 宮本さんの作品は 常に 生きることへの勇気を 与えてくれ、人とし... 続きをみる
今日、魚を煮付けながら田村由美さんの「7SEEDS」を読み返していました。 田村由美さんの作品は、BASARAも大好きだった。 7SEEDSも続きを楽しみにして追っていた作品で、完結したんですけど。 凄く良かったー。最終巻を買った後、特装版があることを知って、結局最終巻2冊買ってしまったくらい素晴ら... 続きをみる
大学生活協同組合が公表した調査では、全く読書をしない学生は53.1%で、毎年増加し、5年で18.6%増えたとか。 私は、中学校と高等学校では本を読まなかった。前者では部活三昧・後者は受験参考書となった。しかし、小学校と大学での読書は豊かだったと思う。 読解力は、論理的思考を醸成し、他者への働きかけを... 続きをみる
Volume99 「ひかりからのぞみへそしてタワーからツリーへ世界は比喩にかわった」 穂村弘が『ちくま』4月号連載「絶叫委員会」の、結びに置いた短歌である。 毎号読んでいるがこうした形で締めくくるのは頻繁とは言えない。 しかし、今回は言うなればこの歌の説明として本文が成り立っていた。 かつて特急や新... 続きをみる
2018読了31 『かわいい自分には旅をさせよ』(浅田次郎 文春文庫) 浅田次郎のエッセイ集を続けて読む。ずいぶんと範囲が広い媒体への寄稿が集められている。なかに一つだけ短編の時代小説「かっぱぎ権左」が収録されている。それは明治初期、禄を失った武士たちの生き様が描かれる設定。作品の締めの上手さに思わ... 続きをみる
浅田次郎の小説は短編を多く読んでいる。時折目にするエッセイも上手で、この文庫は様々な雑誌、冊子等への掲載原稿を集約した一冊だ。改めてその出自を知ると「東京人」「江戸ッ子」らしさが随所に感じられる。江戸ッ子は、事情で東京を去ることを「江戸を売る」と言ったそうである。どこか矜持のある表現だ。 2018読... 続きをみる
JR西八王子駅から徒歩3分にある八王子中央図書館 八王子市中央図書館 八王子市千人町3-3-6 先日、八王子市中央図書館に行ってきました。八王子で生まれ、八王子で暮らす僕・村内伸弘ですが、実はこの中央図書館の中に入ったのは生まれて初めてです 笑 返しに行くのが面倒臭いので、だいたい本はネットで買っち... 続きをみる
フランスの経済哲学者セルジュ・ラトゥーシュは、いわゆる「脱成長」の急先鋒と言われている。そのエッセンスは一言「減らす」で表されるという。過剰生産、過剰消費そしてゴミや諸々の痕跡を減らす、それは社会全体を指すとともに、個人にとっても当てはまる。同じフランス人の女性作家が書いた本を読んだ。 2018読了... 続きをみる
久しぶりに出向いた町の図書館、地元出版物の書架で、たくさんの詩集を出版しているT先生の著作の中に、川柳集を見つけた。沁みる一冊だった。先週あった会議後の雑談で、隣席から「川柳は始めたときは良かったけど、だんだん難しく感じて…」という声。経過としてはありがちだが、どんな点か気になった。 二つのことが重... 続きをみる
監察医や検視官などのドラマが取り上げられたのは、この方の影響が大きいだろう。 何かのセリフにも使われたような気がする、次の文章はプロフェッショナルだけにしか語れない。 「私が扱う死体は、生きているのである。 生きている人と違うことは、しゃべらないということだけだ。 だが、生きている人が喋ることには嘘... 続きをみる
「腰のベルトに鋏を一丁携えて旅する床屋」…想像しただけでも格好がいい。 髪を切ることにことさらの意味はないだろうが、そんな人に髪を切られたら、もしかしたら何かが「晴れる」のではないか。 2018読了23 『空ばかり見ていた』(吉田篤弘 文春文庫) 「この変則的な――変則的すぎる――連作小説」と、著者... 続きをみる
2018読了22 『乱読のセレンディピティ』(外山滋比古 扶桑社) 年間読書数を百冊と意識した年をはっきり覚えている。1999年だ。それはある会誌に「99年、99冊を読む」と題して寄稿したことがあるからだ。「数冊上回って読破」と書いたので百超えはしたはずだ。それから20年目。達成できなかった年が04... 続きをみる
