エッセイ 音楽批評という詩
音楽について、語ったり語られたりする際、わたしは注意することがある。音楽について言われたその言葉が、ちゃんとその人自身の詩となっているかどうかということである。 ごく若い頃だが、名前はとうに忘れてしまったが、あるクラシック音楽の評家と称する人の文章を読んだことがある。そこには、ある有名な音楽家の曲を... 続きをみる
音楽について、語ったり語られたりする際、わたしは注意することがある。音楽について言われたその言葉が、ちゃんとその人自身の詩となっているかどうかということである。 ごく若い頃だが、名前はとうに忘れてしまったが、あるクラシック音楽の評家と称する人の文章を読んだことがある。そこには、ある有名な音楽家の曲を... 続きをみる
音楽、殊にクラシック音楽について語ろうとすると、音楽についての教養がどれくらいだとかという話になりがちなのが、かなしいところだと思っている。 もちろん、音楽的な教養がしっかりしていることは、慶賀なことではあろうが、調性とか、この音は何調の何音などの基本的な音楽知識はあっても、クラシック音楽などは、ま... 続きをみる
ミケランジェリという名ピアニストがいたが、この人の実況録音の演奏が廉価で発売されていたので、買い漁ったことがある。 聞いて、まず、驚いたのは、観客たちの咳払いの激しさと、そうした雑音をまるで意に介していないように聞こえる、ミケランジェリの超然としたピアノ演奏である。 ほとんど、わざとしているのはない... 続きをみる
この三連休は(たぶん)外出なし。誰とも会話をしない3日間となりそうです。昨年 のGWもこんな感じだったかな。それでも巷ではコロナ感染者数が減りませんね。早く なんとかならないものでしょうか・・・ 今日はやることもないのでダラダラと過ごしていたらもう夕方、大相撲初場所が開催 されるというのでテレビを見... 続きをみる
クレンペラーという指揮者は、この曲は、音楽が鳴っている箇所は、ほぼ一時間ほどであるから、レコード一枚分で宜しいと、音楽が鳴っていない箇所はすべて削って、レコード一枚にして、世に問うたそうである。 クレンペラーという人は、大指揮者で、この人がいたお陰で、確かNBCオーケストラという立派な交響楽団ができ... 続きをみる
このオルガン曲は、わたしも、ご多分に漏れず、中学の音楽の授業で、初めて聞いたのだが、初聴したときの感想は、よく覚えている。 こんなに大きな曲なのに、なぜ、小フーガなどと「小」という題名がついているのだろうという違和感が先に立ったものだった。 4、5分ほどの曲に過ぎないのに、この圧倒的な大きさは、いっ... 続きをみる
生誕250周年ということで、何かと、ベートーヴェンについての催しがあるそうだが、わたしも、それに乗っかる形で、ベートーヴェンについてのかんがえを、少し纏めてみたいような気持ちになったりする。 クラシック音楽の愛好家でなければ、まず、ベートーヴェンの音楽を、全曲聴いたという人は、居ないだろうと思うし、... 続きをみる
現在のCDの収録時間の長さは、およそ、80数分というところだろうか。この長さは、じつは、ベートーヴェンの第九がまるっと入る長さが基準で、この基準を提案したのが、当時のクラシック界の帝王(もう、こう呼ばれる人は、居なくなってしまったが。)カラヤンである。 曲の長さは、指揮者によって増減するから、わたし... 続きをみる
あるクラシック音楽番組で、ベートーヴェンの曲のランキングを、人気投票形式でやっていた。日本人は、相撲の番付のような伝統のある国のせいか、ランキングがともかく好きな国民である。 Excelには、さまざまな関数機能があるが、これは、その人の好きな関数や嫌いな関数に分かれるようである。わたしは、いずれも日... 続きをみる
