SFのムラゴンブログ

  • 【映画】ワンスアポンアタイム、アドアストラ

     久々のクエンティン・タランティーノ監督作品は 実際に起きた ハリウッドを震撼させた事件の一つ、【シャロンテート事件】を基軸に 時代の波に乗れず仕事があまり来なくなった落ち目の俳優をレオナルド・デカプリオが えんじ、そのスタントマン兼付き人をブラッドピットを演じるという2大スターの 顔合わせが話題をさらった作品である。 そうそうこの記事を初めて読む人に忠告しておきたいのがこれから見る方は 【ネタバ

  • 「昭和少年SF大図鑑 昭和20~40年代僕らの未来予想図」

    この本も図書館で借りました。この本はSFだけでなく、「人類滅亡」や「世紀末」について、昭和20~40年代に、今でいう環境問題での視点から描かれていることが興味深いです。 鉄腕アトム1話 アトム誕生

  • 【怪奇大作戦】「SRI」(Science Research Institute : 科学捜査研究所)円谷プロダクション制作 特撮テレビドラマ

    【怪奇大作戦】(かいきだいさくせん)は、円谷プロダクションが制作し、TBS系で1968年(昭和43年)9月15日から1969年(昭和44年)3月9日まで毎週日曜日19:00 - 19:30に全26話が放送された、特撮テレビドラマ。 以前に、Dailymotion(デイリーモーション)へ「全26話」アップしています。 URL : http://www.dailymotion.com/sriuploa

  • 短編小説:ミステリアスサークル

    まだ若い小麦畑に、説明書つきのミステリーサークルができていた。 説明書の方が解読対象になる下手文字、 メディアは ミステリーサークルてはなく、 説明書にあった通り、 ミステリアス・サークル ととりあげた。 UFOも見つかり、 人々は宇宙人の存在に色めき立った。 交配についての立候補まであったのは、 説明書に 写真つきのプロフィールが 載っていたからである。 小麦畑の持ち主は、そこらへんを歩いていた

  • 「エンジェルボール」飛騨俊吾 著(双葉文庫)

    舞台は広島県、そして因島。 主人公が活躍するのは「広島東洋カープ」 42歳のオヤジが広島東洋カープの守護神として活躍する物語。 但しそれはたったの一年間。野球を題材にした大人のファンタジ―。 2007年から2008年の物語・ <野球は知らなくても、興味がなくても、十分楽しめる!!> 双葉文庫の紹介文がこちら ***************** 1 トラック運転手をしながら小学生の息子二人と広島県因

  • 『スターウォーズ 最後のジェダイ』 個人的オススメポイントをまとめみる🔥🔥🔥 ネタバレなし感想

    a long time ago, in a galaxy far, far away.... 劇場ではここで拍手が起きました。 こんな映画は初めてでした。初めての映画体験でした。僕は感動しました。映画にはこれほどまでに人間を感動させ、人間を楽しませることができたのか、と。 ちょっとキザな入り口になってしまいましたけれども、今回印象的だったので、書いて起きます。 ということで!見てきました、『スター

  • 『スターウォーズ 最後のジェダイ』注目ポイント🔥🔥🔥

    本日は12月15日! そう、スターウォーズ最新作の公開日です!! ツイッター上で、今作をもう見てしまったという人の「衝撃だった!!!」的なツイートを見かけてしまいました。 このブログを書いているのが12時ごろですので、最速上映を見る私は上映開始まで12時間を切ったことになります。 さて、つい先日までスターウォーズに関しては7と3をちょこっとしか見たことのない、超絶にわかファンだった私ですが、この一

  • 『GODZILLA(ゴジラ) 怪獣惑星』 アニゴジ 感想ネタバレ SFでゴジラはどう進化するか

    まあ設定を見ればわかると思いますけどもめっちゃSFなんですよね。それがこの映画全体を通しての特徴なんだと思います。 それまでの実写で描かれていたゴジラは、『シンゴジラ』見ればその通り、いっろんな制限を抱えていたんじゃないでしょうかね。現実という制約を。それは特撮というそれまでの撮影方法にも言えることですけど。 ゴジラが壊すもの通るところそして人類の戦い方。そういうゴジラにまつわるものが制約されてい

