• 砂漠の魚

    月の欠けてまた満ちるよに 思とも志とも関わりなく 奥に沈めた憶の影をも 心の湖(うみ)は浮かび上げる 静かな湖の水面(みなも)の上に 小波(さざなみ)立てては去っていくは 渇いた砂熱(さねつ)孕んだ風 風が置き去った熱は 熱と感じた時には既に滅し それでもこの両の手は 微かに感じた熱を追いかけ空を切る