何でも、今年はベートーヴェン生誕250周年の年だそうで、ベートーヴェンに関する話題が多いそうである。 わたしは、ベートーヴェンのカルテットについては、不思議な聞き方をしたと思っている。先ず、いきなり、あの後期のカルテットを聴き、十五番のリディア旋法の箇所を除いて、まるで分からなかったこと。 それから... 続きをみる
吉田秀和は、この曲について、ある人の言ったことばとして「心はたしかに踊っている。ただ、それは喜びのためではない。」という文章を寄せている。 わたしには、これほど矛盾した性格が、何の苦渋も見せずに、自然と一丸となった曲は、他にまるでないように思える。無理に言ってみれば、明るい暗さ、軽快な重さ、死と同義... 続きをみる
ようやく週末。天気も良く、暖かくてお出掛け日和ですが、今日は一日外出せず。 朝は日課のベランダの植物の手入れをし、面倒くさい家事を済ませた後は、ピアノの 練習をしたり、クラシカ・ジャパンで録画した未視聴の映像を見て過ごしました。たま にはこんな日もいいよね。 目についたのがロッシーニ・フェスティヴァ... 続きをみる
内田光子さんには、申し訳ないが、このモーツァルトの子供用の練習曲としてよく弾かれるピアノ・ソナタを、内田さんので初めて聴いたとき、思わず、笑ってしまったことがある。 その時は、内田さんについてよく知らず、国際的な評価を得ている日本を代表するモーツァルト弾きのピアニストであることは、後になって、ようや... 続きをみる
今日は一日中冷たい小雨が降り続き、ベランダ園芸もできず、プロ野球も雨で中止。 ということで何もやることがなく(こういう時こそ家の片付けくらいしたらどうだ! by妻)、最近クラシックを聴いていないなと思って、なんとなく録画したクラシカ ・ジャパンの番組をダラダラと見ていました。長らく愛用?していたクラ... 続きをみる
あまり説明になっていない "お肉パラダイス製法とは?"
「今日は声がおかしい」そんな日が教えてくれたこと
2026年7月16日11:51の札幌駅2番ホームでの偶然過ぎる出会い
お仕事や演奏の機会をいただいて、あらためて感じた音楽のつながりのありがたさ
楽譜をなぞるだけではない、音楽を描くように歌った綱島の合唱レッスン
悪魔の音程をブラームス弦楽六重奏曲第2番記事に追加しました
スザンナ・マルッキ/東京都交響楽団(2026年7月17日 サントリーホール)|ジョン・レリエが歌う青ひげの世界
9度目のBOOK-OFF買取訪店と大吉からの4度目の大凶的着信
荒井英治×高関健/東京シティ・フィル(2026年7月16日 東京オペラシティ)|2曲のショスタコーヴィチコンチェルト
村上春樹の新刊「夏帆」読了
9つの歌曲(ブラームス)を聴くと考えに変化が
ブラックバードの音楽事情について…イングヴェイ.J.マルムスティーン…その2
最初の一声に表れる、1週間分の声の使い方
わが家の新しい仲間。その名は「ルンくん」
交響曲を2台ピアノで弾く公演+母の誕生日
今日はちょっとクラシックの話題。 仕事の帰りに書店でクラシック音楽の月刊誌を立ち読み(ちゃんと買えよ!)。 コロナのせいでクラシック・コンサートはほとんど中止なので記事が少なく、ページ 数も少ない・・・音楽業界も本当に大変だな、と感じました。 パラパラと見ていたら、なんと今年のザルツブルク音楽祭の写... 続きをみる
9月は妻の亡くなった月ということで、何かといろいろ思い出してしまいます。 なんとなくブログの更新も滞りがちになり、仕事にも身が入らず(それではアカン やろう)、考え事が多くなります。まぁ無理しても仕方ないので自然に任せて。 亡くなった年のことは断片的にしか覚えていないのですが、外面は平気な顔して 仕... 続きをみる