  • 今年のベスト映画

    ちょっと気が早いかもですが、年内のラインナップを眺めていて、これを越えて来るような映画はなさそうなので、言っちゃいます。 今日観て来ました。 これが私の今年のベスト映画です。 『セブン・シスターズ』 超面白かったっす!笑 近未来、人口爆発や環境破壊による食料不足が深刻化したが、遺伝子組み替えの作物を大量に開発、生産することで、飢餓を回避した人類。しかし、その作物の副作用により、単生児が極めて生まれ

  • ブレードランナー 2049 を見てきました。

    待ちに待ったブレードランナーの 30年ぶりの続編が公開されたので初日の最終上映に会社終了後直行しました。 極上爆音をやるとの事なので、劇場は多少遠いですがシネマシティに。 余りネタバレをするのもどうかと思いますので手短に言うと面白かったです。 2時間30分以上もの長編ですが、長さは気にならず、あっという間でした。 そして今回も登場するガジェットが凄くいい。 車の天井部分がドローンになっていたり、新

  • 映画『メッセージ』

    Amazonより映画ソフト届く。 出演はエイミー・アダムス、ジェイミー・レナー、フォレスト・ウィテカーなど。 宇宙人襲来モノです。 が、 ドッカン、ドッカン!ワー!キャー!アメリカ万歳!!的な映画ではありません(そーゆーのも好きよ)。 一人娘を失い、傷心に生きる言語学者の女性〈エイミー・アダムス〉扮するルイーズが主人公。 ある日突然世界各地の上空に巨大宇宙船が浮上(ばかでかいモノリスみたいなの)。

  • 映画 メッセージを観てきました。

    監督公認の ばかうけソックリな宇宙船が出てくるSF映画 メッセージを観てきました。 突如世界の12か所に巨大な構造物が出現。 出現した国がそれぞれ調査を開始し、異種とコミュニケーションをとる為に、言語学者の主人公が物理学者と一緒に努力をするというお話。 この話は戦闘が有ったりはせず非常に地味ですが、いかにコミュニケーションを取るか試行錯誤し、少しずつ進展させる雰囲気が、かの名作SF「星を継ぐもの」

  • パッセンジャーを観ました。

    劇場の予告で観て気になっていたパッセンジャーを観てきました。 SFで、作品の舞台は星間移民船で移民先の惑星まで百数十年かかる距離のほとんどを船員、移民ともに人工冬眠状態で過ごし、到着4ヶ月前に目覚めるはずが故障で一人だけ残り90年の距離で目を覚ましてしまうというストーリー。 移民船のデザインは見た目重視ではない為、実用性重視の無骨に感じますが、逆にそれが格好よく、その宇宙船が恒星を利用してのスイン

  • 虐殺器官を観てきました。

    伊藤計劃の三篇の長編の中で一番好きな作品ですが、制作途中に制作会社が倒産したりしましたが、新しい会社に引き継がれ無事公開されました。 9.11のテロ以降、テロが激化し手製の核爆弾まで使用されるに至り、先進国では急速に監視社会化がすすみテロは減少。 その一方で政情不安定な地域では独裁者による虐殺が多発し、米国が秘密裏に要人暗殺部隊を結成し独裁者を消して回る中で、とあるアメリカ人が暗殺対象として上がる

  • スターウォーズの外伝 ローグ・ワンを観てきました。

    スターウォーズのエピソード4の前日譚にあたるローグワンをMX4Dで見てきました。 その前日に予習もかねてエピソード4のBlu-rayを久しぶりに観たのですが、オープニングテロップで盛大なネタバレが…。 気を取り直して映画館で視聴をしたのですが、凄くよかったです。 特にダースベイダーさんが出る事は知っていましたが、戦闘シーンがあるとは思わず、テンションが超上がりました。 更に、ロイヤルガードも、ちょ

  • 説明しよう!6

    【ホラー映画ベスト3】  3位 シックスセンス                            2位 リング(日本版)              1位 シャイニング 【シャイニング】  普通ホラー映画と言うと暗いのが当たり前だがこの作品は作中9           割明るいのだ。           ラスト5~7分はジェットコースター並みのスリル!おススメ!           (作品が気に

