• それは思いやりだと思うよ。

    「やっぱり出てるところは出ていた方がいいので、いっぱい食べて下さい。」 と、彼に言われたことがある。 それは彼の思いやりだと思うよ、と、誰かに言われて気が付いた。 あ、そっか、少しは優しくされてたんだ、私は。 あの人にも、私への気遣いがあったんだよなぁ。 だから2年も、連絡を取り続けた、途中何度もはぐれそうになりながらも。 私は、どうにも石みたいに堅い所があって、人から優しくされても気づかなかった

  • 優しさとは

    一昨年の夏に、アパートの部屋で一人で倒れてしまって、 救急車で病院に搬送されたことがあった。 原因はよくわからなくて、体の中で炎症反応が出ている、とのことだった。 とにかく目の前が真っ暗になって気持ち悪くて、冷や汗が大量に出て止まらなくて、 自分でも危機を感じて、病院に行くしかないと思ったのだった。 救急隊の人が、まず身近な人に連絡を、ということで、夫の携帯に掛けてくれた。 集中治療室に入れられて

  • 1/16

    彼に言われたことや、されたことって、 冷静に考えたら物凄くヒドイことだったり、非常識だったりするのだけど、 なぜかされている間は、気にならなかった。 それどころか、気持ちいい、とか、気楽に感じることが多かった。 気を遣い合う女友達とのやりとりよりも、 彼と1日中下らないメールを何十回も飽きないでしてる方が、 自分の性に合っていた。 今になって、言われた言葉とかされたことを思い出して、 常識の範囲で

  • 今の気持ち

    私は、心の中で一番に想った人と、想い、想われ、思いっきり愛し合って、 あ~、もう人生悔いないな~って、 そういう記憶が一つでも欲しかった。 あの時、若かったなぁ。 若くて、向う見ずなこともしちゃったけど、 充実してたなぁ、 あれは本当に良い恋だった。 そういう記憶が、一つでいいからほしい。 いつも、追われてるような10代とか、20代だった。 だからこそ、それを取り戻したい。 充実でいっぱいにしたい

  • ごめんね。

    大人になってからずっと、本来の自分をどこかに置き忘れてきたような 違和感が付きまとっていて、消えない。 意識のどこかが、深い闇の中に彷徨いこんでいるみたいだ。 去年や一昨年の冬、 彼は何回も私にメールで助けを求めてたと思う。 次々に体調不良に見舞われて、しょっちゅう病院に行っていた。 私は遠くに住んでるし、なすすべもないし、 私自身も色々あるのに・・・と一度は背を向けたけど、 結局放って置けなくて

  • さよならできなかった。

    一昨年の冬、丁度12月の頭ごろかな。 彼と喧嘩になって、向こうから 「さようなら。今までお世話になりました。」 とメールで言われた。 私は、大人のふりして、 「ありがとう」 と返した。 でも本当は、凄く悲しかった。 早く忘れようとして、無理して無理めなアルバイトに飛び込んだ。 雪が降って寒いのに、作業小屋の暖房もない所での立ち仕事…。 よくあんなのに行ったな~と後で思う。 2週間が過ぎて、私は彼に

  • 話のすり替え防止!

    さっきの内容を彼にラインした 彼は長々とラインすると嫌がる、そして私からのラインは読まない、でも今日は読んでもらわないと 返事次第ではFacebook削除までしなくてもいいかもしれない 「もうそんなんなら面倒だから別れる」と簡単に捨てられそうな気もする まず気持ちよく読んで清々しく返事をくれるような男ではない、いつも難癖をつける 今晩返事をラインでもらう 直接話すのがもう嫌だ、話をすり替えられ、な

  • 止まらない情熱 2

    だから、離れていてもいつも存在を感じていたし、 緊張する感じ、気を張ってる感じがして、 普通に食べているんだけど、 私はどんどん痩せていった。 普通だったら、ありえないと思う。 現実に離れてるし、結婚してるし、物理的に会えないのに、 こんなに影響を及ぼし合って、どうにかなってしまうなんて。 でも、今こういう人案外多いんじゃないかな。 本当は、どんどんテンションが上がるのに対し、 どこかで制御しない

  • 止まらない情熱

    彼に対する気持ちを一言でいえば、 ≪止まらない情熱≫ だったと思う。 自分でも何でこんなに無我夢中で、訳が分からなくなる位に、 人に惹かれるのかな? と不思議に思う。 今でもあの感じ。 焼き付いている。

  • 魔法が解ける

    そういえば去年の8月ごろ、彼にそっくりな人が現れて、 私が彼にしてほしかったことを目の前に差し出してくれる人だった。 帰りに車で送ります、とか、 あなたのしてる事応援させてください、 とか。 私は見事にそれを、スルーしちゃったんだよな、どうも興味が湧かなくて。。 でもあのあたりから、流れが変わってきたんだと思う。 彼からふと、連絡が途切れるようになった。 私がどうしても、とメールすると返ってくるぐ