金曜日の夜は私のくつろぎのひと時でして、クラシック音楽ネタ三連発となりますが、すみません。ベランダ園芸は無しです。(しかし、なぜか死別ネタはあります。) 今日はピアノでも聴こうかと思っていたら、おお、イーヴォ・ポゴレリッチさんのショパンのピアノソナタ第3番がありました、2番もありました。ノクターンの... 続きをみる
今日は昨日の夜の続きです。クラシックネタになりますので興味のない方はスルー して下さいませ。 あの後、興奮してなかなか眠れなくなりまして、録画していた番組を物色して、おっ カルロス・クライバーのベートーヴェンの交響曲第四番がありました。ということで、 夜更かし覚悟で鑑賞しました。うん、なかなかお茶目... 続きをみる
今日も関東地方は、ジメジメと蒸し暑い日でした。九州の雨が気になりますが、梅雨 前線はしばらく日本付近に停滞するとの事。せめて短時間に集中的に降らないで、少し ずつインターヴァルを取ってくださいとしか言えない。皆様どうかお気を付けください。 今日は一日オフィスで仕事。来客あり、会議ありで少しバタバタし... 続きをみる
らぁ~ ちぃ だ れ~む ら まぁのぉ~ ♪ いきなりどうしたん?? ついに狂ったか? はい。今日は疲れて帰ってきたのでお惣菜と買い置きのワインで早めに晩御飯を済ませて、録りためたクラシカジャパンの番組を次々見ておりました。ほろ酔い気分の良いところで、アルゼンチンの生んだピアノの大巨匠ふたり(丸太・... 続きをみる
クラシック音楽界では、神様とまで呼ばれた名ピアニスト「ウラジミール・ホロヴィッツ」です。 この人のスクリャービンの練習曲とベートーヴェンの「熱情」には驚嘆したものでした。 2020年作です。
教会にバッハのオルガン響き渡りアンナは聴くや恋心もて シューマンのあやうき心支えたるクララのごとき妻はいずこに 雨やみて鳥の声する梅雨の入り
バッハはどこまでもまっすぐで超越的。 ベートーヴェンは入り組んでいて形而上的。 モーツァルトは全方向的で自然、そして、ときに無方向的。 モーツァルトの音楽の形容には、いつも、ピッタリとした言葉に欠ける。
西洋音楽に精通し、よくよく総覧した著者は、音楽には、よく言われるような「進歩」や「進化」などというものはなく、あるのは「メタモルフォーゼン<変容>」であると結論付けます。このことは音楽に限らず、芸術一般においても敷衍して言えることなのかも知れません。指揮者や音楽評論家としても活躍した著者の優れた音楽... 続きをみる
ホロヴィッツという名ピアニストは、ミスタッチは演奏の本質ではないということばを残している。これは色々と考えてみる余地のあることばで、今の世の中では、正確ということが、いつの間にか、何に増しての権威として君臨してしまっている。 およそ、ライブ演奏において、一音も音を外さないということなど、希有なことに... 続きをみる
モーツァルトの音楽を語る者は、誰でもその自然さを言うが、モーツァルトの自然は西洋の中でも、特筆されるべき自然である。 これは比喩によって語るしかないが、例えば、日が翳り、それとともに心がそこはかとない憂いを帯びる。または、落葉の降りしきる中を、少女が無心に踊っている。そのような無垢な情を伴った自然で... 続きをみる
アランは二十才まで正式な音楽を聞いたことがなかったと言っています。この書は、そのアランが音楽についての造詣を深め、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを素材として、縦横に語った書物です。調についてのそれぞれの興味深い性格付けが為されていますが、アランは、調の性格付けがもっともむずかしい仕事だったと述... 続きをみる