  • 『Back To The Future』アメリカ,1985

    今日は久しぶりにバックトュザフューチャーを観ました〜 この映画は知っている人もたくさんいると思いますが、私がこの映画に出会ったのはちょうど1年くらい前でして、ちょうど去年が映画の中でマーティーとブラウン博士がやってくる30年後の未来、2015年だったんですね〜 初めてこの映画を観たときのことは忘れられません こんなにワクワクしたのは初めてなんじゃないかなと思うくらい!! 3シリーズありますが全部一

  • 【事務連絡】最近の活動について

     MacBookProを買っちゃいました。梅雨でも相変わらずの私です。 えーーとお久しぶりです(;^_^A  この間何をやっていたかというと【小説】書いてました。何故小説書いてたかというと気分転換ってやつです。またマンガへの意欲が戻り次第制作へと取り掛かる予定です。 気になる(?)内容ですがタイトルは【日本人消失】読んで字のごとく一瞬で消えた日本人のお話。しばらくはこちらのほうに力を入れていくつも

  • 【アニメ感想文】エヴァの今と過去(2)

     SFアニメの中でも異色作であるこのアニメはガンダムと同じで最初は一部地域で放送されていてそこから口コミで広がり全国区になったアニメである。 だから最近のように売り込まれ人気がなくなれば打ち切りというような市場重視のアニメのような感じではなく本当に実力でのし上がったアニメである。   主人公【碇シンジ】は14歳にしてエヴァのパイロットとしていきなり父親から呼び出される。(母 碇ユイは謎の死を遂げる

  • 【アニメ感想文】エヴァの今と過去(1)

     今回は少し長くなるかな?  私がいつも通り部室でダラダラしていると何気なく当時仲良くしていた部員が【残酷な天使のテーゼ】のテーマCD片手に「こういう作品があるんやけど」と話しかけてきた。 これが私とエヴァとの出会いであった。 観たときの第一印象はどこにでもあるロボット・アニメといった感じだった。 でも友人との付き合いを大事にしたかった私は、まだこの辺は電波塔はあまり立てていないらしく(どんなとこ

  •  2.5次元(オフ会へ!)

     前回からの続きで、オンラインゲームの内容そしていよいよオフ会に参加する? というところまで描いています。では続きをどうぞ! 【次回予告】2月13日を予定しています。

  •  2.5次元(ゲーム編)

     2.5次元のつぶやきというのは 皆さんのご想像の通り 現実と非現実をブログでつなぐという意味でつけました。 でも 実際に作品は描いています。  オンラインゲームで知り合った、男女の青春ものです。 まだ完結していませんが 反響・・・いや私のやる気次第で描くかどうか決めます。 今回はゲーム(プネット)の冒頭シーンから  続く (注意 P.Nタカムラは昔使っていたものです)  【次回予告】2月9日を予

  • 1_The Core_ザ・コア

    ザ・コア 地球が崩壊する系 主人公がそれを阻止するタイプ 結構前にテレビで途中から見た記憶がある。 特に、船体を切り離す所が記憶に残っていた。 最初からフルで見たのは初めてで、内容は、やっぱりなって感じだった。 どうせ死ぬのはわかっていたし、主人公とヒロインが残るだろうという予想もできた。 しかし、死に方が多彩で面白かった。 人が死ぬたび、目的に一つずつ近づいている感じがハッキリとわかった。 地上

  • 進化

    WordPress・MTOS簡単インストール機能対応!レンタルサーバー『ヘテムル』 ちょっといつもとは違った雰囲気で描きました。 最近雑になってきてたので今回で少し気合を入れました。

  • <harmony/>を見に行きました

    伊藤計劃原作の<harmony/>劇場版を見に行きました。 原作が大好きでしたので、期待半分、怖さ半分で見に行きましたが、駆け足な展開もありましたが、期待を上回る面白さでした。 原作自体、主人公トァンの内面がメインの為、アクションが乏しいので盛り上がりに欠けるのではと思っていましたが、そんなこともなく最期まで楽しめました。 ただ、気になるのが、映画版は原作以上に百合百合しており、それが結構鼻につき