2018読了21 『カエルの楽園』(百田尚樹 新潮社) 百田尚樹の小説にはハズレがない。映画化された『永遠のゼロ』『海賊と呼ばれた男』が有名だが、個人的に『モンスター』(幻とされている映像作品がある)が好きだ。その次が『風の中のマリア』というスズメバチの物語で、事前情報無しでそれに近いかなと読み始め... 続きをみる
これから返却に行く鶴舞中央図書館で借りていた本。 最近は、専門書を読むだけの「パワー」が枯渇しており、新書レベルでリハビリをしているところ。なんせ、12月15日から2月15日まで、2か月間も「無読の日々」がつづいていたのですから。 この本のp.78に「高タンパク質ダイエット」という見出しがあります。... 続きをみる
鶴舞にある中央図書館で本を借りているので明日返却しに行かなければなりません。 その中の1冊。『子供は理系にせよ!』というインパクトのある名前の本。特に、昨年理系の大学に進学した子供を持つ親としては興味深い本です。 筆者は「大槻義彦」先生。この筆者を見た瞬間、「ああ、この本は、この手の本なのだな・・・... 続きをみる
(20180226 雪消月実景⑥) 2018読了20 『フィンガーボウルの話のつづき』(吉田篤弘 新潮社) ちょっと不思議な構成だ。16の短編から成っているが、連作と言えるもの、そうでないものと様々である。小説中の「吉田君」が書き上げた、食堂にあるフィンガーボールが「読み取った」客人の話といえる作品... 続きをみる
家族の都合に合わせて 今日 雛祭りをします。 テレビのお料理番組を見ながら作りました。 一つ一つの食材を丁寧を調理するのは 心が整理整頓されるよう で 出来上がったときは とても楽しく嬉しい気持ちになりまし た。手作りは楽しいです。 最近読んでいる本 海からの贈り物 アン.モロウ.リンドバーグ 本当... 続きをみる
垣谷美雨さんの本・・ 老後の資金がありません 中央公論新社 本 後藤篤子は悩んでいた。娘が派手婚を予定しており、なんと600万円もかかるというのだ。折も折、夫の父が亡くなり、葬式代と姑の生活費の負担が発生、さらには夫婦ともに職を失い、1200万円の老後資金はみるみる減ってゆく。家族の諸事情に振り回さ... 続きをみる
2018読了19 『成長から成熟へ~さよなら経済大国』(天野祐吉 集英社新書) この新書「読んだかも」と一瞬思った。開いたら結構新鮮な気持ちで読むことが出来たので買い求めたが、結局後で思い出すだらしなさだ。「広告に目を凝らす心構え」と書きつつも、ちっとも心構えができなかった証拠ではないか。やれやれ。... 続きをみる
(20180223 今日もずいぶん冷えました) 読了を覚えていて再読する本、不確かなまま再読する本と正直いろいろあるが、いずれ自分にとっては価値が高いから、再び手にとることになる。その場合、時が経ち立場も違えば、当然ながら、読み込んでしまう視点も違ってくる。同じ言葉であっても、目に入る時、そうでない... 続きをみる
読み始めは、現代語訳なので趣にかけるような気もしましたが、 読み進むうちに平安時代の雰囲気につつまれてきました。 何より、以前に途中まで読んだものと違い、内容が十分理解できるのが いいです。 光君は、女性に対して本当にまめだし(もちろん容姿端麗で才能に 満ち溢れており、社会的地位も高いですが)、話の... 続きをみる
金魚の写真をのせました。水槽が窓際にあるので 夜 はバスタオルでおおっています。元気です。変わらず 愛くるし い。ちょっと物音をたてると せびれを立ててびっくりするとこ ろも好きです。明日は水槽掃除します。 次の話題、最近読んだ本です。 家日和 奥田英朗先生 妹が好きと言っていたので 読んだら キラ... 続きをみる
2018読了16 『ぱんぷくりん』(宮部みゆき・黒鉄ヒロシ PHP文芸文庫) 手練れの作家宮部が「気がふさいで」いる時に、身近にある縁起物などを題材に「楽しい話」を書いた。おそらく編集者がそれに目をつけ、黒鉄に漫画をつけてもらい、ちょっとユニークな絵巻のような本に仕上がった。「宝船のテンプク」「招き... 続きをみる