セザンヌが好きである。だが、セザンヌの名作と言われるものは、そのほとんどを、金持ちが持って行ってしまい、一堂に会して見ることができないものになってしまっているのが、現状である。 画集だけで、セザンヌの絵を判断するのは危険だということは、分かり切った話であるが、さて、セザンヌの本領を発揮した本物をじっ... 続きをみる
少し前の話で恐縮だが、この曲はたいへん好きで、よく聞いていた。 亡くなった本田美奈子さんも歌っていたが、「ああいう細い子じゃなくて、それこそテキサス辺りのでっぷりとしたおばちゃんに朗々と歌い上げて欲しいね」と言ったら、ある人から「それなら、スーザン・ボイルのを聞いたらいいよ。」と言われ、早速Yout... 続きをみる
第3楽章が有名なトルコ行進曲のピアノソナタであるが、わたしが注目したいのは、第1楽章のそれこそ出だしのところである。 とても単純で、きれいな旋律なのだが、わたしはここに、比喩になるが、何か異様なまるで大きく口を開けた怪物に吸い込まれていくような、または、底の知れない深淵をのぞき込んでいるような不安な... 続きをみる
うつつなき世をたのもしと思ほはばマタイ受難を聴くことなかれ カラマゾフ十七の春炸裂す 暑き日の地下への降下罪と罰 真の実在というものに出会いたい それならモーツァルトのジュピターを聞き給え
十五分ほどのオルガン曲だが、わたしが始めて、バッハの音楽に触れ得たと思ったのは、この曲だった。この曲には、甘く人を酔わせるような音は一音もない。 学生時代、ある本で推薦されていた、この曲のレコード(当時はCDではなく、レコードだった)を買って聞いたときのことは、よく覚えている。いや、はじめて曲を聞い... 続きをみる
ピアノ鳴る小暗き部屋に情念のほむらかがようロベルト・シューマン ヤナーチェク朱離鴃舌(しゅりげきぜつ)すプラハ春 半獣神口あけておる午睡かな 秋の夜たとえば耳を切るゴッホ ゴーギャンの赤罪の色夏の色
日なた日陰小春日和の散歩道 眺め入る空には秋や信号待ち 部屋を出でずこころ散らかる日曜日 <無季> 寒風にひとり吹かれて帰り道 雷鳴やひとり過ごせる部屋に風 レクイエム聴くよしもがなかの日にはモーツァルトは死にたりければ 聴くも良し聞かずともよしレクイエムモーツァルトは生きたりければ
ゼルキン&アバドのモーツァルトのピアノ協奏曲集を聴き込んだ。ゼルキンは亡くなってしまったが、これが彼の最も良いモーツァルトの演奏となったようだ。ゼルキンはモーツァルトのピアノ協奏曲は弾くのだが、モーツァルトのピアノソナタの方はほとんど弾いていないようで、わたしは寡聞にして知らない。あんなにモーツァル... 続きをみる
名前は忘れたが、わたしの心の中で、良く思い出されるある女流作家の言葉がある。 「自分は、モーツァルトやベートーヴェンになれるような才能はない。だから、作家なんていう商売は辞めて、人生を楽しもうと決めたのだ。」と 人が自分で決めた人生のことだから、とやかくいう義理はないのだが、この言葉を聞いて何か釈然... 続きをみる
世界的な指揮者となった小澤征爾が、若い頃ヨーロッパに渡った時のことを自伝風に纏めた本です。オートバイの後に日の丸の旗をなびかせて、ヨーロッパの街を疾走する自分の姿を書いたくだりは、なんとも微笑ましい意気盛んな若い日の小澤の姿があります。爽快な心意気に溢れたこの本は、若い人にはぜひ読んで欲しい一冊です... 続きをみる
ベートーヴェンにしては、思わせぶりな曲だと長年思ってきた。 グールドもベートーヴェンのアパッショナータが何故あんなに人気があって名曲と言われるのか、訳が分からないとどこかで言っていたが、グールドの言うことは、半分眉に唾をつけて聞かないといけないから、素直に賛同はしていなかった。 それで、つい最近、ホ... 続きをみる