  • 屍者の帝国、蒼き鋼のアルペジオ カデンツァ を観ました。

    屍者の帝国と蒼き鋼のアルペジオ 劇場版を視聴しました。 まずは屍者の帝国。 ネット予約画面を何気なく見ていたら運よく舞台挨拶付がしれっと出ていたので予約。 原作者の伊藤計劃が大好きですが、この作品は早逝された作者の絶筆作品で、円城塔が引き継いで完結させた作品。 その為、ごく僅かな拘りで原作は未読でしたが映画化されたので、見に行くことに。 フランケンシュタインによる屍者技術が普及し、労働力や兵力とし

  • あぶくの城

    フィリップ・K・ディックの研究本 ディックの研究本は多数出ていますが、これが一番簡潔でいいですね 筆者も山野浩一氏、森下一仁氏、巽孝之氏など多彩ですし、さらには「異星人マインド」(仁賀克雄訳)という短編が一作おさめられています この本の特徴は日本で出版された際の表紙写真が添えられていること 特にハヤカワSFシリーズ版はセンスがいいですねえ 「逆まわりの世界」とか「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」

  • 朝のガスパール

    筒井康隆の新聞連載長編 帯にもありますとおり日本SF大賞を受賞してあります さらにこれは実験小説でもあり読者が意見を文書で送り、筒井氏が取り入れていくというもので、18世紀のイギリス人作家行った手法だという ちょうどパソコンが普及しだしたころで、インターネットにいち早く精通していた氏ならではの挑戦であり常に新しいものに目を向ける様は流石天才肌 そして、その小説の出来はやはり筒井ワールドであり、筒井

  • 深夜の市長

    地元の紀伊國屋書店で新古本バーゲンで発見、購入いたしました なかなか海野十三の著作は読めないでいたので嬉しかった。こんなの刊行されているのも知らなかったので 収録されているのは表題作のほか「蠅男」「振動魔」「赤外線男」「三人の双生児」 今回はカテゴリーをSFにしたが、どちらかというとミステリー色の強い作品がこの本には集められた 「振動魔」だけ読んだことがあったが、他はすべて初読である意味新鮮 古い

  • 猫の首

    にゃんともまあ、可愛い猫の表紙 しかし、猫好きの方はこの小説は読まない方がいいですw 「日本沈没」「復活の日」などで知られる小松左京氏 やはりこの人は大長編の方が読ませる技量を持っています しかし、本書のような短編集やショートショート集も多数刊行されています でも、やはり大長編作家のイメージが強いせいか、こういう作品集は陰ひなたで咲く花となってしまっているのもたしか そして、大きなインパクトを植え

  • 重力地獄

    眉村卓の初期短編集 第1回SFマガジンSFコンテストで第二席入賞した「下級アイディアマン」が収録されている 眉村氏と言うとジュブナイルの印象が多いが、代表作の連作シリーズである「司政官」シリーズなど、短編はハードSFも多く、秀作も多い作家である また、この作品集には収録されたすべての作品に対して眉村氏自身がコメントを残しており、それが案外自虐的で面白い 私は「正接曲線」という作品が好きだが、眉村氏

  • METRO 2033

    ロシア発のSF小説 核戦争後、複雑な迷路のようになっているモスクワの地下鉄路線で生きる人々を描く作品 人びとはそれぞれの駅で集団をつくり、時に協力し、時に敵対する そして、その人類の脅威となるチュルスィ(黒き者)とはなにか なかなか楽しめる大作です、モスクワの地下鉄路線図が添えられているのもいい、主人公たちの居場所を確認しながら読み進められます これはXboxでのゲームと連動した小説だそうです こ

  • スロー・リバー

    1996年ネヴュラ賞受賞作 汚水処理事業で大成功した家の少女が誘拐され、両親は身代金を払おうとせず、一人の女性ハッカーによって救出されるというストーリー その後家に帰ることもできなくなった少女が、自分の人生を狂わせた謎を紐解いていくというもの まあ、全体的な話はともかく、この汚水処理というのがこの作品の一大テーマですな なんでも世界中の水道水で、外務省によるとそのまま飲んでもいい水道水を提供してい

  • ベトナム観光公社

    筒井康隆氏の第二短編集 このハヤカワ文庫版は絶版ですが、中公文庫版がまだそんざいするか、あるいは形を変えて中の作品は読むことが出来ます。全集にはもちろんすべて載せられていますしね この表題作は「家族八景」に続いて直木賞候補になりました これが取れていたら、もう少しSFというものの価値観が変わっていたのでしょうが、やはり落選 しかしすごいですよこの小説、もし現代だったら発表するや否や、ツイッターやフ

