• 紅色御伽噺…5話…

    〈五話〉〜失恋〜 冬服が合服に変わる頃、私は好きな人に告白した。 「…えっと…ご、ごめん…」 って言われた。 何でよ。 …なにこいつ。ムカつく。 緑の時使った、ナイフは錆びてしまって使えない。代わりに、少し大きいカッターナイフが入っている。 カッターナイフで、一気に首元を刺した。 男子を殺すのはかなり大変だ。かなりの体力が必要になる。 「…くっやめろ!はなせっ」 「動かないで!抉るよ。」 「いくら

  • 紅色御伽噺…4話…

    〈四話〉〜リバティー〜 「お母さん、ただいま」 義母の桜華(おうか)さんが、料理をしていた。 「こはちゃん、おかえり」 「なんかいい匂いするけど、なんの匂い?」 「今日はシチューだよ〜」 「シチュー!やったぁ!」 シチューは私の大好物だ。 「もう少しで出来るから、部屋でゆっくりしときなさい」 「はぁ〜い」 と、返事して私は自分の部屋に入った。 「はぁ…疲れた…」 そう呟いて、ベットに制服のまま寝こ

  • 紅色御伽噺…3話…

    〈三話〉〜ネグレクト〜 またあの夢だ。 見たいけど、見たくない。 私が、6歳の頃の… 暗くて、痛くて、寒くて、苦しい。 先週蹴られたところが、かさぶたになってて痒い。 2日前のお昼ごはんの後、何にも食べていない。お腹が空きすぎて、お腹も鳴らない。 まだ、あの頃の私は幼く、何も知らなかった。まあ、正しくは『知らされなかった』だけど。 外に出たのも、片手で数えられるほどしかない。自分の顔さえ、見たこと

  • 紅色御伽噺…2話…

    〈二話〉〜嘘〜 あの後、学校の中で一番大きな桜の木の下に緑の死体を埋めた。 一週間たった今でも、あの桜だけは、まだ元気いっぱいに咲き続けている。 当たり前だよね。好きな人と一緒に埋めてもらえたら、花も咲かせるくらい喜ぶよ。 足音と叫び声の正体は、私の好きな人だった。 見られたから、殺した。 好きだから、殺した。 忘れてしまいたかったから、殺した。 もう私はあの人の名前さえ、思い出したくても、思い出

  • あした

    君を夢でみた。 果てしないブルーの中で。 君は声を上げて、こう言った。 「そばにいて」 気が付いたときには周りは闇に覆われていた 何処を見ても闇 目を開けようと試みたが出来ない 今なにが起きているのか分からない 夢だろ、起きればいいんだろ だが、それが出来ない ……どうやって起きるんだっけ ふと頭によぎる 何を言ってるんだ、目を開けるんだよ 分かってるよ それが出来たらもう起きてるよ またゆっくり

  • 本当の偉人は「すぐ側」にいる

    「あの日の弁当の材料が、何もなかったから芋のつるを入れたのよ。」 女学校時代を語るあなたは、背中が曲がり歩くことすらままならない。 おまけに生きる意欲を失い、誰が声をかけても病床のベットから起きようとしなかった。 「小説は好きだったの。〇〇さんとか」 あなたは次々と、私の知らない名前を悠然と語る。 理不尽な時代の波に呑まれ、 問屋の令嬢は農家に嫁ぎ、 雨に打たれ、風にさらされ、 姑に奴隷のように扱

  • 妖精の里「アルダ」

    剣に生き、剣に斃れ… 無から生まれ、鉄塊を我が身として生きる。 そう生きる事が生きる意味だったはずなのに。 いつの日か、彼は守るべきもの、いや守りたいものを見つけてしまった。 剣は折れずとも、身は朽ちる。 その魂を自我に食い入る事で得た力も もうその身を支える力も失いかけていた。 「花吹雪く。小人達が住む里。そこにいけばあるいは。」 その里の名は「アルダ」 髭と眉毛で表情の見えぬ仙人は、そう言った

  • 小説活動1日目

    まずはブログ開設1日目ということで私の軽い紹介を… ある片田舎で高校生をしています。趣味は自転車とかバイトです。 いままではいろいろなサイトで小説を見てきましたが、その時々でずっと自分自身が小説を書いてみたいと思いました。ブログを始めたのは自分の小説についてアドバイスがほしいと思ったことと、自分自身の小説日記として使いたかったからです。 どうか、温かい目で見守ってください。 ではまず小説1日目の活

  • 亦の心に愛は宿る(blowin'in the wind)

    わたしがいつでもあなたを想っていたとして、 報われるとは限らない。 あなたが私を想っていたとして、 私がそれに応えられるとも限らない。 そんな馬鹿な事ばかり、気持ちに焦りが募るのは きっとアレのせいなのね。 「一番大切なものって何?」 失いたくないものって。 私には解らない。『わからなかったわ。』 北から風が吹く寒い夜、 厚い毛布に包まりながら 窓から見える夜空を見あげていた。 わたしの肩を抱いて

  • 太陽が破裂した日 エピソード

    あの彗星は1億年に一度の旅を終えた。 「あの土産」が届いたのなら、 バルジが爆発を起こすのとは 逆の現象が起こる。 あいつの命を賭けた、 長い旅路の終着点は、 黄色い星だったって事。 その光は、もうすでに僕や君にも届いている。 さぁ、僕らも「あの切符」を探しに行こう。

  • 読みきってしまった!