2018読了15 『やせれば美人』(髙橋秀実 新潮文庫) 「妻はデブである」という一文から始まる。そして書名は「妻の口癖」である。なんという自己信頼、自己肯定かと思う。「やせれば美人」の「やせれば」という仮定のなかに、「いつでもできるんだ」という自信が漲っている。そして「美人」というストレートな評価... 続きをみる
(20180218 久しぶりの青さが嬉しい) Volume97 「むかしは、舞台裏というものは見せませんでした、見せないのがふつうでしたが、この頃のテレビでは、見えないところを見せる、つまり覗かせる。見る方も覗き趣味を満足させる。」 文句なくフィギュアスケートの金・銀メダル獲得は凄かった。 そして同... 続きをみる
2018読了14~「村上さんのところ」へ五日間④ 『村上さんのところ』(村上春樹 新潮社) かつて飲食店を経営し、物書き以外の音楽、猫、ランニング等々の多彩な趣味嗜好を持つ。また当然ながら海外文学や映画などにも造詣が深い。毎年「ノーベル文学賞候補」になり(「正式な候補」はないと著者は記すが)迷惑そう... 続きをみる
(20180204 「佐藤信淵」幟はためいて) 2018読了14~「村上さんのところ」へ五日間③ 『村上さんのところ』(村上春樹 新潮社) 学生(小から大)や教員からの投稿が結構あった。「学校」「教育」をダイレクトに訊く内容もある。この作家は、その類に関してあまり積極的に意見を述べない印象があるし、... 続きをみる
(20180214 朝焼けがつくりだす) 2018読了14 『村上さんのところ』(村上春樹 新潮社) ハルキストでも村上主義者でもない。しかしこの企画は気になっていた。まえがきに「何年かに一度、読者のみなさんとメールのやりとり」と書かれてあり、作家としての姿勢の一つだろうと感じた。専用サイトの存在を... 続きをみる
図書館にリクエストしていた、カズオ・イシグロの作品が やっと1冊借りられました。 主に戦前の上海が舞台の話です。 日中の市街戦のさなか、日本兵となった子供時代の友達に 偶然出会うのは少し無理があると思いましたが、 たぶん興奮状態での主人公の勘違いということだろうと 解釈しました。 正直言うと、“わた... 続きをみる
(20180209 雪の一本道) Volume94 「蛙が飛びこむ時、音はしないんですね。ただ、すーっと水の中へ入っていくだけですよ。」 松尾芭蕉に関する著書を何冊も出している嵐山光三郎が、俳人でもある女優の富士真奈美との対談で語った言葉。 60年もの間、芭蕉を追い続けた嵐山が、昔、芭蕉庵があつた近... 続きをみる
2018読了13 『俺に似たひと』(平川克美 朝日文庫) 著者が自身の男親を介護し、見送ったことを「物語」という形式で書いている。ジャンルとしてはノンフィクションに違いないのだが、「俺」という呼称で語り手を設定し、当事者よりやや俯瞰的な意識を持って書き進めている。介護という現実の中で目まぐるしく湧き... 続きをみる
2018読了12 『待場のメディア論』(内田樹 光文社新書) 2010年発刊なので新書としては賞味期限切れと言われるかもしれない。しかしそうはならない所がウチダ本の魅力だ。これはおそらく著者が「『贈与と返礼』の人類学的地平」にぶれずに立ち続けているからだ。常に本質を問う人は、目前の事象がどんなに流動... 続きをみる
Read books/「謎の香りはパン屋から2」を読みました
『現代思想入門』要約・書評
『未来をつくるグロースマーケティング』要約・書評
週刊 読書案内「常世の舟を漕ぎて」(語り・緒方正人・辻信一編・ゆっくり小文庫・SOKEIパブリッシング)
週刊 読書案内 「パパラギ」(岡崎照男訳・立風書房)
トラックの運転席で読んだ『北欧時間』。セミリタイア生活と北欧の価値観が、思いのほか重なっていた。
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【火の鳥 3鳳凰編】要約・書評
『推しエコノミー』要約・書評
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読書メーター4月のまとめ(2026)と悲しきGW
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凪良ゆう「わたしの美しい庭」
チョ・ナムジュ「82年生まれ、キム・ジヨン」