  • 地を継ぐ者

    不老不死がテーマ この作品では人間は体内に無数のナノテクノロジーロボを入れておきます すると、病気になりそうな所や病気になってしまっている部分をそのロボが治してくれるというわけです なんか、本当にこんなのいつか発明されそうw まあ、そんな未来社会を舞台の中でサービス精神満載の展開で読ませてくれます 過去にサンリオ文庫がこの作者の作品を出していたようで私は今まで一度も読んでいませんでした なんせサン

  • 終わりなき戦い

    最強の訓練と教育を受けた兵士たちが謎の異星人トーランと果てることのない戦いを繰り広げるという作品 福本直美氏(本書の解説は素晴らしいと思う)の解説によると、本書を書きあげる上で、作者はハインラインの「宇宙の戦士」を参考にしたとのこと 「宇宙の戦士」と言えば、あのガンダムのモビルスーツの参考にもなった作品で戦争を賛美した書籍として有名である しかし、この小説ではまずを持って、そのトーランなるものが一

  • 獣人伝説

    現代社会の腐敗にある日神は怒った 神からの指令を受けた主人公は人間の姿に化けて腐敗を横行させる「有尾人間」を次々と殺害していくが…… 半村氏の伝説がつく作品は別にシリーズでもなんでもなくすべてが独立した作品なのですが、これはストレートに面白い作品です しかし、このストーリーの転がし方は実に巧妙 悪魔を次々と殺害していくうちに主人公の心に芽生える矛盾 その矛盾こそがこの話の肝 それが壮絶なラストへと

  • 柔らかい月

    イタリアの作家、イタロ・カルヴィーノの短編集 このハヤカワ文庫版は絶版だと思いますが、反リアリズム派の代表的作家なので、SFというカテゴリーではなくどこかで今も出版しているかと思います 表題作「柔らかい月」は月の一部が地球上に触手のように伸びてくる話 一瞬でなくなる物質文明を風刺をこめて描かれています 実は私は若い自分はこの作家の作品を全く評価していませんでした 内容が薄い そう感じてしまっていた

  • クラッシュ

    個人的にバラードの最高傑作と思っている小説 現在では創元推理文庫で読めます これはクローネンバーグ監督で映画化されており、それはそれでよいのですが、この狂気のお話はやはり文章で味わう方が刺激的です 随分前ですがこのバラードのテクノロジー三部作と言われる一つの作品「コンクリート・アイランド」を紹介しましたが、こちらが先に発表されたことの方が驚きです 「コンクリート・アイランド」閉塞的現代に閉じ込めら

  • 銀の三角

    SFマガジンで連載当時から読んでいた銀の三角 萩尾望都氏の最高傑作と言われております しかし…… わからないw でもぐいぐいと読ませる力に満ちているから不思議 こういう作品は頭で理解しようとしてはならないものなのでしょうか この記事を書くにあたって、じっくりと今一度読み返してみました それでも、なんとなくわかったような気がするどまりw ただ一言言えるのは ジェイフって、最後どうなったの? (笑)

  • たったひとつの冴えたやりかた

    片山若子さんのカバーイラストがいいですね 表題作は念願の宇宙旅行へ出発した少女 銀河へ飛び立つ途中に冷凍睡眠に入るわけですが、その間に頭の中に一人のエイリアンが侵入 二人は協力しながら冒険を続けるというもの なかなか楽しい作品ですが少し悲しい結末がまっています 他に二本の中編が収められています さて、作者の名前はジェイムズ・ティプトリー・ジュニアとあるので、男性作家が書かれたものと思いがちですが、

  • コロサス

    ハヤカワSFシリーズ、いわゆる銀背 この作品、映画にもなったのに一度も文庫化されなかったのが不思議 昨今でもはやりのAIが人間を支配するという話、その先駆けと言ってもいい話ですね アメリカで作られた巨大コンピューターコロサス 人間の判断を得ずともあらゆる軍事行動を発動できる権利をこのコンピューターは与えられます すると(東西冷戦時代の小説ですので)なんとソ連にもガーディアンという同じような巨大コン