    買いだめした小説9冊 全部読みきってしまったー 暇潰しがなくなった(-""-;) 読みたいのも無いしなぁ… 皆さんのオススメ小説教えてください( ̄▽ ̄;) 意外と恋愛小説が多いなぁ。 映画とか漫画じゃ一切読まないけど 涙も流れないけど 小説だと感情移入してしまって泣いてます笑 恋愛ものでなくてもなんでも読むので 何冊でも! 是非教えてくださーい( 〃▽〃)

  • 千年の木 (The Millennium tree)

    未来を見通すことの出来る案山子さん。 あの日聞いたあの声を。 真っ青な空に吹いた風の声。 あれから時は流れ、 私はこんなにも大きくなりました。 じっとただ、あなたが私を見上げ、 私があなたを見下ろす、この日まで。 ただ空を目指し、光を求めて生きる事。 私は誰かの宿り木で、 誰かのために生き、そして朽ちていく。 たとえもし、私の生命が果てたとしても、 私は誰かの役にたちましょう。 たとえもし、あなた

  • 古い小説

    普段は流行り物好きなのですが、 たまに、ふと人生に立ち止まった時、 古い作家の小説を僕は読みます。 何でかと言えば、 そこに人として普遍の事実が ある事が多いからです。 時代の流れが早い昨今、 皆さんはどうやって自分を見つめますか?

  • 一角獣の像とこの世の果て

    僕は本を閉じ、外を眺める。 色彩を持たない、この世界の空の果てがどこなのか想像しながら。 僕の半分は君で、君の半分は僕で出来ていて。 そんな事も知らずに生きているから、また大切な事を失って。 失ってから気付くのは何故?いつも、どうしてそうなのだろう。 影に映りし残像が、誰かと重なるその日まで。

  • 下衆の極みお富

    「死んだはずだよ」 そんな人、知りません。 そう言いたいのは僕の心で、でも何故か身体は君を求めてて。 織姫と彦星の様になんて、ロマンチックな世界より、君と繋がるこの世が楽しくて。 死んだ人は話せない。 生きているという事はそういう事。 あのですね?スプリングセンテンスだったか、ニュータイドだったか、んー、SSNTかな? エッサオー げんやだなぁ。 全くもって言葉のサラダ。 良いも悪いも関係ない。

  • タイトルは「君とのはじまりの物語」(改訂版)

    どうも(;`Д´)y━~ボクですw 今日のみゆき もう愛だとか、恋だとか 難しく言わないで 私の子供になりなさい。 もう愛だとか、恋だとか 難しく言わないで 私の子供になりなさい。 「私の子供になりなさい」より 生きることに疲れた男をなだめる母のような愛をもつ女。 男はいつでも子供だからね。 さて本題。 今日は夜中のノリで恋愛小説なぞを書いてみました。 つたない文章ではございますがどうぞよろしくお

  • 王犬の河豚り

    王 「おい、例のものは間に合うのか?」 召使いA 「はい、予定には間に合うようにしています。」 王 「これでは弱いのだよ。赤でも白でもいいからとにかく形にしてだせ。」 召使いB 「コーヒーをお持ちしました」 王 「そこに置いておけ。」 召使いB 「はい。これはどうしましょうか?」 王 「なんだそれは」 召使いC 「河豚にございます。」 王 「ふぐか。今はいらん。」 召使いA 「私が預ろう。」 召使

  • The world of tensegrity part①

    「My dearest」 it was just written at front of envelope. and the back was 「from your soul friend.」 i opened the envelope and got out the manuscript to start reading. Nov.26 tuesday this is 8th day,since

  • 第三回お題SS 戦慄、告白、ネコバス

     暖かな室内、座り心地のいい毛皮に覆われた椅子。 今はどんなに速い乗り物でも、このバスの価値には負けるだろう。 産業革命は過ぎ、人間の作った機械が人間の脳を超え、新たな技術を日々生み出している。 動物での遺伝子操作、いわゆるキメラ研究もそのひとつである。 もちろん人道的、倫理的観点からの批判は少なくなかったが、研究で得られたものは、人間の想像より遥かに大きいものだった。 異形の姿をした動物に、人々

  • 第二回お題SS 万年筆、砂糖、飛行機

     小さな窓から見える町並みは私にとって忌々しい過去だった。 煙を吐く建物たちも、萌える緑も、もうすぐ雲の下に隠れ消える。 清々しく、生まれ変わる時の気分、いや、脱皮する生き物の気持ちが近いだろうか。 ひとりくだらないことを考えながら、思わず口元が緩んでしまう。 「行き先に恋人でも?」 静かに発せられた声に不意を突かれ驚く。隣席の男か。眠っているものだと思い込んでいた。 面倒だが、怪しまれてはまずい

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