わたしは、モーツァルトの「レクイエム」が好きでよく聞くという人が、信じられない人間である。先日も、モーツァルトの「レクイエム」が好きでよく聞いているという人に出会ったが、わたしは、この人はモーツァルトという人と音楽をまるで知らないなと心ひそかに思ったものである。 安藤美姫だったと覚えているが、「レク... 続きをみる
「ニーベルングの指輪」には驚嘆した。近年ない感動を味わった。この歳になって、こうした感動を得るとは、いや、音楽の世界はじつに広いと改めて感じ入った。 ワーグナーが好きで、ワグネリアンという人たちがいることは知っていたが、実際、その人たちの気持ちも分かるような気がした。音楽の表現力の、モーツァルトとは... 続きをみる
演奏は単なる解釈ではなく、高度な創造的営為であることが、このリヒター盤の「ブランデンブルグ協奏曲」で知られる。 ブランデンブルグには、他にも、ピノックやアーノンクール、レオンハルトのよい演奏があるのだが、(カザルス盤もあるらしいが、わたしは聞いたことがないので)このリヒター盤がブランデンブルグを演奏... 続きをみる
シューリヒトの音 いったい、指揮者が変わるだけで、オーケストラの音は変わるのだろうかという根強い俗見があるが、その問いに答える目覚ましい実例が、シューリヒトであると言えると思う。シューリヒトが主に指揮した楽団は、パリ・オペラ座管弦楽団で、ヨーロッパでも一流のオケとは言えない。ウィーンフィルやベルリン... 続きをみる
現在、日本のピアニストで、こんなに見事にモーツァルトを弾きこなせる人は、彼女くらいだろうと思って、好んで聞いている。協奏曲のアルバムの謳い文句には、Greatという言葉が使ってあったが、その言葉を少しも裏切らない非常な出来映えである。モーツァルトのピアノソナタのCDも、実にいい。 それにしても、この... 続きをみる
自我形成 自我を形成するとは、周囲から自分が切り取られることである。自我は切り取られた傷口に沿って自分を形成していくものである 寒天からナイフで小さな立方体を切り取る。 要点は、その立方体の小片にではなく、切り取られたという、そのことにある。 そうして、再び周囲と新しい関係を築くこと。自我形成とは、... 続きをみる
題名は、ベートーヴェンの有名なヴァイオリンソナタからとられています。トルストイはこの作品でクロイツェル・ソナタを徹底的に批判し、やがて、芸術一般を否定する強烈な思想を確立するに至ります。しかし、この小説で見せるトルストイの芸術家としての稟質は目覚ましく、夫が不倫をした妻をナイフで刺す場面などは、圧倒... 続きをみる
この曲は、昔から気になっていたピアノ曲で、op.111のピアノソナタに心の底から感激し、もうこれ以上のピアノ曲はあるまいと思っていたときに、op.120のこの大曲があると知って驚き、聞きたくてどうしようもなかった。学生時代のことである。 最初にグルダを聞いたが、どうも納得できない。次にブレンデルの演... 続きをみる
モーツァルトの父レオポルトは、自分の息子は天才に違いないと、モーツァルトがごく幼い頃から、その手紙を後世のために取って置くように家人たちに命じました。レオポルト亡き後も、その遺訓は守られ、わたしたちは現在、膨大な量のモーツァルトの手紙を読むことができます。けれども、その手紙は、モーツァルトの音楽の大... 続きをみる
あまり、知られているとは言いがたいですが、日本を代表するピアニストです。 特に、モーツァルトの演奏に定評があります。この人のモーツァルトは、とてもよく聴いています。 2015年に描きました。
デンマークの哲学者キルケゴールの秀抜なモーツァルト論です。「音楽的エロスについて」という副題がついています。特に「ドン・ジョヴァンニ」を酷愛した筆者が、「石が語り始めようとする前に、私は語り始めなければならい。」と音楽について正確に語ることの不可能と、またその必然性とを表した有名な言葉で、モーツァル... 続きをみる
