• 春雨色に

    数日涙を流したのに空は まだ泣きたりないのか すっきりしない面持ちで 嫌々ながら陽を覗かせていた 風は空のご機嫌うかがい 憚りながら吹いていた 地や草木 花に恵の雨 慈愛に濡れた草木は 活きとしたおもてをあげる 空よ空よ その涙尽きるまで どうか わたしの心の哀しみの花を 春雨色に染めたまえ