  • 予告編

    終わりのない予告編を見ているかのようだった、 彼とのことって。 ずっとずっと、いつ本編が始まるの?!って、 期待させられて魅せられて、いつまでも満たされない感じ… だから私はどこかでずっと、 待っていたんだと思う、いつになったら彼が私のことを気にかけて、 本当に満たしてくれるのか… こういうのって、流れが完全に終わらないとなかなかわかってても離れられない。 何か悔しかった、また引っかかっちゃった、

  • 彼もまた

    彼もまた、うつになりやすい人だった。 心臓が苦しいとか、 体がうごかないとか。 冬になると悪くなって、 彼から沢山メールがきてた。 今は私が同じ症状になってる。

  • 正しさと幸せ感

    彼とは結局、個人的には会わなかった。 食事に誘われはしたが、何だかんだ理由を付けて行かなかった。 怖くて体が震えていた。 ある人が「結婚したって、男は旦那だけじゃないんだよ。行っておいで」 とまで言ってくれたが、結局行かなかった。 何て私は窮屈なんだろう、そして彼も。 知り合いとか知己とか。 そういうものに囲まれて身動きが出来なさそうだった。 彼は自分で自分のことを「真面目すぎる」と言っていた。

  • プログラム

    「かわいいね、って、言って。」 私は自分の写真をメールに添付して、言葉を添えた。 「この写りがかわいいですね。 何年何月に、どこそこの場所で撮影ですか。」 私は、瞬時に彼が、画像データまで見たんだな、と悟った。 画像データを見るには、一度保存しないといけない。 だから嬉しかった。 彼が私の写真を保存してくれた。 彼好みの服装・・・スカートに、皮のブーツを合わせて、ジャケットに、 ふわふわしたストー

  • 良心

    彼、ともちゃんは時々、この人、良心というものがないんじゃないのか? と思うような、ギョッとすることを言うことがある。 それも、明らかに私を困らせようとか、傷つけようとはしていない。 まるで、自分が刃物を持っているのを知らないで、 私の肌に触れてくるかのようだった。 多分恐らく彼は、自分でそのことをよく知っていて、彼なりに何とかしようと していたと思う。 「こういうことは言わないで下さい。 これはし

  • 彼、ともちゃんは、独特で不思議な印象があった。 まるで文章を朗読するような喋り方だったし、 本当の彼自身というよりは、色んな人格を使い分けているような。 そういう窮屈さとか、器用さとか。 それが私自身によく似ている気がしてならなかった。 彼を前にすると、私が今まで、使い分けていた人格とか顔とか。 世の中向けのものが起動しなくなって、 宙に放り出されたような、ヘンな感触がよくした。 最初の頃は、それ

  • 追憶

    「もし興味がありましたら送りますので言ってください。」 自分の子供時代からの記憶を遡って書いた文章を、彼は私に勧めてきた。 ネットで繋がっている仲間や、学生時代の同級生たちからは、 「描写が秀逸で、自分の記憶の追体験をしているようだ。」 とか、他にも沢山、称賛されたらしい。 私は、気が進まなくて、ついに一度も申し出ることはなかった・・・。 私の知らない彼の姿を知って、嫉妬したくなかったし、 何だか

  • 書斎

    ともちゃん、大好きだよ!! 私はよく、こういうメールを彼に送った。 連絡を取りだしたばかりの頃。 「ともちゃん、とは、ありがたいです」 と彼は言っていた。 職場では凄く真面目なカタイ顔をして働いているから、 誰も彼のことをともちゃん、なんて呼ぶ人はいないと思う。 私だけが彼のことを、ともちゃん、って呼ぶんだ。 私だけのともちゃん。 ふざけて、 おやすみ、とか、おはよう、とメールしてみたことがある。

  • ともちゃん。

    ともちゃん。 ともちゃん、会いたい。 心の中で彼の名前を連呼しながら、今日私は検診だった。 彼は子供の頃身体が弱くて、よく病院通いだった。 メールで、何回も子供の頃に行った病院の話を聞かせてくれた。 彼は記憶力が良いので、当時の診察券の色やエレベーターのボタンの形とか。 そういう細部のことも全部覚えているらしい。 当時の記憶が一気によみがえってきたから、メモを取っている、 メモの量が30ページを超

  • 情緒不安定

    彼に対する私は、とても不安定な感じだったと思う。 よく、凝りもせずに2年間付き合ってくれたな、と思う部分もある。 彼に対して、色んな感情が出てき過ぎて、自分でも統一できない。 激しいアップダウン、極端から極端に揺れ動いて、 彼のことが憎くてたまらなくて、怒りがいっぱいの日もあれば、 誰よりも大好きで、愛してて、抱きしめたい日もある。 どちらが本当なのか、自分でもわからなかった。 ずっと実直に付き合

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