ショスタコーヴィチが気になっていた。この政治的に極めて奇怪な経験をした作曲家は、つい最近まで生きていた現代人だが、ロマン主義でもなく、シュトックハウゼンのような実験的で前衛的な音楽家でもない。 シンフォニー15番はテレビのNHK交響楽団で聞いたのだが、その不思議な音が忘れられなくて、ネットで色々検索... 続きをみる
ホロヴィッツが分かるようになり、とても好きになった作曲家がスクリャービンであった。ホロヴィッツが分からなかった理由は他でもない。このピアニストが実に癖のない理想的なピアニストであることに由来していた。 ピアニストの模範といわれるほど、そのピアノを弾く姿勢から打鍵のタッチに至るまで、隙がまったくない。... 続きをみる
グールドの代名詞のような曲だが、グールドのこの曲の演奏がなぜこうも現代人に訴えかける力を持っているのか、わたしには不思議なのである。 まず、このゴルドベルグ変奏曲という曲である。この曲は、バッハの中でも、もっとも長大な鍵盤曲だが、演奏に50数分もかかるというのに、忙しくてしようがない現代人の感性に合... 続きをみる
ずいぶん前から聴いている曲だが、このピアノソナタはリパッティの演奏が一番よいと思っている。だが、リパッティはモーツァルトのピアノソナタでは、この「K310」一曲しか残していない。早逝もあるが、なぜわざわざこの一曲なのだろうと、いろいろ想像を巡らしていた。 というのは、ショーペンハウアーが「意志と表象... 続きをみる
音楽の父ヨハン・セバスチャン・バッハの二度目の妻アンナによるバッハの評伝書です。およそ、音楽家の妻として、その夫について、これほどの評伝を残せた女性はアンナぐらいでしょう。それも西洋音楽史上、最上級の破格の天才バッハであったことは、後世のわれわれにとっては、何物にも代え難い最上の贈り物となりました。... 続きをみる
ミケランジェリのピアノは輝かしい。それも表面だけピカピカ光る金メッキの輝きのそれではない。精神の内部から、放射される紛うことのない輝きである。同国のルネッサンス期のミケランジェロの描く赤ン坊が筋肉隆々としていて見る者を圧倒するように、ブラームスの曲がシューマンの曲が堂々たる風格と輝きを持った一流の作... 続きをみる
前に、ビリー・ジョエルのポップスの迷惑だったことを書いたが、このことは、ベートーヴェンについてよく考えるときの糸口になるのではないかと心付いたので、ここに書いてみたい。 わたしはそのとき、「悲愴」の2楽章についてまったく無知であったから、ビリーの声が焼き付いてしまった訳だが、ベートーヴェンの曲は、確... 続きをみる
十五分程度の曲なのだが、学生時代、はじめてこの曲を聴いたとき、そのあまりの苦さに怖じ気づき、再びこの曲を聴く気になるだろうかとさえ疑った曲である。このベートーヴェンの後期の王冠と言われる弦楽四重奏の苦さは並大抵のものではない。シェーンベルグさえ、まだまだ聴きやすいと思えるほどである。 学生時代からは... 続きをみる
ご存じの人も多いと思うが、ビリーがピアノソナタ「悲愴」の2楽章に歌詞をつけてアカペラで歌っているポップスがある。私はうかつなことに、ベートーヴェンの曲だと知らずに、友達に勧められて、ポップスも棄てたものじゃないなと何度も飽きるほど聴いた。学生時代のことである。 困ったのは、それからである。「悲愴」を... 続きをみる
バッハのマタイ受難曲やヨハネ受難曲を聞き込んだ。 そうして、思ったことがあるのだが、そのことについて少しばかり書いてみたい。 アーチ型の橋を石組みで作るとき、アーチの下の部分をまず木組みで作り、その上に木組みに合わせて石を載せていく。その後に、木組みを取り除けば、しっかりした橋ができる。物理的に見て... 続きをみる