  • 宝石世界へ

    ニューヨークの地下鉄で早朝たまたま同じ車両に乗っていた警官と一人の娘 すると乗り合わせた他の乗客がすべてマネキンへと変わっていた! なんか、ドッキリのネタのような始まり方をする小説ですが異世界ものとしてなかなか楽しめる一冊です やがて地下鉄が到着する駅 そこはニューヨークのようでニューヨークではない 全く異質の町であった! 作者のテッド・ホワイトは私はおそらくはこれ一冊しか読んでいないと思います

  • レベルセブン

    最終戦争ものの古典中の古典 これは絶版となったサンリオSF文庫版ですが、どこかで出しているんじゃないですかね、岩波とか河出とかで タイトルのレベルセブンとは4000フィートを超える地下にある秘密の原爆ロケット発射基地のこと そこに配属されたX-127なる人物の記録が主な内容 著者のモルデカイ・ロシュワルトはこれが唯一のSF作品 イスラエル国民で、当時はアメリカの大学の准教授で社会学、哲学を教えてい

  • スキャナー・ダークリー

    フィリップ・K・ディック後期の名作 これを書いたおかげで、この作家ジャンキーじゃねえかと、警察に疑われるようになってしまったというやつですw まあ、この作家は結婚と離婚をやたらと繰り返し、常備薬のアンフェタミンが切れたため、密売人からジェネリックもどきを買って膵臓と神経衰弱で入院したり、私生活にいろいろと問題のあった人で、やはり作品の質が安定しているのは、結婚直後の幸せな時だったりしますので、この

  • カンタン刑

    多くの筆名を持ち、様々なジャンルで小説を発表してきた式貴士氏 SFとしての第一短編集がこの本となります 10篇からなる短編集なんですけど、少し驚いたことがあって取り上げました 表題作の「カンタン刑」 これはあまりにも残虐な殺人行為を犯した場合、死刑よりももっと苦痛を与える刑罰を設けた未来社会の話で、実際に刑を執行されたものが無限の苦しみを味わうというものですが、昨今のニュースでこれが現実味を帯びて

  • おれに関する噂

    筒井康隆の名作短編集 「熊の木本線」は名作ですね、「世にも奇妙な物語」で映像作品にもなったようです(ごめんなさい、見ていません) でも「熊の木本線」は映像にしたらあまり面白くなさそうw こういうのは文章で読むからじわじわとくるのですよ 「幸福の限界」とか地味に好きです 最近の若い人はレミング現象とか知らんのかも知れないけど、この当時は流行っていましたね 半村良のデビュー作「収穫」などもこのテーマで

  • おもろ放談

    70年代、星新一、小松左京、筒井康隆ら数人のSF作家による対談がまとめられた本です これはもう、正直面白い しかし、これ、現在出したらすぐネットで叩かれそうな内容で溢れかえってますねw 昭和の時代の方が発言もおおらかで良かったということでしょうかw もう、真っ先に語られている「インフレ・貨幣制度・食料・スパイ制度・そして……」でもかなりな問題発言がつづられています 「まあ、しかし、最近世界各地でた

  • 真鍋博のプラネタリウム

    星新一氏の著作の多くの表紙絵&挿画を描かれた真鍋博氏 その挿画とショートショートの一部を紹介した一冊です 星氏の本では真鍋氏か和田誠氏のイメージがありますね 真鍋氏は以前に紹介したアガサ・クリスティーの表紙も描いており、独特の世界観があるイラストレーターです これは名作「おーい、でてこーい」の挿画と一文 普通は挿画は小説の味付けのように利用されますが、この本のように挿画を紹介するのに小説が味付けと

  • 砂上の影

    著者の久野四郎氏は昭和7年生まれ成蹊大学卒としかわかりません この本にはあとがきも解説もなく、また久野氏もこれ以外には全く違うジャンルの書籍を一冊刊行しているだけで、正直謎の作家であります この本には表題作を含む17本の短編が掲載されています その中の一編、私が特に気に入ったものをご紹介します ある男が不思議な女と出会います 男が女と逢瀬を重ねるたびに男は世界が血みどろになるような悪夢に襲われます

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