クラシック音楽の好きな人なら、ぜひ座右に置いておきたい一冊です。古今のクラシック音楽の中から、年代順に300曲を厳選しそれぞれに著者の卓抜で正確な評価を加えていきます。グレゴリア聖歌からシュトックハウゼン、武満徹に至るまで、クラシック音楽に対する著者の並々ならぬ造詣の深さは、単なる紹介書の域を超えて... 続きをみる
喜びはモーツァルトを聴くこと 時にふと誰かが聴いている モーツァルトの音楽に耳を澄ますことは 無上のよろこびである なんという絶対の新しさ なんという絶対の自然さ どこまでもつきぬける自由 流れ出して止まない無限のやさしさ きよらかな泉のようによどみを知らず溢れでる抒情 そうして 異様なまでの多様性... 続きをみる
バッハの音楽は神に捧げられている ベートーヴェンの音楽は人類に捧げられている モーツァルトの音楽は言葉に窮する ハイドンの音楽は美のために スカルラッティの音楽は遊戯のために メンデルスゾーンの音楽は趣味のために シューベルトの音楽は心情のために ショパンの音楽は集う人のために シューマンの音楽は気... 続きをみる
セゴビアという名ギタリストがいた。ある友達がその人のことを当然のごとく絶賛しているのを聞き、早速買って聴いてみたが、良さがさっぱり分からなかった。1930年代くらいの古い録音で、多分SP番からの復刻だろう、録音状態の悪さもあって、何がいいんだろうと思っていた。それに、演奏自体も取っ掛かりのない弾き流... 続きをみる
芸術上、あるいは宗教上に伝えられるものとして、秘伝というものがある。禅の教外別伝などは次元の違う考えで、混同してはならないが、この秘伝というものの正体はそのほとんどが俗なものと言っていい。 能にも秘伝がある。このことは世阿弥が風姿花伝の中で、はっきりと書いているが、芸の妙味というものは、能に通じてい... 続きをみる
風にもまれ サクラは散り急ぐ 空を映した川に それは音符のように流れて行く 降りそそぐ花びらのその一つ一つの軽さを 川は 透明な裸体で受け止める 空は高く晴れ サクラは散り止まぬ その性急な凋落 遁走のアレグロ 死という最良の友を 連れて
モーツァルトの音楽は、極めて高い次元での両性具有が達成されている。しかも、官能性さえ損なわれていない。両性具有は、ハイドンの音楽でも共通の性格なのだが、人々を引きつけ、思わず一緒に歌いたくなるような繊細さや官能の点においてもう一つ欠ける。 仏像の形姿も男でも女でもない。やはり、両性具有である。ここで... 続きをみる
ベートーヴェンの後期の音楽は、わたしはとても、宗教的で西洋音楽としてはエキゾティックな感じを受ける。カルテットやピアノソナタなど特にそうである。 宗教的だと感じるのは、わたしだけではないと思うが、ベートーヴェンの場合は、ある特定の宗教を指向しない、いわば、自由な宗教感情にあふれている。ここが、バッハ... 続きをみる
靴型白磁☆かわいらしいといぷー転写紙にイチゴ~かわいさに気持ちもウキウキですね!
【生徒様作品】体験後初作品~オリジナルデザイン初級を描いてくださりました
レッスンの準備
7月8月のスケジュールです☆夏休み体験もご相談ください
【新作】2017年の本ですが 変わらず素敵な作品に生徒様も制作意欲がわきます
【近況報告】最近blogが止まっている理由
ご紹介ありがとうございました*体験レッスン
”レッスンの様子〜その2”
140歳おめでとうございます!
140歳おめでとうございます!
”公開‼️新規開講❣️”
【生徒様作品】タイルアート人気です☆土曜日レッスンお待ちしてます
トールペイント体験レッスン☆初めての作品がかわいすぎる
【そのまま使える】ピアノ教室の生徒募集チラシ文例3選!心を掴むキャッチコピーのコツ
【体験レッスン】楽譜が読めなくても大丈夫!初めての声楽・ボイトレ個人レッスン